2016年3月期 第 2 四 半 期 決 算 説 明 会 2015年11月20日 住友精密工業株式会社 本資料で記述されている業績予想並びに将来予測は、現時点で入手可能な情報に基づき当社が判断した予想であ り、潜在的なリスクや不確実性が含まれています。そのため様々な要因の変化により、実際の業績は記述されて いる将来見通しとは異なる結果となる可能性があることをご承知おきください。 資料構成 報告セグメントの見直しについて P 2 2016年 3月期 第2四半期決算及び通期見通し P 3 航空宇宙関連事業 P 7 概況 熱エネルギー・環境関連事業 ICT関連事業 概況 P 17 概況 P 19 中期計画の進捗状況 P 21 企業価値の向上を目指して 研究開発の進め方と取り組み状況 P 24 コーポレートガバナンス強化 P 25 <参考資料> 財務補足データ ~ 過年度実績 及び 2015年度見通し P 27 報告セグメントの見直しについて • • これまでの航空宇宙関連と産業機器の2つの報告セグメントから、航空宇宙関連事業,熱エ ネルギー・環境関連事業,ICT(情報・通信)関連事業の3つの報告セグメントに見直し 事業体制の拡充・製品分野の多様化に伴い、従来以上に各事業の特質や製品マーケットを意 識の上、ステークホルダーにより適切な情報開示を目指す 2015年3月期 売上高 従来報告セグメント (億円) 通期 構成比 実績 新報告セグメント 通期 実績 構成比 航空宇宙関連事業 293 62% 航空宇宙関連事業 293 62% 熱交換器 124 26% 熱交換器 124 26% 54 11% 環境システム 他 マイクロテクノロジー(*) 27 6% 含 燃料電池 19 4% 環境システム 18 4% 熱エネルギー・環境関連事業 143 30% 35 7% 471 100% その他産業機器等 新規事業 他 燃料電池, 液晶, ICT関連事業 9 2% MEMSデバイス, SNW 産業機器事業 計 *: MEMS・半導体製造装置 MEMS・半導体製造装置、 液晶製造装置、MEMSデバイス, SNW 178 38% 471 100% (ICT:Information and Communication Technologyies) 計 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 2 2016年3月期第2四半期までの総括 • 対当初計画では、上半期段階においては販売面での未達はあるが、損益面で はコスト改善や開発費を主体とした固定費の下半期へのずれこみ等の影響に より各損益とも当初計画を上回る。 • しかしながら、原油価格の下落、中国経済の減速等のマクロ環境影響により、 事業によっては、足元の停滞感に加え先々への不透明感も拡がる。 • 航空宇宙関連事業ではカナダにおいて独立系の表面処理事業会社を買収。 Global Tier 1 サプライヤーを目指した体制構築が概ね完了。 • MEMS・半導体製造装置事業では米国を本拠とする半導体熱処理炉関連事業 を買収。業容拡大と共に、今後に向けた独自製品の海外販路の確保、及び、 当社現有技術とのシナジー発揮を目指す。 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 3 2016年3月期 第2四半期決算実績及び通期予想 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 売上高 営業損益 経常損益 当期純損益 EPS ROE <上期実績> 215億円 ▲2.9億円 ▲7.0億円 ▲7.1億円 ▲13.4円 ー (211億円) (▲1.5億円) (2.9億円) (4.0億円) (7.5円) ()内は前年同期 ~ ハイライト <通期予想> 565億円 20.0億円 17.0億円 10.0億円 18.9円 2.8% (471億円) (15.9億円) (20.2億円) (14.5億円) (27.4円) (4.3%) [当初計画に対しては、7月に売上高を見直し] 対前年上半期比、販売面では、航空宇宙関連では脚関連を主体に増収も、L NG気化装置を主体とした熱交換器事業の減収により、全体では4億円の増 加にとどまる 海外売上高は106億円で、海外比率は略50%を維持 営業損益は、固定費の増加・販売構成面の影響等により若干後退 営業外で円安進行の一段落等に伴い昨年の為替差益から差損に転じたこと、 また昨年にはSPTS社株式の償還による一時的な受取利息や売却益があっ たことなどから、経常損益・当期純損益の段階では大幅減益 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 4 2016年3月期 第2四半期決算 及び通期予想 航空宇宙 : 上期 通期 - セグメント業績 