失敗しない無線LAN構築

WLAN
Change, Challenge, Speed
タブレットなどモバイル活用に向けての
無線LAN構築方法
- 失敗しない無線LANの導入方法 -
2015/07-08
revision 1.0
株式会社ビジネスサービス
菱洋エレクトロ株式会社
2015/7/27
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1
WLAN
アジェンダ
 無線LAN最新事情
– 世界的な通信環境の変化と
国内のスマートデバイス普及状況
 タブレットなど、モバイル活用に向けての
無線LAN構築方法
– 失敗しない無線LAN構築の方法
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Change, Challenge, Speed
WLAN
Change, Challenge, Speed
無線LAN最新事情
世界的な通信環境の変化と
国内のスマートデバイス普及状況
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WLAN
世界的なインターネットの普及
Change, Challenge, Speed
 世界における携帯電話およびインターネット普及率の変化
–
–
–
2015/7/27
21世紀になってからの 15年で、通信環境は世界的に普及が進んでいる。
2005年には 10.2億人だったインターネット人口は 2012年には 29.2億人に増加。
通信環境の変化により、様々な分野で世界的なパラダイムシフトが起きていると言える。
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WLAN
国内のスマートデバイス普及(2015年版)
Change, Challenge, Speed
 スマートデバイス国内出荷数の伸びとタブレット端末の躍進
–
–
–
–
スマートデバイスの出荷台数は、2014年度 過去最多の3,683万台を記録。
タブレット端末は、2015年度1,054万台の見込み。
スマートデバイスにおけるタブレット端末の割合は回線モデル・Wi-Fiモデル合計で 29.7%に
達する見込みで、ノートPC(15.8%)の倍近くにまで成長。
タブレット端末の割合は2018年度には 31.8%まで拡大する見込み。
ICT総研「2015年度 スマートデバイス需要動向調」
http://www.ictr.co.jp/report/20150622000087.html
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WLAN
無線LANの普及状況
Change, Challenge, Speed
 無線LAN普及の背景
–
–
–
–
2020年 東京オリンピック開催に向けた外国人観光客向けWi-Fi網の整備
スマート社会に向けたインフラへの期待(IoT/M2M)
デマンドレスポンス、導線誘導などによる収益向上・地域活性化(O2O)
災害時の緊急用インフラとしての期待
「国内ネットワーク機器市場 製品分野別 エンドユーザー売上額予測、2010年~2019年」
IDC Japan 2015年5月25日発行
「国内ネットワーク機器市場 2014年の分析と2015年~2019年の予測」
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WLAN
無線LAN規格の発展と帯域の拡大
Change, Challenge, Speed
 IEEE 802.11ac Wave2が普及期へ
– 802.11b登場からわずか14年で帯域は約630倍に拡大
– 有線に代わるネットワークとしても期待できるレベルに達しつつある
6.9Gbps
802.11ac
802.11ad
5GHz
最大6.9Gbps
57~66GHz
最大6.8Gbps
2.4GHz/5GHz
最大600Mbps
802.11n
600Mbps
802.11n
5GHz
54Mbps
2.4GHz
54Mbps
4.9GHz
54Mbps
54Mbps
802.11a
802.11g
802.11j
11Mbps
802.11b
2003.6
2004.12
1999.10
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2.4GHz
11Mbps
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2009.9
2013.1
2014.1
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WLAN
IEEE 802.11ac について
Change, Challenge, Speed
 IEEE 802.11ac Wave 1
–
–
–
–
承認時期
空間ストリーム数
チャンネル幅
帯域(PHY Rate)
:
:
:
:
2013年中旬
3 (3x3 MIMO)
20/40/80MHz
最大 1.3Gbps
 IEEE 802.11ac Wave 2
–
–
–
–
正式承認
空間ストリーム数
チャンネル幅
帯域(PHY Rate)
:
:
:
:
2014年1月
4 (4x4 MIMO)
20/40/80/160MHz
最大 3.47Gbps
