注 意 事 項 - 電気通信国家試験センター

平成26年度
第1回
電気通信主任技術者試験問題
午後の部 (線 路)
専門的能力・電気通信システム
注
1
試験開始時刻
2
試験種別終了時刻
意
試
験
科
目
「電気通信システム」のみ
「専門的能力」のみ
「専門的能力」及び「電気通信システム」
3
項
科
1
1
2
目
科
科
科
数
目
目
目
終 了 時
15時40
16時00
17時20
刻
分
分
分
試験種別と試験科目別の問題(解答)数及び試験問題ページ
試 験 種 別
試験科目
申請した専門分野
通 信 線 路
通 信 土 木
水 底 線 路
専 門 分 野 に
かかわらず共通
専門的能力
線路主任技術者
電気通信
システム
4
事
14時20分
問1
8
8
8
問
題 ( 解
問2
問3
8
8
8
8
8
8
答 ) 数
問4
8
8
8
問1から問20まで
問5
8
8
8
20
試験問題
ペ ー ジ
線 1∼線14
線15∼線28
線29∼線43
線44∼線47
受験番号等の記入とマークの仕方
(1) マークシート(解答用紙)にあなたの受験番号、生年月日及び氏名をそれぞれ該当枠に記入してください。
(2) 受験番号及び生年月日に該当する箇所を、それぞれマークしてください。
(3) 生年月日の欄は、年号をマークし、生年月日に1桁の数字がある場合、十の位の桁の「0」もマークしてください。
[記入例] 受験番号 01CF941234
生年月日 昭和50年3月1日
受 験 番 号
生
年
月
年
日
日
月
年 号
0
0
A
1
1
B
2
C
0
0
0
0
0
0
B
1
1
1
1
1
1
平
成
H
0
0
0
0
1
1
1
1
0
1
0
2
2
2
2
1
2
3
3
C
2
2
2
2
2
2
3
3
3
3
D
3
3
3
3
3
3
4
4
4
4
E
4
4
4
4
4
4
5
5
5
5
5
F
5
5
5
5
5
5
6
6
6
6
6
G
6
6
6
6
6
6
7
5
A
H
7
7
7
7
7
7
8
8
8
8
8
8
9
9
9
9
9
9
昭
和
4
7
7
7
8
8
8
9
9
9
答案作成上の注意
(1) マークシート(解答用紙)は1枚で、2科目の解答ができます。
「専門的能力」は薄紫色(左欄)、「電気通信システム」は青色(右欄)です。
(2) 解答は試験科目の解答欄の正解として選んだ番号マーク枠を、黒の鉛筆(HB又はB)で濃く塗りつぶしてください。
① ボールペン、万年筆などでマークした場合は、採点されませんので、使用しないでください。
② 一つの問いに対する解答は一つだけです。二つ以上マークした場合、その問いについては採点されません。
③ マークを訂正する場合は、プラスチック消しゴムで完全に消してください。
(3) 免除科目がある場合は、その科目欄は記入しないでください。
(4) 受験種別欄は、あなたが受験申請した線路主任技術者(『線 路』と略記)を○で囲んでください。
(5) 専門的能力欄は、『通信線路・通信土木・水底線路』のうち、あなたが受験申請した専門的能力を○で囲んでください。
(6) 試験問題についての特記事項は、裏表紙に表記してあります。
6
合格点及び問題に対する配点
(1) 各科目の満点は100点で、合格点は60点以上です。
(2) 各問題の配点は、設問文の末尾に記載してあります。
マークシート(解答用紙)は、絶対に折り曲げたり、汚したりしないでください。
次ページ以降は試験問題です。試験開始の合図があるまで、開かないでください。
受 験 番 号
(控 え)
(今後の問い合わせなどに必要になります。)
解答の公表は7月16日10時以降の予定です。
結果の発表は8月 4日14時以降の予定です。
試
験
種
別
線路主任技術者
問1
(1 )
試 験 科 目
専 門 分 野
専門的能力
通信土木
次 の 問い に 答 え よ 。
(小計 2 0 点 )
次 の文 章 は 、 地 盤沈 下 に つ い て述 べ た も の であ る 。
内 の(ア)∼ (エ )に最 も 適 し た も
の を 、下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。
(2 点 ×4 = 8 点 )
地盤 沈 下 は 、 地表 面 が 周 囲 の地 表 面 に 対 し相 対 的に 沈 下 す る 現 象を い う 。 こ の現 象 を 引 き 起
こ す原 因 は 、 自 然現 象 に よ る もの と 人 為 的 作業 に よる も の に 大 別 され る 。 人 為 的作 業 に よ る 地
盤 沈下 の 要 因 と して 、 軟 弱 地 盤の 下 部 の 帯 水層 か らの 過 剰 揚 水 、 天然 ガ ス な ど の地 下 資 源 の 採
取、
(ア )
によ る 道 路 陥 没な ど が 挙 げ られ る 。
地盤 沈 下 に よ る直 接 被 害 と して は 、 抜 け 上が り によ る 建 物 の 出 入り 口 の 段 差 、地 盤 中 に 打 ち
くい
込まれた杭が圧密沈下した地盤から受ける下向きの摩擦力である
(イ )
に よ る 建 物、
りょう
橋 梁な ど の 傾 斜 や破 損 、 不 同 沈下 に よ る 道 路の 凹 凸な ど が 挙 げ ら れる 。
地下 水 の 過 剰 揚水 に 起 因 す る地 盤 沈 下 は 堆積 地 盤と 密 接 な 関 係 にあ り 、 地 盤 沈下 量 が 大 き い
地 区で は 、 一 般 に、
(ウ )
が 厚 く 堆 積 して い る場 合 が 多 く 、 地下 水 位 低 下 によ る 圧 密 が ほ
ぼ 終わ っ た 後 は 、地 盤 沈 下 が 沈静 化 す る こ とが 観 測さ れ て い る 。
地下 水 揚 水 に 伴う 地 盤 沈 下 にお い て 、 地 下水 位 の変 動 が 長 期 的 に繰 り 返 さ れ る場 合 と 地 下 水
位 が年 間 を 通 じ て低 下 し 続 け る場 合 と で 累 積沈 下 量を 比 較 す る と 、
(エ )
こと が 知 ら れ て
い る。
<(ア )∼ (エ )の 解 答 群 >
①
地 下 掘削
②
沖積 砂 層
③
しゅんせつ
④
洪積粘土層
⑥
地盤 改 良
⑦
沖積粘土層
⑧
裏込注入
れき
⑤
砂礫層
⑨
バ イ ブロ フ ロ テ ー ショ ン
⑩
パ ー シ ャ ルプ レ ス トレ ッ シ ン グ
⑪
ネ ガ ティ ブ フ リ ク ショ ン
⑫
フ ル プ レ スト レ ッ シン グ
⑬
双 方 同程 度 に な る
⑭
低 下 し 続 ける 場 合 の方 が 大 き く なる
⑮
地 盤 の透 水 係 数 に よる
⑯
繰 り 返 さ れる 場 合 の方 が 大 き く なる
線15
(2 )
次 の文 章 は 、 単 純ば り の 曲 げ モー メ ン ト な どの 算 出に つ い て 述 べ たも の で あ る 。
内
の (オ )∼ (ク )に 最 も適 し た も の を、 下 記 の 解 答群 か ら選 び 、 そ の 番 号を 記 せ 。
(3 点 × 4= 1 2 点 )
図に 示 す よ う な単 純 ば り が 、B 点 か ら A 点へ 向 かう 連 行 荷 重 を 受け る も の と する 。
連行荷重の合力をPとすると、Pは、
(オ )
〔kN と な り 、 そ の 作 用 位 置 は 、 連 行 荷 重
の 間で 5 .0 〔kN 〕側 か ら 1 0 .0 〔kN 〕側 に 向か っ て
(カ )
絶対 最 大 曲 げ モー メ ン ト を Mと す る と 、 Mは 、
(キ )
m の 位 置 と な る。
kN ・m と な り 、 この 絶 対 最 大 曲
げモーメントの生ずる位置は、単純ばりのA点からB点へ向かい
(ク )
m の 位 置 で あ る。
..
