第2章 子どもと子育て家庭を取り巻く状況 第2章 子どもと子育て家庭を取り巻く状況 1.人口 (1) 年齢 3 区分人口 高千穂町の人口は平成 12 年は 15,843 人であったが、平成 22 年には 13,721 人に減少 している。 年齢 3 区分でみると、 「年少人口」 、「生産年齢人口」の占める割合は小さくなり、「老 年人口」の占める割合が大きくなっている。 年少人口 (0~14歳) (人) 生産年齢人口 (15~64歳) 老年人口 (65歳以上) 18,000 16,000 4,631 (29.2%) 14,000 12,000 4,830 (32.7%) 4,746 (34.6%) 10,000 8,000 8,881 (56.1%) 6,000 8,023 (54.3%) 7,236 (52.7%) 4,000 2,000 2,331 (14.7%) 1,925 (13.0%) 1,739 (12.7%) H12 H17 H22 0 区分 年少人口 (0~14 歳) 生産年齢人口 (15~64 歳) 老年人口 (65 歳以上) 合計 H12 H17 H22 2,331 1,925 1,739 8,881 8,023 7,236 4,631 4,830 4,746 15,843 14,778 13,721 - 6 - 第2章 子どもと子育て家庭を取り巻く状況 (2) 母親の年齢階級別出生数 高千穂町の出生数の経年変化をみると、出生数は年々減少し、平成 24 年の出生数は 811 人となっています。 母親の年齢階級別の出生数をみると、「25~29 歳」、「30~34 歳」の年齢帯の母親の出 生数が多くなっています。 過去 4 年間の出生数を男女別にみると、 「男子出生数」が「女子出生数」を上回ってい ます。 人 15~19歳 120 100 80 35~39歳 12 20~24歳 25~29歳 40~44歳 1 30~34歳 40~44歳 3 30~34歳 31 20 25~29歳 39 20~24歳 19 0 20~24歳 15 H21 区 分 母 親 出 産 年 齢 別 性 別 35~39歳 14 30~34歳 27 25~29歳 39 15~19歳 2 40~44歳 3 35~39歳 21 60 40 40~44歳 40~44歳 3 35~39歳 19 30~34歳 38 35~39歳 30~34歳 28 25~29歳 41 15~19歳 3 H22 25~29歳 28 20~24歳 7 20~24歳 8 H23 H24 H21 H22 H23 H24 15~19 歳 2 3 ― ― 20~24 歳 19 15 7 8 25~29 歳 39 39 41 28 30~34 歳 38 31 27 28 35~39 歳 12 19 21 14 40~44 歳 1 3 3 3 男子 64 60 47 49 女子 47 50 52 32 111 110 99 81 合計 - 7 - 第2章 子どもと子育て家庭を取り巻く状況 (3) 合計特殊出生率 合計特殊出生率は「15~49 歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの」で、一人の 女性がその年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子どもの数に相当し、人口を維 持するのに必要な合計特殊出生率は 2.08 とされています。 平成 20~24 年の高千穂町の合計特殊出生率は 1.90 で宮崎県、全国平均を上回ってい るものの、人口維持の 2.08 を下回っています。 高千穂町 宮崎県 全国 2.40 2.20 高千穂町 1.96 2.00 高千穂町 1.76 1.80 宮崎県 1.61 1.60 1.40 高千穂町 1.90 宮崎県 1.66 宮崎県 1.54 全国 1.36 全国 1.38 全国 1.31 1.20 1.00 H10~14 H15~19 H20~24 (4) 子どもの将来人口推計 高千穂町の平成 21 年度から平成 25 年度の住民基本台帳データをもとに、コーホート 変化率を用いて、高千穂町の就学前人口(0~5歳児)推計を行いました。 