J ミルク「酪農乳業の国際比較研究会」開催要領 1 趣 旨 最近の酪農乳業にあっては、生産基盤維持・回復、乳製品の市場供給の安定化など、 早急な改善を要する課題が山積し、その社会的な責任は年々重くなっている。 一方、わが国の生乳及び牛乳乳製品に関しては、最終的に乳製品での需給調整がな されているが、国際市場は、各国の政策、経済、天候などの影響を受け、特に近年で は予想を超えた逼迫、緩和のリスクを生じ、わが国の乳製品市場及び酪農乳業経営に 多大な影響をもたらす状態となっている。 こうした環境変化の中、わが国酪農乳業産業の抱える様々な課題への対処や市場リ スク等の対策を検討していくためには、諸外国の酪農乳業情勢や制度、政策への考察 を深めることが何より重要ではないかと考えている。 IFCNでは、国際的な酪農経営の比較分析とともに産業構造、制度等に係わる多 様な調査研究が行われており、データ集積ばかりでなく、分析手法においても豊富な 経験が蓄積されている。 本法人においては、この研究会が、酪農乳業関係者に対し、わが国酪農乳業の持続 的発展を踏まえた課題把握と、その解決の糸口となることを期待し、国際比較の見地 から情報の整理と提供を行うことを目的としている。 2 開催日時及び場所 (1)日 時 平成27年11月5日(木)14時~17時30分 ※ 17時30分より懇親会を開催 (2)場 所 TKP 東京駅大手町カンファレンスセンター 〒100-0004 東京都千代田区大手町1-8-1 KDDI 大手町ビル 研究会会場 ホール22E(120 名程度) 懇親会会場 ホール16B ※ 会場の最寄り駅は、東京メトロ丸ノ内線「大手町駅」です。 ※ 当日のご連絡はJミルク事務所に願いします。 (03-6226-6353) 3 研究会の内容 (1)IFCN 活動に関する報告 「酪農乳業の国際比較~IFCN の報告から~」 報告者 東京大学大学院農学生命科学研究科 細野ひろみ准教授 (2)次世代酪農の可能性 ①問題提起 「国際情勢と日本の次世代酪農」 解説者 名古屋大学大学院生命農学研究科 生源寺眞一教授 ②パネルディスカッション ・テーマ 「次世代酪農の可能性についてフードチェーンの全体から考える」 ・ディスカッションのメンバー 計6名程度 生源寺眞一先生、細野ひろみ先生、 鵜川洋樹先生(秋田県立大学生物資源科学部アグリビジネス学科 教授) 生産者代表3名程度 4 対 象 者(Jミルク会員並びに業界関係者、報道関係者) 生産者団体関係者、酪農家ネットワーク組織関係者、乳業関係者(原料調達部門、 営業部門、商品開発部門等) 、牛乳販売店関係者、関係団体、Jミルクサポートメン バー(乳の学術連合・栄養関係者・学校関係者等) 、行政、報道関係者 5 参加申込み(無料) 別紙の参加申込書を、FAX(03-6226-6354)にて、10月16日(金)までに、 Jミルクにお送り下さい。どうぞよろしくお願いします。 なお、参加申込書にお書き頂いた氏名、お役職により出席者名簿を作成し、当日配 布いたします。 細野 ひろみ 先生(東京大学大学院農学生命科学研究科 准教授) 【略 歴】 2003 年 3 月に東京大学大学院 農学生命科学科 農業資源経済学専攻を修了。 2003 年 4 月より帯広畜産大学 COE 研究員となり、2004 年 10 月からは同大学院畜産衛 生学専攻の助手となる。 その後、2007 年 4 月に京都大学大学院農学研究科において寄付講座「食と農の安全・ 倫理論」の准教授を経て、2010 年 10 月からは東京大学大学院農学生命科学研究科( 科 学コミュニケーション領域)准教授。2013 年 4 月に東京大学院農学生命科学研究科 農 業・資源経済学専攻 准教授となり、現在に至る。 2004 年には日本農業経済学会ポスター賞を受賞し、 2012 年には日本農学進歩賞を受賞。 生源寺 眞一 先生(名古屋大学大学院 生命農学研究科 教授) 【略 歴】 東京大学農学部農業経済学科卒業。農林水産省農事試験場研究員、北海道農業試験場 研究員を経て、1987 年東京大学農学部助教授。1996 年に同教授。 