社外取締役インタビュー 国際取引の専門家としての知識を活かした 助言を行う 総合商社で国際取引に約30年従事し、東京大学・中央 大学で国際取引法と国際経済法を中心に研究を行ってき ました。取締役会では、それらの経験・知識を生かし、国 ごとに異なる法制度を踏まえて、提言や助言を行っていま す。社外取締役として感じることは、ダイフクの経営陣は 大変真摯な方々であり、非常に堅実な会社であるというこ とです。 ダイフクは、成 長 産 業 であるマテリアルハンドリング業 界のリーディングカンパニーであり、業界の成長率以上で 成長することが求められます。そのための海外戦略は特に 重要です。海外企業のM&Aを積極的に実施するなど、ダ 社外取締役 柏木 昇 イフクの現在推進中のグローバル戦略はあるべき方向に 進んでいます。今後の課題は、進出先の国々やM&Aを行 った 企 業 との 経 営 の 統 合であり、双 方のシナジー 効 果 (PMI: Post-Merger Integration)を高めることです。 グローバルに活躍できる資質のある人を若いうちから経験 を積ませ、育てることが必要です。 会社の持続的な成長を促し、 中長期的な企業価値の向上を図る 社外取締役に求められることは、会社の持続的な成長 と中長期的な企業価値の向上に寄与するアドバイスを提 供すること、取締役会の重要な意思決定に関して、幅広い ステークホルダーの存在を念頭に置いた監督を行うこと です。米国では通算6年間勤務し、日米の公認会計士とし て、また、大学や大学院で会計や経営分析を教える立場 から得た経験や知識を生かし、社外取締役としての責務 を果たしていきたいと考えています。 社外取締役 小澤 義昭 ダイフクでは取締役会全員の意見が平等に取り入れら れており、堅実な経営が経営理念そのままに実現されてい ます。災害復興などの際に示す誠実な行動力は、お客さ まから「今後もダイフクに発注しよう」という高い評価を 得ています。今後は、グローバル性や多様性を高めるため に、外国人や女性の登用・投資家へのより有用な情報の 提供という観点からの助言を行っていきます。 株式会社ダイフク アニュアルレポート 2015 21
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