注 意 事 項 - 電気通信国家試験センター

平成26年度
第1回
電気通信主任技術者試験問題
午前の部
法規・設備及び設備管理
注
1
試験開始時刻
2
試験科目別終了時刻
意
事
試
験
科
目
「法規」のみ
「伝送交換設備(又は線路設備)及び設備管理」のみ
「法規」及び「伝送交換設備(又は線路設備)及び設備管理」
3
科
1
1
2
目
科
科
科
問 題
問2
7
8
7
8
(
数
目
目
目
終 了 時 刻
11時20分
11時40分
13時00分
解 答
問3
7
8
7
8
) 数
問4
6
8
6
8
試験種別と試験科目別の問題(解答)数及び試験問題ページ
試
験
種
別
試
験
科
目
法 規
伝送交換設備及び設備管理
法 規
線路設備及び設備管理
伝送交換主任技術者
線路主任技術者
4
項
10時00分
問1
6
8
6
8
問5
6
8
6
8
試験問題
ペ ー ジ
1∼12
13∼27
1∼12
28∼41
受験番号等の記入とマークの仕方
(1) マークシート(解答用紙)にあなたの受験番号、生年月日及び氏名をそれぞれ該当枠に記入してください。
(2) 受験番号及び生年月日に該当する箇所を、それぞれマークしてください。
(3) 生年月日の欄は、年号をマークし、生年月日に1桁の数字がある場合、十の位の桁の「0」もマークしてください。
[記入例]
受験番号
01AB941234
生年月日
昭和50年3月1日
生
受 験 番 号
年
月
年
日
日
月
年 号
5
0
0
0
0
0
0
1
1
1
1
1
1
2
2
2
2
2
3
3
3
3
3
3
4
4
4
4
4
4
5
5
5
5
5
5
6
6
6
6
7
7
7
8
8
8
9
9
9
0
0
A
A
0
0
0
0
0
0
1
1
B
B
1
1
1
1
1
1
2
C
C
2
2
2
2
2
2
3
D
3
3
3
3
3
4
E
4
4
4
4
5
F
5
5
5
5
6
G
6
6
6
6
6
6
7
H
7
7
7
7
7
7
8
8
8
8
8
8
9
9
9
9
9
9
平
成
昭
和
H
答案作成上の注意
(1) マークシート(解答用紙)は1枚で、2科目の解答ができます。
「法規」は赤色(左欄)、「伝送交換設備(又は線路設備)及び設備管理」(「設備及び設備管理」と略記)は緑色(右欄)です。
(2) 解答は試験科目の解答欄の正解として選んだ番号マーク枠を、黒の鉛筆(HB又はB)で濃く塗りつぶしてください。
① ボールペン、万年筆などでマークした場合は、採点されませんので、使用しないでください。
② 一つの問いに対する解答は一つだけです。二つ以上マークした場合、その問いについては採点されません。
③ マークを訂正する場合は、プラスチック消しゴムで完全に消してください。
(3) 免除の科目がある場合は、その科目欄は記入しないでください。
(4) 受験種別欄は、あなたが受験申請した試験種別を○で囲んでください。(試験種別は次のように略記されています。)
① 伝送交換主任技術者は、
『伝 送 交 換』
② 線路主任技術者は、
『線
路』
(5) 試験問題についての特記事項は、裏表紙に表記してあります。
6
合格点及び問題に対する配点
(1) 各科目の満点は100点で、合格点は60点以上です。
(2) 各問題の配点は、設問文の末尾に記載してあります。
マークシート(解答用紙)は、絶対に折り曲げたり、汚したりしないでください。
次ページ以降は試験問題です。試験開始の合図があるまで、開かないでください。
受 験 番 号
(控 え)
(今後の問い合わせなどに必要になります。)
解答の公表は7月16日10時以降の予定です。
結果の発表は8月 4日14時以降の予定です。
試
験
種
別
試
(1 )
科
目
伝 送 交 換 設 備
伝 送 交 換 主 任 技 術 者
問1
験
及 び 設 備 管 理
次 の 問い に 答 え よ 。
(小計 2 0 点 )
次の文章は、光アクセスシステムの概要について述べたものである。
内 の (ア )∼
(エ)に最 も 適 し た もの を 、 下 記 の解 答 群 か ら 選び 、 その 番 号 を 記 せ 。
(2 点 ×4 = 8 点 )
光ア ク セ ス シ ステ ム の ネ ッ トワ ー ク ト ポ ロジ に は、 S S 型 、 A DS 型 及 び P DS 型 が あ る 。
P DS 型 の 構 成 を用 い た も の にP O N シ ス テム が あり 、 一 般 に 、 OL T 、
(ア)
、ONU
及 びこ れ ら を そ れぞ れ 接 続 す る光 フ ァ イ バ で構 成 され る 。
PO N シ ス テ ムに お い て は 、一 般 に 、 W DM 技 術が 用 い ら れ 、 上り 信 号 と 下 り信 号 に は 異 な
る 波長 が 割 り 当 てら れ て い る 。O L T か ら ON U 方向 の 下 り 信 号 の伝 送 に は 、 複数 の ユ ー ザ の
信 号を 多 重 化 す るた め
(イ )
技 術 を 採 用し て いる 。 こ の 多 重 化さ れ た 下 り 信号 は O L T 配
下 のす べ て の O NU に 対 し て 伝送 さ れ る が 、O N Uは 、 O N U 個 々に 割 り 当 て られ た タ イ ム ス
ロ ット の 信 号 の みを 抽 出 し て 端末 側 へ 送 信 する 。
一方、ONUからOLT方向の上り信号の伝送には、OLTを共有するほかのONUから
送出される信号と衝突しないように、それぞれの信号送出のタイミングをずらして送信する
(ウ )
技 術 が用 い ら れ て いる 。
な お 、 I E E E 8 0 2 .3 a h で 標 準 化 さ れ た G E − P O N で は 、 O L T か ら O N U 方 向 の
下 り信 号 の 最 大 伝送 速 度 が 、
(エ )
 G bit/ s  と 規 定 さ れ て いる 。
<(ア )∼ (エ )の 解答 群 >
①
0 .1 5 5
②
A TM
③
C S M A / CA
④
ト ラ ン ス ミッ タ
⑤
0 .6 2 2
⑥
F DM A
⑦
C S M A / CD
⑧
光 ス プ リ ッタ
⑨
1 .2 5
⑩
S TM
⑪
TDM
⑫
変復調装置
⑬
2 .4
⑭
T CM
⑮
TDMA
⑯
光 電 気 変 換装 置
13
(2 )
次 の文 章 は 、 デ ジタ ル 伝 送 に おけ る 伝 送 路 符号 、 波形 パ タ ー ン な どに つ い て 述 べた も の で あ る。
内 の (オ )、 (カ )に 最 も適 し た も の を、 下 記の そ れ ぞ れ の 解答 群 か ら 選 び、 そ の 番 号 を
記せ。
(ⅰ )
(3 点 ×2 = 6 点 )
図は、代表的な伝送路符号の波形パターンを示したものである。図の(A)∼(C)の波形パタ ー
ン に該 当 す る 伝 送路 符 号 の 組 合せ の う ち 、 正し い もの は 、
2進符号
0
1
0
1
1
0
0
(オ )
0
である。
0
1
1
1
+E
(A )
0
-E
+E
(B )
0
-E
+E
(C )
0
-E
<(オ )の 解 答 群 >
(ⅱ )
(A )
(B )
(C )