※現状製品化されている機器の性能は 1.733Gbps/80MHz&256QAM
※MU-MIMOやビームフォーミングなど通信効率の向上による実効帯域の増加も見込まれる
<2015年6月時点の製品対応状況>
•
•
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現状は一部メーカーにてWave2対応製品がリリースされている。
今秋以降で各社から製品が出揃うと思われる。
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WLAN
無線LANの規格と用途の変化
Change, Challenge, Speed
 無線LAN用途の高度化
インフラの
重要性
高い
802.11ac
802.11n
802.11a/g
802.11b
低い
センサーネットワーク
倉庫の在庫管理システム
病院の投薬確認
学校の講義室
監視カメラ
ミッションクリティカル要件への対応
安定性への要求:非常に高い
双方向ビデオ会議
音声通話
連続性への要求:高い
ファイル転送
帯域への要求:高い
Webサイト閲覧
電子メール
帯域・連続性・安定性への要求は低い
「切れても仕方ない」という時代
帯域・同時接続数・安定性への要求拡大
「切れても仕方ない」からクリティカルな用途への変化
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WLAN
ビジネスモデルとコンシューマモデルの使い分け
Change, Challenge, Speed
 機能&安定性 vs コストパフォーマンス
– 802.11n 対応までは主にクライアントの同時接続数で使い分ける。
– 802.11ac対応になり、コンシューマモデルでもクライアントの同時接続数は
エンタープライズモデルの 802.11n対応APに近いスペックになった。
– 混雑した環境で安定した無線環境を構築するにはエンタープライズモデルが必要。
コンシューマ
向け製品
法人向け製品
(安価なモデル)
エンタープライズ
向け製品
APあたりのクライアント
同時接続数(11n対応)
~5
~15
~30
APあたりのクライアント
同時接続数(11ac対応)
~20
20~40
50~
電波の到達距離
短い
長い
セキュリティ機能
△
○
◎
RFチューニング機能
×
△
◎
価格
~5,000円程度
~30,000円程度
50,000円~
用途
個人宅、SOHO
SOHO、店舗
オフィス用途、M2M、
公衆無線など
用途や規模に応じて最適な機器を選択する必要があります
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WLAN
前半のまとめ
Change, Challenge, Speed
 ICTによるパラダイムシフトと無線LANの普及
ICTによるパラダイムシフトは世界的に進んでいる。
国内スマートデバイス出荷におけるタブレットの割合が約3割を占める。
無線LANが昔より重要な用途に利用されるようになった。
802.11ac Wave2対応は今秋あたりから本格的に普及期に入る。
IoT/M2M/O2Oなどのトレンドに加え、タブレット普及の伸びも
現在の無線LAN需要を後押ししている。
アクセスポイントは値段ではなくスペックで選ぶことが大事。
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WLAN
Change, Challenge, Speed
タブレットなど、モバイル活用に向けての無線LAN構築方法
失敗しない無線LAN構築の方法
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無線LANデザインの要件定義
Change, Challenge, Speed
 「何に使うか?」を考える
– オフィス内のネットワークインフラとしての利用
 有線LANとの置き換え需要も増えてきている。
 ADとの認証連携や、帯域・同時アクセス数などが課題。
– 商業施設/観光地などの フリーWi-Fiとしての利用
 フリーWi-Fi 以外にも様々な用途で利用
 導線分析、位置情報検出からのデマンドレスポンスによるサービス向上など
– 監視カメラなどの設備系ネットワークとしての利用
 帯域と安定性への要求が高い。
– センサーネットワークなどのM2M用インフラとしての利用
 帯域への要求は低いが、安定性への要求は設備系と同様に高い。
– 工場や物流倉庫などでの利用
 在庫管理システムや業務指示システムなど。
 特にカバレッジへの要求が高い。
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無線LANデザインの要件定義
WLAN
Change, Challenge, Speed
 無線LANの要件の例
– 無線LANの導入に必要な要件の例








エリアカバー率
クライアントあたりに必要なネットワーク帯域
クライアントデバイスの種類
クライアントが利用可能な周波数帯(2.4GHz/5GHz)
無線クライアントの台数
クライアントの接続性(ローミングへの要求)
セキュリティの要件(認証・暗号化など)
他のシステムとの連携(Active Directoryやミドルウェアとの認証連携など)
– 導入する環境によって異なる要件の例