た だし 、 は り の 自重 は 考 慮 し ない も の と し 、答 え は、 四 捨 五 入 に より 小 数 第 1 位ま で と す る 。
10.0〔kN〕
5.0〔kN 〕
A
B
3.0〔m〕
10.0〔m〕
<(オ )∼ (ク )の 解答 群 >
①
1 .0
②
1 .5
③
2 .0
④
2 .5
⑤
3 .0
⑥
4 .5
⑦
5 .0
⑧
5 .2
⑨
5 .5
⑩
7 .5
⑪
1 2 .5
⑫
1 4 .8
⑬
1 5 .0
⑭
2 4 .0
⑮
3 0 .4
⑯
3 6 .6
線16
問2
(1 )
次 の 問い に 答 え よ 。
(小計 2 0 点 )
次 の 文 章 は 、 コ ン ク リ ー ト 用 混 和 剤 な ど に つ い て 述 べ た も の で あ る。
(エ)に最 も 適 し た もの を 、 下 記 の解 答 群 か ら 選び 、 その 番 号 を 記 せ 。
内 の (ア )∼
(2 点 ×4 = 8 点 )
混和 剤 は 、 コ ンク リ ー ト に 微量 に 添 加 す るこ と によ り 、 コ ン ク リー ト の 施 工 性、 硬 化 後 の 品
質などを改善する目的で用いられる。コンクリート用化学混和剤の規格はJIS A 6204:
2 01 1 で 定 め られ 、 性 能 に 応じ て A E 剤 、減 水 剤、 A E 減 水 剤 、高 性 能 A E 減水 剤 、 高 性 能
減 水剤 、 流 動 化 剤及 び 硬 化 促 進剤 に 分 類 さ れて い る。 ま た 、 コ ン クリ ー ト 用 化 学混 和 剤 か ら コ
ン クリ ー ト 中 に 供給 さ れ る
(ア )
量 の 多少 に よっ て 、 Ⅰ 種 、 Ⅱ種 及 び Ⅲ 種 に分 類 さ れ て お
り 、そ の 使 用 目 的、 コ ン ク リ ート の 凝 結 時 間の 長 さ、 硬 化 速 度 の 大き さ な ど を 考慮 し て 、 適 切
な 種類 の も の を 選定 す る 必 要 があ る 。
コン ク リ ー ト 用化 学 混 和 剤 を用 い る と 、 コン ク リー ト の ワ ー カ ビリ テ ィ ー や 圧送 性 の 改 善 、
(イ )
の 低 減、 耐 凍 害 性 の向 上 、 水 密 性の 改 善な ど の 効 果 が 期待 で き る 。
高性 能 減 水 剤 はコ ン ク リ ー ト製 品 で 使 用 され る こと が 多 く 、 高 度な 減 水 作 用 と低 凝 結 遅 延 性
な どの 特 徴 を 有 し、
N/ m m 2 以 上の 圧 縮 強 度 を 有 す る 高 強 度 コ ン ク リ ー ト が 比
(ウ )
較 的容 易 に 得 ら れる が 、 ス ラ ンプ の 低 下 が 大き く 、A E 剤 を 併 用 しな い と 耐 凍 害性 に 劣 る 場 合
が あり 、 使 用 に 際し て は 注 意 が必 要 と な る 。
せい
鉄筋 コ ン ク リ ート 用 防 錆 剤 は、 骨 材 中 の 塩分 に 起因 す る 鉄 筋 の 腐食 を 抑 制 す る目 的 で コ ン ク
リ ート に 添 加 さ れる 混 和 剤 で あり 、 金 属 表 面を 酸 化さ せ て
(エ )
を 形 成 す るこ と で 、 鉄 筋
の 腐食 を 抑 制 す る効 果 が あ る 。
<(ア )∼ (エ )の 解 答 群 >
①
10
②
鉄筋 量
③
炭 素皮 膜
④
塩 化 物 イ オン
⑤
20
⑥
単位 水 量
⑦
亜 硝酸 イ オ ン
⑧
レイタンス
⑨
30
⑩
亜硝 酸 塩
⑪
有 機皮 膜
⑫
不動態皮膜
⑬
50
⑭
養生 期 間
⑮
骨
⑯
塩 化 カ ル シウ ム
線17
材
(2 )
次 の文 章 は 、 鉄 筋コ ン ク リ ー ト構 造 物 の 鉄 筋施 工 につ い て 述 べ た もの で あ る 。
内の
(オ)∼(ク )に 最 も 適し た も の を 、下 記 の そ れ ぞれ の 解答 群 か ら 選 び 、そ の 番 号 を 記せ 。
(3 点 × 4= 1 2 点 )
(ⅰ )
鉄 筋 の あき 、 か ぶ り など に つ い て 述べ た 次の 文 章 の う ち、 誤 っ て い るも の は 、
(オ )
で
あ る。
<(オ )の 解 答 群>