①
C M I 符号
AM I 符号
両 極N R Z 符 号
②
C M I 符号
両極 N RZ 符 号
A MI 符 号
③
A M I 符号
CM I 符号
両 極N R Z 符 号
④
A M I 符号
両極 N RZ 符 号
C MI 符 号
⑤
両 極 N RZ 符 号
CM I 符号
A MI 符 号
⑥
両 極 N RZ 符 号
AM I 符号
C MI 符 号
デジ タ ル 化 さ れた 信 号 を 伝 送路 へ 送 出 す る場 合 の符 号 に 対 す る 必要 条 件 な ど につ い て 述 べ た
次 の文 章 の う ち 、誤 っ て い る もの は 、
(カ)
であ る 。
<(カ )の 解答 群 >
①
デ ジ タル 伝 送 路 に おい て は 、 一 般に 、 2進 符 号 を パ ル スの 有 無 で 表 現す る 2 値
符号 が 用 い ら れる 。 ま た 、 2値 符 号 と同 一 の パ ル ス送 出 間 隔 の まま で 多 値 符 号を
用い る こ と に より 、 一 般 に 、情 報 伝 送量 の 増 大 を 図る こ と が 可 能と さ れ て い る。
②
メ タ リッ ク 平 衡 対 ケー ブ ル で は 、一 般 に、 低 周 波 成 分 ほど ケ ー ブ ル での 減 衰 量
が大 き い た め 、符 号 列 の 電 力ス ペ ク トル に 直 流 を 含む 低 周 波 成 分の 少 な い 符 号化
方式 が 用 い ら れる 。
③
再 生 中継 器 に 適 用 され る 自 己 タ イミ ン グ方 式 で は 、 受 信パ ル ス 列 内 のタ イ ミ ン
グ情 報 が 失 わ れな い よ う に 、ゼ ロ 符 号の 連 続 を 抑 圧す る な ど の 方式 が 用 い ら れる 。
④
再 生 中継 器 に お い てデ ジ タ ル 信 号の 伝 送品 質 劣 化 の 要 因の 一 つ で あ るジ ッ タ を
減少 さ せ る た めに は 、 タ イ ミン グ 抽 出回 路 で の タ イミ ン グ 信 号 の短 期 的 位 相 変動
を少 な く す る こと が 有 効 と され て い る。
14
(3 )
次 の文 章 は 、 I P電 話 で 用 い られ る V o I P技 術 な どに つ い て 述 べた も の で あ る。
内 の (キ )、 (ク )に 最 も適 し た も の を、 下 記 の それ ぞ れ の解 答 群 か ら 選び 、 そ の 番 号を 記 せ 。
(3 点 × 2 = 6点 )
(ⅰ )
IP 電 話 な ど で用 い ら れ る IT U − T で 標準 化 され た 音 声 信 号 の符 号 化 方 式 につ い て 述 べ た
次 の文 章 の う ち 、正 し い も の は、
(キ )
で あ る。
<(キ )の 解答 群 >
①
PCM符号化方式は、ビットレートが64kbit/sであり、符号化則として は、
日本 な ど で 採 用さ れ て い る A− l a w及 び 欧 州 な どで 採 用 さ れ てい る μ − l aw
があ る 。
②
P C M符 号 化 方 式 は、 従 来 の ア ナロ グ 加入 者 線 イ ン タ フェ ー ス を 有 する 固 定 電
話機やISDN標準端末には採用されていないが、IP電話機には利用されている 。
③
A D PC M と い わ れる 適 応 差 分 パル ス 符号 変 調 方 式 は 、ビ ッ ト レ ー トが 1 2 8
kbit/sのハイブリッド符号化方式であり、デジタルコードレス電話機、PHS
端末 な ど に 採 用さ れ て い る 。
④
CS−ACELPを用いた音声符号化方式は、ビットレートが32kbit/sで
あり 、 I P 電 話機 、 イ ン タ ーネ ッ ト 電話 な ど に 採 用さ れ て い る 。
⑤
C S −A C E L P を用 い た 音 声 符号 化 方式 で は 、 実 際 の音 声 波 形 を 伝送 す る の
では な く 、 コ ード ブ ッ ク に 登録 さ れ た波 形 パ タ ー ンの 番 号 な ど を伝 送 し て い る。
(ⅱ )
Vo I P で 使 用さ れ る シ グ ナリ ン グ プ ロ トコ ル など に つ い て 述 べた 次 の 文 章 のう ち 、 誤 っ て
い るも の は 、
(ク )
で あ る。
<(ク )の 解答 群 >
①
S I Pは 、 ク ラ イ アン ト が リ ク エス ト メッ セ ー ジ を サ ーバ に 送 り 、 サー バ が そ
れに 応 答 す る レス ポ ン ス メ ッセ ー ジ をク ラ イ ア ン トに 送 る こ と を繰 り 返 す こ とに
よる 、 リ ク エ スト / レ ス ポ ンス モ デ ルに 基 づ い て いる 。
②
S I Pサ ー バ は 、 機能 別 に 、 リ ダイ レ クト 、 プ ロ キ シ 、レ ジ ス ト ラ など で 構 成
される。クライアントからのリクエストに応じてサービスを提供するサーバへ
SI P メ ッ セ ージ を 中 継 す る機 能 は 、一 般 に 、 リ ダイ レ ク ト サ ーバ と い わ れ る。
③
M e ga c o は 、 大規 模 ネ ッ ト ワー ク など で 用 い ら れ 、M G C が 呼 制御 の 機 能
を持 ち 、 M G はそ の 指 示 に 従っ て 音 声な ど を 対 象 とし た メ デ ィ ア処 理 を 行 う 機能
を有 す る 。
④
M G CP の ネ ッ ト ワー ク ア ー キ テク チ ャは 、 一 般 に 、 マス タ / ス レ ーブ 型 と い
われ 、 C A が 呼制 御 の 権 限 を持 ち 、 配下 の 各 種 G Wを 制 御 し て いる 。
15
問2
(1 )
次 の 問い に 答 え よ 。
(小計 2 0 点 )
次の文章は、無線アクセスネットワークの概要について述べたものである。
内の
(ア)∼(エ )に 最 も 適し た も の を 、下 記 の 解 答 群か ら 選び 、 そ の 番 号 を記 せ 。 た だ し、
内 の 同じ 記 号 は 、 同じ 解 答 を 示 す。
(2 点 ×4 = 8 点 )
ワイ ヤ レ ス ・ ブロ ー ド バ ン ド環 境 に は 、 携帯 電 話系 の 移 動 通 信 シス テ ム 以 外 に無 線 L A N 、
広 帯 域 無 線 ア ク セ ス 、 無 線 P A N (Personal Area Network)な ど の シ ス テ ム が 用 い ら れ て い る。
無 線 L A N に は 各 種 の 規 格 が あ る 。 I E E E 8 0 2 .1 1 n で は 、 既 存 の 規 格 と 比 較 し て 、
ス ルー プ ッ ト を 高速 化 す る た めに 、 ア ク セ スポ イ ント と ク ラ イ ア ント 間 の 送 受 信に 複 数 の 送 信
ア ンテ ナ と 複 数 の受 信 ア ン テ ナを 用 い て 複 数の 無 線経 路 を 効 率 的 に利 用 す る
用 いら れ て い る 。さ ら に 、 I EE E 8 0 2 .
