①土壌分析数値から見る違い ①土壌分析数値から見る違い。

①土壌分析数値から見る違い。
①土壌分析数値から見る違い。
P7
堆肥 分析項目
単 位
K さん圃場
I さん圃場
数値の差
1
塩基置換容量(CEC)
meq/100g
48.4
31.2
17.2
2
腐植
%
10.5
4.3
6.2
3
EC(電気伝導度)
ms/cm
0.12
0.2
0.08
4
PH(
PH(H2O)
H2O)
6.38
5.7
0.68
5
硝酸態窒素
mg/100mg
1.5
1.5
6
アンモニア態窒素
mg/100mg
2.5
2.5
7
有効態リン酸
mg/100mg
40
50
10
8
りん酸吸収係数
2290
1732
558
9
石灰全量(CaO
石灰全量(CaO)
CaO)
mg/100mg
637
370
267
10
苦土全量(MgO
苦土全量(MgO)
MgO)
mg/100mg
116
83
33
11
加里全量(K2O
加里全量(K2O)
K2O)
mg/100mg
41
198
157
12
塩基飽和度
%
60.8
69.2
8.4
K さん土壌分析結果
I さん土壌分析結果
土壌分析結果のレーダーチャート(%)pH(H2O)
土壌分析結果のレーダーチャート(%)
110.0
pH(H2O)
250.0
90.0
70.0
腐植
pH(Kcl)
200.0
50.0
腐植
30.0
10.0
50.0
-30.0
-50.0
0.0
有効燐
加里
苦土
塩飽度
石灰
理想値に対する%
pH(Kcl)
100.0
-10.0
加里
150.0
-50.0
苦土
有効燐
塩飽度
理想値に対する%
石灰
理想値下限
カリが少なすぎるため、苦土とカリのバラン
カリの多い要因は、豚糞堆肥によるもの
スが悪くなっています。尿素主体の施肥も関
と推察されます。カリの過剰でカルシウ
係。CEC(塩基置換容量)が大きく、腐植含
ム、マグネシウム、ホウ素などの吸収が
量も高いので、保肥力・保水力の高く団粒構
阻害されます。カリ含量の少ない堆肥に
造の良い土壌と推察できます。
切り替えられる様、提案致します。
[考 察]
今回の堆肥の化学的分析により、堆肥の素材で成分含量、炭素率に大きな違いがあること
が分かり大量に施用する堆肥は、土壌分析数値に大きく影響すること明らかとなりました。
また、堆肥中にはオガクズ・チップなどの腐熟の進んでいないものも多く存在し、物理性
改善などプラス効果の反面「窒素飢餓」の危険があることも改めて警鐘していきたい。
今後の課題として
①土壌分析同様に堆肥の化学性の分析を必ず行う。
②堆肥の効果と弊害を改めて確認し啓蒙する。