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近隣の電波の混雑状況
ネットワークケーブルの敷設条件
アクセスポイントの設置条件
アクセスポイント間の距離(セルの密度)
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安定化を阻む要因と対処方法
WLAN
Change, Challenge, Speed
 「遅い」「不安定」「繋がらない」の原因
– 設計上・導入環境上の問題の例





エリア内のアクセスポイント設置台数が多すぎる。
アクセスポイントあたりのクライアント接続台数が多すぎる。
AP~STA間の距離が長い、遮蔽物が多い。
アクセスポイントの配置と遮蔽物の位置関係による影響
別フロアのアクセスポイントに接続している。(上下階への干渉)
– 近隣の電波環境に影響を受けている例
外来波による影響(2.4GHz)
近隣のコンビニ・スーパーなどの電子レンジによる影響(2.4GHz)
オフィス内のコードレスフォンによる影響(2.4GHz)
スタッフが利用しているWi-Fiを利用するワイヤレスヘッドホンなどの
トランスミッターによる影響(2.4GHz)
 センサー系デバイスによる影響(2.4GHz)
 レーダー波による影響(5GHz)




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安定化を阻む要因と対処方法
WLAN
Change, Challenge, Speed
 「遅い」「不安定」「繋がらない」の原因
– 実際の例:遮蔽物に対する入射角の考え方






アクセスポイント~クライアント間を直線で結ぶ。
直線上に存在する遮蔽物への入射角を意識する。
入射角が90°(直角)に近いほど、遮蔽物を抜ける距離は短い。
「遮蔽物が大きく」「遮蔽物の数が多い」環境ほど入射角の影響を受けやすい。
遮蔽物の迂回もあるが、遮蔽物の密度が高い環境では影響が顕著になる。
物流倉庫・工場・スーパーなどの量販店・図書館など。
遮蔽物
(棚・壁など)
アクセスポイント
遮蔽物を
通過する距離
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入射角:90°
入射角: 15°
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安定化を阻む要因と対処方法
WLAN
Change, Challenge, Speed
 「遅い」「不安定」「繋がらない」の原因
– 実際の例:AP~STA間の距離と方向による影響




アクセスポイント~クライアント間を直線で結ぶ。
アクセスポイント~クライアント間が「影響を受ける空間」となる。
距離が長いほど外部からの干渉などの影響を受けやすい。
アクセスポイントとクライアントの位置関係にも注意。
干渉源
(建物の外)
干渉の影響を受ける範囲
干渉
干渉源
(建物の外)
アクセスポイント
この位置関係では
干渉の影響はない
干渉
干渉源
(建物の外)
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安定化を阻む要因と対処方法
WLAN
Change, Challenge, Speed
 「遅い」「不安定」「繋がらない」の原因
– 実際の例:隠れ端末による影響






無線クライアントは複数台が同時に通信できない。
クライアントの通信状態(キャリア)を検出して、通信中の場合は空くまで待つ。
キャリアを検出できないと、同時に通信を開始してしまい衝突が発生する。
このときの実際の影響としては「遅い」・「不安定」となる。
主に、別フロアのアクセスポイントに接続してしまった際に発生しやすい問題。
キャリア検出を「RTS/CTS」方式にすることで回避できる。
アクセスポイント
通信
通信のキャリア
検出可能
衝突
通信
遮蔽物に阻まれて
キャリアを検出できない
遮蔽物
(主に壁などの構造物)
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失敗しない無線LAN構築
Change, Challenge, Speed
 ケーススタディ:株式会社ビジネスサービス様
– 導入の背景
業務アプリケーションの利用や、電子会議などのコミュニケーションツール
として活用すべく、全社的にタブレット端末を導入されました。
タブレット端末の通信には無線LANが必須であり、安定した通信環境を実現
すべく、無線LAN環境の最適化に着手しました。
– 株式会社ビジネスサービス様概要
ITシステムの提案・構築・サポートをはじめ、ITソリューションの
トータル提案を行っている。
青森県を拠点とし、お客様にシステムを「安心」してお使い頂くため、
地域に密着したサービス提供を行ってきた。
現在は、青森・弘前・八戸の3拠点の他に、携帯電話販売ショップを
8店舗、パソコンショップを3店舗運営している。
本社所在地:青森県青森市新町2-6-29
拠点:青森支店(青森市南佃)
弘前支店(弘前市和泉)
八戸支店(八戸市根城)
ドコモショップ8店舗(青森/弘前/八戸各2店舗・三沢・十和田)
パワーデポ3店舗(青森・弘前・八戸)
ホームページ: http://www.kbs-web.com/
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失敗しない無線LAN構築