(イ )
(ア )
技術が
では、その技術を複数端末宛の同時無線
通 信に 拡 張 し て シス テ ム 全 体 のス ル ー プ ッ トを 高 速化 す る た め に 、ア ク セ ス ポ イン ト か ら ク ラ
イ アン ト へ 向 か うダ ウ ン リ ン クに D L M U −
(ア )
技 術が 用 い られ て い る 。
広帯 域 無 線 ア クセ ス は B W Aと も い わ れ 、固 定 Wi M A X 、 モ バイ ル W i M AX な ど が あ る。
モ バイ ル W i M AX で は 、 周 波数 の 離 れ た 複数 の サブ キ ャ リ ア を まと め て 一 つ のサ ブ チ ャ ネ ル
と みな し 、 サ ブ チャ ネ ル 単 位 でユ ー ザ 割 り 当て を 行う こ と が で き る
(ウ )
とい わ れ る 多 元
接 続方 式 が 用 い られ て い る 。
また、近距離無線を使用した無線PANには、IEEE802.15WGで検討され、標準化
さ れた 規 格 と し て、 2 .4 G H z帯 を 使 用 す る
(エ)
、 Z i g Be e な ど が ある 。
<(ア )∼(エ)の解 答 群 >
①
1 1a
②
FDMA
③
VI C S
④
OFDMA
⑤
1 1a c
⑥
NFC
⑦
MI M O
⑧
マルチパス
⑨
1 1g
⑩
USB
⑪
OF D M
⑫
ダイバーシチ
⑬
1 1j
⑭
PHS
⑮
TD M A
⑯
B l u e t oo t h
16
(2 )
次 の文 章 は 、 T CP / I P の プロ ト コ ル 階 層モ デ ルに お け る ア プ リケ ー シ ョ ン プロ ト コ ル の 概
要 に つい て 述 べ た もの で あ る 。
内 の(オ)、(カ )に 最 も 適 した も の を 、 下記 の そ れ ぞ れ
の 解 答群 か ら 選 び 、そ の 番 号 を 記せ 。
(ⅰ )
(3 点 ×2 = 6 点 )
アプリケーションプロトコルの特徴について述べた次の文章のうち、誤っているものは、
(オ )
で あ る。
<(オ )の 解答 群 >
①
ア プ リケ ー シ ョ ン プロ ト コ ル は 、一 般 に、 W e b ブ ラ ウザ 、 電 子 メ ール 、 遠 隔
ログ イ ン 、 フ ァイ ル 転 送 、 ネッ ト ワ ーク 管 理 な ど で用 い ら れ て いる 。
②
T E LN E T は 、 ルー タ や 高 機 能ス イ ッチ な ど の ネ ッ トワ ー ク 機 器 に遠 隔 ロ グ
イン し て 、 そ の機 器 の 設 定 など が で きる プ ロ ト コ ルで あ り 、 T CP コ ネ ク シ ョン
を利 用 し て い る。
③
F T Pは サ ー バ と クラ イ ア ン ト との 間 での フ ァ イ ル 転 送な ど に 用 い られ て お り 、
制御 用 と し て TC P コ ネ ク ショ ン 、 ファ イ ル や 一 覧表 な ど の デ ータ 転 送 用 と して
UD P コ ネ ク ショ ン の 二 つ を利 用 し てい る 。
④
H T TP は W e b ブラ ウ ザ と W eb サ ーバ と の 間 で の コン テ ン ツ の 送受 信 な ど
に用いられており、HTTP1.1では、一つのTCPコネクションで複数の要 求 、
応答 な ど か ら なる メ ッ セ ー ジの 送 受 信が で き る 。
(ⅱ )
SN M P 及 び MI B の 特 徴 につ い て 述 べ た次 の 文章 の う ち 、 正 しい も の は 、
(カ )
る。
<(カ )の 解答 群 >
①
T C P/ I P ネ ッ トワ ー ク に お いて ネ ット ワ ー ク 管 理 情報 の 取 得 な どを 行 う た
めに 用 い ら れ るS N M P は 、R T P 上で 動 作 す る プロ ト コ ル で ある 。
②
ル ー タ、 ス イ ッ チ など の 管 理 さ れる 側 (エ ー ジ ェ ント )の管 理 情 報 ベ ース で あ る
MI B は 、 一 般に 、 マ ト リ ック ス 型 のデ ー タ 構 造 を有 し て お り 、M I B に は 標準
MI B と 拡 張 MI B が あ る 。
③
SNMPにはRMONというリモートネットワーク監視の拡張機能がある。
MI B が 機 器 に接 続 さ れ る ネッ ト ワ ーク の ト ラ ヒ ック を 監 視 す るパ ラ メ ー タ 群か
ら構 成 さ れ る のに 対 し 、 R MO N は 、一 般 に 、 ネ ット ワ ー ク 機 器単 体 を 監 視 する
パラ メ ー タ 群 から 構 成 さ れ る。
④
S N MP の イ ベ ン ト通 知 で あ る Tr a pは 、 何 ら か の 原因 で ネ ッ ト ワー ク 機 器
の状 態 が 変 化 した 際 に 、 マ ネー ジ ャ から エ ー ジ ェ ント に 問 い 合 わせ が 無 く て も、
監視 対 象 機 器 の状 態 変 化 を エー ジ ェ ント 側 か ら 通 知す る 場 合 な どに 利 用 さ れ る。
17
であ
(3 )
次 の文 章 は 、 受 電シ ス テ ム に 用い ら れ る 機 器の 概 要に つ い て 述 べ たも の で あ る 。
内
の (キ )、 (ク )に 最 も適 し た も の を、 下 記 の そ れぞ れ の解 答 群 か ら 選 び、 そ の 番 号 を記 せ 。
(3 点 ×2 = 6 点 )
(ⅰ )
変圧 器 に つ い て述 べ た 次 の 文章 の う ち 、 正し い もの は 、
(キ )
である。
<(キ )の 解答 群 >
①
外 鉄 形変 圧 器 は 、 巻線 の 周 囲 に 単一 の 磁気 回 路 を 有 し てお り 、 内 鉄 形変 圧 器 と
比較 し て 、 一 般に 、 銅 損 が 小さ い こ とか ら 低 圧 用 の変 圧 器 に 適 して い る 。
②
内 鉄 形変 圧 器 は 、 巻線 の 周 囲 に 複数 の 磁気 回 路 を 有 し てお り 、 外 鉄 形変 圧 器 と
比較 し て 、 一 般に 、 磁 路 長 が短 い た め鉄 損 が 小 さ く、 巻 線 の 半 径が 大 き く な る。
