LNG設備におけるユニット工法

No.TPC01-02
LNG設備におけるユニット工法
1.はじめに
LNG 設備において錯綜する現場施工を減少させる為に事前に加工工場にてローディングアームや受入配管、B
OG配管等を架構に、組み込み一体化した上で、現地に搬入・据え付ける工法です。
本工法は加工工場にて架構・配管組み立てや機器の組み込みと関連する試験・検査に留まらず、電気・計装機
器やケーブルトレイ等の取り付け、耐圧・気密試験後に断熱工事まで完了させて、設備の半完成品を現地据付後
に接続していくものです。
2.ユニット工法のメリットについて
①
②
③
④
現地工事量の減少により工事期間が短縮出来ます。
工場内作業による安定した品質が確保出来ます。
現地工事中の危険要因が削減出来ます。
現地仮設資材置場を縮小出来ます。
上記理由によりコストダウンが図れます。
3.ユニット工法適用について
(1)ユニット工法適用実行フロー
設計
プロジェクト・工事
ユニット形状決定~適用
据付・出荷時吊検討
配管固縛設計
ユニット吊検討
輸送船選定
基礎アンカーボルト位置確認
ユニット重量/重心等提示
ユニット(架構)固縛設計
ユニット据付再現確認
ユニット据付
(2)ユニット工法のポイント
【設計・計画】
① 施工性、作業性等総合的に適切なユニット範囲の設定が必要です。ユニットの大きさ、ユニット
組込要素の選択等を検討いたします。
②吊強度、据付精度を考慮したストラクチャの強度照査を致します。
強度照査には天秤、吊り上げ時の変位、補強材、柱脚形状まで踏み込んだ検討を実施致します。
③ 加工工場での製作工程に下流側設計や購入品納入を実施していく必要あるため、①に基づく調
達・設計工程管理を徹底させて最適な設計・計画を実行いたします。
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【輸送・据付】
吊り検討
①
据付手順を考慮した台船上へのユニットの効率的配置と致します。
②
据付時のユニット本体や土木基礎・アンカーボルトを損傷させないよう治具及び 養生等
配慮致します。
位置合わせ用ガイドサポート
アンカーボルト保護用筒
【製作】
根がらみ
① 重機配置・通行性や足場の設置等の出荷、製作効率を考慮した工場内ユニット配置を計画致しま
す。
② 無駄のない作業員、管理員のマンパワーの観点で作業、検査の集約したスケジュールの計画とその実
写真 2 ユニット据付状況
行致します。
③ 柔軟な重機の使用、製作手順の採用を致します。
④ 輸送の加速度や振動を考慮して出荷時の固縛検討をします。
4.施工実績
お問い合わせ下さい。
写真 1 工場内ユニット配置
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