「小さな街の図書館でできること」

平成27年度課題解決支援サービス研修会
「小さな街の図書館でできること」
平成27年10月28日(水)
千葉県立東部図書館
潮来市立図書館長 船見 康之
1
1.公共図書館を取り巻く状況
(指定管理者制度を中心に)
(考えたことありますか?)
・業界の現状、自館の現状、どこまで把握してる?
・他の図書館と比較したことがある?
2
1.1指定管理者制度導入の現状
(1)「図書館における指定管理者制度の導入の検討結果について2014年調査
(報告)」日本図書館協会)
・日本の市町村立図書館数:3,246館(「日本の図書館」より)
内) 2013年までに導入:
2014年導入予定:
392館(導入率12.1%/前年比59館増)
34館(仮導入率13.5%)
・(業者の種類)民間企業:291館、公社財団:49館
NPO : 40館、その他 :12館
・(年度別導入図書館数)
~2005年度:11館、2006年度:58館、2007年度:49館
2008年度:47館、2009年度:52館、2010年度:61館
2011年度:18館、2012年度:37館、2013年度:59館
3
1.1指定管理者制度導入の現状
(2)指定管理者制度導入のメリット、デメリット
自治体 【メリット】
・公募選定により競争原理による管理コストの削減が図れ、結果
として行政経緯の削減が期待できる。
・民間ノウハウにより施設の管理に要する経費の削減が期待でき
る。また、住民サービスの質の向上と新サービスが期待できる。
【デメリット】
・自治体の図書館政策に基づく運営が遵守されているかのチェッ
ク手法や組織が必要になる。(中立性と運営の保険、サービス低
下など)
・民間ノウハウの蓄積と維持、住民協働(ボランティア)に不安
がある。
4
1.1指定管理者制度導入の現状
利用者 【メリット】
・住民サービスへの質の向上が期待できる。
・施設運営面での利便性の向上が期待できる。
【デメリット】
・住民要望や意見への対応について、業者の業務代行により、
反映できるか不安がある。
・図書館そのものの自立性と独立性への担保が確保できるか不
安がある。
業者
【メリット】
・社会的認知度の向上とビジネスマーケットの拡大が期待でき
る。
・ノウハウを活かした経営と新たなる蓄積。
【デメリット】
・事業収益の見込み減と経営努力が必要。(人件費の確保等)
・競争原理による価格破壊。
5
(反対理由~これまでの議論を参考にまとめてみた~)
・コストカットが最大の目的でサービスの水準が低下する。
・事業の継続性が確保できない(契約期間の存在)
・職員の身分が不安定になる。
・企業としての採算性に無理がある。(収益や報償がみこめない)
・特定企業への依存の永続化。評価制度が曖昧。
・自治体・行政との意思疎通の衰退。
(賛成理由~導入した図書館の理由をまとめてみた~)
・民間ノウハウを活用したサービスの向上。
・運営コストの削減。
・予算に左右されない流動的な支出。
6
(現場からの経験、視察対応をしてきた経験からの考察)
・司書の専門性が低下する一つの要因がコストカットにある。
⇒低価格競争、利益確保が現場で働くスタッフの人件費に影響する。
⇒自治体の司書職として採用された職員の次なる配置先。
・人材確保が厳しくなれば、サービスの水準は低下する。
*指定管理者制度を導入している図書館でよく見受けられるのが、開館時
間の延長や休館日の削減である。これらを実現するために人材を多く雇うが、
人件費を抑えるため、パートやアルバイトとして低賃金で雇うケースは珍し
くない。このような結果、現場でのサービス運営に影響がでて司書の専門性
低下や制度そのものの議論につながっていると考えている。
7
*これらの問題は、直営図書館であっても同様である。
⇒賛否あるかもしれないが、行政職の異動と業者の切り替えは別問題か?
⇒司書職として採用しても、図書館に永続勤務できない現実もある。
⇒図書館の運営予算は運営形態関係なく厳しい。
*コストカットが前提となる指定管理者制度導入は反対。図書館の理念や
サービス目標(ミッション)、地域社会の価値を高めるための図書館政策、
これらを実現するための一つの方法論として指定管理者制度を議論・評価し、
導入の可否を判断することが必要と考えている。
8
1.2
指定管理者制度を検討するための視点と課題
(1)制度上の課題
・図書館政策の決定と運営主体との分離。
・技術や技能の蓄積、人材育成。
・独自の収入源。(民間企業)
・経営力の育成、公益法人改革による生き残り(NPO、公社財団)
(2)利用者への課題
・個人情報の懸念
・市民の施設という意識
9
(3)導入にあたっての留意点(※総務省自治行政局長通知を参考)
・公共性、専門性の確保
・業務水準の維持、確保
・専門職員の確保
・経費の適切な見積もり(インセンティブの確保)
・適切な評価システムの確保 ←
重要
・設置目的、図書館像の共有
*委託導入までのプロセスの確立と、やはり評価制度、“自治体発信の図
書館政策”が必要
10
2.基準や指針から考える図書館サービス
(考えたことありますか?)
・図書館として何が求められているのか?
・自館の図書館理念ってなに?どんな運営目標?
・図書館員として自分にできることは?
・図書館員として自分が学ぶべきことは?
