主な出席停止感染症一覧表(第2種・第3種)

主な出席停止感染症一覧表(第2種・第3種)
平成27年1月20日 作成
病 名
おもな症状
感染経路
潜伏期
感染期間
出席停止期間
備 考
インフルエンザ
高熱(39~40℃)
関節や筋肉の痛み
全身倦怠感
咳・鼻水・のどの痛み
飛沫
接触
平均2日
(1~4日)
発熱1日前から
3日目をピークとし
7日目ごろまで
肺炎や脳炎などの合併症に
発症後5日を過ぎ、かつ
注意。
熱が下がって2日を経過
発熱や意識の様子に
するまで
気をつける。
百日咳
コンコンという短く
激しい咳が続く
飛沫
接触
主に7~10日
(5~21日)
咳が出だしてから
4週目頃まで
特有の咳が出なくなるま
で、または5日間の適正 3歳以下の乳幼児は肺炎を
な抗菌薬療法が終わるま 合併することがある
で
麻疹(はしか)
発熱・鼻汁
目やに・発疹・くしゃみ
飛沫
空気
主に8~12日
(7~18日)
発熱の1~2日前か
熱が下がって3日を経過
ら発しんが出て4日
するまで
目頃まで
結核
発熱・咳・喀痰・喀血
疲労・体重減少など
飛沫
空気
2年以内。
喀痰の塗抹検査で
特に6ヵ月以内に多い 陽性の間
結核性髄膜炎に注意。
圧倒的に肺結核が多い。
第 二種
症状に応じて学校医その
他の医師が感染のおそ
有効な治療を開始し れがないと認めるまで
て24時間を経過する
まで
髄膜炎菌性髄膜炎
頭痛・発熱・首が動かない 時
に吐き気、嘔吐
重度症状として
けいれん、意識喪失
飛沫
接触
主に4日以内
(1~10日)
流行性耳下腺炎
(おたふくかぜ)
発熱
耳の前下部の腫れと
痛み(押すと痛む)
飛沫
接触
主に16~18日
(12~25日)
耳下腺、愕下線又は舌下
耳下腺などが腫れる
線の腫れが現れた後5日 思春期以後の感染では、睾丸
前1~2日前から腫
を過ぎ、かつ全身の状態 炎、卵巣炎の合併症に注意。
れた後5日後まで
がよくなるまで
風疹
(三日はしか)
38℃前後の発熱
発疹
リンパ節の腫れ
飛沫
接触
主に16~18日
(14~23日)
発疹が出る前7日~ 発疹が
出た後7日目頃まで 消えるまで
水痘
(水ぼうそう)
発疹→水泡→
かさぶた 軽い発疹
飛沫
空気
咽頭結膜熱
(プール熱)
38℃~40℃の発熱
のどの痛み・目やに
結膜の充血
飛沫
接触(結膜)
妊婦は感染しないよう注意が必
要。(妊娠初期の感染は、胎児
が先天性風しん症候群になる
可能性がある)
発疹が出る前1~2
すべての発疹が
主に14~16日
日から、すべての発
かさぶたになる
(10日未満や21日程
疹がかさぶたになる
まで
度になる場合もある)
まで
2~14日
発病してから
2~4週間
主な症状がなく
なって2日を経過
するまで
医師の許可があるまで
プールには入らない。
※注意:出席停止期間の基準は病名ごとに定められているが、学校医その他の医師が症状を確認し、感染のおそれがないと認めたときには、出席停止期間は
定められた期間でなくてもよい。
第 三種
流行性角結膜炎
(はやり目)
目の異物感 充血
まぶたの腫れ 目やに
瞳孔に点状の濁り
急性出血性結膜炎
(アポロ病)
目の激しい痛み
結膜が赤くなる
異物感・涙が出る
腸管出血性大腸菌
感染症(O-157)
激しい腹痛
水様性の下痢、血便
飛沫
接触
2~14日
初期の数日
便からは数週間~
数ヶ月
飛沫
接触
経口(糞便)
1~3日
呼吸器から
1~2週間
便からは数週間~
数ヶ月
接触
経口
便中に10時間~
6日
医師の許可があるまで
プールには入らない。
症状に応じて学校医その
他の医師が感染のおそ
れがないと認めるまで
便中に菌が排出され
ている間
溶血性尿毒症症候群
などの合併症に注意。
高熱(38~39℃)
咽頭発赤・のどの奥に
白い小さな水泡疹
飛沫
接触
経口
3~6日
溶連菌感染症
発熱(39℃前後)
発疹・扁桃発赤・腫腸
咽頭痛・いちご舌など
飛沫
接触
2~5日
マイコプラズマ感染症
発熱・乾性の激しい咳
が続く 咽頭炎
胸部レントゲン陰影
飛沫
主に2~3週間
(1~4週間)
感染性胃腸炎
(ノロウイルス)
吐き気・嘔吐・下痢
腹痛・発熱
飛沫
接触
経口
12~48時間
感染性胃腸炎
(ロタウイルス)
吐き気・嘔吐・下痢
腹痛・発熱
飛沫
接触
経口
1~3日
サルモネラ感染症
下痢、血便、嘔吐、発熱
経口
主に12~36時間
(6~72時間)
カンピロバクター
感染症
下痢、血便、嘔吐、発熱
経口
伝染性紅班
(リンゴ病)
両頬に少し盛り上がった
じんましんのような発疹。
発熱
飛沫
主に4~14日
(4~21日)
手足口病
軽い発熱(2~3日)
小さな水泡が口の中や
手足にできる
飛沫
接触
経口
3~6日
呼吸器から
1~2週間
便からは数週間~
数ヶ月間
症状のある間が
ピーク
症状が激しい時期
(急性期)が
最も強い。
便中にウイルスが3
週間以上排出される
こともある。
数週間以上
主に2~5日
(長期におよぶこともあ
る)
症状出現後は
感染力が弱い
呼吸器から
1~2週間
便から
数週間~数ヶ月
症 状 に 応 じ て 学 校 医そ の 他 の 医師 が 感 染 の お そ れ が な い と 認 め る ま で
第 三種 (そ の 他 の 感 染 症 )
ヘルパンギーナ
(た だ し 、 感 染 症 の 種 類 や 地 域 ・学 校 で の 感 染 症 の 発 生 ・流 行 の 様 子 を み て
判 断 す る 必 要が あ る 。 し た が っ て 、 必 ず 出 席 停 止 を 行 う 必 要が あ る わ け
では な い 。 )
※注意:第3種感染症として、上記の他に「コレラ」「細菌性赤痢」「腸チフス」「パラチフス」があるが、近年日本国内における発症例が少ないため、詳細は記載しない。
ただし、海外渡航歴がある場合は注意が必要。
急性腎炎・中耳炎
リウマチ熱に注意。
適切な抗菌薬療法を
行えば24時間以内に
感染力は失せる。
高熱後、長い咳に注意。
効果のある薬は無い
脱水症状に気をつける
症状改善後も注意が必要
発症数週間後にギランバレー
症候群を併発することもある。
妊婦は感染しないよう流行期に
は注意が必要。(流産、死産の
可能性があるという調査結果あ
り)
上記に記載されていない各種感染症についても、学校で通常みられないような重大な流行が起こった場合は、学校長が学校医の意見をきき、緊急的な措置として
出席停止とすることができる。