小国公立病院ニュース

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☎(46)3111
小国郷の地域医療の現状と将来
小国公立病院 院長 坂本 英世
今、日本の医療は色んな問題に直面して
います。
医療費の増加、高齢者の増加とそれを支
える若者の減少、地域医療における医療ス
タッフの不足、一人暮らしや老夫婦だけの
所帯の増加、認知症患者の増加による介護
施設の不足など、少子高齢化に伴う問題が
山積みです。現在、65 歳以上の高齢者は全
人口の 26.8%(小国町は約 32%)
、75 歳以
上の高齢者は 13%(小国町は約 21%)
。こ
いますが、看護師不足等で将来は病棟をま
れが 10 年後にはそれぞれ約5%増加すると
とめて一病棟に減らす事もやむを得ないか
見込まれています。
とも考えてもいました。将来の人口減少を
これに対し国は医療資源を効率的に利用
考慮に入れると三病棟に増やすことは無理
できるように、1病院の病床を評価し機能
だと思われます。機能評価が病棟単位でな
別分類に分類すること。2在宅医療、地域
く病床単位であれば対応可能になります。
包括ケアを推進するために医療機能別の必
まだ、これはあくまでも構想(ビジョン)
要量を把握することを各県に求めています。
の段階ですので、修正される可能性が大い
県はそれを二次医療圏ごとに推し進める予
にあります。ただ心配なのはこの構想を検
定です。機能別の評価を平成 30 年度まで
討する「地域医療構想策定ガイドライン等
に終了し、地域医療構想(ビジョン)策定
に関する検討会」の構成員 20 人の方が皆、
する予定です。これには医療スタッフの適
大都市圏の人達で構成されているという事
正配置も組み込まれる予定です。この構想
です。
が出来上がり実行されれば、各地域に必要
地域の実情に沿った実現可能で、安心し
十分な病床、医療スタッフが配置されるこ
て田舎で生活できる地域医療のビジョンが
とになります。
出来ることを期待しています。
病床機能評価とは病床を高度急性期、一
般急性期、回復期、長期療養の四つに分類
することです。ただし分類は病床ごとではな
く病棟ごとに分類することになっています。
しかし、これを小国郷の現状と小国公立
病院に当てはめていくと、どうなるかを考
えてみますと、一般急性期と回復期の病床
の二病棟、あるいは長期療養型を含めて三
病棟が必要となります。現在、公立病院は
内科系と外科系の二病棟で運営しています。
現在のスタッフ数で二病棟を何とか支えて
広報きよら 2015.4
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小国公立病院ニュース
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平成27年度を迎えるにあたり
小国公立病院 事務局長 穴井 淳二
日頃より小国公立病院に格別のご高配を賜
り、厚く御礼申し上げます。
小国公立病院は、町民の皆様の命と健康を
守る小国郷の中核的医療機関として
次の4つの基本理念をかかげております。
「1.地域中核医療機関として、医療保健福
祉の増進及び連携に努めます。」
「1.患者様の人権を尊重し、患者様の立場
に立った医療に努めます。」
「1.職員は、医療人としての自覚をもち、常に質の高い医療サービスを提供します。
」
「1.地域住民の皆様に信頼される病院を目指します。
」
新年度を迎え、この理念を元に新たな気持ちを持って、病院の運営に携わって行く所存
です。
小国公立病院では、今年1月 13 日に電子カルテが稼働を開始しました。電子カルテを
導入することで、さらなる医療サービスの向上と、より安全な医療の提供を目指し、導入
をいたしました。運用にあたっては、患者様にご迷惑のかからないよう努めてまいりますが、
ご協力のほどよろしくお願いします。
また、当院では、医療サービス向上のため、職員研修も数多く取り入れており、医療安
全に関するものや接遇に関する研修等を実施し、患者様のサービス向上に努力してまいり
ます。
皆様からのご要望やご意見などございましたら、遠慮なくご指摘をいただきたいと思い
ます。
小国町の花粉飛散情報
スギ・ヒノキの花粉が大量に飛散する季節です。新聞やネットなどで、毎日、
花粉の飛散量をチェックして花粉症対策に活かしている方も多いのではないで
しょうか?
この、小国のスギ・ヒノキ花粉飛散情報、実は、
小国公立病院で測定しています。毎日屋上で採
取した花粉を検査室スタッフが顕微鏡で数えて、
熊本県医師会に報告し、その情報を基にメディ
アは花粉情報を発信しているのです。
小国町の花粉情報をご覧の際には、顕微鏡を
のぞいている病院スタッフの姿を想像していた
だくと、より身近に感じるかもしれませんね。
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