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2.1
公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準
(1)図書館法の改正を踏まえた規定の整備
・「図書館の設置及び運営上の望ましい基準」として、基準の対象に私立図書館を追加
・運営状況に関する評価の実施やその結果の住民への情報提供
・学習の成果を活用して行う多様なボランティア活動等の機会・場所の提供
(2)図書館に対するニーズや地域課題の複雑化・多様化に対する規定の整備
・知識基盤社会において、図書館は地域の情報拠点等として重要な役割を担うことを明記
・図書館相互の連携のみならず、国立国会図書館、学校、民間団体等との連携・協力
・レファレンスサービス等の情報サービス、地域の課題に対応したサービスの充実
・児童・青少年、高齢者、障害者、乳幼児とその保護者、外国人等の利用者に対応したサ
ービスの充実、施設・設備の整備
12
(3)図書館の運営環境の変化に対応するための規定の整備
・図書館の設置者は、設置目的を適切に達成するために必要な管理運営体制を
構築すべきことを規定
・管理を他者に行わせる場合、緊密な連携により事業の継続的・安定的な実施
等を確保
・基本的運営方針、指標・目標、事業計画の策定・公表等
・司書等の確保、関係機関との人事交流、各種研修機会の拡充等
(4)その他
・著作権等の権利の保護に関する規定を追加
・危機管理に関する規定を追加
・図書館資料に電磁的記録を含むこと、郷土資料等の電子化等に関する規定を
13
追加
2.2「これからの図書館像−地域を支える情報拠点
をめざして−(報告)」一部抜粋
2.これからの図書館サービスに求められる新たな視点
(1)図書館活動の意義の理解促進
(2)レファレンスサービスの充実と利用促進
(3)課題解決支援機能の充実
(4)紙媒体と電子媒体の組合せによるハイブリッド図書館の整備
(5)多様な資料の提供
(6)児童・青少年サービスの充実
(7)他の図書館や関係機関との連携・協力
・図書館間の連携・協力
・行政部局、各種団体・機関との連携・協力
(8)学校との連携・協力
(9)著作権制度の理解と配慮
14
*常に変化していく社会に合わせて、図書館へのニーズも変化している。
*それらの問題や課題を解決する支援策として様々なサービスが特化され
てきている。
重要なことは・・・
1.社会基盤としての図書館
安心・安全で豊かな生活を営むためのリスク軽減や利便性を追求した情
報提供を行う仕組みを有する図書館。
2.サービス機関としての図書館
従来の保存機能ほか、教育機能や情報提供機能を有する図書館。
3.社会の場としての図書館
人と人、人と情報(資料)の出会う場。地域密着。
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・ビジネス支援サービス:起業支援、就職支援、各種産業支援
・法情報サービス:社会生活のリスク軽減につながるための支援
・医療健康支援サービス:特化した医療関連資料、闘病記文庫
・児童サービス:読書推進事業、本と読書の新たな楽しみ親しみを提供する
サービス(青少年サービス、家読、子ども司書、読み聞か
せ、ブックスタート)
・電子資料サービス:電子書籍資料の提供
・市民協働:ボランティアとの連携
・学校連携:資料(本)の団体貸出に代表されるサービス
・利用促進、啓発サービス:図書館活用講座、図書館カフェなど
・生涯学習支援サービス:文学講座、各種セミナーなど
・子育てサービス:読み聞かせ、子育て広場等の施設提供
・大学連携:サイエンスカフェ(出前講座)の利用
・多文化サービス、宅配サービス、移動図書館
・・・・・ほかにもいろいろあります。
16
資料(本、雑誌など)の提供だけにとらわれないサービスが実施されている。
3.潮来市立図書館の紹介
17
3.1 沿革
潮来市
茨城県東南部に位置 人口:29,178人
潮来市立図書館
・平成18年5月に県内52番目の図書館として開館。
(市政5周年事業。空き校舎を改築)
(一部業務委託)
・平成22年4月:茨城県初の指定管理者制度導入
(平成26年実績)蔵書数:約170,500冊
一日当たりの貸出冊数:993冊
一日当たりの来館者数:629名
開館日数:333日
(平成27年現在)職員数:18名(清掃2名含む)
18
3.2 図書館のサービス目標
(サービスの基本原則)
本と人が出会うサービスの4つの広場づくりをめざして
①知識のひろば:「市民に必要とする資料を提供できる」環境づくり。
②情報のひろば:市民と資料の橋渡しをする「レファレンス・サービス
(調べものの支援や相談)の役割。
③文化のひろば:地域(市民)の文化活動を支援したり、文化事業を開催
し、地域文化を育む。
④地域のひろば:市民の憩いの場、くつろぎの場、交流の場。人が集まり、
人と人が交流できる「地域のひろば」のような環境づくり。
19
(サービス目標/ミッション)
①多様な図書館サービスの充実
・レファレンスサービス
・多様な利用者層に応じたサービス(特に児童サービス)
