(追論文)実施回別テーマ

■(追論文)実施回別テーマ
回
テーマ
1
会計不祥事により公認会計士又は監査法人が処分された事例を一つ挙げ、公認会計士に求められる独立性お
よび倫理観についてあなたの考えを述べなさい。
2
米国会計基準を採用しているトヨタ自動車(株)が7月に発行した第1回AA型種類株式について、仮にトヨタ自動
車が①日本基準あるいは②IFRSを採用していた場合に、それぞれ、どのような会計処理になるのか、(a) 発行
時、(b) 配当時、(c) 普通株式転換時に分けて説明をしなさい。
なお、会計処理で出てくる各勘定については、簿記の5要素(資産・負債・資本・収益・費用)のいずれに区分さ
れるのかについても、説明しなさい。
3
近年、我が国においては、JPX日経インデックス400の定量スコアに「ROE」が採用されるなど、企業の「資本生産性」「収
益性」が投資判断基準としてより重視され始めている。
このような中、あなたのクライアントのROEを向上させるためには、どのような施策が考えられるか、また、それをあなたなら
どのようにクライアントに提言するか、自分の意見を述べなさい(具体的なクライアント名が判らないよう、仮定や数値を置き
換えること)。
ここ数年、上場会社が非上場化や合併等により減少傾向にありましたが、一方で株式公開する会社数は増加
傾向にあり、2014年末には7年ぶりに上場会社数が増加に転じました。
こういった変化は、環境の変化や上場すること及び上場を維持することに関するメリットとデメリットの関係など
に起因すると考えられますが、資金調達に対するニーズは常に存在しており、その調達方法は多様化している
と考えられます。
4
(1) これに関して、株式公開する会社が増加傾向に転じた理由と株式公開することのメリット及びデメリットを説
明し、日本市場の上場会社数を一段と増やして活性化させるためにはどうしたらよいか、あなたの意見を述べな
さい。(例えば、制度の改正、ベンチャーキャピタル、監査法人、証券会社、金融機関の役割など)
(2) 新規上場会社数が増加傾向となっている一方で、㈱日本取引所グループは2015年3月31日に「最近の新規
公開を巡る問題と対応について」を公表し、警鐘を鳴らしています。上記を公表するに至る背景となった事例か
ら、監査法人/公認会計士に求められる社会的役割についてあなたの考えを述べなさい。
5
以下の各資産の評価方法についてクライアントから質問された場合、あなたならどう説明しますか。関連する会
計基準等を具体的に示しつつ論じなさい。
また、企業の収益性が低下している場合において、各科目の監査上の対応について上司から問われた場合、
あなたならどう回答しますか。関連する監査基準等を具体的に示しつつ論じなさい。
① 棚卸資産
② 有形・無形固定資産
③ 繰延税金資産
6
昨今、(株)東芝の不正会計事件が社会的に問題となっています。
手法としては、工事案件における受注損失引当金計上漏れ、棚卸資産の評価減の計上漏れ、経費の計上漏れ
など複数ありますが、具体的な事例を2つ挙げ、当該不正会計が行われた動機、機会等を簡潔に要約した上
で、会社の立場から当該不正を防止するために必要であった対応、および監査人の立場から当該不正を防止・
発見するために必要と考えられる手続を述べなさい。また、本件特有の事情(他の上場企業の粉飾事例と比較
して)の有無についても検討し触れること。
また、本件は監査の限界に該当するかどうか、社会からの期待を比較衡量して、あなたの見解を述べなさい。
回答に当たっては、(株)東芝の開示する第三者委員会調査報告書を熟読することが前提となるが、当該報告書
の要約の記述に終始しないよう、留意すること。