『黄金月間 ~Golden Month~』 甲府カトリック教会司祭 ロヘリオ・カルデナス神父 5月。日本ではこの時期、日本人でもそうでなくても同様に、ほとんどの人がウキ ウキしています。それは一年中で最も長い休暇「ゴールデンウィーク」があるからです。 しかし働く大人ばかりがこの休暇を楽しみにしているのではありません。子どもたちも、 もちろん楽しみにしています。特に小さな男の子たち。なぜならほぼ一週間の長きにわた る休暇中、男の子の健やかな成長を祝い、願うための特別なお祝いの日があるからです。 それは『子どもの日』または『端午の節句』と呼ばれています。こどもたちはゴールデン ウィーク中の特別なイベントや計画を楽しみにしています。そして大人になると一年一度 のこの特別な休暇の時期は、子どもの頃の楽しくてワクワクした思い出をいきいきと蘇ら せてくれるものとなるのです。 私にもひとつ、5月になるといつも思い出す子どもの頃の懐かしい思い出がありま す。それは日本の『子どもの日』のお祝いとは違うものです。まず第一に、フィリピンに はゴールデンウィークと呼ばれる長い休暇はありません。次に、私が間違えていなければ、 フィリピンには日本で祝われるような『子どもの日』や『端午の節句』のような祭日はあ りません。この時期、私や幼なじみ達や知人の多くが思い出すのは、カテキズムのクラス が終わると毎回マリアさまに花を捧げたことです。フィリピンでは5月は夏休みなので、 私たちは近所の友達と一緒に誘いあって町の小さな聖堂に集まり、公教要理の基礎を学ん だりロザリオを祈ったりしました。そして授業が終わる時、私たちは毎回行儀よく一列に 並んでマリアさまに捧げる歌を歌いながら聖母をイメージするいろいろな花を一人ずつ順 番にお捧げしたのでした。しかしこれは私たちの町だけに限ったことではありません。5 月中、毎日のように聖母マリアのご絵やご像に花をお捧げすることは、私の愛する故郷フ ィリピンではどこででも行われています。そしてこの聖母への信心業は私達フィリピン人 には『フローレス・デ・マヨ(5 月の花々)』として知られています。5月のあいだ、私 たちは花を捧げてマリア様に敬意を表し、心からご挨拶するのです。私たちは、花を捧げ るという簡単な方法でイエスのお母様に私たちの愛情を示します。なぜなら、聖母の母な る愛へ心から感謝することは何よりも大切なことだからです。私たちは聖母のお導きと祈 りに感謝します。私たちは聖母が御子イエスを私たちにもたらしてくださったことを感謝 します。このような訳で私は幼いころから 5 月が特別に聖母マリアに捧げられた月だとい うことを知っていました。 1965 年 4 月 29 日、教皇パウロ 6 世は5月を特別な祈りの月とすることについて の回勅を出されました。その回勅は『MENSE MAIO(5月の月)』と呼ばれます。それは平 和維持のための 5 月中の祈りについての回勅です。パウロ 6 世は回勅の導入部においてこ うお書きになりました。「5月は月間を通して、教会においてもそれぞれの家庭において も、キリスト者がより熱心で敬意と崇拝に満ちた愛の行為を聖母にお捧げする月です。そ くだ してそれは、神の慈悲に満ちた贈り物のより一層の豊かさが私たちの母の王座より降って こられる月でもあるのです。」教皇パウロ 6 世ご自身、5月中おとめマリアの献身に対し て感謝をお示しになり、そして聖母の助けを探し求める人々に恩恵がくだされるという特 別な形で信頼を表されました。5月が神の母に捧げられた月だということから、パウロ6 世はこの月が『求めに応えて祈ること』を訴えるのに丁度良い機会になると信じておられ ました。それは『キリスト者は祈りを求められるときにはいつでもそれに応えて祈りを捧 げること』を訴えるための回勅だったからです。 5 月になりました。お話しした通り、これは一年の内で私達カトリック信者が主の 御母に深い献身と愛を表すことが奨励される特別な時期です。