第1学年1組 国語科学習指導案 1 単元でつけたい力 楽しんだり知識を得たりするために,本や文章を選んで読む。 文章の中の大事な言葉や文を書き抜く。 2 単元名 「おきにいり のりものカード」をつくろう (教材名「はたらくじどう車」 ) 3 単元を貫く言語活動とその特徴 本単元を貫く言語活動として,図鑑や絵本を読んで,自分が気に入った乗り物のカードを作ることを 位置付けた。この言語活動は,絵や写真と関係付けて図鑑や絵本を読み,自分のお気に入りの乗り物の 「はたらき」や「つくり」をカードに書くものである。カードには,お気に入りの乗り物の絵または写 真を載せ,その下には乗り物の「なまえ」と,文章を読んで見つけた「はたらき」とそのための「つく り」を書く。さらにその乗り物について「すごいと思ったこと」を書く。 乗り物の図鑑や絵本をあまり読んだことのない児童がいると考えられるので,事前読書や並行読書で こうした本に触れさせることで, 「C 読むこと カ 楽しんだり知識を得たりするために,本や文章を選 んで読むこと。 」に迫ることができる。また,この言語活動は,図鑑や絵本を読んでその中から必要な言 葉や文を選ぶ力をつけることができるため,本単元でねらう「C 読むこと エ 文章の中の大事な言葉や 文を書き抜くこと。 」の実現に適している。 4 単元について (1)児童について 7月に「なにがかくれているのでしょう」の教材文を使い, 「C 読むこと エ」を付けたい力として, 虫についての本を読んで,気に入った虫について「なにがかくれているのでしょうクイズ」を書き,友 達に紹介する学習を行った。そこでは教科書や,本から見つけた虫についてのクイズを,意欲をもって 作ることができた。そこで本単元では, 「すごい」と思った乗り物について書かれた図鑑や絵本から, 「な まえ」 「はたらき」という観点を明らかにして読むことに重点を置いて指導する。 9月に「いろいろなふね」の事前テストを行った。 (男子10人 女子8人 合計18人) 問 題 ①船の名前を書き抜く。 ②船のはたらきを読み取 り,書き抜く。 ③船のつくりを読み取 正 答 誤 答 「きゃくせん」 「ひとをはこぶ」など 7人(39%) 4人(22%) 「たくさんのひとをはこぶ」 「のるため」 「きゃくせん」 8人(44%) 7人(39%) 「きゃくしつ」「しょくどう」 「きゃくしつやしょくどうがあります」 り,書き抜く。 無 答 7人(39%) 3人(17%) 「たべもの」など 6人(33%) 7人(39%) 1の1- 1 - 5人(28%) この結果より,船の名前,はたらき,つくりの書かれている文を見つけることができたのはおよそ3 人に1人であった。文を見つけても,不要な言葉を切り捨てて大事な言葉を取り出すことは難しい。必 要な文を見つけて付箋を貼り,カードに書き出す言語活動を通して,大事な言葉を取り出す読みの力を 育てたい。 (2)単元構成及び教材について 第一次 第二次 第三次 ・指導者が作った「のりも <教科書で>・文章の姿をとらえる。 <図鑑・絵本で> ・カードに書く方法を学ぶ。 ・気に入った乗り物に のカード」を見て言語活 動のイメージをつかむ。 ・単元の見通しをもつ。 ・学習計画を立てる。 は た ら き つ く り こ す ろ ご い と ・事前読書をして気に入っ た乗り物を見つける。 ついて「のりものカ ード」に絵を描いて 仕上げる。 ・友達同士で紹介し合 <図鑑・絵本で> う。 ・気に入った乗り物について「のりものカ 並行読書 ード」を書く。 (3)指導について 事前の読書活動として,乗り物の本の読み聞かせをして興味をもたせる。また,乗り物の図鑑や絵本 のコーナーを設け,読書タイムに読めるようにさせる。 第一次では,数種類の乗り物の本を展示し,気付いたことや思ったことを自由に発表し合い,乗り物 についての関心を高める。そして,児童の主体的な読みになるように,気に入った乗り物を見つけて「の りものカード」を作るという単元のゴールを提示する。その際,指導者自作の「のりものカード」を見 せ,ゴールへの見通しをもてるようにする。そして,自分の気に入った乗り物を見つけさせる。 第二次は,教科書教材を読みながら学習を進めていく。始めに文章の姿をとらえる。 指導者が作ったバスの「のりものカード」を見ながら,ポンプ車の「のりものカード」を全員で共通 に作る。