Change, Challenge, Speed
 ケーススタディ:株式会社ビジネスサービス様
– 株式会社ビジネスサービス様との役割分担
両社のノウハウを最大限に活かすため、以下のように役割を分担しました。
株式会社ビジネスサービス様:
• ネットワーク設計(共同)
• 配線工事および機器の設置作業
• セキュリティの実装
• クライアント端末のテストおよび実装
• 社員の方々への利用教育
菱洋エレクトロ株式会社:
• ネットワーク設計(共同)
• 無線LAN機器の設定
• 無線LANに関する環境調査
• 導入後の無線環境の最適化
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失敗しない無線LAN構築
WLAN
Change, Challenge, Speed
 ケーススタディ:株式会社ビジネスサービス様
– 無線LANの用途、要件の抽出
 無線LANの利用目的
 利用エリア
:
:
 クライアントデバイス
 無線クライアントの台数
 クライアントの要求帯域
:
:
:
 セキュリティへの要求
:
業務アプリ利用、インターネットアクセス
本社オフィス内(約200㎡ * 6フロア)
各支店オフィス、教室エリア(約400~600㎡)
タブレット端末
APあたり最大20台程度。会議室エリアは最大50台。
タブレット端末を使用したWebベースのアプリで、
5Mbps/台以上の帯域を確保を目標とする。
・管理外のデバイスを接続させたくない。
・利用者に「認証」を意識させたくない。
・偽装による接続が困難な方法を選択したい。
– 無線LAN要件の優先順位付け(重要な要件の抽出)




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安定した通信環境の構築(電波環境の安定化)
執務エリアのエリアカバー率100%の実現
クライアントの要求帯域 5Mbps以上の確保
デバイス認証によるセキュリティの実装
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失敗しない無線LAN構築
Change, Challenge, Speed
 ケーススタディ:株式会社ビジネスサービス様
– 技術要件の整理:セルデザイン
 無線クライアントが他のフロアに接続しないようにする。
– 上下階への干渉が -85dBm以下になるように調整する。
– 無線LANの設定で、受信レベルが低いクライアントからの接続を拒否する。
 執務エリア内のカバー率 100%を確保する。
– アクセスポイントの設置場所を執務スペース内に設定する。
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Change, Challenge, Speed
 ケーススタディ:株式会社ビジネスサービス様
– 技術要件の整理:無線帯域の想定
 通信規格と端末の対応状況の確認
– アクセスポイント
– タブレット端末
: 3x3 802.11ac/n/a/b/g(1.3Gbps+450Mbps)
: 2x2 802.11n/b/g(300Mbps)
 無線帯域のシュミレーション
–
–
–
–
2.4GHzでの利用のため、HTモードは使用しない。(20MHz)
2x2MIMO@20MHzで実現できる最良のリンク速度は「144.4Mbps」
実効帯域を理論値の 45%で想定すると、実効値は「64.98Mbps」となる。
レガシー混在モードの場合、20%程度の帯域減衰が見込まれるので、実際には
電波環境が最良の状態で 50Mbps程度が上限と想定する。
<クライアントの通信量に関するキャパシティ・プランニング>
同時接続数: アクセスポイントあたり 20台程度
最大同時通信量: 接続台数の 50%
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失敗しない無線LAN構築
Change, Challenge, Speed
 ケーススタディ:株式会社ビジネスサービス様
– 技術要件の整理:セキュリティの実装
 IEEE 802.1x EAP-TLS認証の実装
–
–
–
–
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電子証明書による強固な認証を実現
接続時に自動的に認証を実施する(利用者は認証を意識しない)
端末を紛失した際には証明書を無効化することでセキュリティを確保
CA、RADIUSサーバの実装は株式会社ビジネスサービス様にて実施
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Change, Challenge, Speed
 ケーススタディ:株式会社ビジネスサービス様
– 本社フロア概要
 幅 7.2m、奥行き 29.4m(約200㎡)
 無線LANの対象カバレッジは執務エリア+応接エリア
 アクセスポイントの設置場所は執務エリアの中心部付近
応接エリア
本社フロア
執務エリア
エレベーター
階段
入口
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受付
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アクセスポイント
