2015年(平成27年)5月本試験 解答・解説

2015年(平成27年)5月本試験
解答・解説
学科試験(○×式)解答・解説
学科試験(三択式)解答・解説
実技試験(資産設計提案業務:協会)解答・解説
解答・解説
■ 学科試験(○×式) 解説
(1) 問題文のとおり。なお,一般的な税法の解説や資料,情報の
提供,仮定の事例にひき直した計算などは行っても問題はない。
(2) 問題文のとおり。なお,保険料免除,納付猶予(学生の場合
は学生納付特例)は 10 年以内であれば後から追納することがで
(1) 適切
正解 ①
(2) 適切
正解 ①
きる。
(3) 国民年金基金の掛金は,公的年金に準ずる年金としてその全
額が社会保険料控除として所得控除の対象となる。
(4) 障害等級1級に該当する者に支給される障害基礎年金の額は,
障害等級2級に該当する者に支給される障害基礎年金の額の
(3) 適切
正解 ①
(4) 不適切
正解 ②
1.25 倍に相当する額である。
(5) 繰上返済の「期間短縮型」は,毎回の返済額は変わることな
く残りの返済期間が短くなる。
(6) 保険業法では,保険契約の募集及び締結に関する禁止事項が
規定されている。
(7) 特定疾病保障定期保険特約では,被保険者が特定疾病以外の
原因で死亡した場合でも,死亡保険金が支払われる。
(8) 問題文のとおり。被保険者となる子が出生する前でも加入で
きるものがある。
(9) 車両保険では,自宅敷地内での自損事故による被保険自動車
の損害に対しても補償される。
2
(5) 不適切
正解 ②
(6) 適切
正解 ①
(7) 不適切
正解 ②
(8) 適切
正解 ①
(9) 不適切
正解 ②
(10) 提供した料理が原因で顧客に食中毒が発生することによる法
律上の賠償責任に対し備える場合は,施設所有(管理)者賠償責
(10) 不適切 正解 ②
任保険ではなく,生産物賠償責任保険への加入が適している。
(11) 問題文のとおり。なお,景気動向指数には,変化の方向性を
見る DI と変化の大きさを見る CI の2種類があり,現在は CI 中
(11) 適切
正解 ①
心の公表形態となっている。
(12) 個人向け国債は3つのタイプがあり,適用利率はそれぞれの
タイプごとに所定の基準金利をもとに計算される。取扱金融機関
(12) 不適切 正解 ②
によって異なるものではない。
(13) 収益分配金のうち,分配前の基準価額と個別元本の価額との
差額は収益となるため普通分配金として課税対象となるが,個別
(13) 適切
正解 ①
元本を下回る部分は元本の取戻しに相当するため特別分配金とし
て非課税となる。
(14) MRF の投資対象は,信用度の高い内外の公社債および CP
(14) 不適切 正解 ②
等の短期金融商品を中心としている。
(15) 円貨を用いて外貨建て MMF を購入する際には,為替手数
(15) 不適切 正解 ②
料以外の負担は必要ない。
(16) 問題文のとおり。ちなみに法律上の納税義務者と実際に税金
を負担する者が同じとなる税を直接税といい,所得税などがあ
(16) 適切
正解 ①
る。
(17) 一時所得の金額の求め方は問題文のとおりだが,総所得金額
に算入されるのは,一時所得の金額の2分の1の金額である。
(18) 不動産等の資産の譲渡により生じた所得は,譲渡所得とな
(17) 不適切 正解 ②
(18) 不適切 正解 ②
る。
(19) 人間ドックの受診費用は,それにより重大な疾病が見つか
り,かつ治療をした場合に限り,医療費控除の対象とすることが
(19) 不適切 正解 ②
できる。
学科試験(○×式) 解説
3
(20) NISA 口座内で得られる利益については,所得税の確定申告
は必要ない。
(21) 問題文のとおり。なお,権利部甲区には所有権に関する登記
事項が記録される。
(22) 建築基準法の規定によれば,住宅を建築することができない
のは工業専用地域内のみである。
(23) 定期借家契約の場合は,1年未満の期間の契約も可能であ
る。普通借家契約の場合は,賃貸借期間を1年未満とすると,期
(20) 不適切 正解 ②
(21) 適切
正解 ①
(22) 不適切 正解 ②
(23) 不適切 正解 ②
間の定めのない賃貸借契約とみなされる。