のりものカードのパーツは「なまえ」 「はたらき」 「つくり」 「すごいところ」であるので,それ ぞれに分けて作っていく。その際,教科書にパーツごとに色別の付箋を付けながら読む。これは図鑑を 読む時に必要となる読み方となる。残りの2種類の自動車についても,カードを作る。1単位時間の授 業の中で,自分の選んだ乗り物についてのカードを作る時間を取り,教科書教材の読みの力をすぐに生 かせるようにする。 第三次では,気に入った乗り物について「のりものカード」に絵を描き完成させる。できあがった「の りものカード」を友達同士で読み合い交流する。最後についた力について振り返る。 仮説1 文章の姿をとらえ,課題を持たせれば,主体的に取り組み,読む力がつくであろう。 単元の学習に入る前から,教材文の全文音読をさせる。家庭の協力を得て,音読カードを 1の1- 2 - 使った家庭学習の課題とする。教科書の写真を見ながら全文を毎日繰り返して音読すること により,文章に慣れ,内容や意味が頭の中に蓄積されていくことをねらう。 教材文は自動車の「なまえ」 , 「はたらき」とそれに応じた「つくり」の順に説明している。 そこで全文を自動車ごとに縦に並べて掲示することにより,文章の姿(説明文の構成)につ いて文章表現の共通点に気付きやすくさせる。 「のりものカード」にも同じ順序で書けばよい ことが分かると,主体的に読もうとする意欲が高まると考えられる。 <文章の姿> 仮説2 バ ス つ で く す り か ら は た ら き つ で く す り か ら は た ら き つ で く す り か ら は た ら き シ ョ ベ ル カ ー つ で く す り か ら は た ら き ポ ン プ 車 車 ト ミ キ サ ー コ ン ク リ ー ど の じ ど う 車 も は た ら き に あ わ せ て つ く っ て あ り ま す 。 は た ら く じ ど う 車 単元を貫く言語活動を位置付け,読み取ったことを再構築させれば,深まりのある読 みができるであろう。 図鑑や絵本のたくさんの情報を読み,その中から自分が気に入った乗り物の「なまえ」 「はた らき」 「つくり」に付箋をつけて選び出し,それを順序良く書き抜く言語活動を行う。このこと により自分にとって必要な情報を選んで読む力をつける。 仮説3 単元と関連させた読書活動を取り入れていけば,読書の幅が広がり,進んで本を読んだ り,活用したりする力がつくであろう。 単元の始まる前から,読書活動推進補助教員と共に関連する図鑑や絵本を学校図書館や白井 市立図書館より集めて,学年廊下に「乗り物の本コーナー」を設けて展示する。指導者が朝の 読書タイムでブックトークをしたり,読み聞かせをしたりする。また,その中から興味をもっ 1の1- 3 - て読めそうな読み物の本を一覧表にしておき,読んだら氏名シールを貼れるようにする。これ らのことにより,児童がたくさんの図鑑や絵本に慣れ,親しみをもてるようにする。 5 単元の指導目標 ○乗り物について書かれた図鑑や絵本からお気に入りの乗り物を選び, 「のりものカード」を書いたり, 友達の作った「のりものカード」を読んだりしようとしている。 (関心・意欲・態度) ○図鑑や絵本を読んで,お気に入りの乗り物の「はたらき」「つくり」「すごいところ」を見つけて付 箋を貼り, 「のりものカード」に書くことができる。 (C 読むこと カ・エ) ○片仮名で長音,拗音,促音,撥音などの表記をすることができる。 (伝統的な言語文化と国語の特質 に関する事項 イ(カ) ) 6 単元の評価規準 関心・意欲・態度 読む能力 言語についての知識・理解・技 能 ・乗り物について書かれた図鑑 ・図鑑や絵本を読んで,お気に ・片仮名で長音,拗音,促音, や絵本からお気に入りの乗り 入りの乗り物の「はたらき」 撥音などの表記をしている。 物を選び, 「のりものカード」 「つくり」 「すごいところ」を を書いたり,友達の作った「の 見つけて付箋を貼り「のりも りものカード」を読んだりし のカード」に書いている。 ようとしている。 7 単元の指導計画(8時間扱い) 過程 育てたい力 見 ・単元の見通しを 出 もつことができ す る。 ⑴ 形態 学習活動(○ 方 評価方法,○ 規 評価規準) ○乗り物の写真を見て,乗り物への興味をもつ。 