結核の現状 日本の結核の現状 日本では、約2万人近くの方が新たに結核に罹り、約2千人の方が結核で亡くなっています。 また、世界の中で日本は依然として中まん延国であり、先進欧米諸国と比較すると 30 年程度の 遅れがあり、日本において結核が公衆衛生上の問題でなくなるまでには、まだ半世紀以上かかると 考えられています。 日本の新規登録者及び死亡者数(2014 年) 新登録患者数 罹患率 (新 たに結 核 と診断 され登録 された人 数 ) 岐阜 16.8 岐阜 342 人 <ワースト 12 位> (全国 19,615 人) (全国 15.4) 結核死亡数 死亡率 岐阜 32 人 岐阜 1.7 (全国 2,099 人) <ワースト 23 位> (全国 1.7) 欧米諸国との罹患率の比較(2013年) 20 10 0 (率は人口 10 万対) →「平成26年度結核登録者情報調査年報集計結果(概況)」 <厚生労働省> 岐阜県の結核の現状 岐阜県の結核の現状(平成 26年) 岐阜県 新たに結核として登録される人数は概ね減少傾向にあるものの、岐阜県の 数値は全国と比較すると高く(10 万人当たり全国 15.4 人、岐阜 16.8 人。 全国ワースト 12 位)、高齢者の割合は依然として増加傾向にあります。(60 歳 以上が78.7%を占める。) なお、県保健所管内別にみると改善傾向にあるものの、岐阜市や東濃、関 地域は県平均を概ね上回っています。 60 歳以上構成比の推移 年齢層別新規登録者数 (%) 19歳以下 2% 20-29歳 5% 30-39歳 40-49歳 4% 4% 50-59歳 6% 80.0 70-79歳 23% 全国 30.0 25.0 20.0 15.0 12年 3.5 (人) 16年 20年 24年 死亡率の推移(人口10万対) 岐阜県 全国 3.0 70.0 2.5 60-69歳 60.0 10% 80歳以上 46% 罹患率の推移(人口10万対) (人) 35.0 2.0 岐阜県 50.0 全国 1.5 1.0 40.0 12年 16年 20年 24年 H12 H16 H20 H24 → 「岐阜県の結核の状況」<岐阜県> 世界の結核の現状~アジアとアフリカに多い結核~ 世界に目を向けると、総人口の約3分の1が結核に感染し、毎年900万人近くが新たに結核を発病し、およそ 150万人が結核で命を落としています(2013 年)。そのほとんどが、アジアとアフリカを中心とした発展途上国に集中 しています。未だに世界では、結核が最大の感染症として働き盛りの世代を直撃し、世界的な対策なしには自国の 結核制圧も達成できない状況下にあります。また、結核新規患者の約 12%に当たる推定 110 万人がエイズウイル ス(HIV)感染者で、結核と HIV の二重感染は依然として深刻な状況となっています。 結核予防会は、WHO・ストップ結核パートナーシップ等に積極的に参加し、結核対策に貢献する研究を推進し、 「世界の結核センター」としての役割を果たしていくべきであると考えています。 → 「ストップ結核パートナーシップ」
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