そして私たちは様々な方法 で聖母への献身を表すことが出来ます。私たちは『5 月の花』をすることが出来ます。こ の一ヶ月間、私たちはマリアさまに花をお奉げしましょう。少なくともこの一ヶ月間、私 たちはロザリオを唱えることが出来ます。これは本当に私たちの真の献身を表現するもの です。なぜならロザリオは聖母がとても喜んでくださる祈りだからです。もしくは今月、 私たちはキリスト者としての使命をよりよく果たそうとすることによって御子イエスに従 うことを約束します。なぜなら御子への忠誠を表すこと以外に聖母を讃える最高の方法は ないからです。 この 5 月を恵みでいっぱいの一カ月にしましょう。純金のように貴重で価値ある、 素晴らしい月と変えていきましょう。5月を私たちにとっての『黄金月間』としようでは ありませんか! ロザリオの聖母 (バルトロメ・エステバン・ムリーリョ)1650-1655 年頃 お知らせ 1. 受洗 ご復活祭に4名の方が洗礼を受けられました。 受洗のおよろこびを申し上げます。 当共同体の一員として歓迎し、共に祈り働けることをうれしく思います。 ・遠藤 孝(洗礼名 ユスト)様 ・宮田 量治(洗礼名 フランシスコ・ザビエル)様 ・宮田 真衣(洗礼名 クララ)様 ・北島 好美(洗礼名 マチア・ローザ)様 2. 初聖体 ご復活の主日に、2名の子どもさんが、初聖体の恵みに与りました。 皆さまの祈りとお導きをお願い致します。 ・木村ユウジ(17歳) ・木村エリカ(11歳) 2. 初聖体と初聖体の祝賀会 6月7日(キリストの聖体)のミサの中で子どもさんたちなどが初聖体の秘跡を受けられる予定です。 ミサの後、初聖体の秘跡を受けられた方を囲んで、共同体として、感謝の祝賀会を開催します。 多くの皆様のご参加をお待ちしております。 3. 教会学校と初聖体の勉強について *5月の教会学校は5月10日、17日のミサ後に行います。たくさんのお友達の参加をお待ちしています! *初聖体の勉強は、4月より毎週ミサ後、浦田シスターがご指導下さっています。 4. 甲府教会 中高生会 甲府教会の中高生会をスタートします。 第1回は、6月21日(日) ミサ後、開催します。 Sr,浦田と聖書の勉強や奉仕活動等、活動の内容は、皆で決めていきます。 中高生の皆さんの参加をお待ちしています! 5. 第1回 信徒養成講座 5月10日(日) 11時30分 サンタルチア講堂 永年 インドのマザー・テレサの家で障がいを持つ子供たちのために、働かれている渋谷りつ子さんの お話しをお伺いします。 「無償の愛 こどもにそそぐ」 (詳細は、折込のチラシをご覧ください) 6. 5月の教会委員会 5月の通常教会委員会は、5月24日(日)(ミサ後) サンタルチア講堂で開催いたします。 委員の皆さんは参加をお願いします。 7. 5月のピーターラビット 4月は、センターの耐震診断のため、 急に中止し、ご迷惑をおかけしました。 5月は、19日(火) 13時より、センターで行います。 今月のテーマ:「レース編みでくつ下を編みましょう」 用意するもの:2号かぎばり、糸(レースリリーアン) 詳細は、センター掲示板をご覧ください。 楽しいお茶会もありますので、多くの皆さんの参加をお待ちしております。 (問い合わせ先 東ブロック 三枝もも子さん) 8. 小教区交流会のおしらせ 5月31日(三位一体の主日)の国際ミサの後、サンタルチア講堂で小教区の交流会を開催します。 今回は、日本グループが企画・担当し、代表的な日本の文化であるお琴の演奏や茶の湯や日本の お料理なども紹介する予定です。 詳細は、別途 ご連絡致しますが、外国籍の皆様はじめ多くの方のご参加をお待ちしております。 9. こどもサポートやまなしの行事など (1)相談コナー 毎週 水・金曜日 10時~16時 丸の内 こどもサポートやまなし事務所(寿荘) (2)学習会 5月10日(日)・24日(日) 13時~16時 丸の内 こどもサポートやまなし事務所(寿荘) 大学生など多くのチュター(講師)による楽しい学習会です。 