・学習機会の提供
・市民ニーズに沿った図書館運営(ボランティア参加促進)
・課題解決支援・情報提供機能の充実
・電子情報の利用によるハイブリッド図書館の整備
②図書館資料およびネットワークの強化
・図書館資料の充実
・学校図書館との連携および支援
・広域ネットワークの整備
20
3.3 潮来市立図書館の指定管理者制度
a.業者
b.委託期間
c.委託内容
d.組織
e.サービスの
変更
シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社
平成22年~26年(5年間)平成27年~5年間更新
カウンター業務・レファレンス・書架整理、選書、除籍、
読書推進事業、施設、システム管理・予算管理・事業、広
報計画など
図書館スタッフ:18名(平成27年現在)
⇒社員級スタッフ:9名
⇒パートスタッフ:7名、清掃係:2名
1.開館時間の変更
一部委託:金曜日のみ13時~19時開館
指定管理:全日 10時(9時30分)~19時開館
2.休館日の変更
一部委託:毎週月曜日、毎月第3水曜日、年末年始
蔵書点検(10日以内)
21
指定管理:第3水曜日、年末年始、蔵書点検
3.新規事業の増加(サービス向上)
f.市窓口
(管理)
g.評価
潮来市生涯学習グループ(潮来市立中央公民館)
第三者委員による指定管理業者およびサービスの評価
h.業務管轄 ・図書館サービス全般:スタッフ
・施設管理:スタッフ
・予算管理:スタッフ ※最終的な決裁は潮来市。
i.運営
・スタッフと潮来市職員との連絡体系を密にしている。
(メール、電話、直接での協議など事業に関するものはすべ
て)
・通常業務内での連絡のやり取りのほか、月1回(第3水曜日
/館内整理日)にミーティングを行う。
22
【経費】※人件費等除く
図書館費
内訳
施設管理費
備品購入費
図書館費
施設管理費
内訳
備品購入費
【指定管理料】
平成22年~26年
平成27年~
19年度
69,186
53,406
15,780
23年度
35,918
26,080
9,838
20年度
67,489
53,803
13,686
24年度
35,394
24,690
10,704
単位(千円)
21年度
22年度
57,931
35,848
49,915
27,282
8,016
8,566
25年度
26年度
37,560
34,413
20,736
22,170
11,194
12,243
約69,900,000
約79,400,000
図書館資料費の増加+人件費の増加
23
4.潮来市立図書館のサービス
24
(1)学校図書館連携事業
【学校巡回貸出事業】平成23年度開始
・朝の読書用資料など、市立図書館所蔵
資料から貸出用の専用資料を用意し、市
内全校を対象に二ヵ月毎に巡回
1年
2年
3年
A
B
名作・昔話
ホラー・SF・ミス
推奨図書
テリー・ファンタジー
名作・昔話
ホラー・SF・ミス
推奨図書
テリー・ファンタジー
名作・昔話
ホラー・SF・ミス
推奨図書
テリー・ファンタジー
C
D
E
名作・昔話
ホラー・SF・ミス
推奨図書
テリー・ファンタジー
名作・昔話
ホラー・SF・ミス
推奨図書
テリー・ファンタジー
科学読み物
名作・昔話
ホラー・SF・ミス
科学読み物
名作・昔話
伝記ノンフィクション
推奨図書
テリー・ファンタジー
伝記ノンフィクション
科学読み物
知識絵本
知識絵本
F
知識絵本
知識絵本
G
名作・昔話
知識絵本
名作・昔話
知識絵本
伝記ノンフィクション
4年
名作・昔話
ホラー・SF・ミス
科学読み物
名作・昔話
ホラー・SF・ミス
科学読み物
名作・昔話
推奨図書
テリー・ファンタジー
伝記ノンフィクション
推奨図書
テリー・ファンタジー
伝記ノンフィクション
科学読み物
伝記ノンフィクション
5年
名作・古典
ホラー・SF・ミス
科学読み物
名作・古典
ホラー・SF・ミス
科学読み物
名作・古典
推奨図書
テリー・ファンタジー
伝記ノンフィクション
推奨図書
テリー・ファンタジー
伝記ノンフィクション
科学読み物
伝記ノンフィクション
6年
名作・古典
ホラー・SF・ミス
科学読み物
名作・古典
ホラー・SF・ミス
科学読み物
名作・古典
推奨図書
テリー・ファンタジー
伝記ノンフィクション
推奨図書
テリー・ファンタジー
伝記ノンフィクション
科学読み物
伝記ノンフィクション
25
【放課後学童クラブ出張おはなし会(工作)/貸出】
平成22年度開始
・夏休み期間中に出張読み聞かせを実施する。
読み聞かせの他、工作も実施する。
・学童向けに児童図書を選定、貸出の実施をする。
・潮来市では、5つの放課後学童クラブがある。
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(2)企画事業/関係機関連携事業
【おもしろ理科先生派遣事業/科学工作・実験講座】
平成19年度開始
・様々な科学実験講座を通して、子ども
たちの興味関心の向上を図る。講座のほ
か、本の紹介もある。
①アニメマシンを作ってみよう
②ハンドランチグライダーをつくろう!
