平成28年度茨城大学大学院理工学研究科入学試験における出題ミス

平成 27 年 10 月 14 日
平成 28 年度茨城大学大学院理工学研究科入学試験における出題ミスについて
茨 城 大 学
このたび、本学が実施した大学院理工学研究科(博士前期課程)の入試において、出題ミ
スがあったことが判明しました。
9 月 29 日(火)に実施した、大学院理工学研究科(博士前期課程)情報工学専攻の一般入
試及び外国人留学生特別入試の学力検査(専門科目:アルゴリズムとプログラミング)にお
いて、ソフトウェアアルゴリズムに関する出題で提示していたプログラムリスト中に不等号
の誤表記がありました。
この誤表記により、問題の内容理解に混乱をきたす可能性があることから、関連する問題
については受験者全員を正答として扱い、採点する措置をとりました。その上で合否判定を
行い、10 月 13 日(火)に合格者を発表しました。
このような事態は、入学試験の公平性、信頼性を損なうものであり、深く反省し、再発防止
の取組みをさらに強化して参ります。
1 出題ミスの内容
大学院理工学研究科(博士前期課程)情報工学専攻の一般入試および外国人留学生特別入試
の学力検査(専門科目:アルゴリズムとプログラミング)において、問題内で提示していたプ
ログラムリスト中に不等号の誤表記がありました。
誤表記のあった問題は、数値データを効率よく配置管理する二分探索木(にぶんたんさくぎ)
という構造を用いて、あるデータを挿入、探索、削除するためのプログラムを完成させるもの
です。
問題では、
手順についての説明文とそれに対応した未完成のプログラムリストが示され、
受験者は未完の部分(空欄)を解答し、プログラムを完成させます。
今回判明したミスは、予め示されていたプログラムリストにおいて、本来「<」と表記すべ
き箇所の記号を誤って「>」と表記していたというものです。それにより、手順についての説
明文の内容とプログラムリストの内容との間に齟齬が生じたこと、また、誤表記に基づくプロ
グラムリストを実行して得られる処理が、
問題で提示している内容と一致しなくなることから、
受験者が解答する上で混乱をきたすことが想定されます。
<出題ミスのあった問題>
二分探索木は,あるノード中のキーよりも小さいキーをも
つノードはすべてそのノードの左部分木の中にあり,大きい
(または等しい)キーを持つノードはすべて右部分木にあ
る,という性質をもった二分木である.
このとき,二分探索木上にある,キーの値が key であるノ
ードを探す操作は以下のようになる.
(以下、手順についての説明文)
図:二分探索木の例
<具体的な出題ミスの箇所>
手順についての説明文
区分
(略)
(7) key が着目しているノードのキーの値
よりも小さければ,着目しているノードの左
の子ノードに着目する.key が着目している
ノードのキーの値よりも大きければ,着目し
ているノードの右の子ノードに着目する.
(略)
プログラムリスト
(略)
誤
}else if(key > (*p)->data)
p = &(*p)->left;
else
p = &(*p)->right;
(略)
(略)
正
}else if(key < (*p)->data)
p = &(*p)->left;
else
p = &(*p)->right;
(略)
2 対応
誤表記のあった当該の二分探索木に関わる問題は、小問を含めすべての問いについて、受験
者全員を正答として扱い、採点する措置としました。
3 再発防止策と今後の対応
(1) 点検委員に責任者を配置するなど、責任の所在が明確となるようにします。
(2) 試験問題の点検のためのチェックリストについて、個々の問題の内容を確認する項目に加
えて、図、表、プログラムリスト等についてもチェックする項目を設けます。
(3) 出題ミスの発生を防ぐという観点から、選抜方法や出題方法などの見直しを行います。
(4) 今後、理工学研究科で予定されているすべての入学試験において、上記再発防止策を適用
します。
(5) 今年8月に発生した農学研究科入試における不適切な出題及びこのたびの事案を深刻に受
け止め、全学の研究科における問題作成から試験の実施、合格者の発表に至る大学入試全般
について、外部の有識者を加えた調査委員会を設置して総点検を行い、改善策をとりまとめ
て、速やかに実施します。