は りの 軸 方向 鉄 筋 に お ける 水 平 の あ きは 、 一 般 に 、2 0 m m 以 上 、 粗骨 材 最 大
4
倍 以 上 、 鉄 筋の 直 径 以 上 とさ れ て い る 。
寸 法の
3
② 鉄 筋の あ きは 、 コ ン ク リー ト の 施 工 性を 満 足 す る 必要 が あ るが 、 コ ン ク リー ト の
①
施 工 性は 、 一般 に 、 鉄 筋 のあ き と コ ン クリ ー ト の ス ラン プ の 関係 で 照 査 す るこ と が
で き る。
③
現 場施 工 にお い て 水 平 鉄筋 の 自 重 に よる た わ み が 発生 し 、 所定 の か ぶ り やあ き が
確 保 でき な い場 合 は 、 ス ペー サ を 配 置 する 。 ス ペ ー サは 鉄 筋 の腐 食 を 誘 発 しな い た
め に 、一 般 に、 セ ラ ミ ッ ク製 、 コ ン ク リー ト 製 又 は モル タ ル 製が 用 い ら れ る。
④
か ぶり は 、コ ン ク リ ー ト構 造 物 の 付 着強 度 の 確 保 並び に 要 求さ れ る 耐 火 性、 耐 久
性 、 構造 物 の重 要 度 、 施 工誤 差 な ど を 考慮 し て 定 め なけ れ ば なら な い 。 ま た、 一 般
に 、 かぶ り は鉄 筋 の 直 径 の2 倍 に 施 工 誤差 を 加 え た 値よ り も 小さ い 値 と し ては な ら
な い とさ れ てい る 。
(ⅱ )
鉄筋 の 配 置 な どに つ い て 述 べた 次 の 文 章 のう ち 、正 し い も の は 、
(カ )
であ る 。
<(カ )の 解 答 群>
①
軸 方向 力 の影 響 が 支 配 的な 鉄 筋 コ ン クリ ー ト 部 材 の軸 方 向 最大 鉄 筋 量 は 、一 般 に 、
コ ン クリ ー ト断 面 積 の 1 0  %  以 下 と され て い る 。
②
ひ び割 れ 制御 を 目 的 と する 用 心 鉄 筋 は、 必 要 と さ れる 部 材 断面 の 周 辺 に 分散 さ せ
て 配 置し な けれ ば な ら な い。 こ の 場 合 、鉄 筋 の 径 及 び間 隔 は 、で き る だ け 小さ く す
る も のと す る。
③
帯 鉄筋 、 らせ ん 鉄 筋 な どの 軸 方 向 鉄 筋は 、 斜 め ひ び割 れ の 進展 を 抑 止 し て、 せ ん
断 耐 力を 向 上さ せ る 効 果 があ る 。
④
軸 方向 の ねじ り 補 強 鉄 筋は 、 長 方 形 断面 の 場 合 は 、断 面 の 各隅 に 少 な く とも 1 本 、
円 形 断面 の 場合 は 、 少 な くと も 4 本 を 等間 隔 で 配 置 しな け れ ばな ら な い と され て い
る。
線18
鉄筋 の 定 着 と 曲げ 形 状 につ いて述べ た次のA ∼Cの文 章 は 、
(ⅲ )
A
(キ )
。
鉄 筋 は 、 そ の強 度 を 十 分 に発 揮 さ せ る ため 、 鉄筋 端 部 が コ ン クリ ー ト か ら 抜け 出 さ な い よ
う、 コ ン ク リ ート 中 に 確 実 に定 着 さ せ る 必要 が ある 。 定 着 方 法 には 、 鉄 筋 と コン ク リ ー ト と
の付 着 力 に よ る方 法 、 標 準 フッ ク を 付 け る方 法 、定 着 具 を 取 り 付け る 方 法 な どが あ る 。
B
半 円 形 フ ッ クは 、 鉄 筋 の 端部 を 半 円 形 に1 8 0度 折 り 曲 げ 、 半円 形 の 端 か ら鉄 筋 直 径 の 4
倍以 上 で 、 か つ4 0 m m 以上 ま っ す ぐ 延ば し たも の と す る 。
C
普 通 丸 鋼 を スタ ー ラ ッ プ 及び 帯 鉄 筋 に 用い る 場合 は 、 直 角 フ ック と し な け れば な ら な い と
され て い る 。
<(キ)の解 答 群 >
①
A のみ 正 し い
②
B の み正 し い
③
C のみ 正 し い
④
A 、B が 正 し い
⑤
A 、 Cが 正 し い
⑥
B 、C が 正 し い
⑦
A 、B 、 C い ず れも 正 し い
⑧
A 、 B 、C い ず れも 正 し く な い
鉄筋 の 継 手 につい て述べ た次の A∼Cの 文章 は 、
(ⅳ )
A
(ク )
。
..
