幹は太く、枝を伸ばす

大野田小学校だより
武蔵野市立大野田小学校
平成 27 年度
No.2
5月号
根は深く 幹は太く 未来へ伸びる大野田
http://www.musashino-city.ed.jp/~gakkou007/
幹は太く、枝を伸ばす
副校長
植松修二
今年度の合言葉は「幹を太くしよう 枝を伸ばそう」です。その言葉を聞いたとき、1本の大木が頭
に浮かびました。
伊豆の河津町に大楠の木があります。樹齢は 2000 年以上といわれています。その木を初めて見た瞬間、
言葉が出てこないほどの圧倒的な存在感を感じました。広がった太くしっかりした根、大人が何人も両
手をつながないと 1 周できないほどの太い幹、高く、そして大きく広がった枝葉。
この楠は最初から大きかったわけではありません。最初は小さな芽にすぎなかったのでしょう。そし
て、恐らく最初からこのような大木になろうとは予想していなかったと思います。しかし、一日一日を
積み重ねて、環境や周りの人間たちに助けられ、気が付いたときには、だれにも負けぬ圧倒的な大木と
なったのです。人にも同じことが言えるのではではないでしょうか。
8 年前に小学校を卒業させた教え子A君は目立たない存在でした。同級生に運動の得意な子が多く、A
君は何をしても目立たない存在でした。私も声はかけていましたが、運動で期待できるとは思っていま
せんでした。中学校へ進んだA君は陸上部に入りました。そして、同級生で全国大会へ出場する力をも
った友達と一緒に必死に練習していきました。すると、どんどん力をつけ、地区では 2 位の実力をもつ
ほどになりました。高校へ進んだA君とたまたま出会ったとき、自信に満ち溢れた、一人のたくましい
青年となっていました。私は自らの間違った思い込みを反省するとともに努力の尊さを感じました。
どうしても人はすぐに結果を求めがちです。少しの努力でも結果がよくなっていないと努力は続くも
のではありません。でも、大切なことは小さな努力を続けていくことです。すぐに太い幹になることを
期待せずに、ふと気が付いたときに「あれ、少し太くなっているな。
」と思う努力が本当は結果より大切
なことと思います。
5 月 30 日(土)に運動会があります。小さな努力の積み重ねを大切にし、そのための指導や声かけを
大切にしていきます。子供たちの幹を太くできるように指導していきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
生活目標「学校のきまりを守ろう」
保健目標「生活のリズムをつくろう」
新年度が始まり、新しい学級にも慣れてきたこ
ろかと思います。改めて学校のきまりを確認して、
みんなが気持ちよく過ごせる学校にしていきたい
ですね。
廊下や階段の歩き方、靴箱の使い方、ごみの分
別の仕方、そして学習の準備。一つずつ確認して
いきます。
始業式からエンジン全開で頑張ってきた子供
たちです。ゴールデンウィークで、どっと疲れが
出て、その後の生活リズムが崩れることもあるか
と思います。今月は生活のリズムをつくり、運動
会に備えたいですね。