推計結果より、高千穂町の就学前人口(0~5歳児)は、平成 27 年は 534 人、平成 31 年(計画期間最終年)には 472 人と推計されます。(62 人減) (人) 600 500 400 0歳児 86 103 1歳児 100 2歳児 3歳児 4歳児 5歳児 86 79 86 82 89 83 81 88 82 78 89 300 88 200 83 90 84 80 77 91 85 81 78 76 83 79 76 74 72 H27年 H28年 H29年 H30年 H31年 100 0 - 8 - 第2章 子どもと子育て家庭を取り巻く状況 2.世帯 (1) 世帯数・世帯人員 平成 22 年の高千穂町の世帯数は 4,779 世帯となっており、 世帯人員は平成 12 年の 3.0 人から平成 22 年には 2.8 人となっており、核家族化が進行しています。 世帯数 一般世帯数 6,000 世帯人員 世帯人員 3.1 3.0 3.1 5,000 3.0 3.0 2.9 4,000 2.9 3,000 2.9 5,046 4,928 4,779 2,000 2.8 1,000 2.8 2.8 2.7 2.7 0 2.6 H12 H17 H22 (2) 三世代世帯 高千穂町の三世代世帯数は平成 12 年には 1,179 世帯で全世帯の 23.4%を占めていた が、平成 22 年には 789 世帯、全体の 16.5%となっています。 三世代世帯 世帯数 一般世帯に占める三世代世帯の割合 1,500 25.0% 20.3% 23.4% 16.5% 20.0% 1,000 15.0% 500 10.0% 1,179 1,000 789 5.0% 0 0.0% H12 H17 - 9 - H22 第2章 子どもと子育て家庭を取り巻く状況 (3) ひとり親世帯 高千穂町のひとり親世帯数は平成 12 年には 53 世帯でしたが、平成 22 年には 84 世帯 と増加傾向にあり、特に平成 22 年の「ひとり親世帯(6歳以上 18 歳未満親族のいる世 帯)」の増加が著しくなっています。 ひとり親世帯(6歳以上18歳未満親族のいる世帯) 世帯数 ひとり親世帯(6歳未満親族のいる世帯) 100 80 60 71 40 45 45 20 0 8 14 13 H12 H17 H22 - 10 - 第2章 子どもと子育て家庭を取り巻く状況 3.教育・保育サービスの状況 H26.4.1現在 (1) 保育所の状況 町内には認可保育所が 5 施設あり、合計定員数は 345 名となっています。 認可保育所一覧 施設名称 定員数 開所時間 中央保育園 60 7:00~19:00 押方保育園 45 7:00~19:00 光寿保育園 60 7:00~19:00 旭ヶ丘保育園 90 7:00~19:00 天岩戸保育園 90 7:00~18:30 備考 乳児保育・障がい児保育 延長保育・一時預かり 乳児保育・障がい児保育 延長保育・一時預かり 乳児保育・障がい児保育 延長保育 乳児保育・障がい児保育 延長保育・一時預かり・休日保育 病児・病後児保育(体調不良型) 乳児保育・障がい児保育 延長保育 (2) 幼稚園の状況 町内には幼稚園が 1 施設あり、定員数は 140 名となっています。 幼稚園 施設名称 第一高千穂幼稚園 定員数 開所時間 140 7:30~18:30 備考 預かり保育 (3) 認定こども園の状況 町内には認定こども園(幼稚園型)が 1 施設あり、定員数は 135 名となっています。 認定こども園 施設名称 認定こども園 木の花幼稚園 定員数 開所時間 135 幼 105 保 30 7:30~19:00 備考 預かり保育・延長保育 (4) 認可外保育所の状況 町内には認可外保育所が 2 施設あります。 認可外保育所一覧 施設名称 定員数 開所時間 田原へき地保育園 40 7:30~18:30 橘こども園 12 7:30~18:30 - 11 - 備考 概ね 2 歳児・障がい児保育・延長 保育 1.2 歳児 第2章 子どもと子育て家庭を取り巻く状況 (5) 子育て支援センターの状況 町内には、子育て支援センターが 1 施設あります。 