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失敗しない無線LAN構築
Change, Challenge, Speed
 ケーススタディ:株式会社ビジネスサービス様
– 導入後の電波調査結果(ヒートマップ):全体
 本社全体(2F~7F)
 全体的に-40~-50dBm以上でエリアカバー
 2.4GHz/5GHz ともに同様のカバー率
 アクセスポイントの設置台数
– 7F : 1台
– 6F : 1台
– 5F : 1台
– 4F : 1台
– 3F : 1台
– 2F : 2台
本社ヒートマップ@2.4GHz
7F
6F
5F
4F
3F
2F
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失敗しない無線LAN構築
Change, Challenge, Speed
 ケーススタディ:株式会社ビジネスサービス様
– 導入後の電波調査結果(ヒートマップ):上下階への干渉状況
 アクセスポイントごとに水平・垂直方向への到達状況の調査
 下図は本社3階のアクセスポイントによる上下階への干渉
4F
全域で-40~-50dBm程度の
受信レベルを確保できている。
(AP付近では-20~-30dBm前後)
3F
アクセスポイント
2F
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失敗しない無線LAN構築
Change, Challenge, Speed
 ケーススタディ:株式会社ビジネスサービス様
– 導入後の電波調査結果(ヒートマップ):外来波の電波分布
 外来波もヒートマップで分布を確認
 数値だけではフロア内の測定位置による誤差を判断できない
このエリアで -80~-85dBmの外来波なので、
受信レベルを -60dBm程度確保できれば安定する。
某キャリアWi-Fiサービス
のSSID
電波の侵入方向
窓
調査結果で確認される値(最大値)と
利用エリアの分布は異なる場合が多い
他企業のSSID
電波の侵入方向
外来波として検出されているが、執務エリアには
届いていないので実質的な影響は無いと判断できる。
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失敗しない無線LAN構築
WLAN
Change, Challenge, Speed
 まとめ
– 無線LANの導入要件は用途によって異なります。
 マルチテナント環境の実現
 通信帯域の担保
 エリア内 100%のカバレッジ確保
 市街地への点・線・面でのカバレッジ拡張性の確保
 その他…
– 重要な要件を絞り込むことが成功への近道です。
 設計通りに導入できたか?
 近隣の電波環境に影響を受けていないか?
設置環境に応じた適切な設計・設置を
行うことが重要です!
2015/7/27
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失敗しない無線LAN構築
WLAN
Change, Challenge, Speed
 まとめ
– 電波環境は日々変化します。
「導入から数年経って無線LANが不安定になった」
そんな経験、ありませんか?
近隣の電波環境の変化による影響です。
「何に影響を受けているか?」
「改善するためにはどうすれば良いか?」
定期的に電波状況の調査を実施することが有効です。
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Appexdix
弊社取扱い無線LANソリューションのご紹介
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WLAN
弊社取扱い無線LANソリューションのご紹介
Change, Challenge, Speed
 無線LANソリューション・ポートフォリオ
<今回ご紹介>
特定分野
LANケーブル敷設が困難な場所向け
無線LANバックホールソリューション
QX-C300シリーズ
エンタープライズ
無線LAN集中管理ソリューション
ライフタイム保証!
IoT/M2M
工場、組み込み系など
業務用LTE-WiFiソリューション
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Hewlett-Packard
無線LANソリューション
Change, Challenge, Speed
菱洋エレクトロ
業務用LTE-WiFiソリューション
工場、物流倉庫、商業施設、
体育館、港湾、鉄道沿線、
ビル間、イベント会場など
LANケーブル敷設困難な場所
官公庁、病院、大学、民間企業
など様々な要件に適合。
大量のアクセスポイントを集中
管理する場合など。
在宅医療機器、自動販売機など、
LTE/3G経由でのデバイス制御や
Wi-Fi環境の提供など。
業務用LTE-WiFiルータ。
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WLAN
弊社取扱い無線LANソリューションのご紹介
 シャープ QX-C300シリーズ
バックホール 5GHz対応
バックホール 4.9GHz対応
Wi-Fi アクセスポイント
Change, Challenge, Speed
: QX-C300
: QX-C300-J
2016年1月:発売予定!
