覚書(和訳)

別紙2
覚書
本覚書は、2015年8月18日に締結された。
固形廃棄物・公共清掃管理公社(以後 SWCorp と称する)は、Wisma UOA Pantai ,
Level M, 2, 3 & 4, No.11 Jalan Pantai Jaya (Jalan4/83A), P.O Box 12038, Bangsar, 59200
Kuala Lumpur, Malaysia に公的住所を有している。
北九州市は、〒803-8501日本国福岡県北九州市小倉北区城内1-1に公的住所を有し
ている。
(以後、“SWCorp”と”北九州市”は、「当事者」または「両者」と記載する。)
前文 :1. SWCorp の目的は、社会の環境保全と公共の福利のため、包括的、統合的、経済的、
持続的な固形廃棄物管理システムの提供を通じた、国家固形物廃棄物政策の実施で
ある。
2. 北九州市の目的は、環境配慮型リサイクル技術と固形廃棄物管理改善等への協力
を通じた国際ネットワークの確立と環境ビジネスの推進である。
3. 上記の認識のもと、両者は、可能な全ての分野において協調的取組みを推進し、
4. 本覚書の条項に基づいた協力と協調を確立する意志を宣言する。
下記理解に至るものとする:
第1条
目的
1. 両者はそれぞれの強み、役割、資産を活かして、関係を強化するとともに、経済発展
と環境保全の融合に向けて協力を推進し、さらにはマレーシアと北九州市のグリーング
ロス(緑の成長)を目指す。
1
2. 両者は、本覚書の条項、法律、規定、規則の遵守、および、施行国の政策に沿った平
等かつ相互利益の原則に基づき、研究、技術協力、地域奉仕の強化、推進、開発に努
力する。
第2条
協力の範囲
両者は、各自の国内における法律、規定、規則、及び国の政策に従い、下記の領域に
おける協力を推進するために、必要な措置を取るように努力する:
a.廃棄物利用/リサイクル/管理に関する共同研究
b.廃棄物利用/リサイクル/管理に関する合同会議、シンポジウム、研修およびカリキュ
ラム作成
c.専門家の所見、出版物、教育情報の交換
d.廃棄物利用/リサイクル/管理に関する技術革新
e.ビジネス交流の推進
f.相互合意した他の協力分野
第3条
協力の原則
両者は、本覚書に関する条項と合意のもと、最大限の相互協力で本覚書の目的達成に
必要なあらゆる手段を行使することに合意する。
第4条
協力の正式化と履行
1. 本覚書の協力は、両者の相互合意のもとで実施される。
2. 本覚書は、目的達成のための具体的な活動を基本とする。
本覚書に関する全ての活動は、両者の合意と財政上の誓約、義務、責任を詳述した
文書で正式に保証される。
第5条
第三者の参画
一方は他方の合意により、本覚書に基づき遂行中の活動またはプロジェクトに、第三者
の参画を依頼することができる。当該共同活動、またはプロジェクトの遂行において、両者
は、第三者が本覚書の規定に準拠していることを保証しなければならない。
2
第6条
金銭協定
1. 本覚書は、一方が他方に対して、いかなる金銭的義務をも生じさせるものではない。
2. 本覚書に関連する経費は両者がそれぞれ負担する。
第7条
知的所有権の保護
1. 知的所有権の保護の履行は、両者の国内法、規定、規則、および、両者が署名合意
した国際協定に準拠する。
2. 一方は他方の文書による事前承認なしに、他方の名称、ロゴ、標章を出版物、書類、
宣伝に使用することを禁ずる。
3. 第一項の規定にかかわらず、全ての技術開発、製品およびサービスの開発に関わる
知的所有権は、-
a. 両者の共同実施・共同活動から得られた研究成果は、両者が相互合意した条件に
従って共同保有する。
b. 一方の単独実施により得られた研究成果は、当該当事者の所有とする。
第8条
守秘義務
1. 両者は、本覚書あるいは本覚書に準拠して作成された他の合意文書の履行期間中
に、他方から提供された秘密文書、情報、データの守秘義務を遵守しなければならない。
2. 第一項は、本覚書の締結前後に関わらず、一方から他方に開示される技術、ビジネス、
マーケティング、政策、ノウハウ、計画、プロジェクト管理などに関する全ての文書や情
報、データを対象とする。
なおこれらの文書、情報、データやソリューションは、秘密扱いと記載されたもののほ
か、その性格上秘密と見なされるもの、さらに口頭で開示されるものも秘密保持義務下
にある。
3. 両者は、本条項の規定について、本覚書の有効期間終了後も両者を拘束する。
3
第9条
代理の不可
両者の参加するあらゆる戦略的提携や公式な共同事業体が代理を務めることもないし、
一方が他方の代理を務めることもない。
第10条
紛争の解決
両者で生じる本覚書条項の解釈、履行、適用に関する紛争は、第三者あるいは国際裁
判所を介入させることなく、両者が相互友好的に協議相談、または外交チャンネルを使っ
て解決するものとする。
第11条
通知
本覚書に関するすべての通告、要請、連絡は、英文で、当該当事者住所への郵便書留
による送付、電子メール、ファックス、または、両者が正式に承認合意した通信手段で送る
ものとする:
北九州市
北九州市長
〒803-8501 日本国福岡県北九州市小倉北区城内1-1
電話:+81-93-662-4020
ファックス:+81-93-662-4021
固形廃棄物・公共清掃管理公社(SWCORP)
固形廃棄物・公共清掃管理公社(SWCorp)最高経営責任者
Wisma UOA Pantai Level M, 2,3&4
No.11 Jalan Pantai Jaya (Jalan 4/83A)
P.O.Box 12038, Bangsar 59200 Kuala Lumpur
電話:+603 2245 9292
ファックス:+603 2245 9393/9293
4
第12条
効力の発生、期間、終了
1. 本覚書の有効期間は署名年月日より1年間とするが、書面により他方へ終了日の3ヶ
月前までに通知しない場合は、1年ごとに自動的に更新する。
2. 本条項の規定に関わらず、一方は本覚書の中途終了の意志を文書で、少なくとも30
日前に、他方に通知することにより本覚書を終了することができる。
3. 本覚書の終了は、両者間で別段の合意がされてない限り、両者が本覚書の終了期日
以前に合意した活動やプロジェクトの有効性およびその期間の完了に影響を及ぼさな
い。
第13条
留保
両者は、国家安全保障、国家利益、公衆衛生に関する社会秩序の事由により、本覚書
の一部あるいは全部の遂行を一時的に停止する権利を有する。当該一時停止は、外交チ
ャンネルを通じて他方に通知されると、即時に、効力を発するものとする。
--------------------------------------------------------------------------
以下ブランク
--------------------------------------------------------------------------
5
上述の記録は、本覚書で言及された事案に関して、北九州市と SWCorp との間の合意
を示したものである。
その証として、末尾の署名者は、各当事者の属する団体により正式に権限を与えられて
おり、上記の年月日に本覚書に署名した。
固形廃棄物・公共清掃管理公社
日本国北九州市
を代表して署名
を代表して署名
……………………………………………
……………………………………………
最高経営責任者
市長
YBhg. Datuk Ab. Rahim Bin Md. Noor
北橋 健治
立会人
立会人
…………………………………………
……………………………………………
技術・調査部長
環境局理事
Dr. Mohd Pauze Bin Mohamad Taha
石田 謙悟
6