③
油 入 変圧 器 は 、 巻 線の 絶 縁 と 冷 却に 絶 縁油 が 使 用 さ れ るこ と か ら 、 変圧 器 を 長
期間 使 用 し た 場合 で も 、 乾 式変 圧 器 と異 な り 、 絶 縁性 能 が 低 下 しな い 。
④
モ ー ルド 変 圧 器 は 乾式 変 圧 器 の 一種 で あり 、 巻 線 の 絶 縁材 料 と し て エポ キ シ 樹
脂な ど が 用 い られ て い る た め、 難 燃 性を 有 し て い る。
⑤
三 相 変圧 器 は 、 1 台の 変 圧 器 で 三相 変 圧を 行 う 変 圧 器 であ る 。 三 相 変圧 器 は 、
単相 変 圧 器 3 台を 1 組 と し て使 用 し た場 合 と 比 較 して 、 単 位 容 量当 た り の 床 面積
は大 き い が 、 高圧 側 の 接 続 工事 が 容 易と な る 。
(ⅱ )
電力 開 閉 装 置 につ い て 述 べ た次 の 文 章 の うち 、 誤っ て い る も の は、
(ク )
である。
<(ク )の 解答 群 >
①
開閉器は、電路の分岐、切替え又は切離しを行う機能を有している。開閉器には
気中 負 荷 開 閉 器、 ガ ス 負 荷 開閉 器 、 電磁 開 閉 器 な どが あ る 。
②
遮 断 器は 、 負 荷 側 の異 常 時 に お ける 電 路の 遮 断 の ほ か 、正 常 時 に お いて も 電 路
を開 閉 す る 機 能を 有 し て い る。
③
磁 気 遮断 器 は 、 遮 断時 の 電 圧 変 化で 生 ずる 電 界 に よ り アー ク を 直 角 方向 に 押 し
出し 、 そ の 位 置に 設 け ら れ た冷 却 消 弧板 に よ り 伝 熱冷 却 し て 消 弧す る 機 能 を 有し
てい る 。
④
真 空 遮断 器 は 、 電 路の 遮 断 を 真 空中 で 行う 機 能 を 有 し てい る 。 ア ー クが 真 空 中
に急 激 に 拡 散 する こ と か ら 、一 般 に 、電 気 的 な 開 閉寿 命 は 長 い とさ れ て い る 。
⑤
空 気 遮断 器 は 、 消 弧媒 体 と し て 圧縮 空 気を 用 い 、 こ の 圧縮 空 気 を ア ーク に 吹 き
付け て 消 弧 す る機 能 を 有 し てい る 。
18
問3
(1 )
次 の 問い に 答 え よ 。
(小計 2 0 点 )
次 の文 章 は 、 設 備工 事 な ど に おけ る 安 全 管 理の 概 要に つ い て 述 べ たも の で あ る 。
内
の (ア )∼ (エ )に 最 も適 し た も の を、 下 記 の 解 答群 か ら選 び 、 そ の 番 号を 記 せ 。 (2 点 ×4 = 8 点 )
工事 の 施 工 段 階に お け る 管 理に は 、 一 般 に、 工 程管 理 、 品 質 管 理、 原 価 管 理 、安 全 管 理 な ど
が ある 。 こ の う ち、 安 全 管 理 にか か わ る 法 律と し て労 働 安 全 衛 生 法が 制 定 さ れ 、そ の 目 的 と し
て 、労 働 災 害 の 防止 の た め の 危害 防 止 基 準 の確 立 、
(ア )
及 び自 主 的 活 動 の促 進 の 措 置 を
講 ずる 等 そ の 防 止に 関 す る 総 合的 計 画 的 な 対策 を 推進 す る こ と に より 職 場 に お ける 労 働 者 の 安
全と
(イ )
を確 保 す る と とも に 、 快 適 な職 場 環境 の 形 成 を 促 進す る こ と と 規定 さ れ て い る。
労働 安 全 衛 生 法に お い て 、 労働 災 害 と は 、労 働 者の 就 業 に 係 る 建設 物 、 設 備 、原 材 料 、 ガ ス、
蒸 気、 粉 じ ん 等 によ り 、 又 は 作業 行 動 そ の 他業 務 に起 因 し て 、 労 働者 が 負 傷 し 、疾 病 に か か り
又 は死 亡 す る こ とと 定 義 さ れ てい る 。
通信業において、工事現場などにおける安全に係る技術的事項を管理させるため、労働安全衛
生法に基づき、常時、50人以上の労働者を使用する事業場などでは、資格を有する
(ウ )
の 選任 、 配 置 が 義務 付 け ら れ てい る 。
労働 災 害 統 計 にお け る 労 働 災害 発 生 頻 度 や程 度 を表 す 場 合 は 、 一般 に 、 次 の 指標 が 用 い ら れ
て いる 。
ⓐ
度 数 率 : 労働 災 害 の 発 生の 頻 度 を 示 すも の で、
(エ )
万延 実 労 働 時 間当 た り の 労 働
災 害 に よ る 死傷 者 数 を も って 表 す 。
ⓑ
強 度 率 : 労 働 災 害 の 重 さ の 程 度 を 示 す も の で 、 1 ,0 0 0 延 実 労 働 時 間 当 た り の 延 労 働
損 失 日 数 を もっ て 表 す 。
<(ア )∼ (エ )の 解 答 群 >
①
1
②
10
③
10 0
④
50 0
⑤
安
心
⑥
利
益
⑦
安全 管 理 者
⑧
健
⑨
利便性
⑩
産 業医
⑪
作業 の 手 順 化
⑫
火災 の 検 知 と 消火
⑬
責 任 体制 の 明 確 化
⑭
統括 安 全 衛 生 管理 者
⑮
危 機 管理 計 画 の 策 定
⑯
労働 安 全 コ ン サル タ ン ト
19
康
(2 )
次の文章は、品質管理などに用いられる新QC七つ道具について述べたものである。
内 の (オ )、 (カ )に 最も 適 し た も のを 、 下 記 の それ ぞ れの 解 答 群 か ら 選び 、 そ の 番 号を 記 せ 。
(3 点 × 2 = 6点 )
(ⅰ )
新Q C 七 つ 道 具の 特 徴 な ど につ い て 述 べ た次 の A∼ C の 文 章 は 、
A
(オ )
。
新 Q C 七 つ 道具 は 、 一 般 に、 Q C 七 つ 道具 が 数値 デ ー タ の 解 析を 主 と す る 手法 が 多 い の に
対し て 、 言 語 デー タ を 図 に 整理 す る こ と を主 と する 手 法 に よ り 構成 さ れ て い る。
B
新 Q C 七 つ 道具 は 、 一 般 に、 問 題 解 決 ・課 題 達成 の 計 画 段 階 にお い て 、 問 題・ 課 題 の 整 理、