(24) 土地・家屋の固定資産税は,毎年1月1日現在における土
地・家屋の所有者に対して課税される。
(25) 「居住用財産を譲渡した場合の 3,000 万円の特別控除の特例」
の適用要件に所得要件はない。
(26) 民法における相続人は,放棄者がいる場合はその者を含めな
い相続人を意味するが,相続税法においては,相続放棄をした者
(24) 不適切 正解 ②
(25) 不適切 正解 ②
(26) 適切
正解 ①
も放棄がなかったものとして数に含める。
(27) 問題文のとおり。相続税の申告書を提出するからこそ受けら
れる規定である。
(28) 相続税では,被相続人の1親等(配偶者,代襲相続人を含む
子,父母)以外の者が財産を取得する場合,税負担調整の目的か
(27) 適切
正解 ①
(28) 適切
正解 ①
ら相続税額の2割加算が行われる。
(29) 贈与税については,物納は認められていない。
(29) 不適切 正解 ②
(30) 一度選択適用をすると,その後変更は認められない。
(30) 適切
正解 ①
4
■ 学科試験(三択式) 解説
(31) 将来の目標金額から毎年の積立金額を求めたいときは,減債
(31) 正解 2
基金係数を用いる。計算は,元の数字に対応する係数を乗じて計
算する。
6,000,000 円× 0.0578 = 346,800 円
(32) 傷病手当金の額は休業1日につき,標準報酬日額の3分の2
(32) 正解 2
相当の額である。
(33) 老齢厚生年金の加給年金額は,厚生年金保険の加入期間が原
(33) 正解 2
則 20 年以上ある者に生計維持されている 65 歳未満の配偶者また
は年金法上の子がいる場合に,加算される。
(34) フラット 35(買取型)の融資金額は,100 万円以上 8,000
(34) 正解 3
万円以下で,建設費等以内とされている。
(35) 「教育一般貸付」は固定金利で,返済期間は原則 15 年以内
(35) 正解 1
である(母子家庭や交通遺児家庭については 18 年以内)。
(36) ソルベンシー・マージン比率が 200%未満となると,金融
(36) 正解 1
庁による早期是正措置の対象となる。
(37) 純保険料は,予定死亡率と予定利率に基づき,付加保険料は
(37) 正解 2
予定事業費率に基づく。
(38) 保険金額が保険価額を下回っている場合を一部保険,上回っ
(38) 正解 3
ている場合を超過保険,同じ場合を全部保険という。全部保険の
場合は実損てん補となる。
(39) 自賠責保険は,自動車事故による被害者救済を目的としてい
(39) 正解 1
ることから,対人賠償事故のみを対象としている。
(40) 地震保険の保険金額は,火災保険等の主契約の保険金額の
(40) 正解 3
30%~50%の範囲内で設定する。ただし,建物については 5,000
万円,家財については 1,000 万円が上限である。
学科試験(三択式) 解説
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(41) 1年複利の元利合計金額は,元金×
(1+年利率)預入年数で計
(41) 正解 3
算する。
5,000,000 円×
(1+ 0.02)3 = 5,306,040 円
(42) 配当利回りは,1株当たりの配当金の額/株価× 100 で求め
(42) 正解 2
ることができる。
(43) 受け渡し日は原則として約定日から起算して4営業日目に行
(43) 正解 2
う(金融機関の休日や祝日は含めない)
。問題の場合は,3月2
日(月)が約定日なのでそこから4営業日目となる3月5日
(木)が受け渡し日となる。
(44) 最終利回りとは,既発債を購入し償還期限まで所有した場合
(44) 正解 3
の利回りをいう。問題の場合は,当該既発債を 94 円で購入し,
償還までの残存期間4年間所有した場合ということである。計算
式は次のとおり。
最終利回り
(%)
=
=
表面利率+
2
(%)
+
額面
(100 円)
-買付価格
残存期間
×100
買付価格
100 円- 94 円
4年
94 円
×100
=3.72340… → 3.72%
(45) 2つの資産の相関の度合いを見るものが相関係数である。相
(45) 正解 3