対前期比で為替影響も含め増収、事業強化に向けた固定費増加を吸収して増益 マクロ傾向は上期と同様 熱エネルギー : 上期 ・環境 通期 高水準であった前期に比べ、LNG気化装置を主体とした大幅減収に伴い損益も後退 対計画では中国環境事業の受注遅れにより減収減益 ICT 下期ヘビーの傾向の中、対前期では増収なるも、 今後の事業確立に向けた開発費増加等により減益 下期には大幅増収増益も、本年度では上期の赤字を挽回しきれず : 上期 通期 <対米ドル為替水準> 売上高 航空宇宙関連 熱エネルギー・環境 ICT 営業利益 航空宇宙関連 熱エネルギー・環境 ICT <102> <116> <122> <115> (億円) 2015年3月期 2016年3月期 対前期 上期 下期 通期 上期 下期 通期 通期 実績 実績 実績 実績 予想 予想 増減 211 260 471 215 350 565 94 128 74 9 165 69 26 -1.5 17.5 293 143 35 15.9 3.4% 12.1 15.6 5.3% 2.3 4.1 2.9% 3.1 -3.7 154 46 15 201 99 50 -2.9 22.9 355 145 65 62 2 30 20.0 4.1 3.5% 0.2% 3.5 8.0 11.5 19.5 3.9 5.5% 0.2% 1.8 -2.7 5.7 3.0 -1.1 2.1% -0.8% -6.8 -8.2 5.7 -2.5 1.2 -10.6% -3.8% 6.7% (各期のセグメント別営業利益は、本年上期実績に準じて試算) Sumitomo Precision Products Co., Ltd. (参考) <115> 当初 計画 通期 550 340 157 53 20.0 3.6% 16.5 4.9% 5.0 3.2% -1.5 -2.8% 5 2015年度(2016年3月期)見通し • • • ~ 概要 当初計画に対し、2件の買収事業の連結編入による増収あるも、のれん償却により営業利益段 階での貢献は軽微 営業外損益に関しては、為替の安定化等もあり、今年度が比較的定常的な水準(14年3月期、 15年3月期は特殊要因多) 通期 7円の安定配当 継続予定 <上期 122> <対米ドル為替水準> 売上高 売上原価 売上総利益 (売上総利益率) 販売費及び一般管理費 営業利益 (営業利益率) 営業外収益 営業外費用 経常利益 (経常利益率) 特別損益 税引前当期利益 当期純利益 EPS(円/株) ROE 配当 (円/通期) <99> <110> 2014年 2015年 3月期 3月期 実績 実績 450 471 -352.5 -363.1 97.7 108.2 21.7% 23.0% -88.1 -92.3 9.6 15.9 2.1% 3.4% 10.0 15.1 -5.8 -10.8 13.8 20.2 3.1% 4.3% 5.1 13.8 25.3 5.8 14.5 11.0 27.4 1.8% 4.3% 7.0 7.0 (億円) <下期 115> 2016年 対前期 3月期 通期 予想 増減 565 94 -445.0 -81.9 120.0 11.8 21.2% -1.7% -100.0 -7.7 20.0 4.1 3.5% 0.2% 2.0 -13.1 -5.0 5.8 17.0 -3.2 3.0% -1.3% -5.1 17.0 -8.3 10.0 -4.5 18.9 -8.5 2.8% -1.5% 7.0 - Sumitomo Precision Products Co., Ltd. (参考) <115> 2016年 3月期 当初計画 550 -435.0 115.0 20.9% -95.0 20.0 3.6% 2.0 -5.0 17.0 3.1% 17.0 10.0 18.9 2.8% 7.0 6 航空宇宙関連事業 - MRJ初飛行 2015年 11月 11日 MRJ 初飛行 • 当社も開発から参画する三菱航空機の次世代リージョナルジェット機MRJ (Mitsubishi Regional Jet) 飛行試験機初号機による初飛行実施 • 県営名古屋空港を離陸後、太平洋側の空域を利用し、上昇、下降、旋回などの基本特 性の確認を約1時間半かけ実施 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 7 民間航空機市場予測 - データ出所:日本航空機開発協会 ジェット旅客機 需要予測 40,000 2034年時点総運航機数 MRJ 受注状況 発注元 エアライン 37,147 30,000 機数 確定 (3,952) 2014年運航機数 20,000 (2015年1月28日 三菱航空機 発表) 2014 - 34年新規納入機数 19,877 32,688 (3,279) (3,452) 10,000 内、既存機 注:()、内リージョナル・ジェット 0 4,459 (500) 2014年 2034年 オプショ ン 購入権 全日本空輸株式会社 25 15 JALグループ 32 32 トランス・ステーツ・ホールディングス社 (米) 100 50 50 スカイ・ウェスト社 (米) 200 100 100 エア・マンダレイ社 (ミャンマー) 10 6 4 イースタン航空 (米) 40 20 20 407 223 計 10 160 24 ビジネス・ジェット 需要予測 50,000 2034年時点総運航機数 40,000 38,337 30,000 20,000 • ジェット旅客機全体、ビジネス・ジェット 共に向こう20年の納入機数は順次増加見 通し • これに伴い運航機数も右肩上がりが想定さ れ、取替・修理等のアフターマーケットで の着実なビジネス拡大も期待される 2014 - 34年新規納入機数 2014年運航機数 19,293 10,000 26,011 内、既存機 12,326 0 2014年 2034年 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 8 航空機関連主要製品群と当社の強み 当 ⇒ 社 の コ ア コ ン ピ タ ン ス 高強度金属材料の精密加工技術 熱マネジメント技術 及び 金属材料の接合技術 <航空機用脚システムの機能> <航空機用熱交換器の機能> 降着装置 空調用熱交換器の例 主脚 -着陸時の衝撃を吸収 前脚 -移動時の進行方向を変えるステアリング機能 空調用空気 + 離着陸・地上走行時に機体を制御するシステム 機外の空気 脚揚降システム 主脚ブレーキ制御システム 前脚ステアリング・システム 等 当 社 が 機外空気で 空調用空気を冷やす 熱交換 空調用空気の熱は 機外に放出 エンジン用途では、エンジンオイルと、 ジェット燃料、若しくは機外空気とを熱交換 主 と <脚システム> 100席未満クラス航空機 脚システム リージョナル・ジェット ビジネス・ジェット (代表機種) Bombardier社 CRJ700 三菱航空機 MRJ Honda Aircraft社 HA-420Honda Jet 他 し て 目 指 す 市 場 <熱制御システム> 航空機エンジン用熱交換器 航空機空調用熱交換器 他各種熱交換器 (代表品種) Rolls-Royce社 Trent 1000 用熱交換器(B787向) Trent XWB 用熱交換器(A350向) Embraer社 ERJ向空調システム用熱交換器 三菱航空機 MRJ向空調システム用熱交換器 他 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 9 事業の軸足は、官需から民需へ推移 有りたい姿 500 民需 400 2008年1月 MRJ脚開発受注 2006年7月 HJ 脚開発受注 民需割合 2割強 → 7割超 300 Global Tier 1 サプライヤーへ 量産 2014年12月 D社Seastar脚受注 開始予定 早期量産化へ 官需 各種開発プログラム本格化 量産開始 2012年4月 カナダ体制構築開始 脚システム Global Tier 1 サプライヤーへ 熱制御システム 開発/量産サイクル 入り 民需用途本格化 255 200 117 120 128 脚システム・インテグレーターへの成長 熱制御システムの多様化 176 209 官需用途 民需向部品納入(Tier 2) 100 売上高 95 85 90 90 84 100 (億円) 0 98.3 99.3 00.3 01.3 02.3 03.3 04.3 05.3 06.3 07.3 08.3 09.3 10.3 11.3 12.3 13.3 14.3 15.3 16.3予 2020年 営業利益率 5.3% 5.5% (新たな3セグメント基準) 各製品群の販売規模 油圧制御機器 熱制御システム 約15% 約15% 脚システム 約70% • 2000年代に入り、民需用途への取組みを本格化 • 現在は、カナダに構築した推進体制を足掛りに2020年の ありたい姿である海外も含めた Tier 1サプライヤーに向 かって着実に受注活動展開 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 10 民間航空機用事業強化の歴史 - 揺籃期 ~1995年頃 (脚システム事業) 航空機関連事業は従来、官需用途を主体に展開していたが、 徐々に民需分野に、ビジネスの裾野を広げてきた 戦後初の国産中型旅客機YS-11への参画 1959年 1962年 1971年 当社 脚開発に参画 試作機初飛行成功 量産へ 総数182機を完納し量産完了、 以降は補用品販売主体 国産旅客機YS-11 海外Tier1メーカーへの部品供給開始 1979年 旧Menasco社(現UTAS社)よりB767用 脚部品を海外向け案件として初受注 YS-11機用主脚 → 脚関連ではYS-11の実績を契機に、海外民間機向けにもTier2メーカーとして、 民間航空機用途に関する経験を蓄えていった (注) Tier 1 Tier 2 : : 機体メーカーと直接契約し、初期段階から脚システムの開発~量産に携わる Tier 1 脚メーカーに対し、部品を納入 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 11 民間航空機用事業強化の歴史 - 黎明期 ~2010年頃 (脚システム事業) 官需用途から民需主体への軸足シフトを 加速すべく、契機として目指した案件の開発に着手 Bombardier社CRJ700 脚システム共同開発 1996年 当社は旧Menasco社(現UTAS社)と 共同開発契約を締結し、CRJ700の脚システムを受注 → 脚システム Tier 1 CRJ 700 同案件の受注を契機に、Tier 2 部品サプライヤーから、 脚システム・インテグレーターへの脱皮を図る 案件受注 2007年 2008年 HA-420 Honda Jet 脚システム 三菱MRJプロジェクト 参画 → Honda Jet 更なる事業のステップアップへ Sumitomo Precision Products Co., Ltd. MRJ 12 民間航空機用事業強化の歴史 - 発展期、現在~ (脚システム事業)住友精密(SPP)グループの Global Tier 1サプライヤーを目指した各種施策 グローバルな生産体制の強化 (海外) 2012年 2013年 2015年 (国内) 2013年 SPP Canada Aircraft, Inc. (SPPCA)設立 <開発・設計・最終組立> CFN Precision Ltd. (CFN)買収 <部品機械加工> Tecnickrome Aeronautique Inc. 買収 <表面処理(特殊工程)> ジャパンエアロネットワーク(JAN)発足 傘下企業の育成に協力すると共に、調達を強化 MRO体制の強化(Maintenance, Repair and Overhaul) Tier1サプライヤーとして求められる修理などのアフターマーケットでの サービス提供力(MRO)の強化 ANAグループの脚メンテナンス事業(大型脚・特殊工程もカバー)を (国内) 2014年 買収し、SPP長崎エンジニアリング(SPPNECO)を新たに設立 (海外) 2014年 技術開発力の強化 Lufthansa Tech社と業務提携、同社の修理ネットワークにて 当社脚システムの海外におけるMROを担う体制を構築 CRJの量産/MRJ・Honda Jetの開発で培った技術力を更にブラッシュアップし、 次期機種・派生機種等に求められる新世代技術も開発 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 13 民間航空機用事業強化の歴史 - 発展期、現在~ <Global Tier 1 サプライヤーに向けた事業体制> 部品加工 中間組立 開発・設計 MRO /最終組立 (アフターマーケット) 大 型 主 SPP 国 SPP SPP 要 部 品 内 顧 SPPNECO 客 SPPから、関係会社・ ジャパンエアロネット ワーク(JAN)他に主 中 同左 技術開発力強化 体を移管中 小 型 部 品 CFN社 CFN社 SPPCA (機械加工) 海 外 Lufthansa Tech社 顧 Tecnickrome社 客 (業務提携) (特殊工程) 2014年12月 2015年 6月 Dornier 社 Seastar CD2 降着システム 受注(海外Tier1 案件第1号) 当社の実績・技術力と、諸々の体制強化取組が評価される Tecnickrome Aeronautique Inc. 買収により上図の体制構築が完成 → 2020年ありたい姿 Global Tier1 サプライヤーとしての、更なる飛躍の実現 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 14 民間航空機用事業強化の歴史 - 揺籃/黎明期 (熱制御システム事業) 民間機エンジン用熱交換器 1981年 1982年 ~2010年頃 Do228機用 エンジン・オイルクーラー 海外展開開始 Dornier社Do228型機用 Beech社 Kingair90シリーズ機用 等 Rolls-Royce社との関係強化 1985年 → Rolls-Royce社を含む、日米欧5か国7社の 共同開発による150席級旅客機用エンジン V2500向け熱交換器受注 この実績を通じて同社から当社の技術力と信頼性は高く評価され、 以降、今日のTrent1000, Trent XWB等同社の主要エンジンには 当社の熱交換器が採用されるに至る Embraer社 ERJ用空調装置用熱交換器 1999年 → ERJ空調装置用 