皆さんのお知り合いの小中学生にご紹介下さい。(無料) (3)4月の運営委員会 5月19日(火)18時30分 から、甲府カトリック教会で行われます。 子どもさんのことに関心のあるみなさんのご出席を歓迎致します。 10. ネパールの大震災罹災者と祈りと献金で、心をつなぎましょう! 4月25日にネパール中部で起きた大地震では、周辺国を含めて亡くなられた方が4400人超、被災者が 800万人にも上り、厳しい環境の中で、悲しみの中で、多くの人々が衣食住すべてが不十分な不安な生活を 余儀なくされています。 この罹災者に慈しみ深い神さまのご加護がありますように祈りと献金で心を一つにして苦しみと困難を 分かち合いましょう。 ・5月3日(日)と5月10日(日)の両主日のミサの共同祈願で祈り、 ミサ後 献金を募ります。 (献金は、カリタスジャパンを通して、被災地にお送りします。) 11. 春の陽(社会福祉法人 八ヶ岳名水会)の仲間と「田植え」と「田の草」を楽しみませんか 初夏のひとときを新緑の美しい「春の陽」の田んぼの中で田植えや田の草取りをしませんか ・田植え 6月6日(土) 午前9時~午前11時30分 ・田の草 7月4日(土) 午前9時~午前11時30分 参加を希望される方は、センター掲示板の申込み用紙にお名前を「田植え」については5月31日(日)までに、 「田の草」については、6月28日(日)までにご記入ください。 詳細については、ご参加される方々に、追ってお知らせいたします。 (問い合わせ先;地域福祉委員会 木村正子) 12. 関連団体の主な予定 (1)山梨ダルクを支援する会 ①運営委員会 5月13日(水)18時30分より 日本キリスト教団 甲府中央教会で行います。 ②総会と交流会(5月30日)(土) 山梨ダルクを支援する会の総会と交流会を甲府カトリック教会で開催致します。 交流会は、ダルクの皆様の貴重な体験発表や楽しい食事会が予定されています。 多くの皆様のご参加をお待ちしております。 (2)NPO法人 やまなしライフサポート ①炊き出し 毎週木曜日 午後2時より準備、午後4時30分から食事を行います。 ご参加いただける方は、定刻までに甲府カトリック教会にご集合下さい。 ②5月の市内パトロールは、5月24日(日) 午後2時から行います。 ご参加いただける方は、定刻までに甲府カトリック教会にご集合下さい。 ③5月23日(土)13時30分から通常総会を甲府カトリック教会で開催します。 (3)自殺予防ネットワーク山梨 ①5月21日(木) 19時から運営委員会が甲府カトリック教会(カトリックセンター)で開催されます。 ②6月6日(土) 事例研究会 サンタルチア講堂 10時~12時30分 ほのぼのサロン センター 13時~17時 (以上) ユスト遠藤孝 この度、甲府カトリック教会を通じ共同体に加入させて いただきましたユスト遠藤孝と申します。洗礼名の由来は 甲府カトリック教会 田代和生主任司祭からお借りした一 冊のファイルブック「悠遠の人 高山右近」からでした。 片山右近の一生に記載された事柄に感銘を覚え、彼がイエ ズス・キリストに従順であったこと、洗礼名ユストの意味 【正義の人】とあったこと、私の妻の母国(フィリピン) にもゆかりのある人物であること、等から洗礼名として選 択させていただきました。 私がカトリック教会に足を運ぶきっかけになったのは、今から 15 年ほど前の妻からの誘 いでした。その後、年に数回程度ミサに参列させていただいておりましたが、仕事の都合で 年に数回しか土・日曜日が休めず妻の希望である洗礼も受けられない状態でした。しかしな がら、神のお導きか?昨年始めの人事異動で土・日曜日が休みの部署への移動となり、甲府 カトリック教会 田代和生神父様の勉強会も開いていただけるようになり、この度、長年の 希望であった洗礼を授かることが出来ました。