方策 の 創 出 ・ 立案 を 効 果 的 に行 う こ と が でき る ツー ル の 集 合 と され て い る 。
C
新 Q C 七 つ 道具 に は 、 連 関図 法 、 系 統 図法 、 マト リ ッ ク ス 図 法、 マ ト リ ッ クス デ ー タ 解 析
法、 P D P C 法、 ア ロ ー ダ イア グ ラ ム 法 及び 特 性要 因 図 法 が あ る。
<(オ)の解 答 群 >
(ⅱ )
①
A のみ 正 し い
②
B の み正 し い
③
C のみ 正 し い
④
A 、B が 正 し い
⑤
A 、 Cが 正 し い
⑥
B 、C が 正 し い
⑦
A 、B 、 C い ず れも 正 し い
⑧
A 、 B 、C い ず れも 正 し く な い
新QC七つ道具の使用方法などについて述べた次の文章のうち、誤っているものは、
(カ )
で あ る。
<(カ )の 解答 群 >
①
複 雑 に絡 み 合 っ た 原因 と 結 果 あ るい は 目的 と 手 段 を 整 理し 、 図 と し て構 造 化 す
るこ と で 、 解 決す べ き 問 題 ・課 題 の 関係 を 明 確 化 する 手 法 は 、 一般 に 、 連 関 図法
とい わ れ る 。
②
事実、意見及び発想を言語データとしてとらえ、それらの相互の親和性によって
集め た 図 を 作 るこ と で 、 解 決す べ き 問題 ・ 課 題 の 所在 、 形 態 を 明ら か に す る 手法
は、 一 般 に 、 PD P C 法 と いわ れ る 。
③
目 的 を達 成 す る た めに 必 要 な 手 段・ 方 策を 系 統 的 に 展 開し 、 最 適 な 手段 な ど を
求め る 手 法 は 、一 般 に 、 系 統図 法 と いわ れ る 。
④
二 元 表の 交 点 に 着 目し て 、 問 題 ・課 題 の所 在 や 形 態 を 探索 し 、 問 題 解決 ・ 課 題
達成 へ の 着 想 を得 る 手 法 は 、一 般 に 、マ ト リ ッ ク ス図 法 と い わ れる 。
⑤
プ ロ ジェ ク ト を 構 成し て い る 各 作業 を 矢線 で 表 し た う えで 、 作 業 の 順序 関 係 を
考慮 し た 図 を 作成 し 、 プ ロ ジェ ク ト を短 期 間 か つ 計画 ど お り に 完了 す る 方 法 を検
討す る 手 法 は 、一 般 に 、 ア ロー ダ イ アグ ラ ム 法 と いわ れ る 。
20
(3 )
次 の文 章 は 、 デ ジタ ル 回 線 網 を構 成 す る デ ジタ ル 伝送 路 に お け る 伝送 品 質 の 劣 化要 因 と 評 価 尺
度 に つい て 述 べ た もの で あ る 。
内 の(キ)、(ク )に 最 も 適 した も の を 、 下記 の そ れ ぞ れ
の 解 答群 か ら 選 び 、そ の 番 号 を 記せ 。
(ⅰ )
(3 点 ×2 = 6 点 )
伝送 品 質 の 劣 化要 因 な ど に つい て 述 べ た 次の A ∼C の 文 章 は 、
(キ )
。
A
伝 送 品 質 の 劣化 要 因 に は 、ジ ッ タ 、 ス リッ プ 、伝 送 遅 延 な ど があ る 。
B
デ ジ タ ル 伝 送路 で の 符 号 誤り 特 性 の 評 価尺 度 のう ち 、 バ ー ス ト性 の 符 号 誤 りを 表 す 場 合 に
は、 B E R 、 %S E S な ど が用 い ら れ て いる 。
C
ジ ッ タ は 、 デジ タ ル パ ル ス列 の 位 相 が 短時 間 に揺 ら ぐ 現 象 の こと で あ り 、 再生 中 継 器 の タ
イミ ン グ 回 路 、多 重 化 装 置 の同 期 回 路 な どで 発 生す る 場 合 が あ る。
<(キ)の解 答 群 >
(ⅱ )
①
A のみ 正 し い
②
B の み正 し い
③
C のみ 正 し い
④
A 、B が 正 し い
⑤
A 、 Cが 正 し い
⑥
B 、C が 正 し い
⑦
A 、B 、 C い ず れも 正 し い
⑧
A 、 B 、C い ず れも 正 し く な い
稼働 中 の デ ジ タル 回 線 を 一 定時 間 測 定 し た結 果 とし て 得 ら れ る 評価 尺 度 と 測 定値 に つ い て 述
べ た次 の 文 章 の うち 、 正 し い もの は 、
(ク)
であ る 。
<(ク )の 解答 群 >
①
測 定 時間 全 体 の な かで 、 1 秒 間 の符 号 誤り 率 が 1 0 − 3 を超える符号誤り時間率
を百 分 率 で 表 した 評 価 尺 度 は、 一 般 に、 % E S と いわ れ る 。
②
測定時間全体に対する1秒間に1個以上の符号誤りが存在する秒の割合を百分率
で表 し た 評 価 尺度 は 、 一 般 に、 % S ES と い わ れ る。
③
% E FS の 測 定 値 は、 一 般 に 、 10 0 から % E S の 測 定値 を 引 い た 値と 等 し い 。
④
% S ES の 測 定 値 は、 一 般 に 、 %E S の測 定 値 よ り も 大き い 。
21
問4
(1 )
次 の 問い に 答 え よ 。
(小計 2 0 点 )
次 の文 章 は 、 電 気通 信 事 故 の 防止 に 関 す る 制度 の 概要 に つ い て 述 べた も の で あ る。
内 の (ア )∼ (エ )に 最も 適 し た も のを 、 下 記 の 解答 群 から 選 び 、 そ の 番号 を 記 せ 。
(2 点 × 4 = 8点 )
設備 の 設 置 ・ 設計 、 工 事 、 維持 ・ 運 用 と いっ た 設備 の ラ イ フ サ イク ル を 念 頭 に、 電 気 通 信 事
業 法令 で は 、 電 気通 信 事 業 者 に対 し 、 事 故 の事 前 防止 や 事 故 発 生 時に 必 要 な 取 組の 確 保 、 設 備
管 理に お け る 監 督責 任 者 の 選 任を 義 務 付 け るこ と など を 、 事 故 の 防止 の た め の 基本 的 枠 組 み と
し てい る 。 事 故 の事 前 防 止 や 事故 発 生 時 に 必要 な 取組 に お い て 、 事業 者 共 通 に 義務 付 け が 必 要
な 事項 は
(ア )