③静電気の科学
ほか多数。
27
【子ども司書講座】平成24年度開始
本が好きで読書に興味・関心が高い子ど
もたちを中心に、司書についてのノウハ
ウを習得し、友達や家族に読書の素晴ら
しさや大切さを伝えるリーダーを育成す
る。
*第1期生は15名。第2期生は7名。第
3期生は11名
*平成27年度は第4期の開催となる。
(9名)
*子ども司書講座の発祥は・・・
福島県矢祭町から始まった。
28
【子ども司書講座】平成24年度開始
第1回
日程
5/25
講座内容
開講式、図書館サービスの説明
図書館探検、オリエンテーション
(子ども司書認定後)
第2回
6/15
第3回
7/20
第4回
第5回
8/3
8/17
本の分類、整理、配架、貸出
返却
本の利用方法(検索やレファレンスについ
て)司書体験(窓口サービス)
司書体験(窓口サービス)
司書体験(本の選書、登録)
第6回
9/14
司書体験(本の装備、修理)
第7回
10/19
第8回
11/16
第9回
12/21
司書体験
(ポップ作成、ディスプレイ)
司書体験
(ポップ作成、ディスプレイ)
読み聞かせ・おはなし会について
・図書館子どもだよりへ
の書評掲載。
・図書館ボランティアと
してイベントに参加
(おはなし会など)
・子ども司書講座へ先輩
司書として参加し講座
をフォローアップする。
第10回 1/18
子ども司書によるおはなし会
閉講式、修了式(認定証授与)
29
【子ども司書講座】平成24年度開始
30
【図書館でハロウィンパーティー】平成24年度開始
・ハロウィンのお祭りを図書館ならでは
の形で開催。
・新たな図書館の楽しみ方を提供。
<実施内容>
①ハロウィン関係の書籍を特集コーナー
にて紹介
②館内をハロウィンのグッズで装飾
③仮装して図書館に来館した対象者に粗
品のプレゼント
④仮装グッズ作成教室
・仮装するためのグッズとして、帽子
やマント、マスク、しっぽなどを作
成する。
⑤スタッフによる仮装
31
【茨城県立歴史館出前講座】平成24年度開始
・茨城県立歴史館職員を講師に迎え、出前
講座を開催。
・専門的な知識を持つ機関と連携してサー
ビスを行うことで、市民への多様な生涯学
習の機会の提供を目的とする。
(勾玉づくり体験)
・縄文時代から作られていた勾玉について
の解説とろう石を使った勾玉づくり体験。
32
【雑誌スポンサー制度】平成24年度開始
・企業、商店、団体等に対し、雑誌そのも
のの寄贈を受けるのではなく、雑誌の年間
購入代金を負担してもらうという制度。
・購入した雑誌は当館の雑誌コーナーに並
べ、最新号の雑誌カバーと雑誌架に直接、
寄贈者名を表示するとともに、雑誌カバー
裏面にも広告掲載可能とし、スポンサー企
業等の事業活動の促進と図書館の雑誌の充
実を図る。
スポンサー企業:7社
契約雑誌数:11誌
スポンサー料金:¥76,480‐
33
【読書ノート配布】平成24年度開始
・潮来市内小学1年生~3年生を対象に読
書ノートの配布を行う。
・読書ノート1冊につき50冊分の記録が
とれる。
・小学2年生、3年生の読書ノートは、専
用台紙(ぬり絵)を添付。読書ノート5冊
(計250冊)を読破することで完成。
①小学1年生
②小学2年生
⇒
⇒
③小学3年生
⇒
読書記録ノート
本を読んで旅にでかけ
よう(茨城)
本を読んで旅にでかけ
よう(日本)
34
【読書ノート配布】平成24年度開始
35
【POP(ポップ)コンテスト】平成25年度開始
・中高生にオススメの本を紹介するPOPの
コンテストを開催。
・読書離れが進む中高生世代に向けた読書
推進事業の一環。
36
【起業経営無料相談会】平成25年開始
・起業希望者や事業者等からの起業・経
営・事業資金・商品開発等に関する相談に
応じ、中小企業診断士によるアドバイス及
び市立図書館所蔵の関連書籍やデータベー
ス等の情報を提供する等のビジネス支援を
行う。
・毎月第4日曜日開催(1日5回受付)
・平成27年度より、第2・第4日曜日
開催に変更
・対応:潮来市商工会、中小企業診断士
協会
⇒平成26年度1月より、総務省、経済
産業省認定の特別創業支援事業として
実施することになった。
37
(4)平成26年度 新規事業
【学校図書館支援事業(学校連携)】
・図書資料の貸出、返却に限った支援だけでなく、学校図書館の
資料整備等に関する支援事業として潮来市学校教育課や各学校と
連携して行うもの。
①ブックコート講習
・図書のブックコートについて、役割やフィルムコートがけ
の方法を学習した。
②蔵書管理ソフトの製作と提供
・各学校で新規購入した資料および既存の蔵書を一元的に管
理するためのソフトを、マイクロフトエクセルをベースに
製作し配布した。
・従来は手入力していた書誌データがインターネットを通じ
て自動取得できる仕組み。に巡回
38
【図書館まつり(図書館振興)】
・「子ども読書の日」「こども読書週間」
を記念し、図書館で子どもたちが本と出会
い、ふれあえる様々なイベントを開催。
①しおりのプレゼント
②おはなし会拡大版
③おはなし博士検定
④お外でおはなし会
⑤図書館間違い探し
⑥図書館バッグ作り
39
【お悩み解決!ビジネスセミナー(ビジネス支援事業)】
①女性向け起業創業セミナー
起業実現のためのファーストステップ
・自宅でサロンを開きたい、講師・インス
トラクターとして仕事をはじめたい、資格
を活かして仕事をしたいと希望する女性を
対象とするセミナー。成功例の体験談や必
要な基礎知識、心構えなどを学習する。
・定期的な相談会のほか、実践的、具体的なセミナーを開催
することで、創業に限らず、経営の改善やビジネスパーソ
ンのスキルアップ向上を図る機会を提供する。
・各種セミナーの内容について専門家に依頼し、図書館は連
絡調整と相談内容に応じた自治体支援情報や図書資料・情
報の提供をする。
40
【お悩み解決!ビジネスセミナー(ビジネス支援事業)】
②アイディア満載!チラシ・POP作成レ
イアウトデザインセミナー
・売上アップや顧客獲得につながる効果的
なチラシの作成方法を学習する。
41
【お悩み解決!ビジネスセミナー(ビジネス支援事業)】
③お店や会社のファンを増やすSNS活用