鉄 筋 の 継 手 位置 は 、 は り のス パ ン 中 央 付近 な ど応 力 の 大 き い 断面 を で き る だけ 避 け る こ と
とさ れ て い る 。
B
継 手 を 同 一 断面 に 集 め な いた め 継 手 位 置を 軸 方向 に 相 互 に ず らす 距 離 は 、 継手 の 長 さ に 鉄
筋直 径 の 1 5 倍を 加 え た 長 さ以 上 を 標 準 とす る こと と さ れ て い る。
C
継 手 部 と 隣 接す る 鉄 筋 と のあ き 又 は 継 手部 相 互の あ き は 、 粗 骨材 の 最 大 寸 法以 上 と す る こ
とと さ れ て い る。
<(ク)の解 答 群 >
①
A のみ 正 し い
②
B の み正 し い
③
C のみ 正 し い
④
A 、B が 正 し い
⑤
A 、 Cが 正 し い
⑥
B 、C が 正 し い
⑦
A 、B 、 C い ず れも 正 し い
線19
⑧
A 、 B 、C い ず れも 正 し く な い
問3
(1 )
次 の 問い に 答 え よ 。
(小計 2 0 点 )
次 の文 章 は 、 標 準貫 入 試 験 に つい て 述 べ た もの で ある 。
内 の (ア )∼ (エ )に 最 も 適 し
た も のを 、 下 記 の 解答 群 か ら 選 び、 そ の 番 号 を記 せ 。
(2 点 ×4 = 8 点 )
標準 貫 入 試 験 は、 標 準 貫 入 試験 用 サ ン プ ラー を 動的 貫 入 す る こ とに よ り 地 盤 の硬 軟 、 締 ま り
具 合の 判 定 を 行 うた め の N 値 の測 定 及 び 土 層構 成 を把 握 す る た め の試 料 の 採 取 を目 的 と す る 。
N値は、質量が
kg±0.5kgの鋼製ハンマーを76cm±1cmの高さか ら
(ア)
自由落下させ、標準貫入試験用サンプラーを地盤に
(イ )
cm 打 ち 込 む の に 要 す る 打 撃
回 数で 表 さ れ る 。標 準 貫 入 試 験は 、 玉 石 を 除く あ らゆ る 土 に 適 応 でき る が 、 極 めて 軟 弱 な 粘 土
な どで は N 値 は 0と な る こ と が多 い 。
N値 は 、 砂 質 土の 内 部 摩 擦 角、 粘 土 の
(ウ )
、 地 盤 反 力 係 数な ど の 土 性 の推 定 や 算 定 に
広 く使 用 さ れ る こと か ら 、 構 造物 の 設 計 な どに 欠 かせ な い 指 標 と なっ て い る 。 ただ し 、 簡 便 で
適 用性 が 良 い と いっ て も 、 N 値か ら 得 ら れ た土 性 は統 計 的 に 処 理 され た 推 定 値 であ る の で 、 強
度 試験 や 載 荷 試 験の 結 果 よ り も優 先 さ れ る こと は ない 。 標 準 貫 入 試験 の 利 点 は 、標 準 貫 入 試 験
用 サン プ ラ ー で 採取 さ れ た 土 を肉 眼 で 観 察 でき る こと で あ る 。 ま た、 採 取 さ れ た土 は 、 一 般 に、
室 内土 質 試 験 の
(エ )
試 験の 試 料 に 用 いら れ る。
<(ア)∼ (エ )の解 答 群 >
①
10
②
5 3 .5
③
物
理
④
相対密度
⑤
20
⑥
6 3 .5
⑦
間隙比
⑧
塑性限界
⑨
30
⑩
7 3 .5
⑪
圧
密
⑫
3軸圧縮
⑬
40
⑭
8 3 .5
⑮
粘着力
⑯
CBR
線20
(2 )
次 の文 章 は 、 通 信土 木 設 備 工 事に お け る 管 路施 工 など に つ い て 述 べた も の で あ る。
内 の (オ )∼ (ク )に 最も 適 し た も のを 、 下 記 の それ ぞ れの 解 答 群 か ら 選び 、 そ の 番 号を 記 せ 。
(3 点 × 4= 1 2 点 )
(ⅰ )
埋設 物 探 査 技 術に つ い て 述 べた 次 の 文 章 のう ち 、誤 っ て い る も のは 、
(オ )
である。
<(オ )の 解 答 群>
①
電 磁波 レ ーダ 法 で は 、 地表 面 に 置 か れた 送 信 ア ン テナ か ら 地中 に 向 け て 弾性 波 を
送 信 し、 電 気特 性 が 異 な る界 面 で 発 生 する 反 射 波 を 受信 ア ン テナ で と ら え るこ と に
よ り 、埋 設 物の 位 置 や 深 度を 弾 性 波 の 伝搬 時 間 か ら 算出 す る 。
②
電磁波レーダ法の探査能力は、一般に、口径25mm∼1,000mm程度ま
で の 埋設 管 の探 知 が 可 能 であ り 、 探 査 深度 は 土 質 、 舗装 条 件 など に よ り 異 なる が 、
1 .5 m ∼ 数 m 程 度ま で の 探 査 が可 能 であ る 。
③
電 磁波 レ ーダ 法 は 、 埋 設物 の 電 気 特 性が 周 辺 の 土 (伝 搬 媒体 )と 異 な る も ので あ れ
ば 、 埋設 管 の材 質 は 金 属 、非 金 属 と も 探査 可 能 で あ り、 埋 設 管以 外 に も 空 洞、 遺 跡
な ど の探 査 にも 利 用 で き ると い っ た 特 徴を 有 し て い る。
④
電 磁誘 導 法は 、 地 中 に 埋設 さ れ た 金 属媒 体 (光 フ ァ イ バ ケー ブ ル の 鋼 心な ど )に 発
信 機 から 信 号を 送 り 、 金 属媒 体 か ら 発 生す る 誘 導 磁 界を 地 上 で測 定 す る こ とに よ り 、
埋 設 物の 位 置や 深 度 を 探 査す る 方 法 で ある 。
(ⅱ )
管路 施 工 な ど につ い て 述 べ た次 の A ∼ C の文 章 は、
A
(カ )
。
管 路 設 備 は 、管 本 体 、 継 手、 マ ン ホ ー ル壁 に 成型 さ れ た ダ ク ト及 び 耐 震 対 策な ど の た め ダ
クト 付 近 に 設 置さ れ る ス リ ーブ か ら 構 成 され 、 管路 を 新 設 す る 場合 の 継 手 構 造は 、 一 般 に 、
ねじ 継 手 が 用 いら れ て い る 。
B