一斉 事 前 ・ 並 行 読 書 ○指導者が作った「のりものカード」を見て言語活動の イメージをつかみ,作りたいという意欲をもつ。 <学習のゴール> おきにいりののりものをえらんで, 「のりものカード」をつくろう。 ○「のりものカード」を作るために必要な学習について 計画を立てる。 ○乗り物の本を選んで読み,お気に入りの乗り物を見つ 個 ける。 (仮説3) 方○ 規 乗り物への興味をもつことができたか。 (観察) ○ 考 ・教材文を読み, え 文章の姿をとら 「のりものカード」をつくるために「はたらくじど う車」にかいてあることをよもう。 1の1- 4 - 一斉 る える。 ○「はたらくじどう車」の全文を読み,始めにまとめが ・ ど のじどう 車もは た あり,次に4種類の自動車について説明されているこ 深 ら きにあわ せてつ く とをとらえる。 (仮説1) め ってあります。 る ・バス ⑷ ・コンクリートミキサ ー車 並 行 読 書 個 ○自動車の名前にピンクの付箋を貼ってカードに書き 抜く。 方○ 規 文章に出てくる4種類の自動車の名前をカード ○ ・ショベルカー ・ポンプ車 ・乗り物の「はた らき」を読み取 る。 (はたらき) ポンプ車 水をつかって,かじを けす コンクリートミキサ ー車 な まコンク リート を はこぶ に書くことができたか。 「のりものカード」の「はたらき」をかこう。 一斉 ○指導者が作ったバスの「のりものカード」を読む。 ○自動車の仕事を「はたらき」ということをつかみ,黄 色の付箋を貼る。 ○バスの「はたらき」の書き方を見て,ポンプ車の「は たらき」に付箋を貼り, 「はたらき」をクラス全員で書 く。 ○残りの2種類の自動車の「はたらき」を見つけて付箋 個 を貼り,それぞれ書く。 ○自分が選んだ乗り物の「はたらき」を見つけて付箋を 貼り,カードに書く。 方○ 規 自分が選んだ乗り物の「はたらき」を書き抜くこ ○ とができたか。 (カード) ・乗り物の「つく 本時 4/8 り」を読み取る。 一斉 「のりものカード」の「つくり」をかこう。 (つくり) ○バスの「のりものカード」を読む。 ポンプ車 ○自動車のはたらきに合わせて作ってある装置や部分 水 をすいあ げたり ま を「つくり」ということをつかみ,水色の付箋を貼る。 いたりするホース ○バスの「つくり」の書き方を見て,ポンプ車の「つく ホースをはこぶ車 り」に付箋を貼り, 「つくり」をクラス全員で書く。 コンクリートミキサ ー車 おおきなミキサー ○残りの2種類の自動車の「つくり」を見つけて付箋を 貼り,それぞれ書く。 ○自分が選んだ乗り物の「つくり」を見つけて付箋を貼 り,カードに書く。 方○ 規 自分が選んだ乗り物の「つくり」を書き抜くこと ○ 1の1- 5 - 個 ができたか。(カード) ・乗り物の「すご いところ」を書 く。 (すごいところ) ポンプ車 いけやしょうかせん から水をすいあげ 「のりものカード」に「すごいところ」をかこう。 一斉 ○バスの「すごいところ」の書き方を見て,ポンプ車の 「すごいところ」をクラス全体で書く。 ○残りの2種類の自動車の「すごいところ」をそれぞれ 個 書く。 並 行 読 書 ○自分が選んだ乗り物の「すごいところ」を書く。 て,その水をかじの 火にかけてけすのが すごい。 方○ 規 自分が選んだ乗り物の「すごいところ」を書くこ ○ とができたか。 (カード) ま と め あ げ る ( 3 ) ・図鑑や絵本を見 「のりものカード」にえをかいてかんせいさせよう。 個 て,気に入った 乗り物の絵を ○「のりものカード」に絵を描いて仕上げる。 「のりものカー ○友達と交流し読み合って分かりやすく書けているか ド」に描く。 読み合う。 方○ 規 図鑑や絵本を選んで読んでいるか。 (観察)付箋 ○ を使って必要な情報を見つけて書き抜くことができ たか。 (付箋,カード) ・作った「のりも 「のりものカード」をともだちとよみあおう。 二人組 のカード」を友 達と読み合う。 ○のりものカードを友達と読み合ってよいところを見 つける。 方○ 規 友達の作った「のりものカード」を読み,良いと ○ ころを見つけて話すことができたか。 (観察) ○単元の学習で身についた力を振り返る。 