す領域の心筋の生存性 (viab丑ity) にっいては一定の見解が得られてし

別紙様式第 7号 (第 14条 関係 )
学位論文審 査 の結果 の要 旨
※
整 理番 号
ふ りがな
氏
名
ふ くお か
福岡
よしとも
良友
Reverse blood aow― glucosc lnctabolism■ lismatch indicates prcscⅣ cd
学位論 文題 目
oxygcn lnctabolism in patients、 vith revascularised myocardial infarction
(急 性 心筋梗塞再灌流成功症例 における心筋血流・ブ ドウ糖代謝逆 ミ
スマ ッチ領域 の心筋酸素代謝 に関す る検討)
主査
審 査 委 員
副査
副査
下
イ々 ち
ノ
イ
ーノ
除 た 多 房
多 用 崩
͡
急性 心 筋梗 塞 症例 に対 して の Positron Emission Tomography(PET)検 査 にてお
い て 、梗 塞領 域 内 の心 筋 血 流 。ブ ドウ糖代 謝 逆 ミスマ ッチ (reverse mismatch:心 筋
血 流 が保 たれ 、 心 筋 の FDGの 集 積 が低 下 )の 所 見 は報告 され ていたが 、 同所 見 を示
す領域 の 心 筋 の 生 存 性 (撹 ability)イ こつ い て は一 定 の 見解 が得 られ て い なか っ た。
本研 究 で 申請者 は 、急性 心 筋梗塞 再灌 流 成 rヵ 症例 患者 18例 を対象 と し、梗 塞 領 域 内
の 心 筋 血 流 、 心筋 ブ ドウ糖 代謝 に加 えて 、 心 筋酸 素代 謝 お よび 心 筋遊 離脂肪 酸代謝 を
測 定す る こ とで逆 ミスマ ンチ領 域 の心 筋代 謝 を詳 細 に検討 し、 同領 域 の心 筋 Ёability
につ いて 考察 した。
梗 塞領 域 内 の 心 筋 酸素代謝 の測 定結果 につ い て は 、reverse mismatch領 域 の 心 筋酸
素代謝 (%k‐ monO)は 壊 死心筋 領 域 と比 較 して 有意 に保 たれ てお り (52.6± 11.6%vs.
37.4± 8,9%,pく 0.0001)、 )F梗 塞領 域 と差 は認 めなか っ た (52.6± 11.6%vs,60.4±
12.8%,p=0.071)。 梗塞 領域 内 の 代謝 基質 の測 定結果 につ い て は、心筋 ブ ドウ糖 代謝
(%FDG)が 、)F梗 塞 領 域 よ りも有意 に低 く (45。 9± 2.6%vs.67.4± 11.2%,p<
0.0001)、 壊 死 心 筋領 域 と差 が なか っ た (45,9± 2.60/O vs,38.9± 6.0%,p=0。 117)の に
対 して 、遊 離脂 肪 酸 代謝 (%BMIPP)は 壊 死 心 筋領 域 と比 較す る と有意 に高値 で あ っ
た (52.6± 13.60/O vs.37.4± 8.9%,p<0.0001)。 また 、reverse mismatch領 域 の壁 運
動 に 関 して は 、非梗 塞領 域 と比 較 して 有意 に低 下 してお り (3,06± 2.52mm vs.6.78
±3.17mm)、 壊 死 心 筋領 域 とは差 が な っ た (1.36± 2.47mm,p=0。 278)。
上 記 結果 よ り、急 性 心 筋梗 塞 忠者 の梗 塞 領 域 にお い て認 め られ る心筋血 流 。ブ ドウ
糖代謝 逆 ミスマ ッチ領域 で は 、 心 筋 のブ ドウ糖 代謝 は低 下 して い るが、心筋 の酸 素代
謝 は保 たれ て い る こ とが 明 らか とな っ た。 また心筋 の 代謝 基質 はブ ドウ糖 か ら遊 離脂
肪 酸 へ とシ フ トして い る こ とが明 らか とな っ た。
更塞 の梗 塞領 域 に認 め られ る心筋血 流 。ブ ドウ糖代謝 逆
以 上 、本研 究 は 、急性 心 筋本
ミスマ ッチ領 域 にお い て は 、 心 筋 ブ ドウ糖 代謝 は低 下 して い るが 、 心 筋酸 素代謝 が保
たれ てい る こ とを初 めて 明 らか に し、心 筋代謝 の 面 よ り、同領 域 では心 筋 撹abilityが
期待 で き る こ とを見 出 した研 究 で あ り、本 学 医学博 士 学位 論 文 と してふ さわ しい価 値
の あ る もの と判 断 した。
(平 成
25年 11月 11日
)