開 削 に よ る 管路 工 事 は 、 通信 土 木 工 事 の中 で も小 規 模 な 施 工 が主 体 と な る 場合 が 多 く 、 他
ふくそう
所管 埋 設 物 が 輻輳 し て い る 箇所 に お い て は、 振 動解 砕 機 な ど を 用い た 機 械 掘 削に よ り 効 率 的
に施 工 が 行 わ れて い る 。
C
非 開 削 に よ る管 路 工 事 の 施工 手 順 は 、 立坑 築 造(舗 装 切 断、 掘 削 ・土 留 め )、推 進 、 管 路 敷
設、 立 坑 復 旧 (埋 め戻 し 、 仮 舗 装、 舗 装 復 旧 )で あり 、 開 削 に よ る工 事 と 比 較 して 舗 装 を 痛 め
る範 囲 が 狭 く て済 む こ と 、 道路 を 開 放 し て施 工 でき る こ と な ど の利 点 が 挙 げ られ る 。
<(カ)の解 答 群 >
①
A のみ 正 し い
②
B の み正 し い
③
C のみ 正 し い
④
A 、B が 正 し い
⑤
A 、 Cが 正 し い
⑥
B 、C が 正 し い
⑦
A 、B 、 C い ず れも 正 し い
線21
⑧
A 、 B 、C い ず れも 正 し く な い
(ⅲ )
通信 土 木 設 備 とし て 築 造 さ れる マ ン ホ ー ルに つ いて 述 べ た 次 の 文章 の う ち 、 正し い も の は 、
(キ )
で あ る。
<(キ )の 解 答 群>
①
長 さ4 m 以 上 の マ ン ホー ル は 、 側 壁を 水 平 ラ ー メン 構 造 とし 、 上 下 床 版を ス ラ
ブ と した 鉄 筋コ ン ク リ ー ト構 造 物 と し て扱 い 、 側 方 土圧 、 路 面荷 重 な ど に 耐え る 強
度 と なっ て いる 。
②
マ ンホ ー ルの 築 造 工 事 では 、 現 場 作 業時 間 が 短 縮 でき 、 か つ、 品 質 の 安 定し た ブ
ロ ッ ク方 式 が一 般 に 普 及 して お り 、 セ メン ト コ ン ク リー ト 製 は強 度 及 び 安 定性 に 優
れ た 高分 子 材料 を 使 用 し てい る た め 、 レジ ン コ ン ク リー ト 製 と比 較 し て 、 壁厚 を 薄
く で き軽 量 化が 可 能 で あ る。
③
地 震に よ り液 状 化 が 予 想さ れ る 地 域 にマ ン ホ ー ル を築 造 す る場 合 は 、 一 般に 、 レ
ジ ン コン ク リー ト 製 と し 、そ の 周 辺 に グラ ベ ル ド レ ーン を 施 す。
④
ブ ロッ ク 方式 で は 、 運 搬、 据 付 け な どの 作 業 性 を 高め る た め、 適 切 な ブ ロッ ク 重
く
量 と する 必 要が あ る 。 そ のた め 躯 体 の 分割 が 発 生 し 、分 割 さ れた 躯 体 の 接 合に は 所
定 の 水密 性 と強 度 を 有 す る接 着 剤 が 使 用さ れ て い る 。
(ⅳ )
中口 径 管 路 設 備の 施 工 に つ いて 述 べ た 次 のA ∼ Cの 文 章 は 、
A
(ク )
。
呼 び 径 2 5 0∼ 5 0 0 m m の 管 路 (外 管 )に ケー ブ ル 収 容 用 スペ ー サ (イ ン ナ ーパ イ プ )を
多条数収容し、外管と内管の間隙をモルタルなどで充塡する方法をとるものは、フリースペー
ス方 式 と い わ れる 。
B
外 管 は 、 堅 固な 構 造 と 地 震変 位 を 吸 収 する 耐 震性 及 び 空 間 を 維持 で き る 水 密性 を 持 っ た 継
手構 造 を 有 し てお り 、 一 般 に、 非 開 削 施 工の 場 合は 硬 質 ビ ニ ル 管、 開 削 施 工 の場 合 は 鋼 管 又
は鋳 鉄 管 が 用 いら れ て い る 。
C
中 口 径 管 路 は、 一 般 に 、 非開 削 に よ る 施工 が 主体 で あ る が 、 既設 マ ン ホ ー ルへ 取 り 付 け る
場合 や 既 設 埋 設物 と の 離 隔 距離 が 十 分 に 確保 で きな い 場 合 な ど は開 削 施 工 と する 。
<(ク)の解 答 群 >
①
A のみ 正 し い
②
B の み正 し い
③
C のみ 正 し い
④
A 、B が 正 し い
⑤
A 、 Cが 正 し い
⑥
B 、C が 正 し い
⑦
A 、B 、 C い ず れも 正 し い
線22
⑧
A 、 B 、C い ず れも 正 し く な い
問4
次 の 問い に 答 え よ 。
(小計 2 0 点 )
りょう
(1 )
次 の文 章 は 、 通 信土 木 設 備 の 橋梁 添 架 及 び 専用 橋 につ い て 述 べ た もの で あ る 。
(ア)∼(エ )に 最 も 適し た も の を 、下 記 の 解 答 群か ら 選び 、 そ の 番 号 を記 せ 。
内の
(2 点 ×4 = 8 点 )
管路 ル ー ト が 河川 な ど を 横 断す る 場 合 に は、 道 路橋 、 専 用 橋 な どを 利 用 す る 必要 が あ る 。 道
路 橋な ど に 管 路 を添 架 す る 形 式に は 、 橋 梁 の上 部 構造 を 利 用 す る 場合 と 、 下 部 構造 を 利 用 す る
場 合に 大 別 さ れ る。
管路の添架位置は、道路橋の両側、又は床版の下で洪水時の流水などによる外力、
(ア )
の 影響 を 受 け に くい 箇 所 を 選 定す る 。 管 種 とし て は、 一 般 に 、 硬 質ビ ニ ル 管 を 使用 し 、 橋 台 際
や 支持 間 隔 の 制 約で 硬 質 ビ ニ ル管 が 適 用 で きな い 箇所 な ど で は 鋼 管を 使 用 す る 。管 の 支 持 間 隔
は、管の水平移動、軸のたわみ、許容荷重などを考慮して、一般に、硬質ビニル管では2 .0∼
2 .5 m 程 度、 鋼 管で は
(イ )
m 以 下 とさ れ て い る 。
橋梁 下 で た き 火な ど に よ り 火災 の お そ れ があ る 箇所 に は 、 耐 火 防護 を 行 う 。 耐火 防 護 は 、 一
