Vol.4 博英の真実 アイ・ビー株式会社 商人の感性を持ったコンサルティングに、 厚い信頼を寄せて。 IT・ロボット・燃料分野の 3 社を統括する若き CEO。 今回訪ねたアイ・ビー株式会社は、インターネットプロバイダ事業、システムインテグレーション事業、ソ フトウェア開発事業など、先端技術分野の多様なビジネスを総合的に展開。CEO の岡田昇一氏は現在 36 歳の若き経営者である。同氏はアイ・ビー以外にも、コンシューマーおよび教育機関向けロボットの 組立キット等を製作する株式会社ピルクス、そして燃料や日用雑貨等の販売を行う有限会社岡田商店 も経営している。岡田氏がアイ・ビーを設立したのは 2002 年であるが、岡田商店は 1952 年の創業で、 同氏はその三代目。27 歳で社長 に就任し、すでに 9 年にわたり会 社の陣頭指揮をとって来た。 3 社を取りまとめながら、現在 も自ら燃料の配達を行っていると いう岡田氏。「この業界には、コン ピュータばかりと向き合って、あま り人間味が感じられない人がたく さんいます。私は燃料を配達しな がら、業界以外の方々と話をする 機会をできるだけ作りたいと思って いるのです」。 博英の真実 VOL.4 アイ・ビー株式会社 子供の頃から知っていた神山博則税理士に関与を依頼。 博英税理士法人が同社の関与を始めたのは、2005 年のこと。「今は銀座に事務所を置かれていま すが、以前は当社の近くに事務所がありました。実は、神山さんのお父様は、岡田商店が取引している 日用雑貨の卸問屋の営業担当でしたので、私も子供の頃からよく存じあげていました。息子さんが税理 士事務所を開設されたと祖父に話していたのも覚えています」。 岡田商店では長い間、税務署出身の税理士が関与していたが、「非常に対応が遅くて、試算表など を求めてもなかなか出て来ない。挙句の果てには情報漏えいなどもあって、私の代になってから税理士 を変えることにしたのです。そんなとき、神山さんのことを思い出してホームページを検索し、メールでコ ンタクトをとりました。そのような経緯で、関与をお願いすることになったのです」。 税理士のイメージを超える発想と対応に深く感銘。 アイ・ビーでは、2010 年 1 月より超指向性スピーカー「SONICAST」シリーズの販売を開始した。周囲 に拡散することなく、限られた方向だけにピンポイントで音響を提供するという高性能スピーカーである。 事業の幅を意欲的に拡げていく同社であるが、「いろいろなものに手を出しているように思われるかもし れませんが、各事業が関連していないわけではありません。たとえば、ロボットやスピーカーをネットワ ークの中に組み込んで遠隔操作するといったことも可能です。今後はそうした事業の枠組みをはずした トータルなソリューションの提供を目指していきます」。関与する税理士にも、それに対応できるだけの 幅広い知識や柔軟なコンサルティング力が求められる。そのような中で「神山さんは、机上だけでモノを 言う普通の税理士とは発想や対応が違うので、非常に頼りにしています。やはりお父様から商人の血 を受け継いでいるから、商売のことがわかっているのでしょう。そのせいか、だんだん顔立ちがお父様 に本当にそっくりになってきましたように感じます。若い人間だけで運営している会社なので、お付き合 いしていると勉強になることは多いです」と岡田氏は話す。 関与先が抱く赤裸々な不満や要望を引き出すのもこのコーナーの使命であるが、残念ながら(?)、同 氏からそのような言葉を聞くことはできなかった。「本当に満足しています。あえて言わせていただくと、 事務所を銀座から板橋に戻してほしいということくらいでしょうか(笑)」と、屈託のない笑顔で話す若き CEO であった。 文:株式会社ベルズ 鈴木 淳 ◆アイ・ビー 株式会社 http://www.ibee.co.jp/ ◆株式会社 ピルクス http://www.pirkus.co.jp/ ◆有限会社 岡田商店 http://www.okadashouten.co.jp/ ◆ソニックキャスト http://www.sonicast.jp/
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