に 規 定 さ れて い る 。 ま た、 ネ ット ワ ー ク 構 成 など 事 業 者 ご との 特 性 に 応 じ
た 自主 的 な 取 組 で確 保 す べ き 事項 は
(イ )
の 作成 及 び 届 出 義 務に よ り 確 保 する こ と と し 、
加 えて 、 事 業 者 が実 施 す べ き 又は 実 施 が 望 まし い 取組 は 任 意 基 準 であ る 情 報 通 信ネ ッ ト ワ ー ク
安 全・ 信 頼 性 基 準で 規 定 さ れ てい る 。 ま た 、設 備 管理 に お け る 監 督責 任 者 に つ いて は 、 設 備 の
工 事、 維 持 ・ 運 用に 監 督 責 務 を有 す る 電 気 通信 主 任技 術 者 の 選 任 が義 務 付 け ら れて い る 。
事故 後 の 対 応 には 事 故 報 告 制度 が あ り 、 事故 報 告制 度 は 、 実 際 に発 生 し た 事 故の 分 析 と 報 告
な どを 通 じ 、 事 故の 事 前 防 止 の取 組 な ど に おい て 不十 分 な 点 が な かっ た か を 改 めて 検 証 し 、 事
故 の再 発 防 止 に 向け た 取 組 を 充実 ・ 強 化 す るた め に不 可 欠 な P D CA サ イ ク ル の要 と な る 制 度
の 一つ で あ る 。 事故 報 告 制 度 の報 告 基 準 は 、重 大 事故 と 四 半 期 報 告事 故 に 分 け て設 定 さ れ 、 こ
の うち 四 半 期 報 告事 故 は 、 事 故の 影 響 利 用 者数 3 万以 上 又 は 継 続 時間 数
(ウ )
以上の事故
が 該当 す る と し てい る 。
なお 、 平 成 2 5年 度 に は 総 務省 主 催 に よ る多 様 化・ 複 雑 化 す る 電気 通 信 事 故 の防 止 の 在 り 方
に 関す る 検 討 会 が開 催 さ れ 、 サー ビ ス の 多 様化 の 進展 を 踏 ま え 、 電気 通 信 事 業 者の う ち 、 有 料、
一 定規 模 以 上 な ど社 会 的 影 響 力の 大 き な サ ービ ス を提 供 す る
(エ)
に つ い ては 、 事 故 発 生
時 の影 響 に 鑑 み 、回 線 設 置 事 業者 と 同 様 の 規律 を 適用 す る な ど 、 事故 防 止 の 基 本的 枠 組 み の 見
直 しも 行 う こ と を含 ん だ 報 告 書が 取 り ま と めら れ 公表 さ れ て い る 。
<(ア )∼ (エ )の 解 答 群 >
①
30 分
②
技 術 基準
③
移動 体 通 信 事 業者
④
設備等基準
⑤
2時 間
⑥
環 境 基準
⑦
IT U − T 勧 告
⑧
TTC標準
⑨
4時 間
⑩
要 求 仕様
⑪
回線 非 設 置 事 業者
⑫
基 幹 放 送 事業 者
⑬
12 時 間
⑭
管理 規 程
⑮
情報 セ キュ リ テ ィ 対 策
⑯
国外 設 備 設 置 事業 者
22
(2 )
次 の 文 章 は 、 J I S Z 8 1 1 5 : 2 0 0 0 デ ィ ペ ン ダ ビ リ テ ィ (信 頼 性 )用 語 に つ い て 述 べ た
も の であ る 。
内 の (オ )、 (カ )に 最 も適 し たも の を 、 下 記 のそ れ ぞ れ の 解答 群 か ら 選 び、
そ の 番号 を 記 せ 。
(ⅰ )
(3 点 ×2 = 6 点 )
保全 性 に 関 す る用 語 に つ い て述 べ た 次 の 文章 の うち 、 正 し い も のは 、
(オ )
である。
<(オ )の 解 答 群>
①
保 全、 保 守と は 、 ア イ テム を 使 用 及 び運 用 可 能 状 態に 維 持 し、 又 は 故 障 、欠 点 な
ど を 回復 す るた め の す べ ての 処 置 及 び 活動 を い う 。
②
機 能維 持 保全 と は 、 ア イテ ム の 使 用 中の 故 障 の 発 生を 未 然 に防 止 す る た めに 、 規
定 の 間隔 又 は基 準 に 従 っ て遂 行 し 、 ア イテ ム の 機 能 劣化 又 は 故障 の 確 率 を 低減 す る
た め に行 う 保全 を い う 。
③
予 防保 全 とは 、 フ ォ ー ルト 是 正 後 、 アイ テ ム が 要 求機 能 を 遂行 で き る よ うに 回 復
し た こと を 確認 す る た め の活 動 を い う 。
④
回 復、 修 復と は 、 規 定 の要 求 仕 様 を 満足 し な く な った ア イ テム を 修 理 作 業に よ っ
て 、 再び 使 える よ う に す る行 為 を い う 。
(ⅱ )
試験 ・ 検 査 に 関す る 用 語 に つい て 述 べ た 次の 文 章の う ち 、 誤 っ てい る も の は 、
(カ )
あ る。
<(カ )の 解 答 群>
①
適 合試 験 とは 、 ア イ テ ムの 特 性 又 は 性質 が 規 定 の 要求 事 項 に合 致 す る か どう か を
判 定 する た めの 試 験 を い う。
②
フィールド試験とは、試験時に動作、環境、保全及び測定の条件を記録するフィー
ル ド で行 う 適合 試 験 又 は 決定 試 験 を い う。
③
加 速試 験 とは 、 規 定 の スト レ ス 及 び それ ら の 持 続 的又 は 反 復的 印 加 が ア イテ ム の
性 質 へ及 ぼ す影 響 を 調 査 する た め 、 あ る期 間 に わ た って 行 う 試験 を い う 。
④
ス クリ ー ニン グ 試 験 と は、 不 具 合 ア イテ ム 又 は 初 期故 障 を 起こ し そ う な アイ テ ム
の 除 去又 は 検出 を 意 図 す る試 験 又 は 試 験の 組 合 せ を いう 。
23
で
(3 )
次 の文 章 は 、 あ る装 置 の 信 頼 性に つ い て 述 べた も ので あ る 。
内 の (キ )、 (ク )に 最 も
適 し たも の を 、 下 記の そ れ ぞ れ の解 答 群 か ら 選び 、 その 番 号 を 記 せ 。た だ し 、 装 置は 偶 発 故 障 期
間 に あ り 、 e − 0 .10 = 0 .9 0 、 e − 0.0 8 = 0 .9 2 、 e − 0.0 4 = 0 .9 6 と し 、 e は 自 然 対 数 の 底