般 に、 断 熱 材 と 外装 材 を 一 体 化し て 管 路 に 巻き 付 ける
(ウ )
工法 が 用 い ら れ、 施 工 手 間 を
軽 減し 、 工 期 の 短縮 が 図 ら れ てい る 。
専用 橋 は 、 河 川な ど を 横 断 する 適 当 な 道 路橋 が 確保 で き な い 場 合、 通 信 ケ ー ブル 専 用 の 橋 と
し て架 橋 す る も ので あ り 、 専 用橋 の 形 式 の 一つ と して 、 溝 形 鋼 の 主桁 と L 形 鋼 など の 横 桁 ・ 横
構 を組 み 合 わ せ た構 造 の
(エ)
橋 が あ る。
<(ア )∼ (エ )の 解 答 群 >
①
3 .5
②
排気 ガ ス
③
圧 延鋼 桁
④
ロ ッ ク ウ ール
⑤
4 .5
⑥
トラ ス
⑦
直 射日 光
⑧
路 面 交 通 荷重
⑨
5 .5
⑩
雷
⑪
プ レキ ャ ス ト
⑫
プ レ ー ト ガー ダ
⑬
6 .5
⑭
日覆 鋼 材
⑮
セ ラユ ニ ッ ト
⑯
パ イ プ ビ ーム
線23
(2 )
次 の文 章 は 、 通 信土 木 設 備 の 補修 ・ 補 強 技 術な ど につ い て 述 べ た もの で あ る 。
内の
(オ)∼(ク )に 最 も 適し た も の を 、下 記 の そ れ ぞれ の 解答 群 か ら 選 び 、そ の 番 号 を 記せ 。
(3 点 × 4= 1 2 点 )
(ⅰ )
管路 補 修 ・ 補 強技 術 に つ い て述 べ た 次 の 文章 の うち 、 正 し い も のは 、
(オ )
である。
<(オ )の 解 答 群>
①
空 き管 路 の補 修 技 術 に は、 高 圧 水 に より 管 路 内 の 土砂 な ど を除 去 し 洗 浄 する 管 内
洗 浄 工法 、 ビニ ル 管 扁 平 矯正 機 に よ る ビニ ル 管 矯 正 技術 、 既 設の 老 朽 ・ 弱 体管 路 の
再 生 を目 的 とす る 超 薄 膜 ライ ニ ン グ 工 法な ど が あ る 。
TMライニング工法は、管路の内部に新たに厚み0.3mm程度の樹脂膜を形 成
②
す る 技術 で ある 。
へん
③
ビ ニル 管 矯正 技 術 は 、 管路 の 扁 平 部 分に ビ ニ ル 管 扁平 矯 正 機を 挿 入 し 、 加熱 す る
と 同 時に 高 圧気 に よ り 管 内面 を 拡 径 し て、 管 路 の 通 過機 能 を 回復 す る も の であ る 。
④
ケ ーブ ル 収容 管 路 再 生 技術 は 、 ケ ー ブル 収 容 管 高 圧洗 浄 技 術を 用 い て 腐 食管 路 の
さび
錆 な どを 除 去し た 後 、 自 立強 度 を 備 え た新 た な 樹 脂 製管 路 を 形成 す る こ と によ り 再
生 補 修す る もの で あ る 。
(ⅱ )
マン ホ ー ル の 補修 技 術 な ど につ い て 述 べ た次 の 文章 の う ち 、 誤 って い る も の は、
(カ )
で ある 。
<(カ )の 解 答 群>
①
マ ンホ ー ル本 体 の 劣 化 をそ の ま ま 放 置す る と 道 路 陥没 や ケ ーブ ル 故 障 な どの 事 故
に つ なが る おそ れ が あ る こと か ら 、 劣 化状 況 に 応 じ た的 確 な 補修 を 早 期 に 行う 必 要
が あ る。
②
現場打ちマンホール、コンクリートブロック製マンホールにおいて、0.4 m m 
未満のひび割れが発生し漏水が多い箇所や鉄筋が露出している箇所は、無収縮急結
セ メ ント を 用い た V 字 形 カッ ト 工 法 で 補修 を 行 う 。
③
レ ジン ブ ロッ ク 製 マ ン ホー ル で 、 上 床版 又 は 下 床 版に ひ び 割れ が 発 生 し てい る も
の や 大型 車 両が 頻 繁 に 通 行す る 場 所 に 設置 さ れ 側 壁 にひ び 割 れが あ る 箇 所 は、 鋼 板
圧 着 方式 、 エポ キ シ パ テ 方式 な ど で 補 修を 行 う 。
④
ブロック積み又はレンガ積み首部において、首部相互又は上床版と首部に2 cm
以 上 のず れ が発 生 し て い る場 合 は 、 一 般に 、 首 部 取 替え の 対 象と な る 。
線24
(ⅲ )
橋梁 添 架 管 路 の補 修 ・ 補 強 技術 な ど に つ いて 述 べた 次 の A ∼ C の文 章 は 、
A
(キ )
。
橋梁 添架管路補修に用いられる主な構成品には、FRP半割管、FRP差込ソケット、
FR P 半 割 差 込ソ ケ ッ ト 、 PV 割 継 手 が ある 。
B
F R P 半 割 管及 び F R P 差込 ソ ケ ッ ト は、 不 飽和 ポ リ エ ス テ ル樹 脂 と ガ ラ ス繊 維 を 主 体 と
して い る た め 軽量 で 高 強 度 であ る が 、 線 膨張 係 数が 鋼 管 と 比 較 して 大 き い こ とか ら 、 温 度 変
化の 影 響 を 受 けや す い 。
C
橋 台 際 補 修 用半 割 管 に よ る補 修 は 、 腐 食し て いる 区 間 の 管 路 を切 断 、 撤 去 し、 橋 台 部 に ア
ンカ ー ボ ル ト で橋 台 際 補 修 用半 割 管 を 取 り付 け るこ と に よ り 、 橋台 の 破 砕 を 不要 に し た 補 修
工法 で あ る 。
<(キ)の解 答 群 >
(ⅳ )
①
A のみ 正 し い
②
B の み正 し い
③
C のみ 正 し い
④
A 、B が 正 し い
⑤
A 、 Cが 正 し い
⑥
B 、C が 正 し い
⑦
A 、B 、 C い ず れも 正 し い
⑧
A 、 B 、C い ず れも 正 し く な い
とう 道 の 補 修 ・補 強 技 術 な どに つ い て 述 べた 次 のA ∼ C の 文 章 は、
A
(ク )
。
補 修 は 、 劣 化に よ っ て 損 なわ れ た 構 造 物の 耐 久性 、 防 水 性 な ど耐 力 以 外 の 機能 を 回 復 さ せ
るこ と を 目 的 に、 ま た 、 補 強は 劣 化 に よ って 損 なわ れ た 耐 力 そ のも の を 回 復 させ る こ と を 目