熱交換器 V2500用 FCOC 受注 Hamilton社(現UTAS社)とリージョナルジェット機への 適用を目的とした空調システムを共同開発 Embraer社 ERJ170/190向け空調装置を共同受注 この受注を契機に、民間航空機用途においてエンジン用のみならず、 空調用等の多様な熱交換器に対応する技術力を備えるに至る Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 15 民間航空機用事業強化の歴史 - 発展期、現在~ (熱制御システム事業)開発~量産サイクルの加速化 及び 用途拡大 Rolls-Royce社との関係の更なる深化 2010年 Trent 1000 (B787向) 用 熱交換器 量産開始 2013年 Trent XWB-84K (A350向) 用 熱交換器 量産開始 2014年 Trent XWB-97K (A350向) 用 熱交換器 2015年 Trent 7000 (A330neo向) 用 熱交換器 開発開始 開発開始 その他の開発案件 Bombardier社 Cシリーズ機 G/E社 新型エンジン MRJ 空調用 熱交換器 → 防爆システム用 熱交換器 Passport20用 熱交換器 等 開発~量産サイクルを加速し、製品ラインアップの更なる拡充を図る Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 16 熱エネルギー・環境関連事業 売上高 300 環境システム 他 - 熱交換器、環境システム、燃料電池 熱交換器 ありたい姿 SOFC商用化 環境システム 200 中国水処理他 143億円 143億円 145億円 300 18 20 19 25 20 17 113 109 123 123 124 120 11.3 12.3 13.3 14.3 15.3 16.3予 営業利益率 2.9% 2.1% 100 熱交換器 海外展開強化 C-GTL社 商用案件 0 億円 2020年 (売上高・利益率は新たな 3セグメント基準に依るもの) • • 熱交換器事業では本年度当初計画売上高120億円は維持の見通しなるも、原 油価格下落等による不透明感は否めず → これまで北米を主体に実施してきた新たなアプリケーションの マーケティング活動を更に広げて展開する 中国での環境システム事業は、中国経済低迷などの状況も踏まえ、 戦略再構築に取組中 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 17 熱エネルギー・環境関連事業 - 事業概況(主要案件) Compact GTL社向 触媒反応器(熱交換器事業) - 石油随伴ガスの処理に向けた世界初の小型GTLプロセスの中核機構 (カザフスタン案件 進捗状況) • 2014年2月 当社高温工業用ステンレス製熱交換器増強新工場 建設完了 • 2014年3月 C-GTL社がカザフスタン政府との間でプラント建設に関する協力覚書を締結 • 2014年7月 C-GTL社がカザフスタン案件取り進めのための資金として$50百万の調達決定 • 2015年3月 C-GTL社がKazakhOil Aktobe社とガス供給契約につき合意(*) KazakhOil Aktobe社は現地の石油掘削会社で、環境規制対応・資源有効活用のための随伴ガス対策が急務。 これに対応すべく、C-GTL社は複数の投資家と共に、随伴ガスの供給を受け、設置・保有する処理プラントにて ディーゼル油に改質し販売する事業スキームを構築中。 ⇒ 上記の通り、カザフスタン案件について事業化に向けた取組は進められているものの、 原油価格下落による現下の石油業界全体の不透明感は払拭し切れず、当社にて可能な働 きかけも限定的であることを考慮すると、現時点で具体的な商用化時期を明示すること は困難であり、当初の受注予測を見直し、今期の当社の受注予測には織込まず カザフスタンでは、従来より国策として随伴ガスの燃焼削減を強く推し進めており、現 状も燃焼処理には罰則金が課せられている状況を考慮すると、プロジェクト自体の価 値・有効性は継続していると判断 随伴ガスの燃焼削減の強化はブラジル他各国における状況も同様で、本プロセス適用の 動きが待たれる Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 18 ICT関連事業 - MEMS・半導体製造装置、液晶製造装置、 MEMSデバイス、センサーネットワーク 売上高 SPTS(譲渡事業) 200 液晶・MEMSデバイス 他 MEMS・半導体製造装置 SPTS社譲渡 MEMSデバイス他 商用化 ⇒ 航空機、熱交換器 関連 強化 100 200 65億円 21 0 億円 41億円 21 9 11 35億円 34 43 33 30 8 27 11.3 12.3 13.3 14.3 15.3 