弊社のPODの取組がキヤノンマーケティングジャパングループ様社内報

特集
お客さまの取り組みから学ぶ
デジタル印刷の未来
デジタル商業印刷を支えるキヤノン
をお聞きください
私たちのお客さまの声
2010年にキヤノンINCがオランダの印刷機メーカー、オセ社を連結子会社化し、11年には印刷
業界の老舗である昭和情報機器がキヤノンMJグループ入りするなど、キヤノングループはこの
数年でデジタル商業印刷分野におけるビジネスの足場を固めてきました。昨年には、商業印刷分
野の中核企業である新会社キヤノンプロダクションプリンティングシステムズ(キヤノンPPS)を立
ち上げ、本格的な活動をスタートさせています。この分野におけるお客さまのビジネスをキヤノン
MJグループがデジタル印刷の力を活用してどのように支えていけるのかを掘り下げていきます。
デジタル商業印刷 の 事例
エーエーディを担当しています
フレンドグラフィックを担当しています
朝日新聞社を担当しています
(左から)
■キヤノンPPS
第二営業本部
コマーシャル
プリンティング営業部
販売第二課
■同社
同課
■BSカンパニー
■キヤノンPPS
■BSカンパニー
■キヤノンPPS
PPS企画本部 第一営業本部
PPS企画本部
開発本部
担当部長
プロダクション
ソフトサポート部
染谷洋光さん プロダクション
システム企画部
システムサポートセンター
ソフ
トサポート第一課
曽我部 秀機さん
プロダクション
プロダクションシステム
渡邉英孝さん
システム販売企画課
サポート第一課
課長 吉岡康之さん
チーフ 荻原圭介さん
チーフ 渡邊健一さん
■同社
技術サービス本部
東日本技術サービス第二部
技術サービス第四課
かながみ
金 上智隆さん
■同社
開発本部
ソフトサポート部
ソフトサポート第一課
ダニエル ダ・シルヴァさん
■同社
第一営業本部
販売推進部
販売推進課
■BSカンパニー
流通サービス営業本部
第三営業部
販売第二課 けい
チーフ 宮腰直樹さん 主任 若林
変わったのはビジネスモデルだけでは
という意識を持つことがどうしても難しくな
もらっています。私たちは、社内改革に
作るOne to Oneのビジネスを始めてい
ありません。印刷の工程に携わる全社
ります。いわゆる縦割りの弊害があるわ
必要なサポートをキヤノンから得て、デジ
る印刷会社などがありました。その変革
員がデジタル印刷機を使いこなすことで、
けです。一方、デジタル印刷はすべての
タル印刷機を使ったさまざまなチャレンジ
を可能にしているのが、デジタル印刷
「印刷プロセスのすべてに責任を持つ」
工程がワンストップで進んでいきます。そ
をする。一方、その経験がプラクティスと
機です。私たちも、デジタル印刷機を導
という意識変革が実現したと坂本さんは
こで、オフセット印刷のそれぞれの工程
してキヤノンの側にも蓄積していく。そん
入して新しい時代に対応していかなけ
明確に宣言しました。印刷が必要とな
熱を込めて話します。
を担当する社員を選抜し、デジタル印刷
な良好な関係を築くことができていると感
ればならない。そう思いました」
日本橋に本社を持ち、
川口市に工場を
るプロセスのもっと上流からお客さまに
「従来のオフセット印刷は分業制になっ
機を利用したビジネスを検討するプロジェ
じています」
構える印刷会社
(株)
エーエーディがキヤノン
さまざまなご提案をし、お客さまのビジネ
ていて、工程ごとの専門家がいます。そ
クトチームを起ち上げました。デジタル印
のデジタル印 刷 機、
「 imagePRESS
スに寄与すること。それが私たちの目
のやり方だと、一人ひとりが最終的にお
C6000」
を導入したのは2010年のこ
指すビジネスモデルとなりました」
客さまにどのような価値を提供するのか
ビジネスモデル刷新と