と す る。 ま た 、 答 えは 、 小 数 点 以下 を 切 り 捨 てる も のと す る 。
(ⅰ )
(3 点 ×2 = 6 点 )
装 置 A の 総 動 作 時 間 、 総 動 作 不 能 時 間 及 び 総 保 全 時 間 の 合 計 を 3 ,3 0 0 時 間 、 総 動 作 不
能 時 間 を 2 0 0 時 間 、 総 保 全 時 間 を 1 0 0 時 間 、 故 障 回 数 を 5 回 と す る と き 、 装 置 A の
M TB F は 、
時 間 で あ る 。
(キ )
<(キ)の 解 答 群>
①
(ⅱ )
560
②
600
③
640
④
660
装 置 B 1 及 び B 2 の M T B F を そ れ ぞ れ 2 ,0 0 0 時 間 及 び 2 ,5 0 0 時 間 と し た と き 、
装 置 B 1 及 び B 2 を そ れ ぞ れ 一 つ 用 い た 並 列 冗 長 シ ス テ ム の 2 0 0 時 間 に お け る 信 頼 度 は 、
(ク )
%であ る 。
<(ク )の 解答 群 >
①
82
②
92
24
③
96
④
99
問5
(1 )
次 の 問い に 答 え よ 。
(小計 2 0 点 )
次 の文 章 は 、 W eb ア プ リ ケ ーシ ョ ン の セ キュ リ ティ に つ い て 述 べた も の で あ る。
内の(ア)∼(エ)に最も適したものを、下記の解答群から選び、その番号を記せ。ただし、
内 の 同じ 記 号 は 、 同じ 解 答 を 示 す。
(2 点 ×4 = 8 点 )
クラ イ ア ン ト 側で 動 作 す る We b ア プ リ ケー シ ョン は 、
(ア )
と W e b サー バ が 緩 く 結
合されたクライアント・サーバ構成で実行され、一般に、サーバから供給されるHTML、
X ML な ど の 記 述に 基 づ い て
(ア )
が 結果 を 表示 す る 。 ま た 、
(ア )
とW e b サ ー バ
の 間の 通 信 は プ ロキ シ サ ー バ など の キ ャ ッ シュ 機 能を 持 つ 設 備 に よっ て 中 継 さ れる こ と が あ る。
We b ア プ リ ケー シ ョ ン に は幾 つ か の 情 報セ キ ュリ テ ィ 問 題 が 生ず る こ と が あり 、 一 般 に 、
情 報暴 露 に 関 す る問 題 、 エ コ ーバ ッ ク に 関 する 問 題、 入 力 に 関 す る問 題 、 セ ッ ショ ン に 関 す る
問 題、 ア ク セ ス 制御 に 関 す る 問題 な ど に 分 類さ れ る。
We b ア プ リ ケー シ ョ ン が 取り 込 む デ ー タに は 、攻 撃 を 意 図 し た内 容 が 含 ま れて い る お そ れ
があり、これは入力に関する問題に分類される。取り込むデータのチェックが不十分だと、
O Sコ マ ン ド イ ンジ ェ ク シ ョ ンと い わ れ る 、O S に対 す る
作 する 攻 撃 や 、
(ウ )
(イ )
を 紛 れ 込 ませ て 不 正 に 操
と いわ れ る 、 デ ータ ベ ース を 改 ざ ん し たり 不 正 に 情 報を 入 手 し た り
す る攻 撃 を 許 し てし ま う こ と があ る 。
また 、 W e b アプ リ ケ ー シ ョン が セ ッ シ ョン を 維持 す る 仕 組 み は必 ず し も 堅 固な も の で は な
い ため 、
(エ )
の お そ れ があ り 、 こ れ はセ ッ ショ ン に 関 す る 問題 に 分 類 さ れる 。
<(ア )∼ (エ )の 解 答 群 >
①
パ ス ワー ド
②
ス プ ー フ ィ ング
③
バ ッ フ ァオ ー バ フ ロ ー
④
命
令
⑤
スパイウェア
⑥
S Q L イン ジ ェ ク シ ョン
⑦
ワーム
⑧
ポ ー ト ス キ ャン
⑨
フ ァ イ アウ ォ ー ル
⑩
認
⑪
ブ ル ー ト フ ォー ス
⑫
W e b ブラ ウ ザ
⑬
キ ャ ッシ ュ ポ イ ズ ニン グ
⑭
セ ッ シ ョン ハ イ ジ ャ ック
⑮
ア プ リケ ー シ ョ ン ゲー ト ウ ェ イ
⑯
キ ャ ッ シュ サ ー バ
証
25
(2 )
次 の問 い の
内 の (オ )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。
(3点 )
J I S Q 2 7 0 0 1 : 2 0 1 4 に 規 定 さ れ て い る 、 I S M S (情 報 セ キ ュ リ テ ィ マ ネ ジ メ
ン ト シ ス テ ム )の 要 求 事 項 を 満 た す た め の 管 理 策 に つ い て 述 べ た 次 の 文 章 の う ち 、 誤 っ て い る
も のは 、
(オ )
である。
<(オ )の 解答 群 >
①
装 置 は、 可 用 性 及 び完 全 性 を 継 続的 に 維持 す る こ と を 確実 と す る た めに 、 正 し
く 保 守 しな け れ ば な らな い 。
②
情 報 の利 用 の 許 容 範囲 、 並 び に 情報 及 び情 報 処 理 施 設 と関 連 す る 資 産の 利 用 の
許 容 範 囲に 関 す る 規 則は 、 明 確 に し、 文 書化 し 、 実 施 し なけ れ ば な ら ない 。
③
資 産 の取 扱 い に 関 する 手 順 は 、 国が 定 めた 情 報 分 類 体 系に 従 っ て 策 定し 、 実 施
し な け れば な ら な い 。
④
情 報 セキ ュ リ テ ィ のた め の 方 針 群は 、 これ を 定 義 し 、 管理 層 が 承 認 し、 発 行 し 、
従 業 員 及び 関 連 す る 外部 関 係 者 に 通知 し なけ れ ば な ら な い。
(3 )
次 の問 い の
内 の (カ )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。
(3点 )
C A S (Conditional Access System)に よ る ア ク セ ス コ ン ト ロ ー ル 技 術 に つ い て 述 べ た 次 の
A ∼C の 文 章 は 、
A
(カ )
。
