2015 年 7 月 3 日 黒田電気株式会社 株主各位 社外取締役選任を望む理由について 金田 健 か な だ けん この度、社外取締候補となりました金田健と申します。私は、2013 年 12 月までの約 13 年間、 千代田電子機器株式会社に勤務し、シンガポール法人の責任者として法人経営に従事し、ASEAN および南アジア市場で活動して参りました。今回、私が黒田電気で推進したいことは、事業運 営面のガバナンスであり、抜本的な成長戦略による株主価値の向上です。 日系の半導体・電子部品商社業界では、売上高 1,000 億円から 3,000 億円の類似した業態の 競合商社が数多くあり、仕入先と顧客に対し、スケールメリットを生かした積極的な交渉が行 えないことから十分な利益率が得られていない点が共通課題です。黒田電気においても製造事 業を展開する等、利益率改善の取り組みは窺えるものの、十分な成果が得られていないと考え ています。 また、海外進出の実態としても、顧客の進出を後追いする形の、いわゆる「刈取り拠点」 (国 内で受注が決まった案件の売上確保が目的)に過ぎないまま、実質的に独立採算が取れていな い海外法人が散見されることも同業界における課題の一つです。 一方で欧米やアジアの同業他社では過去 20 年、低成長に甘んじる日系商社を尻目に、統合、 合併の動きを加速し、仕入先とも顧客とも対等に交渉の出来るスケールメリットも持った商社 に成長し、売上高 1 兆円〜3 兆円規模のメガディストリビューターが誕生しました。本来であれ ば日系の半導体・電子部品商社業界においても、系列や過去の経緯にこだわることなく、協業 あるいは、統合・合併で効率化を図り、真のグローバル化による日本経済への貢献や日本企業 のプレゼンス向上を推進すべきであると考えております。 私が黒田電気の社外取締役となった暁には、株主還元等の資本政策とうまく同調して機能する 事業政策の遂行や効率化を注視し、必要に応じて業界の人的ネットワークや経験を活かしつつ 助言をさせていただき、黒田電気が誇る、質の高い営業力と付随するサービスの付加価値を維 持したまま、中期計画の早期達成と売上高1兆円を超える日本初のメガディストリビューター 企業の実現をすべく、鋭意取り組ませて頂く所存でございます。何卒ご賛同を賜りたく、宜し くお願い申し上げます。
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