営業利益率 -10.6% ありたい姿 17 48 16.3予 マイクロテクノロジー 新規装置 市場投入 海外展開 等 2020年 -3.8% (売上高・利益率は新たな 3セグメント基準に依るもの) • MEMS・半導体製造装置事業では、安定的な米国事業を買収すると共に、独自新製 品の開発・上市を加速し、将来的な海外展開を含む更なる拡販を目指す • 液晶製造装置では改造及び従来品の販売を中心に増加 /MEMSデバイス他の新規事業においては早期の商用化を目指す Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 19 ICT関連事業 - 事業概況(主要案件) TP事業買収(MEMS・半導体製造装置事業) 2015年6月 *:半導体製造用熱処理装置の製造・販売・サービス提供 SPTS Technologies UK Limited社より、 Thermal Products 事業(*、以下TP事業)を譲受、 SPT USA, Inc.(当社孫会社)他を新たに設立 (事業買収の狙い) • 安定的なTP事業を傘下に取り込むことによる確実な業容拡大 • 当社独自製品の今後の海外販路確保 • 当社現有技術とTP事業技術のシナジー引出しによる新製品の上市 熱処理装置 ミニマル・ファブ向けプラズマエッチャー及びプラズマCVD装置 開発 (MEMS・半導体製造装置事業) (経済産業省「革新的製造プロセス技術開発プロジェクト」参画) • ミニマル・ファブは日本発の革新的新規格の半導体・MEMS製造技術であり、 当社はプラズマプロセス装置で貢献 • 中期計画では2016年度の販売を目指すとしていたが、 今般前倒しで本年度からの商用販売を開始 ミニマル・ファブ装置 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 20 中期計画の進捗状況 - 2016年度に向けた当初想定との環境変化 マクロ環境の影響 航空宇宙関連 影響 小 原油価格下落 (運航コスト等は軽減) (油圧機器) 中国経済の減速 これまで堅調であった 射出成型機用油圧ポン プにも減速感 エネルギー・環境 情報・通信 影響 小 (熱交換器) 新規プラント他客先で の投資決定に係る不透 明感 (環境システム) 中国各地自治体案件 引合照会あるも、決定 に時間を要す (マイクロテクノロジー) アプリケーション側で の需要減速による部品 製造側設備投資の意思 決定遅れ懸念 航空宇宙関連事業 • 2014年12月 Dornier社 Seastar CD2 脚開発受注 → • 2015年 5月 ロールスロイス社 Trent7000エンジン開発参画 → • 海外Tier 1案件第1号 開発~量産サイクル加速化の実現 当初予定の新規品一部立上り遅れ → 収益への反映遅れ Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 21 中期計画の進捗状況 - 2016年度に向けた当初想定との環境変化 熱エネルギー・環境関連 • 工業用大型熱交換器における空気分離装置用途以外の開拓 → • 日本の鉄道車両メーカーの海外進出旺盛 → • LNG製造プロセス関連他 大型案件受注 (但し、更なる新規案件については不透明感) 当社鉄道用熱交換器についても追い風 水素ステーション用熱交換器納入(2015年10月) → ステンレス製熱交換器における 今後の有望なアプリケーション • C-GTL社 案件 商用化時期 • 燃料電池(SOFC) 経済産業省 水素・燃料電池ロードマップ概要 → → 不透明化による当社受注時期への影響 業務・産業用の市場投入予定 2017年度に (中期計画策定時は2016年度を想定) Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 22 中期計画の進捗状況 - 2016年度に向けた当初想定との環境変化 ICT関連事業 MEMS・半導体製造装置事業 Thermal Products事業買収 • → 安定事業の取得による業容拡大 海外直接販路確保と技術シナジー ミニマル・ファブ向けプラズマエッチャー及びプラズマCVD装置 開発進捗 • → • 当初計画を前倒しに、本年度より商用販売開始 新規事業(MEMSデバイス、センサーネットワーク) → ユーザー側での実用化に向けた 開発・市場開拓に遅れ感 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 23 企業価値の向上を目指して ~研究開発の進め方と取組み状況 将来に向け社会的要請にも沿ったテーマを中心に、共同開発や外部助成も活用し、絶えざる技術革新を追求 事業分野 航空宇宙 研究開発 テーマ 脚揚降システムの電動アク チュエーター化 研究開発の 貢献事項 次世代電動化航空機への対応化 