C A T V や BS デ ジ タ ル 放送 な ど で 用 いら れ るコ ン テ ン ツ の 視聴 可 否 を 制 御す る ア ク セ ス
コン ト ロ ー ル 技術 は 、 一 般 に、 C A S と いわ れ る。
B
C A S で は 送ら れ て く る 映像 コ ン テ ン ツを 視 聴す る 際 に 、 ユ ーザ ご と に 異 なる 個 別 情 報 の
復号 に 用 い ら れる マ ス タ ー 鍵、 個 別 情 報 に含 ま れる 共 通 情 報 の 復号 に 用 い ら れる ス ク ラ ン ブ
ル鍵 及 び 共 通 情報 に 含 ま れ るコ ン テ ン ツ の復 号 に用 い ら れ る ワ ーク 鍵 を 使 用 する 。
C
C A S で 用 いら れ る マ ス ター 鍵 は 、 放 送波 を 通じ て 定 期 的 に 視聴 機 器 に 送 られ て く る 。
<(カ)の解 答 群 >
①
A のみ 正 し い
②
B の み正 し い
③
C のみ 正 し い
④
A 、B が 正 し い
⑤
A 、 Cが 正 し い
⑥
B 、C が 正 し い
⑦
A 、B 、 C い ず れも 正 し い
26
⑧
A 、 B 、C い ず れも 正 し く な い
(4 )
次 の問 い の
内 の (キ )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。
(3 点 )
セキ ュ リ テ ィ プロ ト コ ル に つい て 述 べ た 次の 文 章の う ち 、 正 し いも の は 、
(キ )
で あ る。
<(キ )の 解答 群 >
①
P G Pで は 、 鍵 管 理、 デ ジ タ ル 署名 及 びメ ッ セ ー ジ の 暗号 化 に 公 開 鍵暗 号 を 用
い て い る。
②
S / MI M E は 、 公開 鍵 の 安 全 性を 保 証す る 方 法 と し て公 開 鍵 所 有 者の 代 表 者
が 設 置 した 公 開 鍵 サ ーバ に 公 開 鍵 を登 録 する こ と に よ り 、不 特 定 多 数 の通 信 対 象
者 へ の 信頼 性 を 確 保 して い る 。
③
S S Hは 、 リ モ ー トシ ェ ル 、 リ モー ト ログ イ ン な ど の r系 コ マ ン ド を暗 号 化 機
能 と 認 証機 能 に よ り セキ ュ ア に す るプ ロ トコ ル で あ り 、 クラ イ ア ン ト 認証 に パ ス
ワ ー ド は使 用 で き な い。
④
S S Lは 、 サ ー バ とク ラ イ ア ン トと の 間の 通 信 デ ー タ に関 す る M A C(Message
Authentication Code)を 生 成 す る こと に より 通 信 デ ー タ の改 ざ ん の 有 無を 判 別 す
る 機 能 を有 す る 。
(5 )
次 の問 い の
内 の (ク )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。
(3点 )
IP s e c の 特徴 に つ い て 述べ た 次 の 文 章の う ち、 正 し い も の は、
(ク )
である。
<(ク )の 解答 群 >
①
I P se c は 、 ア プリ ケ ー シ ョ ン層 で 暗号 化 通 信 を 行 うた め の プ ロ トコ ル で あ
り 、 I ET F で 規 格 化さ れ て い る 。
②
I P se c に は 、 AH と E S P の二 つ のプ ロ ト コ ル と 、ト ン ネ ル モ ード と ト ラ
ン ス ポ ート モ ー ド の 二つ の モ ー ド が存 在 し、 各 プ ロ ト コ ルと も 、 両 方 のモ ー ド が
適 用 で きる 。
③
A H では 、 認 証 、 デー タ の 暗 号 化及 び IP パ ケ ッ ト の 改ざ ん 検 知 が 可能 で あ り 、
E S P では 、 認 証 と IP パ ケ ッ ト の改 ざ ん検 知 が 可 能 で ある 。
④
A H のト ラ ン ス ポ ート モ ー ド で は、 I Pパ ケ ッ ト の ヘ ッダ と デ ー タ の間 に A H
ヘ ッ ダ を挿 入 し 、 A Hヘ ッ ダ を 含 まな い IP パ ケ ッ ト に 対す る 改 ざ ん 検知 コ ー ド
を 作 成 する 。
⑤
E S Pの ト ン ネ ル モー ド で は 、 IP パ ケッ ト 全 体 を デ ータ と み な し 、デ ー タ の
前 に E SP ヘ ッ ダ 及 び新 規 の I P ヘッ ダ 、後 ろ に パ リ テ ィビ ッ ト を 付 加す る 。
27
試験問題についての特記事項
(1) 試験問題に記載されている製品名は、それぞれ各社の商標又は登録商標です。
なお、試験問題では、R 及び TM を明記していません。
(2) 問題文及び図中などで使用しているデータは、すべて架空のものです。
(3) 試験問題、図中の抵抗器及びトランジスタの表記は、新図記号を用いています。
新 図 記 号
旧 図 記 号
新 図 記 号
旧 図 記 号
(4) 論理回路の記号は、MIL記号を用いています。
(5) 試験問題では、常用漢字を使用することを基本としていますが、次の例に示す専門的用語などについては、
常用漢字以外も用いています。
[例] ・迂回(うかい) ・筐体(きょうたい)
・輻輳(ふくそう) ・撚り(より) ・漏洩(ろうえい)
など
(6) バイト〔Byte〕は、デジタル通信において情報の大きさを表すために使われる単位であり、一般に、2進数の
8桁、8ビット〔bit〕です。
(7) 情報通信の分野では、8ビットを表すためにバイトではなくオクテットが使われますが、試験問題では、一般
に、使われる頻度が高いバイトも用いています。
(8) 試験問題のうち、正誤を問う設問において、句読点の有無など日本語表記上若しくは日本語文法上の誤り
だけで誤り文とするような出題はしておりません。
(9) 法令に表記されている「メグオーム」は、「メガオーム」と同じ単位です。
(10) 法規科目の試験問題において、個別の設問文中の「 」表記は、出題対象条文の条文見出しを表しています。
また、出題文の構成上、必ずしも該当条文どおりには表記しないで該当条文中の(
省略などをしている部分がありますが、(
)表記箇所の省略や部分
)表記の省略の有無などで正誤を問うような出題はしておりません。