事業名 行政栄養士の基本指 針における位置づけ *該当区分に〇印 指標と目標値 〇 (3)生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底のための施策の推進 (4)社会生活を自律的に営むために必要な機能の維持及び向上のための施策の推進 (5)食を通じた社会環境の整備の促進 第2期栗原市食育推進計画では、知識の普及から実践へつなげていくことを目的とし「くりはらの『食』は『共食』か ら」を基本目標とし食育に取り組んでいる。 計画の目標値(目標年度 平成29年度) ・一日に必要な野菜の量を知っている人の割合が増える(成人)30% ・一日の塩分目標量を知っている日値の割合が増える(成人)30% ・毎食バランスよく食べる人の割合が増える(成人)60% ・肥満者の割合が減る(30代以上男性) 25%以下 現状と課題 平成24年度健診結果より40代男性の肥満は40.9%で他の年代の約3割を大きく上回っている。また、平成24年度健診問診 より、30代男性の29.7%は朝食欠食であり、30~40代男性の約2割は夕食後に間食をとっている。さらにこの年代の食生 活の特徴は、炭水化物の重ね食べ(お弁当とカップ麺等)であり、野菜の摂取が少なく、塩分摂取が多い。飲酒の機会も 多く、テレビ等の情報から野菜ジュース、スポーツドリンク、栄養ドリンク等を良いと思い取り続けている。 また、脳血管疾患の死亡率は男女とも管内別で県内2位であり、循環器疾患の医療費は約2割をしめている。 市では、様々な保健事業等を実施しているが50代以上の女性の参加が多く、一次予防のターゲットである30~40代の男性 の参加が少なく、アプローチの機会が少ない。また、この年代は、働く事が優先され自分の健康に対する関心が薄く、健 康行動に結び付きにくい。 事業の目的 10年後も健康な自分を維持できるよう、30~40代男性を対象に、健康・栄養に関する正しい情報を提供し、生活習慣病予 防の実践につなげることを目的とする。 ・毎食、主食・主菜・副菜をそろえた「お膳のかたち」で食べる人が増える。 ・1日に必要な野菜の量350gについて知る。また1日に3回、5皿以上(350g)の野菜料理を食べる人が増える。 ・一日の塩分目標量を知り、適塩の食生活をする人が増える ・生活習慣病予防のために、学んだ食べ方を実践し肥満の解消につなげる人が増える 対 象 評価 くりはら男子ごはん。 市内在住の30~40代男性 連携機関 栗原市食生活改善推進員連絡協議会 実施時期 平成26年10月から12月の5回 18:30~20:00 (10/8、10/22、11/5、11/19、12/3) 事業内容 ヘルシーディナーの試食とミニ講話、並びにテーマに応じたワークショップ 1 市の健康課題について 2 適正体重について 3 食事バランスガイドについて 4 野菜について 5 適塩・アルコールについて 事業の流れ ・受付、ヘルスチェック(体調確認、血圧測定、体重・体脂肪測定) ・ヘルシーディナーの試食(主食・主菜・副菜を組み合わせた「お膳のかたち」と成人男性の適正量について目とお腹で 体験する。) ・本日のテーマに応じたミニ講話とワークショップ(席はグループとし、テーマに関する内容を考えたり、話し合ったり しながら、気づき実践につなげる内容とした。) ・後片付け(参加者全員で) ※3~5回目は、実際に自分が食べた食事内容を食事バランスガイドでチェックし、自分の食べ方のくせに気づき改善す るためにはどうしたらいいかの話し合いを行った。 ・管理栄養士、食生活改善推進員とは、互いに事前打ち合わせ等を重ね、スムーズな運営だった。 ・また、受付・ヘルスチェック(計測)は説明後、自ら実施するように声掛けすることで、自主的に行うことができた。 同様に会場の後片付けも参加者が積極的に行った。 プロセス評価 ・自分の食事を記録することで、自分の食べ方に気づき「野菜を増やす、果物を食べる、大皿盛から銘々盛に変えた」等 食べ方に変化が見られた。また記録だけでなく、毎食を写真撮影し、家族と話し合いながら食事内容を見直し始めた者 もいた。 ・最終回が急な選挙の都合により会場変更や欠席が多くなってしまった。 結果評価 課 題 その他 工夫した点 キーワード: 実参加者数31名(延参加者数83名)平均16.6人/回 〇体重の変化(1回目と5回目の変化を確認できた者8名)平均-1.8㎏ 最大-4.4㎏ 〇アンケート結果より(実践したこと) ・1日3食バランスよく食べる 70% ・野菜料理をたっぷり食べる 85% ・適塩(うす味)で食べる 70% ・夜間の事業開催のため、スタッフの負担があった。 ・スタッフが考える参加者のレベルと実際の知識のレベルに差異があった。そのため、スタッフが伝えたいこと、学んで 欲しいことを内容に盛り込み過ぎてしまった。実際には理解も吸収も早くスムーズだったが、回数や内容をもう少し 検討する必要があったように思う。 ・栄養士が当たり前と思っている事が、当たり前ではなかったことを強く認識せられた事業だった。しかし参加者の学び たい意欲とそれを実践につ投げる行動力はとても大きかった。 次年度は基本の「お膳のかたち」を学び実践につなげてもらうことと、栗原の課題である野菜摂取と適塩にテーマを絞 り内容を再検討していきたい。 ・一方的な講義ではなく、テーマについて共に考え話し合いことで、気づき実践につなげられるようなワークショップ 形式とした。(アンケート結果より「押しつけがましい感がなく、楽しく学べた」の意見あり) ・自分が普段使用しているごはん茶碗を持参し、ごはんの量を計量することで、普段の食べ方と関連して学べるように した。 男性、食育、バランスよく食べる、実践 実施主体 宮城県栗原市 所在地 宮城県栗原市築館薬師一丁目7番1号 電話番号 0228-22-0370 FAX番号 0228-22-0350 市民生活部健康推進課 佐藤 泉 E-mail [email protected] 担当者
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