今月のテーマ:「代償分割」で相続手続きをスムーズに

*2015年2月現在、都内を中心に6金融機関・18店に本ニュースレターをお届けしています。
今月のテーマ:「代償分割」で相続手続きをスムーズに
今年1月から始まる相続税の増税により、
自宅不動産と預貯金のみが相続財産となる
ケースでも、相続税の申告が増えると予想さ
れます。
今回は、被相続人の財産が自宅不動産と複
数の預金口座というケースで相続手続き・相
続税申告をサポートした案件をご紹介いたし
ます。
お母様のご相続が発生したS様。以前、S様
のご親戚の相続税申告をサポートさせて頂い
た関係から、今回も当事務所で相続手続き・
相続税申告をサポートさせて頂きました。
ご相続人は、お母様と同居されていたS様
(次女)と長女の2名。お母様の財産は、自
宅不動産と複数の金融機関に保有する金融資
産というシンプルなものでした。遺産分割は
自宅不動産をお母様と同居されていた次女が
相続し、金融資産を長女と次女で1/2ずつ相
続するということで決定。
ここで困ったのは、複数の金融機関に保有
している金融資産(約1億円)をどのように
長女と次女で1/2ずつに分けるかという問
題です。
そこで当事務所では、長女がお母様の金融
資産の全てを相続し、長女が相続した金融資
産1億円の中から次女へ5,000万円を支払う
…という代償分割の方法をご提案しました。
遺産分割協議書に「金融資産の全てを長女
が相続し、長女はその相続の代償として次女
へ5,000万円を支払う」と明記することで代
償分割の方法を採用することができます。
Feb.2015.No.
2
長女に相続手続き用としてA銀行で口座を
開設して頂き、お母様名義の金融資産の全て
を解約し長女の預金口座へ集約。次に、長女
の預金口座から5,000万円を次女の預金口座
へ振込むことで手続きが完了しました。
この代償分割ですが、金融機関の相続手続
きをする際の手間を省くという効果がありま
す。
上記の例により説明すると、「金融資産の
全てを長女が相続する…」と記載されている
遺産分割協議書があれば、金融機関に提出す
る「相続届」には長女の署名・押印のみで相
続手続きが可能となります。相続人の人数が
多い、相続人の住まいが遠方にあるという
ケースではこの代償分割が効果を発揮します。
また、代償分割による相続手続きは、被相
続人が保有していた複数の金融資産を1人の
相続人の預金口座へ集約するので、金融機関
の預金獲得にも繋がります。
*お客様の声
■「銀行の担当者が感激してましたよ!」
(相続税申告・相続手続業務 新宿区S様)
――実際に業務を依頼されてみていかがでし
たか?
至れり尽くせりでよくやって頂きました。
相続手続きになれているなぁと感じました。
そういえば、銀行の手続きでも戸籍謄本の
コピーを銀行の窓口に持って行ってくださっ
たので、銀行の担当者が「コピーをお持ちな
んですね!」と感激してましたよね!
◆編集後記◆
事務所周辺の案件に対してもっと機動的に動きたい
…と悩んでいたところ、千代田区が運営する「ちよく
る」というレンタルサイクルがあることを知りました。
Suicaを「ちよくる」のサイトで登録すれば誰でも利
用が可能。30分/100円の使用料で気軽に利用でき
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1976年生まれ A型
趣味:ジョギング
週末の晩ごはん作り