全学連(斎藤郁真委員長) 書記局通信

2015年9月6日
№320
全学連(斎藤郁真委員長) 書記局通信
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そうであるからこそ、情
◆斎藤全学連委員長のまとめ
勢の転換の中で、安倍や
二日間の討論お疲れさまでした。今次全学連大会は全
ブルジョアジーが追いつ
学連運動の大発展、具体的には戦争反対のストライキの
められて全面的な戦争国
実現に向けてそのために必要な転換と飛躍の土台をうち
家化に踏み込まざるをえ
固めました。
ない。少し前だったらそ
今私たちに必要なことは、大会議案の中身を実践する
んなことをやったら暴動
ために、自分たちの闘いを総括することです。キャンパ
が起きてもおかしくない。
スでの闘いや、「7・15」「8・30」など国会行動で感じるこ
だけどそれと職場・キャ
とは、全学連運動と階級的労働運動が労働者民衆の希望
ンパスから「闘おう」と呼びかける人がいない中で、僕ら
として、怒りの代弁者として、真の意味での「主流派」と
だけが闘う旗を守った。闘う労働運動と学生運動に「1
して登場している。だけども、私たちはまだ「主流派」
000万の人民の怒り」が結集したら、いわゆる「左派」
から「多数派」になるための飛躍と組織をつくれていな
い。私たちの闘いがそこまで進んできたからこそ党派闘
争が激化している。
新自由主義の激しい攻撃の中で、すべての党派・勢力
がふるいにかけられて、とりわけ大学の中からは全部い
なくなった。私たちだけが法大闘争を貫徹することによっ
て生き残った。それは本当に苦闘の連続だったし、悔し
いことばかりでした。だけど私たちは生き残ったんです。
【2015年度 全学連執行体制】
委員長
副委員長
同
同
書記長
書記次長
斎藤 郁真
赤嶺 知晃
作部 羊平
澤田 光司
坂野 陽平
森 幸一郎
(法政大学・法)
(沖縄大学・法経)※新
(京都大学・工)
(東北大学・工)
(上智大学・文)
(京都大学・理)
を自称している連中が自分の「ポジション」や「地位」がな
くなってしまうことに対し、一生懸命になってSEAL
Dsという運動を生み出さざるをえなくなったというこ
とです。私たちは、資本主義-新自由主義とずっと闘っ
てきました。団結破壊に対して団結を対置して、闘って
団結を守り抜いたことで新しい歴史の選択肢として登場
しはじめた。だからこれから私たちが飛躍をかちとるた
めに重要なことは、党派闘争をやり抜くためにも新自由
15年全学連新中執メンバー
主義と徹底的に闘うことです。私たちは党派闘争を鮮明
にさせるために、議案でもかなりの分量を割いてSEA
中で団結を守りぬいたことによって「希望の火」になった。
LDs批判をやりました。だけど私たちが根本的に闘っ
私たちが今本当にその歴史を自分たち自身のものとして、
ているのはSEALDsではなくて、新自由主義の現実
法大闘争を爆発させて、「学内では闘えない」というSE
です。
ALDsに対して、私たちの行動で労働者階級の怒りを
私たちがそれにかちぬいたから、SEALDsはそれ
証明したい。
を曖昧にするために、あらゆる体制内派が自分たちの全
この秋の最大の方針として、京都大学と東北大学での
物質力を使って徹底的に位置づけている。そういう存在
ストライキ、そして法政大学で文化連盟の拡大と学生自
にすぎないわけです。だから怒りが激しくなればなるほ
治会建設に突き進もう。さらに、自分たちが階級の利害
どSEALDsに人はこない。
の最大の体現者であることを証明するために、国会闘争
昨年11月の京大の公安摘発・追放事件を唯一報道しな
でどの勢力・党派よりも先頭に立って、「誰が社会の主人
かったのは東京新聞です。逆に最も取りあげたのは産経
公なのか」「ストライキで決着をつけよう」ということを
新聞と読売新聞です。つまり、ブルジョアジーの側が
全力で訴えることが絶対に必要です。自分たちの路線と
「新自由主義の現実と闘うとんでもない奴らがいる」と
展望をはっきりさせて闘いにうってでよう。
警鐘を鳴らす一方で、いわゆる「最左派」と言われる東京
そして、「階級の指導部」として屹立するためにマル
新聞はそれを無視・抹殺してSEALDsをかつぎ上げ
クス主義を学ぼうということです。運動をやっていれば、
ているわけです。ここに現在の階級闘争の根本的条件が
困難に苦しんだり悩むことがたくさんあります。それで
あります。
も私たちがなぜ闘えるのか。その核心には、労働者階級
だからSEALDsとの対決の核心は、私たちが貫い
が実際に立ち上がってきた歴史を理論化したマルクス主
てきた団結を全社会に対して示すことができるかどうか、
義が私たちの中にあるからです。どんなに厳しくても、
という問題です。ストライキの核心は、今のキャンパス
労働者階級は必ず立ち上がることを僕たちは知っている
の現実に対して徹底的に決起する「階級の指導部」を、
から闘うことができる。マルクス主義を一人一人がもっ
労働者階級の立場に立ってキャンパスのすべての怒りを
と学んでいこう。不屈の団結を拡大していこう。
体現して闘いぬける指導部を生みだすことです。俺たち
私たちが根本的に他の勢力と違うことは、展望を持っ
がやるべきことはSEALDsを徹底的に批判するとい
ていることです。もっともっと明るく登場しよう。「連
うことと、その批判を自らの実践で、自分たちの行動で
帯を求めて孤立を恐れず」という偉大なスローガンを実
示すことです。
践して、キャンパスで明るく元気に、破天荒に闘いぬく
私たちだけがこの社会で団結を守りぬいて展望を持っ
ているからこそ、動労千葉も動労水戸も、厳しい苦闘の
ということが核心になってくると思います。私も全国の
仲間と全力で闘いぬきます。よろしくお願いします!
【当面する行動方針】
9月13日(日) 14時~ 国会正門前にて
主催/全学連、労組交流センター
※終了後、銀座へデモ
9月10日(木) 13時半~ 東京高裁にて
※傍聴券配布のため、13時までに裁判所入口脇に集合してください。