社内改革を同時に実現
の販促活動や宣伝活動をサポートする
“販促代理店”
に変わることを私たちは
フレンドグラフィックは、もともと出版社
メーカーと印刷会社がともに手を携
との取り引きが多い会社です。新しいデ
刷機の仕組みへの理解を社内に広め、
えて印刷市場を底上げしていくことが
ジタル印刷機が最初に力を発揮したの
あらゆる社員が印刷の全工程と最終的
必要──。坂本さんはそう話します。
は、その出版の分野でした。本を大量印
と。当 時 の 印 刷 業 界では、リーマン
な印刷品質に責任を持つという意識の
ショックの影響もあって、業績を悪化さ
醸成を目指しました」
刷する前の見本をデジタル印刷機で印刷
デジタルが実現する
次世代の印刷ビジネス
し、出版社が書店営業などに使えるよう
せている会社が少なくありませんでし
これらの改革が実を結び、
「お客さま
た。エーエーディも同様に建て直しが必
が求める印刷品質を、責任を持ってご
要な状況に迫られ、まさに変革に取り組
提供する」
という風土が会社に確実に
み始めたところでした。
定着。色味や画質における妥協がまっ
フレンドグラフィック
(株)
がデジタル印
の細かなニーズに応える取り組みをデジ
「弊社は1957年からの長い歴史を持
たくなくなったと坂本さんは話します。ま
刷機「Océ VarioPrint 6250」
を導入
タル印刷機で実現しています。
つ会社ですが、今後ビジネスを安定さ
た、デジタル印刷分野の売り上げだけ
するきっかけとなったのは、2013年に
「出版不況が長く続いている中、出版
せていくには、旧来の印刷会社のスタ
でなく、顧客の信頼を得た結果、従来
アメリカの印刷会社の最新事例を視察
社のビジネスの価値を高めるご提案を私
イルから脱し、ビジネスモデルだけでな
のオフセット印刷の売り上げも伸びてい
したことでした。代表取締役であり、全
たちもしていかなければなりません。デジ
く、社員一人ひとりのマインドも変えて
るといいます。
日本印刷工業組合連合会の常任理事
タル印刷機を活用することで、ニッチな専
として、デジタル印刷の普及に務める
門書の出版や、新人作家のテストマーケ
いかなければならないと考えました」
これらの変革を、二人三脚でサポート
代表取締役の坂本英司さんは、当
にするというのがその一例です。ほかに
も、絶版書籍の印刷、小ロットの書籍の
東京・神田に本社のある印刷会社、
しょういち
印刷など、出版社や読者、あるいは作家
したのがキヤノンMJグループでした。
橋本唱市さんは話します。
ティングなど、これまでは実現が難しかっ
時をそのように振り返ります。その変革
「機器を売って終わり、ではなく、販売
「アメリカに行って、印刷会社の業態
たご提案も可能になると考えています」
の最も重要なエンジンになったのがデジ
後に細かな相談に乗ってくれて、困りご
がさまざまな形に転換しているのを目の
出版業界以外でも、学習塾の教室ごと
とを一緒に解決してくれる。そんなイメー
当たりにしました。例えば、マーケティン
に個別のテキストを印刷するという取り組
ジを持ってキヤノンの製品を導入しまし
グ支援をコアビジネスにしている印刷会
みも実現しているフレンドグラフィック。今
た。これまで一貫してその期待に応えて
社や、一人の読者のために一冊の本を
後は、
さらに生徒一人ひとりに異なるテキス
タル印刷機でした。
「受注を待って印刷だけをする会社か
ら、印刷をソリューションとしてお客さま
06 C a n o n F r o n t l i n e 2 0 1 5 O c t o b e r
株式会社エーエーディ / 北斗印刷株式会社
代表取締役社長
坂本英司さん
恵さん
C a n o n F r o n t l i n e 2 0 1 5 O c t o b e r 07