明和町脳卒中ゼロ作戦スタート!

明和町の脳卒中死亡(過去5年間)の状況をみますと、死因の上位(2~4位)
を占めています。また、医療費分析や特定健診の結果、脳卒中の原因となる高血圧
や糖尿病が非常に多いことがわかりました。
脳卒中になると命は取りとめても、一生後遺症に悩まされることがあります。生
活習慣を見直し、怖い脳卒中から身を守りましょう!
脳卒中に関する相談や家庭訪問・※出前講座等を行っておりますので、お気軽に
お申込み下さい。
脳卒中の発症は増えている!
◆脳卒中の種類
要介護状態の原因のNo1
脳の血管が詰まったり、狭くなったりして血流が悪
くなります。糖尿病や脂質異常の方は要注意!
脳の比較的太い血管が動脈硬化によって狭くなり、
さらに血のかたまりによって少しずつ詰まります。
あるいは高血圧が原因で脳の細い血管が変性して
詰まります。
脳の血管に、心臓などでできた血のかたまりが流れ
てきて血管をふさぎます。不整脈がある方は注意!
一時的に脳の血管が詰まりますが、すぐに血流が再
開します。一過性に運動マヒ・感覚障害等の症状が、
脳梗塞の前ぶれとして現れることがあります。
脳の中の細かい血管が破れて出血します。高血圧の
方は要注意!
動脈瘤が破れ脳の表面に出血するものです。突然ハ
ンマーで殴られたような激しい頭痛が起こります。
脳梗塞
脳出血
くも膜下出血
※出前講座 人数は何人でも対応いたします。脳卒中ゼロを達成するために、町の保
健師・栄養士等が、集会に出向いて脳卒中に関する講話等を行います。まずはお電話を!
食生活と正しい生活習慣で、脳卒中を予防しましょう!
①たばこをやめる
喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化を悪化させます。
②毎日の運動を心がける。
軽い運動は、糖や脂肪の代謝を円滑にします。
③栄養のバランスをとる。減塩を心がける。
塩分や脂肪を控え、食物繊維やタンパク質をしっかりとりましょう。
④水分を上手にとる。
水分が不足すると、血液が固まりやすくなります。
夏場の脳梗塞に要注意!
⑤お酒は控えめにする。
飲みすぎると高血圧となり、動脈硬化をすすめます。
日本酒なら1合、ビールなら中ビン1本が目安です。
⑥ストレスをためない。
ストレスがたまると血圧が上昇します。適度な気分転換が必要です。
鏡に向かって笑顔を作るだけでも、ストレス解消の効果があります。
⑦急激な温度差を避ける。
激しい寒暖の差は、血管が急に収縮して危険です。
冬場は、トイレやお風呂場での発症が増えます。
⑧適正体重を保つ。
(標準体重)身長(
m)×身長(
m)×22=(
kg)に近づけましょう!
例 身長が160cmの場合 1.6×1.6×22=56.32kgです。
体重がオーバーしている方は、油っこい料理は控えめに・寝る3時間前は食べない・
間食は控える・食事は野菜から食べる等を心がけ、今の体重の4~5%減らすことを目
標にしましょう。たったそれだけの減量で、血液検査や血圧はかなり改善します。
明和町健康づくり課
電話(84)3111
日本人は世界で一番塩分をとる民族です。その量は以前に比べるとかなり減りましたが、
1日に10.4g(平成23年国民健康・栄養調査)でした。そこで、厚生労働省は、1
日摂取量の目標を男性9g、女性7.5gとしました。血圧が高めの方は6g以下に!
インタントラーメン1食の塩分が5~6g・辛口の塩サケ1切れは5.1g・梅干し中
1個は2.9g・インスタントみそ汁1杯は1.9gですから、目標値に抑えるためには
工夫が必要です。食塩制限だけでかなり血圧が下がる方もおります。
◆減塩の工夫
汁は半分まで!
・汁物は具だくさんにし、1日1杯にする。
で!まで!
・うどんやラーメンなどのつゆは、半分は残す。
・食卓に塩やしょうゆを置かない。
どうしても使いたい時は、ミスト式しょうゆさし
を使う。
(少量で満足感が得られる!)
・減塩しょうゆや※だし割りしょうゆを用いる。
・旬の食材を使い、食材本来の味を楽しむ。また、香り高い
食材を生かす。(大葉・ゴマ・みょうが・しょうがなど)
・旨みを利用する。(海藻・干ししいたけ・かつおぶしなど
のだし汁を使う。)
・酸味(レモン・ゆず・かぼす)や香辛料(カレー粉・こしょ
う・七味など)を利用する。
・漬物は、一夜漬けを少々に。古漬けは塩分が多いので注意!
※だし割しょうゆの作り方
かつお節や昆布・干しシイタケで濃いめにだし汁を作り、こしてから同量のしょうゆ
で割って使う。お好みで、酢やゆず・レモン等を加えてもおいしい。冷蔵庫で保管し、
2~3日で使いきるようにします。味がまろやかで美味しいです。普通のしょうゆのつ
もりで使ってください。
ミスト式のしょう
ゆさしは便利!
の治療は一刻をあらそいます。
次のような症状が
突然
起こったら
■次のうち1つでも該当すれば脳卒中の疑いがあります。
・顔がゆがむ
・ことばがうまくしゃべれない
・立てない、歩けない
・経験したことがない激しい頭痛
・片方の手足がしびれる、力が入らない、手足がだらりと下がる。
脳梗塞の場合は、発症から2時間以内に急性期の治療(※t-PA
の治療等)ができる医療機関へ受診すると、後遺症を残さずに治る
可能性が高くなります。
※t-PA の治療:脳の血管のつまりを溶かす治療法です。早いほど効果があ
ります。
☎119番で救急隊に伝えるポイント
・いつから、どんな症状があるか
・どんな持病があり、どんな薬を飲んでいるか
明和町健康づくり課
電話(84)3111
内線122・123