1の1- 6 - 一斉 8 本時の指導(4/8) (1)目標 ○文章や本から,乗り物の「つくり」を見つけようとする。(関心・意欲・態度) ○文章や本を読んで,乗り物の「つくり」を見つけて付箋を貼り, 「のりものカード」に書くことがで きる。 (C 読むこと エ・カ) (2)展開 時配 学 習 活 動 教師の関わり 資 料 (○ 指 支援,指導/○ 評 評価/○ 方○ 規 評価方法・評価規準) 5 1 本時のめあてをつかみ全文を ・学習計画表を見せる。 学習計画表 音読する。 「のりものカード」の「つくり」をかこう。 前時までの 掲示物 8 2 バスの「のりものカード」を 読む。 ・○ 指 「つくり」の部分には,乗り物の部 カードのか 「つくり」は「はたらき」に合 分の名前が入ることにモデルを見て気 き方 わせて取り付けられたり,載せ づかせる。 (つくり) られたりしているものであるこ ・ 「カードのかきかた」 (つくり)を確認す とをつかむ。 る。 <関心・意欲・態度> 指 バスの教材文から作った「のりも ○ のカード」のモデルを見せる。 10 3 ポンプ車の「つくり」に付箋 を貼り, 「つくり」をクラス全員 で書く。 評 文章や本から,乗り物の「つくり」 ○ を見つけようとしているか。 方○ 規 付箋を貼ったり,文章や本を繰 ○ 10 4 各自でコンクリートミキサー 車とショベルカーの「つくり」 に付箋を貼り, 「つくり」を書く。 り返し読んだりしている。 指 文章や本を一緒に読む。 ○ 1の1- 7 - 黄色の付箋 のりものカ ード 10 5 自分が選んだ乗り物の「つく り」を見つけて付箋を貼り, 「の りものカード」に書く。 自分の選ん <読む> だ乗り物の 指 「カードのかきかた」を見ながら ○ 本 取り組ませる。 評 はたらきに合わせた「つくり」を ○ 見つけることができたか。 方○ 規 付箋をもとに「のりものカー ○ ド」に「つくり」を書いている。 指 一緒に音読したり写真と結び付 ○ けて説明を加えたりする。 2 5 身についた力について振り返 ・絵本や図鑑から必要なことを見つける力 りをする。 について振り返らせて次時に活かす。 <のりものカード> 手 す り (乗り物の写真・絵) な い で あ ん ぜ ん な ん だ 。 き ゃ く さ ん が い て も 、 こ ろ ん だ り し せ き に す わ れ な い で 、 た っ て い る お つ り か わ や 手 す り が あ る か ら 、 ざ ( す ご い と こ ろ ) つ り か わ た く さ ん の ざ せ き 1の1- 8 - ど ん な も の を の せ て い る か 。 ( つ く り ) は た ら き に あ わ せ て 、 ど ん な も の が つ い て い る か 。 お お ぜ い の お き ゃ く を の せ て 、 は こ ぶ 。 ( は た ら き ) ど ん な し ご と を す る の り も の か 。 バ ス し み ず み や こ (3)板書計画 あ っ た 。 9 ・ し ご と が し や す い よ う に 、 つ い て い る も の が ・ は た ら き に あ っ た つ く り が み つ か っ た 。 ふ り か え り ま す 。 は た ら き に あ わ せ て つ く っ て あ り ま す 。 ( 絵 ) ( す ご い と こ ろ ) か わ や 手 す り も つ い て い ざ せ き が あ り ま す 。 つ り で す か ら 、 た く さ ん の う 車 で す 。 ( て つ た つ す り く く り か さ り わ ん ) の ざ せ き て は こ ぶ ゃ く を の せ て は こ ぶ じ ど た く さ ん の お き ゃ く を の せ バ ス は 、 た く さ ん の お き ( は た ら き ) カ ー ド を つ く ろ う 。 カ ー ド か こ の う り 。 