関係数は+1から-1までの数値で表され,+1の場合は両資産
が同一の値動きをするためポートフォリオのリスク低減効果は得
られない。-1の場合は両資産がまったく逆の動きをするため,
ポートフォリオのリスク低減効果が最も得られる。
(46) 所得税の配偶者控除の適用を受けるためには,その年分の配
(46) 正解 1
偶者の合計所得金額は 38 万円以下でなければならない。
(47) 平成 24 年1月1日以後に締結した生命保険契約の保険料に
ついては,一般の生命保険料控除,介護医療保険料控除,個人年
金保険料控除の3つの控除があり,それぞれ控除額の上限は,
40,000 円である。
6
(47) 正解 1
(48) 住宅借入金等特別控除の適用対象となる家屋の床面積は,
(48) 正解 1
50㎡以上であり,かつその2分の1以上がもっぱら自己の居住
の用に供されるものでなければならない。
(49) 損益通算の対象となるのは,不動産所得,事業所得,山林所
(49) 正解 2
得,譲渡所得の4つの所得において生じた損失である。
(50) 保険金等にかかる税金は,契約者(保険料負担者)
,被保険
(50) 正解 1
者,受取人の契約形態により,相続税,所得税,贈与税と,税金
の種類が異なってくる。
契約者
被保険者
受取人
税金の種類
A
A
B
相続税
A
B
A
所得税
A
B
C
贈与税
(=保険料負担者)
(51) 区分所有法の規定のよれば,区分所有者および議決権の各5
(51) 正解 3
分の4以上の多数で建替え決議をすることができる。
(52) 市街化区域内において農地を転用する場合は,その面積に関
(52) 正解 3
わらず,あらかじめ農業委員会に届出をすれば,許可は不要とさ
れている。
(53) 土地・建物等を譲渡した場合の譲渡所得に係る長期・短期の
(53) 正解 1
区分は,譲渡日が属する年の1月1日時点における所有期間で判
断をする。
(54) 特定の居住用財産の買換えの場合の長期譲渡所得の課税の特
(54) 正解 2
例の適用を受けるには,譲渡資産の譲渡対価の額が1億円以下で
なければならない。
(55) 純利回り(NOI 利回り)とは,収入から費用を差し引いた
(55) 正解 2
純収入で見た利回りである。純収入を投資資本で除して求めるこ
とができる。
純利回り
(%)
= 600 万円- 150 万円/6,000 万円× 100 = 7.5%
学科試験(三択式) 解説
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(56) Aさんの相続における相続人は,配偶者相続人であるBさん
(56) 正解 2
と血族相続人第1順位である子となる。配偶者と子の組み合わせ
なので法定相続分は,各2分の1ずつである。
(57) 公正証書遺言の作成には,証人が2人以上必要である。ま
(57) 正解 3
た,公正証書遺言は,原本が公証役場に保管されるため,相続開
始後に家庭裁判所における検認手続きは不要である。
(58) 贈与税の配偶者控除の適用を受けることができる夫婦の要件
(58) 正解 1
として,婚姻期間が 20 年以上必要となる。また,同じ配偶者
間では一生に一度しか適用を受けることができない。
(59) 受贈者(30 歳未満に限る)の教育資金に充てるために,直
(59) 正解 2
系尊属から教育資金の一括贈与を受けた場合(金融機関に信託等
することが必要),受贈者1人につき 1,500 万円までは贈与税が
非課税となる。ただし,学校等以外の者に支払われる金銭につい
ては(学習塾等)
,500 万円が限度額となる。
(60) 「小規模宅地等についての相続税の課税価格の特例」におけ
る限度面積と評価減の割合は宅地の種類により異なる。
宅地の区分
限度面積
減額割合
400㎡
80%
貸付事業用宅地等
200㎡
50%
特定居住用宅地等
330㎡
80%
特定事業用宅地等
特定同族会社事業用宅地等
8
(60) 正解 2
■ 実技試験(資産設計提案業務:協会) 解説
問1
1.適切。
税理士資格を有していない FP は、有償・無償を問わず税理士業務を行うことはで
きない。個別・具体的な税額計算の依頼をされたため、提携している税理士を紹介し
た行為は適切である。
2.適切。