高千穂町子育て支援センター 施設名称 高千穂町 子育て支援センター 開所日及び開所時間 毎週 火・水・木 10:30~15:30 備考 1日平均利用人数 22 名(26 年 2 月) (6) 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の状況 町内 5 施設にて放課後児童健全育成事業を実施しています。 放課後児童健全育成事業一覧 施設名称 開所時間 高千穂小学校 13:45~17:45 岩戸小学校 13:45~17:45 押方小学校 13:45~17:45 旭ヶ丘保育園 12:30~19:00 田原小学校 13:45~17:45 ※児童一人あたり 1.65 ㎡のスペースが必要である。 - 12 - 備考 第2章 子どもと子育て家庭を取り巻く状況 4.次世代育成支援行動計画の施策評価 平成 25 年度に実施したニーズ調査では、次世代育成支援行動計画の施策について「重要度」、「満 足度」を伺い、施策の優先順位について検討しました。 具体的な手法としては「重要度」を横軸、「満足度」を縦軸にとり、主要施策ごとに集計した「満 足度」と「重要度」の偏差値を落とし込み、重点的に取り組むべき施策について整理を行いました。 ③維持施策 満 足 度 が 高 い ②重点維持施策 重要度:低 重要度:高 満足度:高 満足度:高 ④改善施策 ①重点改善施策 重要度:低 重要度:高 満足度:低 満足度:低 重要度が高い 区 分 重要度 満足度 ①重点改善施策 高 低 ②重点維持施策 高 高 ③維持施策 低 高 ④改善施策 低 低 内 容 重要度が高いのに満足度が低い項目となる。 総合評価を上げるために最優先で改善しなければ ならい施策となる。 重要度も満足度も高い施策となる。 引き続き施策満足度が下がらないようにする必要 がある。 満足度は高く、重点維持施策の次に維持する施策と なる。 総合評価にはあまり影響しないが、重点改善項目の 次に改善を必要とする施策となる。 - 13 - 第2章 子どもと子育て家庭を取り巻く状況 (1) 高千穂町の子育て施策の満足度と重要度の相関(優先順位)【就学前児童】 就学前児童の子育て施策の満足度と重要度をみると、「2-①子どもや母親の健康の確保」 や 「6-①子どもの交通安全を確保するための活動の推進」、 「7-③障がい児施策の充実」は重点 維持施策となっています。 一方、 「2-④小児医療の充実」、 「3-④子どもを取巻く有害環境対策の推進」やカウンセリ ング・相談等の「6-③被害に遭った子どもの保護の推進」 、 「7-①児童虐待防止対策の充実」 施策が重点改善施策となっています。 また、同様に「4-③安全な道路交通環境の整備」、 「4-④安心して外出できる環境の整 備」 、 「4-⑤安全・安心のまちづくりの推進」も重点改善施策となっているが、ハード整備に 係る事業については、財政面も考慮し検討する必要があります。 重要度・満足度のポートフィリオグラフ 80.0 2-① 6-① 高 い 7-③ 2-② ← 満 足 度 20.0 6-② 1-① 3-① 1-③ 1-⑤ 1-② 7-② 1-④ 3-③ 5-② 50.0 3-② 2-③ 80.0 6-③ 3-④ 7-① → 5-① 4-③ 4-① 低 い 4-④ 2-④ 4-⑤ 4-② 低い 20.0 ← 重要度 - 14 - → 高い 第2章 子どもと子育て家庭を取り巻く状況 施策別重要度・満足度【未就学児童】 施 重要度 策 満足度 (偏差値) (偏差値) 1-①地域における子育て支援サービスの充実 49.3 55.7 1-②保育サービスの充実 43.7 54.6 1-③子育て支援のネットワークづくり 31.7 50.6 1-④児童の健全育成 42.4 51.2 1-⑤その他 32.4 49.3 2-①子どもや母親の健康の確保 65.5 77.0 2-②食育の推進 42.9 59.8 2-③思春期保健対策の充実 52.4 50.6 2-④小児医療の充実 