802.11ac対応ギガビットWi-Fi
広域連続Wi-Fi空間を実現する無線/有線ハイブリッドバックホール
配備がより簡単に、自由なダイナミックメッシュと自己組織化ツリー
電源だけで広域連続Wi-Fiを実現する無線バックホール
電波干渉を可能な限り高速に回避するレーダースキャナー
より多くの端末を接続可能にする高速CPU
屋外、タフな環境での利用にも適したIP66相当ケース
※「バックホール」とはユーザアクセス回線の裏側の中継路(バックボーン)を指します。
「無線バックホール」は、中継路に無線LANを利用してアクセスポイント同士をアドホックに接続する技術を指します。
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弊社取扱い無線LANソリューションのご紹介
Change, Challenge, Speed
 シャープ QX-C300シリーズ
– 簡単・柔軟なインテリジェント無線バックホール
 無線バックホール機能により、有線LAN配線工事負荷の低減
 無線・有線を適所で使用可能で、柔軟なバックホール構成が可能
Internet
Wireless
5GHz
Wired
Wired
Wireless
5GHz
Router
Wireless
5GHz
Wireless
5GHz
Wireless
5GHz
Wireless
5GHz
Wireless
4.9GHz
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Wired
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Wireless
5GHz
Wireless
5GHz
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弊社取扱い無線LANソリューションのご紹介
Change, Challenge, Speed
 シャープ QX-C300シリーズ
– マルチチャンネル方式 無線バックホール
 高速スループットを実現する、マルチチャンネル方式の第3世代無線バックホール
QX-C300
第1世代
Ethernet
第2世代
・共用サービス
・バックホールの共用
・全て単一チャネル
2.4G
第3世代
・セパレートサービス
・バックホールの共用
・バックホールは単一チャネル
2.4G
・セパレートサービス
・セパレートバックホール
・チャネルマネージメント
5G
2.4G
5G
5G
5G
2.4G
5G
2.4G
5G
2.4G
5G
2.4G
2.4G
2.4G
5G
5G
バックホール/クライアント共に同じ周波数/
単一チャネルを使用しているため、各アクセス
各アクセスポイントは空いているチャンネルで
チャネルを使用しているため、クライアントが
ポイントは順番にデータ送受信する。そのため
自由にデータ送受信が可能なため、すべての
多いとネットワークは大渋滞となる。
他のアクセスポイントに待ち時間が発生する。
アクセスポイントに待ち時間は発生しない。
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弊社取扱い無線LANソリューションのご紹介
WLAN
Change, Challenge, Speed
 シャープ QX-C300シリーズ
– マルチホップ無線バックホール比較
1 ホップ
1
第3世代
バックホール
SHARP
2 ホップ
2
100%
1.3Gbps
3ホップ
3
100%
1.3Gbps
4ホップ
4
100%
1.3Gbps
5
100%
1.3Gbps
100%
1.3Gbps
100%
1.3Gbps
8ホップ
7ホップ
7
6
QX-C300
9
8
100%
1.3Gbps
100%
1.3Gbps
SHARP公称値
(20ホップ以内)
802.11ac 3x3 based
第2世代
バックホール
6ホップ
5ホップ
100%
300Mbps
40%
120Mbps
802.11n 2x2 based
16%
48Mbps
6.7%
20.1Mbps
2.7%
8.1Mbps
実用限界
(3ホップ以内)
上記は減衰量(%)と帯域理論値(Mbps)です。
電波が最良条件の場合の数値となるため、実際には
電波干渉などの外部要因によって更に減衰します。
また、帯域は理論値のため、実効帯域は上記数値の
35~40%程度で見込む必要があります。
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WLAN
弊社取扱い無線LANソリューションのご紹介
Change, Challenge, Speed
 シャープ QX-C300シリーズ
<主な用途>
 ネットワーク配線が困難な場所
 屋外および屋外に近い設置環境
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
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ビル・トンネルなどの工事現場
商業施設や体育館などの天井の高いエリア
工場、物流倉庫
イベント会場
市街地のフリーWi-Fiサービス
ビル間通信
港湾・鉄道沿線
船舶
etc
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WLAN
弊社取扱い無線LANソリューションのご紹介
Change, Challenge, Speed
 シャープ QX-C300シリーズ
– QX-C300シリーズ商品構成
RJ45 x 2、DC電源 x 1
同梱物
内容
取付金具
員数
(ビス同梱無し)
簡易取説
標準モデル
