公益財団法人 広沢技術振興財団

公益財団法 人
広沢技術振興財団
《研究課 題名 菫講 演会 名等 ・ 調査 課題 名 》
ベ ッ ド ロ車 いす・ トイ レ間 の移乗 が介助者 一 人で簡便 にできる装置
≪ 申請者 ≫
フ
ガ ナ
所属機 関 口団体
リ
職 位
口氏 名
カ ブシキ ガイ シャア グ メ ン ト
株 式会社 ア グ メ ン ト
代表取締役
柵木
貞雄
≪研究 ・ 講 演会 等 口調査 の 概 要 》
【自立歩行のできない患者 に必要な移乗機 の開発】
現場 では、ベ ッ ドか ら車いす、車 いすか ら トイ レ、車 いすか らベ ッ ド等の移乗作業が要求 されるが、
これ らの作業を一台の移乗機 で対応できるものが現在存在 していない。
各 メーカー 、及び大学等 で研究開発 されているもの (パ ワースーツ、ロボ ッ ト等)は 、高額 で取 り
扱 いが難 しいものが多い。
よ リシ ンプルで機能美があるものを提案 し、介助者及び患者様 に安心 して使 つてもらえる移乗機 を
開発する。
近年、我が国においては、老齢化が進んでお り、要介護者の人 口が増加 している。 しか しなが ら、
その割 に介護者 の人数は増えてお らず、少ない介護者 で 多 くの要介護者 を介護す る ことになつてい
る。このため、腰を痛め、或いは激務によ り退職する介護者が増加 し、これ らの ことが、ますます介
護者の数の増加を阻害する要因とな つている。
そのため、企業や研究機関等 により、要介護者の移動をアシス トする ロボッ トや移乗機などが開発
されてきているが、高価な割 に結局介護者 2名 が必要であつた り、車 いすか ら トイ レ便器への要介護
者の移動ができなかつた りと、扱 いづ らいものであつた。
また普及できる価格帯は 50万 円前後であるが、現状は百万円単位である。
例 えば、従来の移乗機は、要介護者を移動 させるために、要介護者の尻の下にベル トを通 し、その
ベル トを機械 で持ち上げる ことによつて要介護者を移動 している。そのため、尻の下にベル トを通す
のは介護者が行 う必要が あ り、尻の下にベル トを通すためには、介護者二人がか りで要介護者の腰を
持ち上げ、ベル トをその下に通す必要が ある。よつて、結局介護者 2名 が必要であり、要介護者を持
ち上げる ことによ り介護者の腰 に負担がかかつて介護者 は腰を痛めることにな つていたそこで、弊社
においては、上記実情を改善するため、要介護者のベ ッ ドー車 いす間の移動 と、車いす 一 トイ レ便座
間の移動 との両方を、介護者 1名 のみで、かつ 、介護者の極めて小 さな負担で可能 にする低 コス トな
移乗機を提供する ことを目的 として研究を行 う。