2015 年度 後期 神戸女学院大学 研究所主催 講演会 演題 女性のライフステージと健康管理 現在日本は世界一の少子超高齢化の道を歩んでおり、それに伴い女性のライフスタイルはここ 数十年で大きく変貌してきました。女性は人生 86 年の中で、初潮、恋愛、仕事、結婚、出産、閉 経と大きなイベントを経験します。現代の女性は一生のうちに 450 回ほどの月経を経験しますが、 70~80 年前は多くの子供を妊娠、出産し母乳で保育していたため、一生のうちで約 50 回しか月 経がありませんでした。現代女性は月経のたびにエストロゲンという女性ホルモンに頻回にさら されるようになり、このエストロゲンは女性のライフステージにより大きく変化します。卵巣か らエストロゲンの分泌が始まる思春期、性機能が成熟し、エストロゲンが急激に増え卵巣機能が 高まる性成熟期、エストロゲンの分泌低下と共に月経周期が乱れ始め、閉経に至る更年期、そし て卵巣からのエストロゲンがほとんど分泌しなくなる老年期です。エストロゲンは女性らしい体 と心を作り出すホルモンですが、過剰になるといろいろなトラブルや病気が起こってきます。本 日は女性のライフステージに伴うトラブルとその対処法についてお話する予定です。 講師 奈良県立医科大学 産婦人科 教授 小林 浩 先生 講師略歴 1980 年 浜松医科大学医学部卒業 産婦人科 2003 年 浜松医科大学産婦人科助教授 2005 年 奈良県立医科大学産婦人科教授(現在に至る) 日時 2015 年 11 月 20 日(金)10:35~11:25 (アッセンブリアワー) 場所 神戸女学院 講堂
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