Vol Vol 22 Vol 22 (株)教栄社 教栄社 編集部 〒671-1227 兵庫県姫路市網干区和久441-7 TEL079-273-1725 Hp:http://www.toplearn.jp/ Email:[email protected] 今月は教育費について説明します。 出費については、投資、消費、浪費に分けられ ます。 家計が厳しい中で、おさえるべきは消費、浪費 であり、削減してはならないものが投資です。 子育ての「投資・消費・浪費」について 中国の故事に「孟母三遷」という言葉があります。 意味は子供は周囲の影響を受けやすいので、子供の 教育には環境を選ぶことが大切であるという教え で、「孟母」は孟子の母。「遷」は移る、転居する ことを意味します。 今回は子育てにかかる費用について考えてみた い。 一般的に出費は投資、消費、浪費に分けられます。 「投資」は支払に対し効果が大であり、「消費」 は支払に対し等価の効果であり、「浪費」は支払に 対し効果が少ないことを表しています。 今支払うお金に対して、子どもからどの程度価値 が出てくるかを考えてみてください。 『投資』とは、子どもの将来に効果が出るように期 待し、出費することです。 「子育てのための研究会」「教育情報を多く得ら れる新聞代」「子どもに与える書籍代」「家庭学習 教材」「学習塾・各種習い事」等々がそれにあたり ます。 『消費』は、「適度な食費代」「光熱費」「服飾 代」「学校に納める会費」等々の必要経費のことを いいます。 『浪費』は、「子どもにせがまれて買ったゲーム ソフト」「華美な服飾代」「計画性の無い衝動買 い」等々で、子どもの将来にあまり良い効果が得ら れない物を指します。 私たちは家計が苦しくなり、節約をしようと考え ると、「教育費」「本代」「新聞代」を削ろうとす る方が多いのですが、毎朝確実に届けてくれる各種 新聞、教育情報、家庭学習教材等は絶対に削減して はいけない『投資』です。何故なら知識や教養への 支払いは、子どもの中に積み上げていける財産と判 断すべきものであり、支払った金額、または手間と 時間以上に、価値のある効果や影響が将来期待でき るものであり、出費の中では一番削ってはいけない ものです。 削減すべきは『消費』『浪費』であります。 その中で、『消費』は支払った金額と同等の価 値や効果が期待できる光熱費や交通費など、通常 の生活費全般の必要経費が『消費』であり、子育 てには必要なものです。 それに対し『浪費』は、支払った金額ほどの価 値や効果が期待できない支払いのことで、いわば 「無駄遣い」のことです。ゲームソフト代や、過 度・華美な贅沢品の購入等はお子さまを育てる上 で、マイナスに働く出費といえます。 注意すべきことは、『投資』や『消費』だと 思っていても、子どもの状況によっては『浪費』 になってしまう可能性があるという点です。 子どもによかれと思っての教材、学習塾も注意 深く、時間と労力をかけて世話をしないと『浪 費』になる可能性があるという点です。立派な書 籍、教育環境を作っても、子どもの心の中にやる 気(自発的能動的な活動態度)がなければ、何も ならないし、かえって、やる気をなくしていく可 能性もあります。 したがって大事な事は、子育ての出費は、子ど もの自発的能動的活動態度がその前提となるとい う点であり、この態度の育成を親は心がけて投資 をするようにしなければなりません。 結論:大切なことは、お金を支払う際にただ漫然とお財布からお金を出すのでは なく、「子どもにとって、このお金を支払う価値があるのか?」と常に自問自答 し、熟慮する習慣をつけることであり、我が子の状況をきちんと把握し、適切に 判断することで、そのお金が「投資」になってくるのであり、無駄なお金が減ら せるということです。
© Copyright 2024 ExpyDoc