社会保険労務士資格を有していない FP は、社会保険に関する書類の作成や提出代
行などを行うことはできない。ただし、公的年金制度の仕組みを説明したり、年金額
の計算をすることは問題ない。
3.不適切。
生命保険の募集・勧誘は生命保険募集人登録を受けた者しか行うことができない。
生命保険募集人は所定の試験を受け登録をすることが必要であり、ファイナンシャ
ル・プランニング技能士の資格を有しているからといって、登録を受けたとみなされ
るようなことはない。
正解 3
問2
(ア)は現在価値を将来価値に置き換える計算を行う。
経過年数
将来価値=現在価値×
(1+変動率)
2
= 307 ×
(1+ 0.02)
= 319.4028 → 319
(イ)は金融資産残高を求める
金融資産残高=前年末の金融資産残高×
(1+運用率)±当年収支
= 235 ×
(1+ 0.01)
+ 26 = 263.35 → 263
正解 2
問3
1.適切。
問題文のとおり。
2.不適切。
空欄(イ)に入る用語は、
「企業物価指数」である。
3.適切。
最も注目度が高いのが「業況判断DI」である。
正解 2
実技試験(資産設計提案業務:協会) 解説
9
問4
1.適切。
それぞれの騰落率をチェックする。日経平均株価は- 0.855%、東証株価指数は-
1.123%とあるので、東証株価指数のほうが日経平均株価よりも対前日比の値下がり率
が大きい。
2.不適切。
17 時時点のドル/円相場は、1ドル= 114.45~114.46 円であるので、円安・ドル
高であるといえる。
3.不適切。
「新発 10 年国債利回り」は日本の長期金利の代表的指標である。
正解 1
問5
1.不適切。
個人向け国債は3タイプあり、償還期限 10 年ものは変動金利、5年ものと3年も
のは固定金利である。
2.適切。
問題文のとおり。3タイプとも、利払いは半年ごと(年2回)である。
3.不適切。
個人向け国債は、原則として発行から1年経過すれば換金することができる。な
お、換金の際には直近2回分の税引き後利息相当額が差し引かれる。
正解 2
問6
(ア)資料の下段左側の【業績】欄から 2014 年 3 月期の 1 株当たり配当金は 50 円で
あることが読み取れる。100 株保有しているのであるから、この場合の年間配当
金額(税引前)は 5,000 円である。
(イ)同じ【業績】欄から、1 株当たり利益は 161.1 円であったことが読み取れる。
したがって、肢2が正しい。
10
正解 2
問7
延べ面積の最高限度を計算するので、容積率を用いる。前面の道路が幅員5mで
12 m未満であることから、前面道路幅員の制限を受けることがわかる。
前面道路の幅員に法定乗数を乗じて得た容積率と指定容積率を比較し、厳しい数値
の容積率が適用容積率となる。
<計算>
5m× 6/10 = 300% < 指定容積率 400% → 300%が適用容積率
200㎡× 300%= 600㎡
したがって、肢2が正しい。
正解 2
問8
柴田さんが病気で死亡した場合の死亡保険金は次のものがある。
終身保険:300 万円
定期保険特約保険:1,000 万円
特定疾病保障定期保険特約保険:200 万円
以上、合計で 1,500 万円となる。
肝硬変での死亡であり特定疾病ではないが、特定疾病保障定期保険からも死亡保険
金が支払われる点は注意したい。
したがって、肢2が正しい。
正解 2
問9
問題のケースで支払い対象となるのは次のとおり。
ガン診断給付金:100 万円(初めてガンと診断された)
ガン入院給付金:30 日間の入院× 10,000 円= 30 万円
手術給付金:10,000 円× 20 倍= 20 万円
したがって、肢3が正しい。
正解 3
問10
養老保険の特徴は、保険期間中の死亡および高度障害状態を保障し、満期まで生存
していた場合は満期保険金が支払われるという「生死混合保険」という点である。貯
蓄性が高いので保険料は割高である。終身保険の特徴は何といっても保障が一生涯続
くという点である。そのため満期がないので満期保険金は存在しないが貯蓄性は高く
解約返戻金は多額になる。したがって、肢1が適切である。
正解 1
実技試験(資産設計提案業務:協会) 解説
11
問11
傷害保険は、ケガによる死亡、入院、通院を補償する保険であるが、支払いにおい