法
・ツイッターやフェイスブックといった
SNSを活用した経営として、売上アップ
や顧客獲得、マーケティングへとつなげる
活用方法を学習する。
42
【潮来市起業ビジネスプラン塾(ビジネス支援事業)】
・潮来市が策定した「創業支援事業計画」
が国からの認定を受けたことにより、特定
創業支援事業の一環として開催した。
・潮来市を中心に創業や新規の事業展開を
考えている方、趣味を活かした事業や地域
貢献事業を考えている方を対象とした創業
支援セミナー。
⇒起業経営無料相談会を活用し、セミナー
と相談の両方から支援する体制を整えた。
43
【ボランティア共催事業】
・おはなし会、読み聞かせ事業等の既存のボランティア事業にと
らわれない、市民参加型の多様なイベントを企画し共同開催。
①親子花植え体験 おうちと図書館に花をかざろう
②一緒に学ぼう!楽しいダンス ジュニアダンス講座
③折り紙工作 おひなさまをつくろう
44
【その他の連携事業】
・夏休み期間中の科学講座について、清真
学園高等学校・中学校の生徒による科学実
験教室について図書館を会場として実施。
・清真学園の学生が有する専門的な知識と
講座を通して、夏休みの自由研究や工作と
いった学習支援や興味関心の向上を目的と
した。
『小学生科学教室
ボin図書館』
清真学園サイエンスラ
45
【その他の取り組み】
①潮来市役所庁内への図書貸出事業
・潮来市役所職員のスキルアップに活用できるよう、セット
貸出を行う。巡回資料は図書以外に雑誌など。
②鹿島アントラーズコーナー/図書館海援隊サッカー部
・平成22年5月に鹿島アントラーズコーナーを設置。
・ホームページに資料紹介やチーム情報(ニュース)が閲覧
できるコンテンツを公開。
・図書館海援隊サッカー部としての活動。
②WEBサービス
・雑誌新着記事速報
・茨城県・潮来市のニュース速報
46
【その他の取り組み】
47
【その他の取り組み】
48
5.これからの取り組み
49
【郷土資料の強化~地域資料のデジタル化事業~】
・公共図書館は資料貸出サービスの成果のみに満足するのではな
く、潜在利用者の獲得のためにもこれまで以上に地域の情報拠
点として機能しなければならない。
・その一つに地域資料を収集し提供することは、その地域をサー
ビス対象とする公共図書館こそが行うことができる重要なサー
ビスであると認識。これらを実現する取り組みの一つとして、
地域資料のデジタル化事業があると考えている。
①事業概要
・潮来市および関係機関が発行したもの、地域の市民が所有す
る昔の写真等をデジタル化。
・デジタル化した資料はWEBで公開。
・地域資料のほか、一般市販の電子書籍も導入する。
50
【郷土資料の強化~地域資料のデジタル化事業~】
②事業の効果
・学校との連携による調べ学習の支援、レファレンスサービス
のツール(調査物)としても有効。
・広く公開することによる地域の再発見・歴史的価値の再発見
と地域資源のPRにつながる。
③システムについて
・システムは、OverDrive(電子図書館プラットフォーム世界最
大手)を採用。平成27年9月1日から稼働中。
・日本の代理店になっているはメディアドゥ。
51
【電子図書館サービスについて】
52
【電子図書館サービスについて】
53
【電子図書館サービスについて】
54
【電子図書館サービスについて】
55
【電子図書館サービスについて】
56
【電子図書館サービスについて】
57
【学校図書館活性化支援事業】
①事業概要
・学校連携として実施してきた事業の継続のほかに、学校図書館
の活性化支援として、
「蔵書構成のシステム構築及び図書館システムの作成・提供」
「図書の選書相談」、「図書の配架方法・配架の工夫」
「図書の修理・修繕アドバイス(講習会の開催等)」
「図書館だより作成支援」、「学校図書ボランティアの育成」
「授業におけるブックトークの実施と企画支援」
「授業における調べ学習支援」
等の取り組みを行う。
・学校との連携を重視する観点から、各学校における教科に関す
る資料や読書に適した優良図書を積極的に収集する。
58
【学校図書館活性化支援事業】
②支援方法
・図書館スタッフの組織内で学校支援担当者を選任し、既存の
図書館サービスのほかに、学校図書館運営支援業務を行う。
・市内各学校の担当者(教諭)および学校教育課と協議し、学
校支援担当者による定期巡回(例:各学校につき、輪番で週
1回個別訪問する)による支援を行う。
<現在の作業>
・各学校図書館の蔵書データの作成(書誌の整理)
・市立図書館のシステムへの落とし込み
・市立図書館ホームページからの所蔵検索
・学校図書館用システムの構築
59
【学校図書館活性化支援事業】
60
【学校図書館活性化支援事業】
61
6.サービスの企画立案
・企画立案は難しくない(ネタは身近にある)
・個人のがんばりではどうにもならない
・自主事業は図書館として腕のみせどころです。
62
6.1
サービスヒント(ネタ探し)
【企画立案について語る前に・・・】
・自主事業って何でしょう???やる必要あるの???
⇒やるやらないの考えではなく、サービス向上を視野に考える。
・既存の事業を保つだけではダメなのか???
⇒既存事業を保つのではなく、もっとよりよいものへ向上させる。
・目新しいことをやらないとダメなのか???
⇒自館の図書館と照らし合わせて考えてみよう。
63
6.1
サービスヒント(ネタ探し)
・企画のアイディアは、全スタッフから意見聴取のうえ、責任者間で協議し
作成。*日々、これらの情報を印刷し、スタッフ回覧している。
【ネタ探し】
①先進事例の図書館を参考(ホームページor直接電話)
②カレトアウェアネポータル、図書館関連雑誌(おすすめLRG)
③過去のイベントのグレードアップ
④新聞、ニュース(おすすめWBS)
⑤研修会(日図協、各都道府県図協)
・・・など様々な情報源を参考にする。
*毎年開催している固定の事業に関しては各関係機関と連絡調整して決定。
⇒おはなし会、読み聞かせ事業、上映会など。
64
6.2
企画書について
・最終的な案は館長がまとめ、市に提案。
⇒個別提案。年間事業計画にないものが多数!