的に 実 施 さ れ る。
B
と う 道 の 鉄 筋腐 食 補 修 に 用い ら れ る 全 断面 補 修工 法 は 、 部 材 の広 範 囲 に わ たっ て 変 状 が 生
じて い る 場 合 に、 コ ン ク リ ート を 鉄 筋 腐 食が 生 じて い な い 部 分 まで は つ り 取 り、 断 面 補 修 材
を用 い て 補 修 する も の で あ る。
C
エ ポ キ シ 樹 脂を 繊 維 に 含 ませ た マ ッ ト を漏 水 箇所 に 直 接 貼 り 付け る 補 修 工 法は 、 ひ び 割 れ
状態 が 線 状 で 、漏 水 量 が 多 い場 合 に 適 用 され る 。
<(ク)の解 答 群 >
①
A のみ 正 し い
②
B の み正 し い
③
C のみ 正 し い
④
A 、B が 正 し い
⑤
A 、 Cが 正 し い
⑥
B 、C が 正 し い
⑦
A 、B 、 C い ず れも 正 し い
線25
⑧
A 、 B 、C い ず れも 正 し く な い
問5
(1 )
次 の 問い に 答 え よ 。
(小計 2 0 点 )
次 の 文 章 は 、 通 信 土 木 設 備 に お け る と う 道 の 設 計 、 施 工 な ど に つ い て 述 べ た も の で あ る。
内 の (ア )∼ (エ )に 最 も適 し た も の を、 下 記の 解 答 群 か ら 選び 、 そ の 番 号を 記 せ 。
(2 点 ×4 = 8 点 )
とう 道 は 、 多 数の 地 下 ケ ー ブル を 収 容 す る情 報 通信 基 盤 設 備 で あり 、 災 害 に 強い ト ン ネ ル 形
式 の構 造 物 で あ る。 と う 道 の 型式 は 、 施 工 方法 の 違い で 、 開 削 施 工に よ る 開 削 式と う 道 と 非 開
削 のシ ー ル ド 工 法に よ る シ ー ルド 式 と う 道 に大 別 され 、 ケ ー ブ ル 収容 用 の ラ ッ クス ペ ー ス 、 作
業 者の 通 行 、 建 設・ 保 守 作 業 スペ ー ス 及 び 電気 ・ 換気 な ど の 設 備 スペ ー ス が 確 保さ れ て い る 。
開削 式 と う 道 の設 計 荷 重 は 、自 重 、 土 被 り荷 重 、土 圧 、 水 圧 な ど様 々 な 荷 重 を考 慮 し な け れ
ば なら な い が 、 荷重 は そ の 持 続性 、 変 動 の 程度 及 び作 用 す る 頻 度 によ り 、 一 般 に、 永 久 荷 重 、
変 動荷 重 及 び
(ア )
に 分 類さ れ る 。 コ ンク リ ート の 設 計 用 値 とし て 用 い ら れる コ ン ク リ ー
ト 強度 の 特 性 値 は、 原 則 と し て材 齢
(イ )
日 にお け る 試 験 強 度に 基 づ い て 定め ら れ て い る。
ま た、 開 削 式 と う道 の 縦 断 勾 配は 、 道 路 の 縦断 勾 配、 埋 設 物 、 必 要土 被 り な ど を考 慮 す る と と
もに、排水、歩行、資材運搬などの容易性を加味して0.2%以上
(ウ)
%未満の範囲
で 選定 す る 。
シールド式とう道は、シールドマシンを地中に推進させ掘削を行いながら鋼製又はコンクリー
ト 製の セ グ メ ン トを 組 み 立 て て築 造 さ れ る 。シ ー ルド 工 法 に は 土 圧式 、 泥 水 式 など の 工 法 が あ
り 、工 法 選 定 に おい て 重 要 な 点は 、 土 質 、 水圧 な どの 地 盤 条 件 の もと で の
(エ)
、効率的
な 掘削 土 処 理 、 立坑 用 地 の 確 保な ど で あ る 。シ ー ルド 式 と う 道 の 構造 は 、 外 側 に1 次 覆 工 、 内
側 に防 水 、 防 食 、蛇 行 修 正 な どを 目 的 と し た2 次 覆工 が 設 け ら れ てい る 。
<(ア )∼ (エ )の 解 答 群 >
①
3.5
②
7
③
切羽 の 安 定
④
建 物荷 重
⑤
7.5
⑥
10
⑦
偶発 荷 重
⑧
緩 み土 圧 の 安 定
⑨
12 .5
⑩
14
⑪
疲労 荷 重
⑫
補 助工 法 の 選 定
⑬
28
⑭
35
⑮
破壊 荷 重
⑯
ジ ャッ キ 推 力 の 適正
線26
(2 )
次 の文 章 は 、 開 削式 と う 道 施 工に お け る 補 助工 法 など に つ い て 述 べた も の で あ る。
内 の (オ )∼ (ク )に 最も 適 し た も のを 、 下 記 の それ ぞ れの 解 答 群 か ら 選び 、 そ の 番 号を 記 せ 。
(3 点 × 4= 1 2 点 )
地下 水 位 低 下 工法 に ついて 述べた次 の文章のう ち 、 誤 っ てい る も の は 、
(ⅰ )
(オ )
であ る 。
<(オ )の 解 答 群>
①
地 下水 位 低下 工 法 は 、 地下 水 位 が 高 く掘 削 が 困 難 な場 合 に 採用 さ れ る 。 具体 的 な
工 法 とし て ディ ー プ ウ ェ ル工 法 が あ り 、こ の 工 法 は 、一 般 に 、透 水 係 数 が 大き い 地
盤 で 用い ら れる 。
②
ウ ェル ポ イン ト 工 法 は 、透 水 性 の 高 いシ ル ト 質 砂 や細 砂 層 にお い て 適 用 され 、 真
空ポンプを用いて地盤中の水を強制的に揚水するため、揚水可能な深さは実用上
6 m 程 度 とさ れ て い る 。
③
揚 水し た 地下 水 を 地 盤 に還 元 す る 復 水工 法 は 、 揚 水井 と 注 水井 を 配 管 で 結ぶ こ と
か ら 、両 井 間の 距 離 が 短 い場 合 、 動 水 勾配 が 大 き く なり 、 揚 水量 が 大 き く なる と と
も に パイ ピ ング の 危 険 性 が増 す た め 両 井は 可 能 な 限 り離 す こ とが 望 ま し い 。
れき
④
地 下水 位 低下 工 法 を 用 いる 場 合 、 対 象と す る 地 層 中に 連 続 した 砂 礫 層 が ある と 水
位 低 下の 効 果が 得 ら れ な いこ と が あ る ため 、 十 分 な 地盤 調 査 が必 要 で あ る 。
