二戸市総合戦略基礎調査業務委託仕様書

二戸市総合戦略基礎調査業務委託仕様書
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委託業務名
二戸市総合戦略基礎調査業務
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業務目的
「まち・ひと・しごと創生法」の規定に基づき、二戸市人口ビジョン(以下「人口ビ
ジョン」という。)及び二戸市まち・ひと・しごと創生総合戦略(以下「総合戦略」と
いう。)を策定する。
これらの策定にあたり、住民が人口減少についてどのように感じているか、また、人
口減少の原因、対策、要望に加えて、どのようなまちづくりを望んでいるのかなどの意
識調査を行い、その分析をすることにより、住民意識に基づいた戦略づくりが必要であ
る。
このため、「人口ビジョン」及び「総合戦略」の基礎資料とするため、住民意識調査
を中心とした調査分析を行う。
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業務内容
住民意識調査等の実施、分析及び調査報告書の作成
(1)住民意識調査(市民向け)
①対象者(見込み)
市民の中から無作為抽出した 2,000人(年齢 1
8歳以上)
回収率見込み
40%
受託者は、回収率の向上策(40%以上)、また、年代別の回収率に差が出ないため
の方策を講ずることが望ましい。
②調査項目
各行政分野における市民の満足度、本市のいいところ・悪いところ、人口減少で実
感していること、人口減少などで不安なこと、人口減少を食い止めるための方法、住
みやすいまちづくりに必要なもの、将来どのようなまちにしたいかなど、幅広い設問
で意識調査を行う。
また、18歳から 40歳の対象者には、今後の転出見込みとその理由、結婚に対する
考え方、理想の子ども数、子育て支援で大変なこと、行政や企業等に望むこと、就職
先や職場の環境、育児環境などの項目で調査を行う。
さらに、6
0歳以上の対象者には、これからの過ごし方、地元への貢献に関する考
え方、自分が持つ技術の生かし方、健康維持・体力づくりの考え方、行政に望むこと
などについて調査を行う。
③調査における特記事項
・意識調査対象者は市が抽出した上でラベルに印刷したものを提供する。
・回収率を上げるため、市の封筒を提供する。
・調査項目は、本業務の目的に基づいた素案を受託者が作成し、市と協議しながら
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決定する。
・全国的なデータとの比較などにより客観的な視点での分析も行うこと。
(2)学生意識調査
①対象者(見込み)
小学校6年生(保護者)230人
中学校3年生
270人
高校3年生
250人
専門学校最上級生
合計
回収率見込み
90人
840人
100%
②調査項目
児童生徒が成長とともに意識がどのように変化するのか、また、若い世代で転出が
多くなる原因分析などについて意識調査を行う。
この場合、ふるさとへの愛着、就職・進学の意向、定住・転出の意向、転出の場合
将来Uターンの意向、将来のまちづくりに望むことなどの項目で調査を行う。
③調査における特記事項
・学校との調整は市が行う。
・調査項目は、学生が答えやすいような設問を受託者が作成し、市と協議して決定
する。
(3)市出身者で市外在住者の意識調査
①対象者
二戸市出身で市外に在住している学生、社会人等
(対象人数及び選定方法は受託者の提案による)
②調査項目
二戸市から離れた人を対象に、転出の理由、今感じている二戸市の印象、将来二戸
市へのUターンの意向、帰郷の度合い、二戸市に帰って感じることなどについて、ア
ンケートまたはヒアリング等で調査を行う。
③調査における特記事項
・対象者の選定については市と協議を行うこと。
・調査項目は、前項を参考に受託者が作成し、市と協議して決定する。
(4)上記(1)~(3)の調査分析結果に基づくまちづくりの方向性の提案
上記の意識調査に基づき、住民が住みたい、子どもを産み育てたい、帰って来たい
と思えるようなまちづくりの方向性について提案を行う。
この場合、これまでの受託者の計画策定実績等を生かし、意識調査の結果をベース
に市民目線による総合戦略における方向性を明示できるよう提案すること。
(5)その他
上記に補完する調査を、必要に応じて受託者の発案により実施する。
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調査の分析及び報告書作成にあたっての視点
アンケート調査回収後の分析及びその結果に基づくまちづくりの方向性の分析報告
については、次のような視点で行うこととする。
(1)調査分析における視点
・市民の現在のまちづくりに対する満足度
・市民が市のことをどのように感じているか
・人口減少による影響とその解決方法
・出会い、結婚、出産、子育てに関する意識
・市外へ転出する動機と定住意識の関係
・仕事と生活のために行政や会社に望むこと
・就職先及び収入の希望と現状の関係
・市外から転入するための条件
など
(2)まちづくりの方向性の分析報告における視点
・将来も住みたいと思うまちづくりの方向
・子どもを産んで育てたいと思えるまちづくりの方向
・人口が減っても元気に暮らせるまちづくりの方向
・一旦転出しても、帰って来たいと思えるまちづくりの方向
・市外から見て魅力があり行ってみたい、住んでみたいと思えるようなまちづくり
の方向
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納入成果品
(1)中間報告書
・提出物は、報告書 3部及び電子データを記録したCD-R1枚とする。
・別途指示する日までに提出することとし、事前に内容について委託者と調整を終え
ること。
(2)最終報告書
・提出物は次のとおりとする。
①報告書(1
00頁程度)20部及び電子データを記録したCD-R1式
②概要版(2
0頁程度)20部及び電子データを記録したCD-R1式
③参考資料(調査過程で収集、製作した資料等)1部及び電子データを記録したC
D-R1式
④分析に使用した統計データを記録したCD-R1式
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納入場所
二戸市総合政策部政策推進課
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その他
(1)委託業務の開始から終了までの間、調査経過内容全般を常に把握している専任の
担当者を置き、調査の円滑な実施のために、定期的に市と連絡調整を行うこと。
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(2)受託者は、業務の実施に当たり、二戸市財務規則、二戸市個人情報保護条例その
他関係法令・条例等を遵守しなければならない。
(3)著作権をはじめ、本業務の成果品における一切の権利は、市に帰属すること。
(4)委託業務に伴う必要な経費は、受託者において負担すること。
(5)受託業務を再委託する場合、事前に再委託範囲及び再委託先を委託者に提示し承
認を得ること。
(6)再委託範囲は受託者が責任を果たせる範囲とし、再委託先に問題が生じた場合は
受託者の責任において解決すること。
(7)本業務に係る会計実地検査が行われる場合は、協力すること。
(8)委託業務の遂行に当たり知り得た情報を、委託者の許可無く他に漏らしてはなら
ない。
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