・企画書そのものは、企画立案者が作成。(役職関係なし)
⇒最終決裁が得られたら、その立案者がサービスの主となる。
・企画書は、固定のフォーマットがある。スタッフオリジナル。
⇒鑑文書などすべて行政のフォーマットは使わない。
⇒提出に必要なもの。
①鑑文書 ②企画書本文(Word文書) ③パワポ資料(必要に応じて)
④チラシ・ポスター(案) ⑤参考資料(ある場合のみ)
65
6.3
例えば・・・(子ども司書講座)
66
6.3
例えば・・・(子ども司書講座)
67
6.4
企画書の提出
・当然ですが、最終的に行政の決裁が得られるまでは実施できない。
【潮来で実際に行っていること】
・文書のみの提出はしない。すべて口頭説明も加える。
・どんな些細な企画文書もすべて先方に赴き説明。
⇒企画の概要、趣旨、理念の共有理解
⇒決裁のスマート化
⇒行政とのコミュニケーション形成、社としてのPR
*指定管理であろうと直営であろうと、“提案”することは何ら
形態に影響を受けるものではありません。積極的にやるべきです。
68
6.5
責任者、館長が注意すべきこと
【サービス面】
・やるべきか?やらざるべきか?(必要・不要論)
⇒図書館の運営目標、図書館としての役割は見失わないよに。
・実施に向けた組織間の共有とスタッフ教育、知識・スキル向上のお膳立て
【費用面】
・基本的には、事業費。
・金額的に無理がある場合は、諦めるのではなく、工夫しよう。
⇒お金がないから・・・人がいないから・・・物がないから
サービスを実現できない理由になりません。
69
6.6 報告/見直しについて
・サービス、イベントの実施は、基本的には企画発案者を主として、複数名
のスタッフが補助につき実施する。
(実施にともなう準備なども含めて)
⇒企画担当、事業担当などのような固定の業務は設けていない。
・すべての事業について報告書を作成し、市へ提出する。
⇒報告書内で都度、評価を書いていただいている。
・サービス事業の見直しについては、スタッフミーティングおよび市担当者
と協議。図書館以外の団体、機関と連携して開催した事業については、各
担当者間で協議する。
・基本的には、Plan(計画)、Do(実行)、Check(点検・評価)、Act(処
置・改善)サイクルでの業務となる。
70
7.スタッフ研修・教育
(難しく考えていませんか?)
・図書館員として日々どんなことに着目するか?
・何をどう研修したらいいのか?
・個人のスキルのほか組織力を向上させるには?
71
7.1
潮来市立図書館のスタッフ研修
・基本的に、館内独自で行う研修、外部の研修の2種類
【館内研修】
開催日(ほぼ固定):毎月第3水曜日(館内整理日/休館)
①レファレンス研修(資料への理解度を深める)
②サービス研修(自主事業で企画したサービスに関する学習)
③選書
④国立国会図書館出前研修
⑤外部研修参加スタッフによるフィードバック研修
*②と③については、日常業務内で行う場合がある。
*使用するテキストはすべてオリジナル。テキスト無しの場合も多数
*研修内容はすべて、全スタッフ間で共有。完全システム化。
72
7.1
潮来市立図書館のスタッフ研修
【外部研修】
原則:役職関係なく、希望スタッフは参加させる
①県図書館協会研修
②日本図書館協会研修
③国立国会図書館研修
④民間会社主催研修(例:ビジネス支援図書館推進協議会・・・)
*すべての研修において参加したスタッフは、自館でフィードバック研修
を行う(個人研修も)。使用テキストは全スタッフ共有化。
73
7.1
潮来市立図書館のスタッフ研修
【研修の費用と扱い、参加するスタッフへの注文】
原則:出張扱いにしている
①シフト調整は、館長および責任者の責務。
②スタッフ個人が自主的に参加すると希望しものも、内容によっては出張
扱いにすることもある。
③研修会に参加した他図書館との交流を深めるよう指示。
⇒これが最大の糧になる。
④研修内容は、館長がまとめ、行政に報告。
⇒指定管理も業務委託も、運営委託の受託者側としては責務。
74
7.2
スタッフ研修を行う理念(個人見解)
・機械的作業が多い図書館では図書館員として視野が狭まる可能性大。
・図書館に対する知見を深めるには、個人の自己学習が不可欠。
・組織の運営を理由に研修に参加できないことはありえない。
すなわち、組織のトップの責任でもある。
・自己学習の勧め、そしてフィードバックを重ねることで組織力は向上。
フィードバックの進捗はスタッフの理解度にもなる。
・役職関係なく行うことでモチベーションの向上にもなる。
・他図書館のスタッフとの人的交流で新たな刺激にもなる。
⇒これらは、結果として、自館のサービスや運営ミッションへの理解を深
めるだけでなく、将来的なサービス向上の展望にもなる得る。
75
8.展示、本の紹介
(ちょっとした気づきと工夫で劇的変化!)
・利用者目線でもっとよくなる。
・ただ単純に配架するだけではもったいない。
・せっかくの資料だから、もっと届けましょうよ!