くい
生石 灰 杭 工 法 の特 徴 な ど に つい て 述 べ た 次の A ∼C の 文 章 は 、
(ⅱ )
A
(カ)
。
生 石 灰 杭 工 法を 用 い て 改 良さ れ た 地 盤 は、 掘 削す る 際 に 土 と 生石 灰 が 混 じ りあ い 掘 削 土 の
取扱 い が 容 易 にな る 。
B
生 石 灰 は 水 と反 応 す る と 熱を 発 生 す る ため 、 指定 数 量 以 上 の 貯蔵 や 取 扱 い につ い て は 、 爆
発物 取 締 罰 則 に基 づ き 管 理 など を 行 わ な けれ ば なら な い 。
C
生 石 灰 杭 工 法で は 、 生 石 灰投 入 ま で 掘 削し た 孔壁 を 保 持 し 、 孔内 へ の 地 下 水の 流 入 を 防 ぐ
必要 が あ る 。
<(カ)の解 答 群 >
①
A のみ 正 し い
②
B の み正 し い
③
C のみ 正 し い
④
A 、B が 正 し い
⑤
A 、 Cが 正 し い
⑥
B 、C が 正 し い
⑦
A 、B 、 C い ず れも 正 し い
線27
⑧
A 、 B 、C い ず れも 正 し く な い
(ⅲ )
深層 混 合 処 理 工法 に つ い て 述べ た 次 の A ∼C の 文章 は 、
(キ )
。
かくはん
A
深 層 混 合 処 理工 法 に は 、 機械 撹 拌 工 法 、高 圧 噴射 撹 拌 工 法 及 びこ れ ら の 併 用工 法 が あ る 。
セメ ン ト 系 の 改良 材 を 使 用 した 改 良 土 か らは 、 法令 な ど に 定 め られ た 土 壌 環 境基 準 を 超 え る
濃度 で 有 害 物 質が 溶 出 す る おそ れ が あ る 。
B
機 械 撹 拌 工 法は 、 軟 弱 地 盤中 に 改 良 材 を供 給 し強 制 的 に 原 位 置土 と 撹 拌 混 合す る こ と に よ
り、 土 と 改 良 材を 化 学 的 に 反応 さ せ て 、 土質 性 状を 安 定 な も の にす る と と も に強 度 を 高 め る
工法 で あ り 、 スラ リ ー 状 の セメ ン ト 系 改 良材 を 用い る ス ラ リ ー 方式 と 粉 粒 状 改良 材 を 用 い る
粉体 方 式 が あ る。
C
高圧噴射撹拌工法は、高圧噴流を噴射して地盤を切削し、切削部分の土砂と硬化材を混合
撹拌し、計画範囲に円柱形の改良体を造成するものである。
<(キ)の解 答 群 >
(ⅳ )
①
A のみ 正 し い
②
B の み正 し い
③
C のみ 正 し い
④
A 、B が 正 し い
⑤
A 、 Cが 正 し い
⑥
B 、C が 正 し い
⑦
A 、B 、 C い ず れも 正 し い
⑧
A 、 B 、C い ず れも 正 し く な い
薬液 注 入 工 法 につ い て 述 べ た次 の 文 章 の うち 、 正し い も の は 、
(ク )
で ある 。
<(ク )の 解 答 群>
いつ
①
薬 液注 入 工法 で は 、 注 入作 業 中 に 薬 液の 地 表 面 へ の溢 出 又 は過 剰 注 入 圧 によ る 地
盤 の 隆起 な どを 生 ず る お それ が あ る た め、 1 日 2 回 点検 を 実 施し な け れ ば なら な い 。
②
薬 液の 注 入に よ る 地 下 水、 公 共 用 水 域な ど に 対 す る水 質 汚 濁を 防 止 す る ため 、 工
事 中 は毎 日 1回 以 上 定 め られ た 地 点 で 採水 し 、 定 め られ た 検 査方 法 に よ り 水質 を 監
視 し なけ れ ばな ら な い 。
③
注 入形 態 の一 つ で あ る 浸透 注 入 は 、 土粒 子 の 配 列 構造 を ほ とん ど 変 え る こと な く
土 の 間隙 に 注入 材 を 浸 透 させ る 方 法 で あり 、 一 般 に 、粘 性 土 地盤 に 適 用 さ れる 。
④
薬液注入工法の採用に当たって行う土質調査は、原則として、施工面積2 ,0 0 0
m 2 に つ き 1 箇 所 、 各 箇 所 間 の 距 離 1 0 0 m を 超 え な い 範 囲 で ボ ー リ ン グ を 行
い 、 透水 性 、強 さ な ど を 試験 に よ り 調 査し な け れ ば なら な い とさ れ て い る 。
線28
試験問題についての特記事項
(1) 試験問題に記載されている製品名は、それぞれ各社の商標又は登録商標です。
なお、試験問題では、R 及び TM を明記していません。
(2) 問題文及び図中などで使用しているデータは、すべて架空のものです。
(3) 試験問題、図中の抵抗器及びトランジスタの表記は、新図記号を用いています。
新 図 記 号
旧 図 記 号
新 図 記 号
旧 図 記 号
(4) 論理回路の記号は、MIL記号を用いています。
(5) 試験問題では、常用漢字を使用することを基本としていますが、次の例に示す専門的用語などについては、
常用漢字以外も用いています。
[例] ・迂回(うかい) ・筐体(きょうたい)
・輻輳(ふくそう) ・撚り(より) ・漏洩(ろうえい)
など
(6) バイト〔Byte〕は、デジタル通信において情報の大きさを表すために使われる単位であり、一般に、2進数の
8桁、8ビット〔bit〕です。
(7) 情報通信の分野では、8ビットを表すためにバイトではなくオクテットが使われますが、試験問題では、一般
に、使われる頻度が高いバイトも用いています。
(8) 試験問題のうち、正誤を問う設問において、句読点の有無など日本語表記上若しくは日本語文法上の誤り
だけで誤り文とするような出題はしておりません。
(9) 法令に表記されている「メグオーム」は、「メガオーム」と同じ単位です。
(10) 法規科目の試験問題において、個別の設問文中の「 」表記は、出題対象条文の条文見出しを表しています。
また、出題文の構成上、必ずしも該当条文どおりには表記しないで該当条文中の(
省略などをしている部分がありますが、(
)表記箇所の省略や部分
)表記の省略の有無などで正誤を問うような出題はしておりません。