標準アンテナ使用
製
2015/7/27
品 名
QX-C300
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1
無線LANアクセスポイント
IEEE802.11J 対応モデル
高利得アンテナ使用
標準アンテナ使用
QX-C300H
QX-C300J
(本体出力を下げたモデル)
1個
高利得アンテナ使用
(本体出力を下げたモデル)
QX-C300JH
38
WLAN
弊社取扱い無線LANソリューションのご紹介
Change, Challenge, Speed
 シャープ QX-C300シリーズ
– 商品バリエーション
標準モデル
バックホール用アンテナ
4タイプ展開
(ハードは共通)
指向性
アンテナ
無指向性
アンテナ
標準アンテナ仕様
高利得アンテナ仕様
標準アンテナ仕様
(本体出力を下げたモデル)
高利得アンテナ仕様
(本体出力を下げたモデル)
ストレート型
○
○※
○
○※
L字型
○
○※
○
○※
ストレート型
○
○※
○
○※
L字型
○
○※
○
○※
×
○
×
○
平面アンテナ
(長距離通信用)
※
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IEEE802.11J 対応モデル
本体出力を下げたモデルため、標準アンテナ仕様モデルより飛距離が短くなります。
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弊社取扱い無線LANソリューションのご紹介
WLAN
Change, Challenge, Speed
 シャープ QX-C300シリーズ
– オプション品(別売品)
員数
外装入数
C300/J
C300H/
JH
指向性アンテナ
(ストレート型)
QB-A300DS
3個/
セット
20セット
○
○
指向性アンテナ
(L字型)
QB-A300DL
3個/
セット
20セット
○
○
無指向性アンテナ
(ストレート型)
QB-A300NS
3個/
セット
20セット
○
○
無指向性アンテナ
(L字型)
QB-A300NL
3個/
セット
20セット
○
○
1個
4個
×
○
長距離通信用 平面アンテナ(ケーブル長 1.5m)
3本/
セット
10セット
×
○
設置方法の柔軟性に対応した、長さ 5mの
平面アンテナ用延長アンテナケーブル
1個
10個
○
○
屋内設置用ACアダプター
(ACコード 2m、DCコード 1.8m)
1個
1個
○
○
直射日光による温度上昇を避け、アクセスポイントの
動作安定化に対応したシールドカバー
項
目
イメージ
平面アンテナ
QB-A300H
平面アンテナ用
延長ケーブル
QB-S300
ACアダプター
QB-D300
ソーラシールド
QB-B300
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(取付金具含
む)
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内
容
チャネルリソースの有効利用に適した
回転可能な棒状指向性アンテナ
360度をカバーする、分岐に適した
無指向性アンテナ
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弊社取扱い無線LANソリューションのご紹介
WLAN
Change, Challenge, Speed
 シャープ QX-C300シリーズ
– 製品とは別に手配する必要がある部材(弊社にて手配可能です)
項
目
イメージ
内
容
アンテナ端子用
防水キャップ
バックホール用アンテナ端子を使用しない場合のアンテナ端子防水対応キャップ。
有線接続時やネットワークの末端機器に使用
アンテナ避雷器
屋外設置時に雷のサージ電流からアクセスポイントを保護
耐候ボックス
温泉地/海岸/極寒地や極熱地等、過酷な環境下で使用
屋外用電源
屋外設置時の電源
各 種
取付アングル
設置方法に応じた取付金具
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弊社取扱い無線LANソリューションのご紹介
WLAN
Change, Challenge, Speed
 シャープ QX-C300シリーズ
– 取付イメージ(例)
屋外設置イメージ
Cisco例
避雷器
長距離用
平面アンテナ
避雷器
(別途手配)
取付金具
鳥が留まったり、雪が積もらない
工夫が必要
取付金具
ソーラシールド
Cisco例
電源ボックス
(別途手配)
ソーラシールド
電源ボックス
(別途手配)
(別途手配)
水平設置時はL字
型アンテナを推奨
電源ボックス
(別途手配)
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壁掛設置時はストレート
型アンテナを推奨
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屋内設置イメージ
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WLAN
おわりに
Change, Challenge, Speed
菱洋エレクトロ株式会社<展示ブースのご案内>
 シャープQX-C300
 実機(製品モックアップ)展示
 製品詳細のご説明
 HP 無線ソリューション
 製品展示
 製品詳細のご説明
 無線LANサイトサーベイ(電波環境調査)サービス
 サービス内容のご案内
 結果レポートサンプル提示
 測定機器による実機デモ
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