木屋瀬祇園宿場祭【こやのせぎおんしゅくばまつり】 開催場所 開催日 北九州市八幡西区木屋瀬 3-19-1 須賀神社 7 月 12 日、13 日 【芸能の概要】 須賀神社の祭礼に奉仕する氏子の山笠行事である。昔は獅子頭を先頭に神輿、山笠等が並んで地域 内を回る御神幸本来の形式をとっていたが、現在では 2 台の山笠が町を運行するだけとなっている。 祭り初日の夕方、一番山、二番山(順番は隔年交替)が並んで町中を練り廻り須賀神社に入りお祓いを 受け、お汐井取りの後、町中を練り廻る。祇園囃子は他の祇園と違い、太鼓だけである。山笠は通常 の人形飾山(曳山)。昔は北九州地方の山笠に多かった「岩山」(はりぼての岩を高く積み上げ、人形 を飾る形式の山)であったが、電気の普及に伴う架線の関係でしだいに低くなり、さらに現在の飾り 山に変化した。 【芸能の特徴】 木屋瀬の須賀神社は明治維新までは、祇園社と呼ばれており、木屋瀬祇園山笠が伝承されている。 神社境内の参籠殿の奉納絵馬により起源をたどると、約 200 年(文化・文政)にまで遡ることができ る。その源流は博多祇園山笠(福岡市博多区)だと考えられ、明治初年までの山の高さは 9m に達し、 かなりの重量があったと伝えられている。また、獅子頭を先頭に神輿、山笠と並んで町内を回る御神 幸本来の姿の巡行も行っていた。その後明治末には車輪を付けた屋台造りの曳き山笠となり、大正初 期の電線架設で高さが制限されて現在の山は 4m 程の高さになっている。囃子は太鼓だけであるが、 勇敢な祇園太鼓のさばきは、黒田藩の陣触れ太鼓の流れを継承しているという。 【使用する祭具・道具など】 山笠の形態は岩山とよばれ、はりぼての山を高く積み上げ、人形を飾る山である。台車に屋形を載 せ四方に人形を飾り、屋形に装飾を施した絢爛豪華な山である。夜は明かりを点灯させ更に見事にな る。祭りの間、神社の宝とされている獅子頭 1 対が社務所に展示される。 ・アクセス 筑豊電鉄木屋瀬駅より徒歩 5 分 ・周辺の観光 木屋瀬宿場資料館 木屋瀬盆踊(通称・宿場踊)(8 月) ・近くの特産品 宿場せんぺい。
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