ては「急激性、偶然性、外来性」の3要件が必要である。また、地震や噴火などを原
因とする傷害は免責である。肢2及び3は上記3要件が揃っているので問題なく保険
金が支払われる。肢1は地震によるケガであり、免責事項である。保険金は支払われ
ない。
正解 1
問12
退職所得は、他の所得とは総合せず分離して計算を行う「分離課税」である。ま
た、退職所得控除額を計算する際の勤続年数は、1年未満の端数は1年に切り上げて
計算する。
<長谷川さんの退職所得の金額>
・退職所得控除額を求める
800 万円+ 70 万円×
(35 年- 20 年)
= 1,850 万円
・退職所得の金額を求める
退職所得の金額=
(退職収入-退職所得控除額)
× 1/2
(2,000 万円- 1,850 万円)
× 1/2 = 75 万円
したがって、肢1が正しい。
正解 1
問13
俊夫さんの相続における相続人は、配偶者相続人と血族相続人第1順位である子の
組み合わせとなる。この組み合わせでの法定相続分は、それぞれ2分の1ずつとな
る。さらに子の法定相続分については、子の2分の1を人数で等分する。しかし、俊
夫さんの相続の場合、次男の正幸さんが相続を放棄しているので、長男および長女の
二人で等分する。次男には子どもがいるが、相続放棄は代襲要因とはならないので、
代襲相続人にはならない。
以上の事から、民法上の相続人および法定相続分の組み合わせは、洋子 1/2、貴洋
1/4、敦美 1/4 となり、肢1が正しい。
12
正解 1
問14
1.誤り。
直系尊属からの贈与であっても、贈与税の課税対象となる。
2.誤り。
贈与税は、贈与を受けた年分の合計額が課税対象となるので、祖父および母親から
の贈与額の合計金額が計算の基となる。
3.正しい。
肢2解説参照。
正解 3
問15
田川家のマンション購入後のバランスシートは次のとおりである。
〈田川家の(マンション購入後の)バランスシート〉
[資産]
金融資産
普通預金
定期預金
生命保険(解約返戻金相当額)
不動産(自宅マンション)
資産合計
[負債]
住宅ローン
150
150 負債合計
50
2,500 [純資産]
2,850
負債・純資産合計
(単位:万円)
2,100
2,100
(ア:750)
2,850
作成する際に、財形と定期預金からマンション購入費用が拠出されている点を見逃
さないように注意する。
正解 1
問16
1.適切。
問題文のとおり。合計所得が 3,000 万円を超えた年分については適用を受けること
ができない。
2.適切。
問題文のとおり。
3.不適切。
住宅ローン控除の適用対象となる住宅の床面積は、新築住宅、中古住宅とも 50㎡
以上である。
正解 3
実技試験(資産設計提案業務:協会) 解説
13
問17
1.適切。
地震保険の対象となるのは、居住用の建物および家財であるが、居住用建物には住
居専用建物だけではなく、店舗併用住宅も含まれる。
2.適切。
4つの割引制度があるが、重複適用はできない。
3.不適切。
保険金は、損害の程度を「全損」
、
「半損」
、
「一部損」に区分し支払われる。
正解 3
問18
目標とする金額から、それに必要な毎年の積立金額を求めたい場合は、減債基金係
数を用いる。計算は、元の数字に対応する係数を乗じて行う。
300 万円× 0.0578 = 173,400 円
正解 2
問19
育児休業給付金は、休業開始前の賃金の 50%が支給されるが、平成 26 年4月1日
以降に開始する育児休業から最初の半年については 67%が支給され、それ以降は
50%が支給されることになっている。また、休業中の健康保険と厚生年金保険の保険
料については、申請することにより被保険者および事業主分両方が免除される。
正解 1
問20
遺族年金は、支給される遺族の範囲の違いがポイントである。遺族基礎年金は、子
のある配偶者または子であり、子については年金法上の子(18 歳到達年度末日まで
にある子、または1、2級障害者で 20 歳に達するまでの子)である。遺族厚生年金
は、配偶者や子だけでなく、父母、祖父母、孫と範囲が広がる点に注意。
年金額については、遺族基礎年金は、基礎年金額をベースに決まる定額給付とな
り、遺族厚生年金は報酬等に比例する計算方法である。
14
正解 1