私にとっての「小さな幸せ」 非主修日語組 周謙 電車やバスで通勤・通学している時、あなたは何をしていますか。外の景色 を眺めたり、小説を読んだり、スマホをいじったり、もちろんうたた寝をする 人も少なくないでしょう。通学のバスの中で、私はよくスマホの中の曲をシャ ッフルして聴いています。特に窓側の席を確保できた時、何とも言えない幸福 感を感じます。私はいつも満面の微笑みでイヤホンをつけて、自分一人の世界 に浸っています。将来への不安や勉強の疲れもいつの間にか消えてしまい、心 がほっこりしてきます。 私はいろいろな種類の歌を聴きます。J-POP をはじめ、台湾ではやっている 歌、クラシック音楽も聴いています。耳を澄まして歌詞を聴く時もあれば、た だぼうっとしている時もあります。特に決まった曲を聴くのではなく、決まっ てシャッフルで曲を再生します。何故かと言うと、ちょうど今の気持ちとピッ タリ合う曲がシャッフルで出てくると、その一日は幸せ、ラッキーだなと思え るからです。そして、ちょっと落ち込んだ時、たまたまミスチルや、B’z の曲 がかかると、 「よし、今日も一日頑張りましょう!」と自分を励まします。ブル ースやジャズなどが流れると、頭の中の騒がしい声や思いが一瞬にして静かに なり、車窓から町の景色を単純に楽しむこともできるのです。 今まで歌の歌詞に救われたことが度々あります。一番好きな歌詞は嵐のアオ ゾラペダルという歌の中にあります。 「きっとぬりすぎた色って白に戻れないけ ど、それでいい、新しい色で明日を描こう」 。悩みや不安に心が揺れた時、何を やってもうまく行かない時、このような歌を聴くと、嘘のように一気に心が晴 れます。失敗しても、諦めずに前を向いて歩いて行けばいいですからね。 バスでの通勤・通学を苦に思った人もいるでしょうが、この通学バスでの音 楽時間のおかげで、私は毎日小さな幸せを感じて暮らしているのです。些細な 事かもしれませんが、これが私の小さな幸せです。
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