76
展示・広報の目的
資料の紹介 展示
図書館の
紹介
広報
• 企画展示棚
• 帯紹介
• こんな本よんだ
よ
• 利用案内
• 図書館だより
• ポスター
・資料の
利用促進
・図書館の
利用促進
77
図書館展示
• 企画展示棚・・・テーマにそった資料の紹介
• 帯紹介・・・帯を活用した資料の紹介
• こんな本よんだよ・・・利用者投稿型資料の紹介
→ 資料と利用者の結びつけ
→ 図書館と利用者とのコミュニケーション
78
企画展示棚
• 企画展示棚
・・・
一定期間でテーマが変わる展示棚
• 常設展示棚
・・・
常設の展示棚
・その他・・・多数
79
企画展示棚
• 児童特集
80
企画展示棚
• 企画展示棚1
81
企画展示棚
• 企画展示棚2
82
企画展示棚
• 今月の本棚1・2・3
本棚の案内
&解説
&飾り
今月の本棚1
今月の本棚3
今月の本棚2
83
企画展示棚
• おすすめの本1・2・3
おすすめの
案内
&解説
&飾り
おすすめ2
おすすめ1
おすすめ3
84
企画展示棚
YA朝読ブックガイド・青春ブックマーク
85
企画展示棚
• YA朝読ブックガイド・青春ブックマーク
86
企画展示棚
• 職場体験生おすすめの本
87
常設展示棚
• 闘病記文庫
88
常設展示棚
• ビジネス支援
89
常設展示棚
• 消費者行政
90
常設展示棚
• 就職支援
91
常設展示棚
• 鹿島アントラーズ
92
常設展示棚
• 海老沢文庫
93
常設展示棚
• 郷土潮来
94
その他
• 子ども司書おすすめの本
95
その他
ザリガニ特集
佐野洋子追悼特集
緑陰図書
96
その他
ハロウィン
POPコンテスト
バレンタインデー
97
企画展示棚の工夫
• テーマの解説(見出し)をつける。
• 目録を作成する。
• テーマタイトルに遊びをいれる。
• 使えるものを有効活用する。
• デザインの統一を図る。
• 飾りはラミネート加工を施す。
• 空間が空いてしまったら資料を面出しする。
• 空間が空いてしまったら○○○を置く。
• 変化(進化)させる。
• 汚れたもの、壊れたものはすぐ交換する。
98
企画展示棚の工夫
• テーマの解説(見出し)をつける。
99
企画展示棚の工夫
• 目録を作成する。
・テーマタイトルに遊びをいれる。
100
企画展示棚の工夫
• 目録を作成する。
101
企画展示棚の工夫
• 使えるものを有効活用する。
102
企画展示棚の工夫
• 使えるものを有効活用する。(寄贈された本棚)
103
企画展示棚の工夫
• 使えるものを有効活用する。(寄贈されたいろいろ)
104
企画展示棚の工夫
• デザインの統一を図る。
本棚の案内
&解説
&飾り
今月の本棚1
今月の本棚3
今月の本棚2
105
企画展示棚の工夫
• デザインの統一を図る。
おすすめの
案内
&解説
&飾り
おすすめ2
おすすめ1
おすすめ3
106
企画展示棚の工夫
• デザインの統一を図る。
107
企画展示棚の工夫
• デザインの統一を図る。
108
企画展示棚の工夫
• デザインの統一を図る。
109
企画展示棚の工夫
• デザインの統一を図る。
110
企画展示棚の工夫
• デザインの統一を図る。
111
企画展示棚の工夫
• デザインの統一を図る。
112
企画展示棚の工夫
• デザインの統一を図る。
113
企画展示棚の工夫
• デザインの統一を図る。
114
企画展示棚の工夫
•
飾りはラミネート加工を施す。
※コピー用紙・ラミネートフィルムの使い分けで高級感が。
※ラミネーターは、ローラーの数で仕上がりに差が。
115
企画展示棚の工夫
• 空間が空いてしまったら・・・。
116
企画展示棚の工夫
• 変化(進化)させる。
117
企画展示棚の工夫
• 変化(進化)させる。
118
企画展示棚の工夫
• 変化(進化)させる。
119
企画展示棚の工夫
• 変化(進化)させる。
120
企画展示棚の工夫
• 変化(進化)させる。
121
企画展示棚の今後工夫
今後の発展
・図書館だけに限定しない
企画展示棚を市内の施設に団体貸出
・図書館資料だけに限定しない
市民のコレクションを活用
122
図書館展示
• 企画展示棚・・・テーマにそった資料の紹介
• 帯紹介・・・帯を活用した資料の紹介
• こんな本よんだよ・・・利用者投稿型資料の紹介
→ 資料と利用者の結びつけ
→ 図書館と利用者とのコミュニケーション
123
帯紹介
帯を活用した資料の紹介
廃材の活用
他にはない情報の活用
124
帯紹介
• 手順
新刊入荷
台紙作成
帯貼付
9類以外の帯
を集める
エクセルで台
紙を作成する
台紙に帯を
切って貼る
展示
分類ごとの
ファイルに綴
じ展示する
125
帯紹介の工夫
• 新刊時には新刊棚に、それ以後は各分類棚へ。
• ファイルが開かないようクリップを使用する。
• カバーが二重の時なども活用する。
126
帯紹介の今後
今後の発展
・ファイリングだけに限定しない
製本化、データ化などを視野に・・・
127
図書館展示
• 企画展示棚・・・テーマにそった資料の紹介
• 帯紹介・・・帯を活用した資料の紹介
• こんな本よんだよ・・・利用者投稿型資料の紹介
→ 資料と利用者の結びつけ
→ 図書館と利用者とのコミュニケーション
128
こんな本よんだよ
利用者投稿型資料の紹介
同世代からの資料紹介
利用者参加型
129
こんな本よんだよ
• 手順
用紙設置
記入用紙と
投票箱を設置
用紙回収
用紙加工
月に一度用紙
を回収する
展示用に体裁
を整える
展示