も の カ ー ド の 「 つ く り 」 を 単元で並行読書した本 (乗り物のお話の本) (乗り物の図鑑) ☆のろまなローラー ☆はたらくじどうしゃ1 赤い機関車ジェームズ ☆はたらくじどうしゃ2 ☆ひこうじょうのじどうしゃ ☆はたらくじどうしゃ3 ☆おばけタクシーのタクじい ☆はたらくじどうしゃ4 ☆やこうれっしゃ スーパーとっきゅうブルートレイン ☆ちいさいじどうしゃ JR特急 ☆とらっく とらっく とらっく 鉄道ナンバー1 ☆いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう SL・機関車 ツトムとまほうのバス はたらく自動車 ひこうきにのったよ サイレンカー きしゃにのっていってきます! 地下鉄・路面電車 かいがんでんしゃはおおいそがし 機関車・貨車 ちんちんでんしゃがはしるまち 電車 ☆それゆけ はしごしゃ せいのびくん JR のとっきゅう ちいさなあかいきかんしゃ ふね・きゃくせん・こうそくせん いやいやバスの3ばんくん ブルートレイン ☆はたらくくるま みちを つくる 飛行機 ☆はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー のりもの運転席ずかん 日本でみられるひこうきずかん ☆は事前の読書活動で一覧表にシールを貼れるようにして,読むことを勧めた本。 1の1- 9 - お き に い り の り も の カ ー ド を つ く ろ う 10 単元の指導計画について ○第一次と第三次は計画の通りでよい。 ○第二次で,自動車の「はたらき」 「つくり」 「すごいところ」と分けて見つけていくようにしたが, 1年生にとっては難しかったようである。1時間の中でたくさんの種類の自動車について読んでい くのは大変そうだった。やはり自動車ごとに読んでいく方が,1年生の実態に合っているようであ った。 11 単元終了時の成果と課題 手立て 仮 説 成果○ と 課題△ ・単元の学習前から全文音読をさせ ○家庭学習の課題として音読カードを使って練習した る。 ところ,文章に慣れてきて,内容や意味をよく理解で 1 きた児童が多かった。 △音読をさらに多く行うことで,児童にとって理解をも っと深められたように思う。今回は音読が十分練習で きなかった児童がいた。 ・教材文を自動車ごとに縦に並べて ○文章の姿(説明文の構成)の共通点に気づいた児童が 掲示する。 多かった。 ・単元の計画表を常時掲示してお ○単元計画表を見ることで,次の時間にどんな学習をす く。 るのか見通しをもつことができた。 「単元計画表」 「はたらき」 ですから 「つくり」 の順に書いてあ ることをつかみ やすくする。 手立て 成果○ と 課題△ 仮 ・図鑑や絵本の中で気に入った乗り ○たくさんの本を読んで,その中から気に入った乗り物 説 物が載っているところに付箋を を選ぶ力がついた。また,付箋を付けておくことで, 2 付ける。 「つくり」 「はたらき」などを書き抜く際に何度も読 み直して必要なところを見つけることができた。 ・ 「のりものカード」の見本を見せ ○見本を児童はよく見て,参考にしていた。 て言語活動の見通しをもたせる。 1の1- 10 - 教材文を読んだ後,すぐに自 分の選んだ本を見てのりもの カードを書けるように,付箋を 付けて本を机にのせておいた。 指導者が作った「のりものカード」の見本を児童に見せ て掲示しておいた。単元の始めにはゴールの見本となり, 「はたらき」 「つくり」などのパーツを作るときには文章の 書き方の見本となった。 「のりものカード」は枚数が多くなるため,まとめて入 れられるように封筒を用意した。 手立て 成果○ と 課題△ 仮 ・単元の前から学年廊下に「乗り物 ○今まで自動車や乗り物に興味がなかった児童も,乗り 説 の本コーナー」を設置し,指導者 3 がブックトークや読み聞かせを する。 ・読み物の本を一覧表にしてシール 物の本を手にとってながめる機会ができた。 ○一覧表にシールを貼る活動を,児童はとても喜んで行 った。指導者が選んでおいた本を全部読むことができ た児童もいた。 を貼れるようにする。 「乗り物の本コーナー」 12 自分のふりかえり 学習問題を「つくりをみつけよう」などシンプルなものにして児童にわかりやすくする。説明文を 読む楽しさは「読んだら初めて知らないことが分かった」ということなので,その喜びを与えられる 1の1- 11 - 授業を作っていく。発問を吟味して指導者が話しすぎないようにする。 1の1- 12 -
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