DC008 子宮平滑筋肉腫に対する Docetaxel と Gemcitabine 併用化学療法 第Ⅱ相臨床試験 目的 子宮平滑筋肉腫患者を対象に Docetaxel(以下:DOC と略す)と Gemcitabine(以下:GEM と略す)併用時における抗腫瘍効果及び安全性について検討する。 Primary endpoint:奏効割合 Secondary endpoints:有害事象、無増悪生存期間、全生存期間 対象 選択基準 1) 原発巣が子宮平滑筋肉腫であることが組織学的に証明されている。 2) RECIST で定義される測定可能病変を有する FIGO 臨床病期分類でⅠ~Ⅳ期である。 3) 初発・再発である。前治療の有無、内容は問わない。 4) 一般状態 Performance status(ECOG)が 0~2 である。 5) 年齢が同意取得時 20 歳以上である。 6) 3ヶ月以上生存すると予想される。 7) プロトコール治療開始 14 日前までの検査で、主要臓器(骨髄、心、肝、腎など) の機能が保持されている。 白血球数 ≧ 3,000/㎜ 3 好中球数 ≧ 1,500/㎜ 3 血小板数 ≧ 10 万/㎜ 3 血色素量 ≧ 9.0g/dl GOT,GPT(AST ALT) ≦ 施設基準値上限の 2 倍 総ビリルビン ≦ 1.5 ㎎/dl 血清クレアチニン ≦ 1.5 ㎎/dl 心電図 心機能正常 8) 文書による同意が得られている。 9) 前治療がある場合には、プロトコール治療開始日について以下のすべてを満たす。 ①最終抗がん剤投与日もしくは最終手術日より 28 日以上経過している。 ②ホルモン剤、免疫療法の最終投与日から 14 日以上経過している。 除外基準 1) 明らかな感染症を有する。 2) 38℃以上の発熱を有する。 3) 胸部 X 線上、明らかな肺線維症を有する。 -1- DC008 4) 重篤な合併症(治療を要する心疾患、コントロール不能な糖尿病、悪性高血圧、 出血傾向等)を有する。 5) Grade 2 以上の末梢神経障害を有する。 6) 活動性の重複癌を有する。 7) 臨床症状を有する脳転移を有する。 8) 排液を必要とする胸水、腹水貯留を有する。 9) 心嚢水貯留を有する。 10) Grade 2 以上の浮腫を有する。 11) Grade 2 以上の高度な下痢を有する。 12) 重篤な薬剤過敏症の既往歴を有する(DOC,GEM、ポリソルベート含有製剤等) 。 13) 妊婦、授乳婦および妊娠の可能性(意志)のある女性。 14) その他、試験責任医師または試験分担医師が不適当と判断した。 治療方法 DOC 70 ㎎/m2、GEM 900 ㎎/m2 とし実施する。 投与スケジュール: DOC day8、GEM day1,8 に投与する。 測定可能病変がある被験者に対し、病変の増悪あるいは有害事象により治療継続が困 難、あるいは CR 後 2 コースの追加まで投与継続する。 評価方法 奏効率については RECIST(1999 年 6 月版)ガイドラインに従い評価する。 毒性の評価は CTCAE 日本語訳 JCOG 版(Ver.4.0)に従い評価する。 目標被験者数と試験実施期間 目標被験者数: 30 例 試験実施期間: 登録期間:5 年 追跡期間:登録終了後 5 年 総合研究期間:10 年 研究組織 研究会代表者 東北大学病院 産婦人科 -2- 八重樫 伸生 DC008 参加施設と研究実施責任者 弘前大学 産婦人科 水沼 英樹 岩手医科大学 産婦人科 杉山 徹 秋田大学 産婦人科 田中 俊誠 山形大学 産婦人科 倉智 博久 福島県立医科大学 産婦人科 藤森 敬也 宮城県立がんセンター 婦人科 田勢 亨 東北大学病院 産婦人科 大槻 健郎 -3-
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