2011 年 4 月から名古屋大学大学院生命農学研究科教授。現在に、至る。これまでに東京 大学大学院農学生命科学研究科長・農学部長、日本フードシステム学会会長、農村計画 学会会長、食料・農業・農村政策審議会委員(企画部会長・主要食糧部会長・畜産部会 長など) 、国土審議会委員などを務める。 現在、日本学術会議会員、公益財団法人生協総合研究所理事長。 近年の著書に『農業再建』岩波書店、 『農業がわかると、社会のしくみが見えてくる』 家の光協会、 『日本農業の真実』筑摩書房などがある。乳の社会文化ネットワーク副代表 幹事。 鵜川 洋樹 先生(秋田県立大学生物資源科学部アグリビジネス学科 教授) 【略 歴】 1978 年 3 月に北海道大学農学部卒業を卒業。 同年4 月から農林省草地試験場の研究員、 1981 年 12 月に同省農業研究センターの研究員、1989 年 10 月からは同省北海道農業試験 場の主任研究官を経て 1993 年 10 月に同省北海道農業試験場の地域計画研究室長、動向 解析研究室長を歴任する。 その後、2004 年 4 月に独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構北海道農業研 究センターの連絡調整室長、業務推進室長、2007 年 4 月からは独立行政法人農業・食品 産業技術総合研究機構東北農業研究センターの東北地域活性化研究チーム長を務める。 2009 年 4 月から現職となり、2013 年 4 月~2015 年 3 月まで生物資源科学部附属フィ ールド教育研究センター長を兼務。 1991 年 3 月に北海道農業経済学会賞奨励賞を受賞、1996 年 8 月に日本農業経営学会賞 奨励賞を受賞、2000 年 8 月に日本農業経済学会賞学会誌賞を受賞、2007 年 10 月に日本 農業経営学会賞学術賞を受賞。 ■ IFCNについて 正式な名称は、International Farm Comparison Network。 組織本部をドイツ・キールに置き、毎年 6 月に総会を開催。会員は各国の酪農関連 産業を中心に 100 組織を数え、活動に参加している研究者は世界 90 カ国から参集。近 年では、FAO や IDF などの国際機関と連携した活動も開始している。 IFCN の活動目的の一つは、酪農乳業に関する情報収集とその実態の把握にある。こ うした目的から、2000 年より酪農経営に関するデータ収集を開始。その比較分析を主 要な事業として位置づけた活動を行っている。 現在ではこの枠組みを基本としつつ、基礎的なデータに加えその周辺情報を広く網 羅する調査を行い、分析結果を総会で公表。活動の拡大・深化を図っている。 また、IFCN 活動のもう一つの目的としては、集約された各国データの比較・分析を もとに、酪農乳業の経済モデルや基準となる指標を探り、産業活動全般の課題への対 処を促していくことにある。 こうした一環から、IFCN のデータや分析結果については、FAO、IDF における議 論の基礎としても活用が進められている状況。 なお、IFCN では、会員である酪農関連の会社組織・団体において、この活動で集約・ 分析された情報のもと、世界規模での環境、経済、需給等の様々な変化への適切な対 処を促すため、さらに取り組みを強化していくこととしている。 別 紙 会 場 地 図 ※ 東京駅からお越しの場合は、東京メトロ丸ノ内線「大手町駅」が最寄りの駅となります。 平成27年 月 日 参加申込書 (一社)Jミルク 生産流通グループ 佐藤 宛 (Fax 03-6226-6354) Jミルク「酪農乳業の国際比較研究会」参加申込み 1 組織・会社名: 2 参加者氏名等 役 職 氏 名 懇親会 ※ 懇親会のご出欠について○、×をご記入下さい。 ※ なお、参加申込書にお書き頂いた氏名、お役職により出席者名簿を作成し、当日配 布いたします。予めご了解下さい。 3 申込み期日 おそれ入りますが10月16日(金)までにFAXにて、ご連絡を賜りますようお 願い申し上げます。
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