❖科目名 Course Title 思索と言語「大学生のための聖書入門」 ❖担当教員 Instructor 佐々木 啓 ❖開講学期 Semester ❖履修可能人数 Capacity 2 30名(遠隔) ❖対象学年 Year ❖単位数 Number of Credits 1~ 2 1名以上(対面) ❖授業形態 Type of Class 講義 ❖キーワード Key Words 聖書、新約聖書、旧約聖書、キリスト教、ユダヤ教 ❖授業の目的 Course Objectives キリスト教の「正典」である『聖書(旧約聖書・新約聖書)』の構成やその成立の歴史に関 する概説を中心としながら、なによりもそういった「正典」に基づく宗教である今日に至る までのキリスト教、ユダヤ教という宗教について基礎的知識を習得することが、この講義の 第一の目的である。さらに、それらユダヤ・キリスト教を西洋文明は自らの拠って立つ大き な柱の一つとしているわけであるから、それらの宗教について理解を深めることによって、 西洋文明全般にわたる(さらにそれをある面でおおいにとり入れている日本の近代以降の 文化についても)理解を深めるためのきっかけをつかむことが、この講義のもう一つの目標 である。 ❖授業概要 Course Description キリスト教の「正典」である『聖書(旧約聖書・新約聖書)』の構成やその成立の歴史に関 する概説を中心としながら、なによりもそういった「正典」に基づく宗教である今日に至る までのキリスト教、ユダヤ教という宗教について基礎的知識を習得する。さらに、それらの 宗教について理解を深めることによって、西洋文明全般にわたる(さらにそれをある面でお おいにとり入れている日本の近代以降の文化についても)理解を深めるためのきっかけを つかむ。 ❖到達目標 Course Goals 1. 『聖書』、すなわち『旧約聖書』と『新約聖書』とはどのような書物であるか、その構成 や成立の歴史について基礎的な知識を習得する。 2. 『聖書』、すなわち『旧約聖書』と『新約聖書』の諸文書に記述されていることがらの内 容について、一定の知識と理解を得る。 3.キリスト教でいう『旧約聖書』を「正典」とするユダヤ教、それとあわせて『新約聖書』 をも同じく「正典」とするキリスト教が、それぞれどのような宗教であるか、その成立と現 状についての基礎的な知識を習得する。 4.ユダヤ教やキリスト教、なかんずく『聖書』が西洋文明全般(あるいは日本の文化)と どのようなかかわりをもっているのかを知る。 ❖授業計画 Course Schedule 1.講義全体の進め方と導入 2.北大(生)と聖書(キリスト教) 3.聖書と西洋文化(さらに、日本文化) 4.聖書に関する「学問的」研究方法について 5.聖書の起源と発展(聖書という文献の成立について) 6.旧約聖書の地理的・歴史的背景 7.旧約聖書の世界1― 歴史を記述している文書(あるいは「律法」)について 8.旧約聖書の世界2― 預言書について 9.旧約聖書の世界3― もろもろの文学的文書について 10.新約聖書の地理的・歴史的背景 11.新約聖書の世界0(番外)―イエス・キリストとは何か? 12.新約聖書の世界1―「福音書」について 13.新約聖書の世界2―「使徒言行録」とパウロの手紙について 14.新約聖書の世界3―その他の手紙と「黙示録」について 15.まとめ―今日の世界・日本と聖書 ❖成績評価 Grading System 予習・復習と授業への参加度(40%)、期末レポートの内容(60%)を総合して評価する。 「予習・復習と授業への参加度」をはかるために、できるだけ客観的な基準を設けたい(下 記「備考」の欄も参照)。期末レポートは、上記「到達目標」を基準とし、それに照らして 評価する。全講義回数の 3 分の 2 以上の出席のない者は、期末レポートを提出する権利を 持たない。毎回、特別の理由なしに講義開始時刻に遅刻した者の入室は認めない。 ❖テキスト Textbooks 面 白 い ほ ど よ く わ か る キ リ ス ト 教 / 宇 都 宮 輝 夫 ・ 阿 部 包 : 日 本 文 芸 社 , 2008, ISBN:4537256028 さらに、何語かの、あるいはいずれかの邦訳『聖書』を講義に持参すること。 ❖参考書 Reading List 『聖書時代史 旧約篇』 / 山我哲雄 : 岩波書店, 2003, ISBN:4-00-600098-7 『聖書時代史 新約篇』 / 佐藤研 : 岩波書店, 2003, ISBN:4-00-600099-5 『新版 総説 新約聖書』/ 大貫隆、山内眞(監修): 日本キリスト教団出版局, 2003, ISBN:48184-0504-3 『総説 旧約聖書』 / 石田友雄、他 : 日本基督教団出版局, 1984, ISBN:3016-110653-6100 An Introduction to the Bible / James R. Beasley etc. : Abingdon Press, 1991, ISBN:: 9780687194933 その他、随時指示する。 ❖準備学習 Homework 基本的には、各自が聖書を自主的に読み進めることを予習とする。毎回、講義時間の始めに クイズを課し、各自が講義の進み具合に即して聖書を読んだり、講義に基づいて発展的に学 習しているかを確認する。 ❖オフィスアワーOffice Hour ❖連絡先(E-mail)E-mail ❖質問・相談への対応方法 Contact Information ❖履修上の注意 Notes 授業形態としては一応講義であるが、履修者がただ聞いているだけの一方的なものになら ないように、つまり、できる限り双方向的になるように努めたい。したがって、授業時間内 での口頭によるやりとりだけでなく、いろいろ手立てを講じる予定なので、ようするに、で きるだけ積極的な姿勢で授業に臨み、自らの学習にとりくんで欲しい。 ❖備考 Other Information ※対面での履修については,講義室の状況によって履修者数を制限する可能性があります。 ※「対象学年」と「単位数」は,科目提供大学における数字であり,受講大学に応じて異なるので, 所属大学で確認してください。 ※「履修可能人数」は,科目提供大学以外の人数であり,遠隔と対面それぞれの受講形態で履修で きる人数を示しています。(例.5(遠隔),5(対面):遠隔授業で5名,対面授業で5名まで 履修可能。)
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