~2015新課程入試の所見~ <推薦入試> 近畿地区の推薦入試に限って言えば、近畿推薦の会場変更が大きな変更だったと言える。 併願可能で浪人生も出願できるため、神戸大学以上に出願できる国立受験生の「保険的 役割」になっているのではないか?と思われる。もうこれ以上受験者が増加したら年内の 一般入試になってしまうため、普通の現役生が狙うにはもうあまり得ではないと思われる。 やはり、現役は評定が高く、現役生しか出願できない出願条件の厳しい医科大を狙う方 が良いと思われる。そして、もう全国を視野に入れた受験戦略を選択しないと長期化する 可能性は大きいと言えるだろう。そうすると4.3とかそれ以上の評定で出願して来る受 験生に対し、評定そのものが低い受験生は課外活動(クラブキャプテン、生徒会、全国大 会出場等)の「経験の履歴を通じた人間味のアピール」で勝負するやり方で行くしかない だろうと思う。言いたいことは「今までの活動を通じた自分という人間そのものを売って くる」やり方で行くという作戦である。早く受験を終了したいと思う場合は「思い切った 作戦」を早い時期から考えるべき時代に入っていると思われる。そうしないといつまでも 結果の見えた無駄受験を毎年、繰り返すことになると思う。年内に逃げ切れた受験生と数 年苦労して今も苦労継続中の差は大きいと思う。頑張って欲しい。 <一般入試> 受験者数 3 千とか4千とかになってくると一次試験に勝ち残ること自体が大変なことだ と思う。また、中途半端に国私併願状態の受験生であれば、センター失敗後に素早く自分 の強みを発揮できる私立大学の選定をしておくべきだと思う。両方とも失敗は絶対に避け るべきことだと思う。9ケ月しかない状況で全てを吟味するには難しいが、いざという時 に自分が焦らない状況をあらかじめある程度は準備しておくべきだろう。 初めての受験生やよく知らない受験生や保護者から「何校位受けるべきなんですか?」 とか「どことどこの大学の組み合わせがいいんですか?」とか聞かれることもある。これ は学校で受験者数が少ないため、進路指導そのものが機能しておらず、情報が不足し、現 実の状況との対応が乖離しているためであると考えられる 「難しいらしいから、とにかく頑張れ!」だけの進路指導の学校もある位である。そこ で1つの選択サンプルとして以下のような選択基準を紹介したい。ただし、出題者が変わ ると問題傾向も難易度も激変するため、以下は絶対的なものではない。1つの選択視点を 持って欲しいがために紹介したい。何度も言うが、毎年入試は激変するものであるため、 1つのサンプルとして紹介したい。また、受験生の得意・不得意の基準が非常に漠然とし たものであるため、「自分の強み」を追加して自分だけの「オリジナル修正版」を創り上げ て欲しい。ここで紹介するのはあくまでも「独自視点を持つ大切さ」のことである。 自分の独自の視点から色々な工夫と改善ができると思う。ぜひ参考にして欲しい。 【~科目のみの視点から判断する志望校選択のヒント~】 ~数学&化学の視点から選択する~ ポイント:自分に計算力があるかないかの基準で判断で決定する。 西日本 ①国公立対応型→(愛知、近畿、大阪医大) ②数学と化学不得意型→(川崎、兵庫医大、関西医大) ③数学と化学得意型→(愛知、近畿、大阪医大) 東日本 ①国公立対応型→(日大、東邦、北里、東京医大) ②数学と化学不得意型→(聖マリアンナ、帝京の数学を外しての受験、岩手の数3を1題 を完全に捨てる覚悟での受験) ③数学と化学得意型→(慈恵会、日本医大) 偏差値60前後でなんとか逃げ切れる可能性のある受験校を選ぶとすれば 西日本→(川崎、藤田、福岡) 東日本→(北里、東京女子医大、東海) ~生物だけの視点から選択する~ 西日本 ①国公立対応型→難しい問題が好きな場合(愛知、福岡)、 記述が好きな場合(近畿、大阪医大) ②生物不得意型→(川崎、兵庫医大、金沢医大、久留米) ③生物得意型→(関西医大、近畿、大阪医大) 東日本 ①国公立対応型→(慶應、日本医大) ②生物不得意型→(埼玉、杏林、日大、帝京、岩手) ③生物得意型→(慶應、慈恵会、日本医大、順天堂、東邦) 偏差値60前後でなんとか逃げ切れる可能性のある受験校を選ぶとすれば 西日本→(金沢、兵庫医大、川崎、久留米、岩手) 東日本→(埼玉、帝京、東海) ~物理だけの視点から選択する~ ポイント:問題そのものがマーク形式であるかないかが重要 西日本 ①国公立対応型→(近畿、大阪医大) 関西医大は大阪医大のついでに受験するから完全な国立対応型とは言えない。 ②物理不得意型→(川崎、藤田、福岡) ③物理得意型→(愛知、近畿、大阪医大) 東日本 ①国公立対応型→(慈恵会) ②物理不得意型→(東京医大、帝京、順天堂) ③物理得意型→(慈恵会、聖マリアンナ) 偏差値60前後でなんとか逃げ切れる可能性のある受験校を選ぶとすれば 西日本→(川崎) 東日本→(帝京)
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