65.0 38.8 3-①次代の親の育成 38.4 52.9 3-②子どもの生きる力に向けた学校の教育環境等の整備 50.4 54.1 3-③家庭や地域の教育力の向上 41.7 50.0 3-④子どもを取巻く有害環境対策の推進 52.0 47.6 4-①良質な住宅の確保 48.8 36.1 4-②良質な居住環境の確保 48.8 35.6 4-③安全な道路交通環境の整備 54.2 38.4 4-④安心して外出できる環境の整備 54.2 38.2 4-⑤安全・安心のまちづくりの推進 59.7 36.7 40.7 43.9 5-②仕事と子育ての両立の推進 34.7 44.4 6-①子どもの交通安全を確保するための活動の推進 56.9 65.8 6-②子どもを犯罪等の被害から守るための活動の推進 57.5 58.0 6-③被害に遭った子どもの保護の推進 60.3 48.0 7-①児童虐待防止対策の充実 62.4 46.7 7-②母子家庭等の自立支援の推進 49.6 51.3 7-③障がい児施策の充実 64.6 64.6 5-①多様な働き方を目指した意識改革推進のための 広報・啓発・研修・情報提供 - 15 - 第2章 子どもと子育て家庭を取り巻く状況 (2) 高千穂町の子育て施策の満足度と重要度の相関(優先順位)【就学児童】 就学児童の子育て施策の満足度と重要度をみると、就学前児童同様「2-①子どもや母親の 健康の確保」や「6-①子どもの交通安全を確保するための活動の推進」、「7-③障がい児施策 の充実」は重点維持施策となっている。 一方、重点改善施策としては未就学児同様ハード整備事業の施策のほか、 「2-④小児医療 の充実」 「2-③思春期保健対策の充実」が重点改善施策となっている。 重要度・満足度のポートフィリオグラフ 80.0 2-① 6-① 高 い 6-② ← 2-② 3-① 1-③ 満 足 度 20.0 7-③ 3-③ 1-⑤ 3-② 1-② 1-① 7-① 6-③ 7-② 3-④ 1-④ 5-① 2-③ 50.0 80.0 → 4-④ 5-② 4-⑤ 低 い 4-③ 4-② 2-④ 4-① 低い 20.0 ← 重要度 - 16 - → 高い 第2章 子どもと子育て家庭を取り巻く状況 施策別重要度・満足度【就学児童】 施 重要度 策 満足度 (偏差値) (偏差値) 1-①地域における子育て支援サービスの充実 52.3 53.5 1-②保育サービスの充実 47.3 53.5 1-③子育て支援のネットワークづくり 29.0 53.5 1-④児童の健全育成 41.3 46.6 1-⑤その他 33.2 47.4 2-①子どもや母親の健康の確保 65.9 71.5 2-②食育の推進 41.5 57.8 2-③思春期保健対策の充実 55.6 48.6 2-④小児医療の充実 65.7 34.7 3-①次代の親の育成 39.7 54.6 3-②子どもの生きる力に向けた学校の教育環境等の整備 49.8 56.5 3-③家庭や地域の教育力の向上 40.8 51.0 3-④子どもを取巻く有害環境対策の推進 47.6 48.4 4-①良質な住宅の確保 48.0 33.4 4-②良質な居住環境の確保 47.6 34.4 4-③安全な道路交通環境の整備 55.2 36.7 4-④安心して外出できる環境の整備 52.4 43.1 4-⑤安全・安心のまちづくりの推進 60.4 38.9 43.1 45.1 5-②仕事と子育ての両立の推進 35.6 42.7 6-①子どもの交通安全を確保するための活動の推進 55.3 66.7 6-②子どもを犯罪等の被害から守るための活動の推進 56.5 61.7 6-③被害に遭った子どもの保護の推進 61.0 51.3 7-①児童虐待防止対策の充実 60.2 51.4 7-②母子家庭等の自立支援の推進 51.5 51.3 7-③障がい児施策の充実 63.6 65.9 5-①多様な働き方を目指した意識改革推進のための 広報・啓発・研修・情報提供 - 17 -
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