分類ごとの
ファイルに綴じ
展示する
130
こんな本よんだよの工夫
• 新刊時には新刊棚に、それ以後は各分類棚へ。
• 使えるものを有効活用する。
• 紹介文を「こどもだより」「図書館Web」に掲載
する。
131
こんな本よんだよの今後
今後の発展
・児童だけに限定しない
中高生、一般向けも視野に・・・
132
図書館広報
• 利用案内・・・利用上の基本情報の提供
• 図書館だより・・・図書館報
• 図書館webサイト・SNS
・・・インターネットを活用した情報発信
• サイン・ポスター
・・・誘導案内、図書館PRとなる視覚的媒体
→ 図書館と利用者の結びつけ
→ 図書館と利用者とのコミュニケーション
133
利用案内
• 利用案内
• マナーブック
• カード更新案内
• メールアドレス登録方法案内
• 映画上映会チラシ
• お話し会チラシ
• お話し会立体チラシ
• しおり
134
• 利用案内
利用案内
• 一般向け・・・A4三つ折り
• 児童向け・・・A4二つ折り
(工夫)
• 対象を特定する。
• 更新を容易にする。
135
利用案内
• マナーブック・・・A4二つ折り
(工夫)
・否定の言葉を使わない。
136
利用案内
• カード更新案内・・・A5
• メールアドレス登録方法案内・・・A6
(工夫)
・対象を特定する。
・利用者の声を反映させる。
137
利用案内
• 映画上映会・・・A5
• お話し会・・・A5
(工夫)
• 厚紙で作成する。
138
利用案内
• お話し会立体チラシ
(工夫)
• 立体にする。
• 使えるものを有効活用する。
• 妥協しない。
• 時間はかけない。
139
利用案内
• しおり
• 新年のお祝い (先着貸出100名限定)
• 年度ごとの休館案内
• 5月の開館記念 (先着貸出100名限定)
(工夫)
• レアグッズ感を出す。
• コレクションしたくなるデザインに。
140
利用案内
• しおり
(工夫)
• デザインの統一を図る。
141
図書館だより
• 図書館だより
• 一般向け・・・クローバーA4二つ折り
• 児童向け・・・スマイルA4
(工夫)
• 対象を特定する。
• 利用者の声を反映させる。
• 読者参加型にする。
• 厚紙で作成する。
142
サイン・ポスター
• 誘 導・・・位置の明示と誘導
• 分 類・・・分類・配列の説明
• 説 明・・・図書館の利用案内、各機器の利用案内
• 規 制・・・禁止、注意、指示
• 宣 伝・・・イベントの宣伝
• その他
143
サイン・ポスター
• 誘導
144
サイン・ポスター
• 誘導
145
サイン・ポスター
• 誘導
146
サイン・ポスター
• 誘導
147
サイン・ポスター
• 誘導
148
サイン・ポスター
• 誘導
149
サイン・ポスター
• 分類
150
サイン・ポスター
• 分類
151
サイン・ポスター
• 分類
152
サイン・ポスター
• 分類
153
サイン・ポスター
• 分類
154
サイン・ポスター
• 分類
155
サイン・ポスター
• 分類
156
サイン・ポスター
• 説明
157
サイン・ポスター
• 説明
158
サイン・ポスター
• 説明
159
サイン・ポスター
• 説明
160
サイン・ポスター
• 規制
161
サイン・ポスター
• 宣伝
162
サイン・ポスター
• 宣伝
163
サイン・ポスター
• その他
164
サイン・ポスター
• その他
165
サイン・ポスター
• その他
166
サイン・ポスター
• その他
167
サイン・ポスターの工夫
(読んでもらう工夫)
• 対象を特定する。
• 否定の言葉を使わない。
• 利用者の声を反映させる。
• 立体にする。
• デザインの統一を図る。
• 適切な場所に配置する。
• 市のメルマガ、市報、プレスリリース等を活用する。
• 汚れたもの、壊れたものはすぐ交換する。
168
サイン・ポスターの工夫
(作成上の工夫)
• 更新を容易にする。
• ラミネート加工を施す。
• 内容の充実を図るが、デザインに時間をかけない。
• サインで解決できることはサインで解決する。
169
サイン・ポスターの今後
今後の発展
・自館だけに限定しない
優れたデザインは商品化を視野に・・・
170
10.これまでのサービスを振り返って
171
・図書館員、図書館同士のつながりが大きな力になっている。
・外部機関との連携が不可欠なことが多い。
*様々な機関と連携をすることで、図書館に対する理解も深まる。
*連携することで得られる知識や経験が新たな事業への糧にもなる。
・個々の能力よりも組織として協調することの重要性を認識。
・積極的にアピールしていくことで、結果として地域を巻き込んでいく。
*地域からの歩み寄り(ニーズ)が増える
これまでのサービスには、指定管理者制度を導入したから実現できたとい
うものがない。しかし、無理に追求しても意味がない。何のための図書館
か?誰のための図書館か?理念や目標を明確にし、提供していくことが重要
であるし、「場」としての図書館の価値を高めていくことが重要になる。
172
御清聴ありがとうございました。
質問などありましたら、下記までお問い合わせください。
潮来市立図書館(館長 船見 康之)
〒311-2436
茨城県潮来市牛堀289
TEL:0299-80-3311
FAX:0299-64-5880
メール:[email protected]
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