今後は、永年にわたって私の洗礼を待ち望み 応援してくれた妻と神に感謝し、共同体の皆さまの家族として神の教えに従順であり続けた いと思います。 フランシスコ・ザビエル宮田量治 4月4日、復活徹夜祭に娘・クララ宮田真衣とともに洗礼 の秘跡にあずかることができました。ここまでご指導をいた だいた田代神父様、教会の皆様に御礼申し上げます。 私は東京の生まれなのですが、山梨に着任して24年間、 精神科の医師として働いております。縁あって16年前に 妻・エリザベト園子と東京世田谷のカトリック上野毛教会で 結婚式をあげ、3人の子供に恵まれました。いずれ受洗する かもしれないとは思っていましたが、去年6月に大変つらい 出来事を経験し、この出来事の意味が理解できず、毎日恐ろしさに震えていました。そのう ち、ふと、自分もついに神様から呼ばれてしまったのではないかと直観し、洗礼を志願した 次第です。洗礼名はフランシスコ・ザビエルで、聖人記念日が私の誕生日だったからです。 今後、神様のために自分にはどんな働きができるのかをよく考え、行動によって感謝の気 持ちを捧げていきたいと思います。よろしくお願いいたします。 マチア・ローザ 北島好美 私はよく祖母から、“彼女”について聞かされていた。“彼女” は祖母の従姉妹で、戦後ひとりで満州から引き揚げてきた後、祖母 の家で姉妹同然に育ったのだという。ツネコさんといった。いつ洗 礼を受けたのか、うちの家系でただ一人のクリスチャンだったらし い。一度も会ったことのない彼女に、何故か私は幼いころから親しみを覚えていた。祖母の 口から繰り返し語られるツネコという名前と、彼女の話になるといつも登場する“教会”と いう言葉の響きが心地よかった。幼い当時はそれを、クリスチャンへの導きなどとはとらえ ていなかったのだが、今思うと、なにかしらの影響は確かに受けていたのだった。それから 時は流れて、実際に私自身が洗礼を受けたのは最近のことだが、イエス様の導きは不思議な 在り方で確かに存在しているようだ。神父様やシスター、教会の人たちに感謝すると共に、 かつてのツネコさんのように、イエス様の導きを信頼して歩みたい。 ✞ 日 先読み 今月の典礼奉仕表(5月)✞ 第一朗読 第二朗読 ブロック 長野 南 5月 3日 芦沢 10日 宮澤 平田 長谷川 吉田 北 17日 御荘 原田 小泉 大井 峡西 24日 大木 芦沢 今井あつみ 芦沢 中央 31日 松住 平田 平田 池田 峡南 平瀬 山城 6月 7日 子どもとともに捧げるミサ 聖堂案内 今井勇 ✞ 子どもとともに捧げるミサ 今月のこよみ(教会暦、行事等)✞ ・ 主日のミサ 日曜日10:00~(聖堂)、土曜日18:00~(イエスのカリタス甲府修道院) ・平日のミサ 金曜日09:30~(聖堂) 5月 3日(日) 復活節第5主日 10:00 ~ ミサ(女性会) 15:00 ~ スペイン語ミサ 10日(日) 復活節第6主日 ( Español) 10:00 ~ ミサ(第1回信徒養成講座) 15:00 ~ ポルトガル語ミサ (Português) 17日(日) 主の昇天 10:00 ~ ミサ 12:00 ~ 韓国語ミサ 24日(日) 聖霊降臨の主日 ( 한 글 ) 10:00 ~ ミサ(教会委員会) 14:00 ~ 英語ミサ 31日(日) 三位一体の主日 6月 7日(日) キリストの聖体 10:00 ~ 国際ミサ(交流会)講堂 10:00 ~ ミサ(初聖体祝賀パーティー)講堂 15:00 ~ スペイン語ミサ 清 掃 (English) ( Español) 当 番 表 (5月、6月 各ブロック輪番制) 5月 3日(日) ペルーグループ 5月23日(土) 山城ブロック 5月 9日(土) 峡西・中央ブロック 5月24日(日) フィリピングループ 5月10日(日) ブラジルグループ 6月 6日(土) 東・西ブロック 5月17日(日) 韓国グループ 6月 7日(日) ペルーグループ
© Copyright 2024 ExpyDoc