電動タキシー(電動自走) 電磁ブレーキ 騒音低減研究 外部助成 (共同先) NEDO (エアバス) NEDO 静音型脚システムへの対応化 (離着陸時の風切音の低減化) (宇宙航空研究開発機構/ 三菱重工 / 川崎重工 / 三菱航空機) エンジン用 高性能オイルクーラー エンジンの高性能化(低燃費) NEDO (日欧共同研究) エネルギー 環境 燃料電池 業務用燃料電池の市場化 NEDO (三浦工業) 情報通信 金属充填・絶縁層形成 車載用障害物検知デバイスのプ ロセスの低コスト化 NEDO (ラピスセミコンダクタ) 異分野融合共同研究 農業への情報通信技術適用 の実証化 農水省生研センター (東京大学) (FQUROHプロジェクト) NEDO :New Energy and Industrial Technology Development Organization Sumitomo Precision 新エネルギー・産業技術総合開発機構 Products Co., Ltd. 24 企業価値の向上を目指して 社外取締役 コーポレート・ガバナンス強化 2名の就任( 本年6月26日株主総会 ) 川村 群太郎 氏 【ダイキン工業㈱ 株主 ~ 白井 文 氏 取締役兼副社長執行役員】 【前 尼崎市長】 工場見学会 今月3・4日両日にて開催 初めての試みであったが、 参加された方々にはご満足頂き、 見学後の質疑応答も活発なものとなり、 実りある対話が実現 コーポレート・ガバナンス・コード ⇒ 本年12月 コーポレートガバナンス報告書 提出予定 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 25 <参考資料> 財務補足データ ~ 過年度実績 及び 2015年度見通し Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 26 2015年度 見通し ~ 売上高 (億円) <対米ドル為替水準> 事業分野 <102> <116> 2015年3月期 上期 下期 通期 実績 実績 実績 <122> <115> 2016年3月期 上期 下期 通期 実績 予想 予想 <参考> <115> 対前期 通 期 増 減 2016年3月期 当初計画の値 官需 36 48 84 42 58 100 16 19% 100 民需 92 117 209 112 143 255 46 22% 240 128 165 293 154 201 355 62 21% 340 67 57 124 39 81 120 -4 -3% 120 7 12 19 7 18 25 6 32% 37 74 69 143 46 99 145 2 1% 157 MEMS・半導体製造装置 6 21 27 6 42 48 21 78% 35 液晶・SNW・MEMS 3 5 8 9 8 17 9 113% 18 9 26 35 15 50 65 30 86% 53 211 260 471 215 350 565 94 20% 550 LNG気化装置 40 19 59 15 27 42 -17 -29% 45 工業用大型品 15 23 38 10 33 43 5 13% 40 汎用品 11 13 24 12 13 25 1 4% 25 1 2 3 2 8 10 7 233% 10 航空宇宙関連 熱交換器(*) 環境システム・燃料電池 熱エネルギー・環境関連 ICT関連 計 (*) 熱交換器 内訳 高温工業用 0 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 27 2015年度 見通し ~ 受注残高 (億円) ICT 熱エネルギー・環境 350 330 282 300 250 航空宇宙 300 330 291 247 200 C-GTL社案件 含まず 150 100 50 0 12.3 13.3 14.3 15.3 15.9 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 16.3見通 28 2015年度 (億円) 45 見通し ~ 設備投資及び資金調達 設備(検収) 減価償却費(有形) 有利子負債残高 42 356 40 35 270 272 284 296 305 28 30 25 23 22 事業投資 20 を含まず 15 15 (10) 26 25 9 (1) 20 10 19 19 24 5 0 11.3 12.3 注) 13.3 14.3 15.3 16.3見通 12年3月期はSPTSを除く ( )内 SPTS 上期分 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 29 2015年度 見通し ~ 財務指標 (億円) 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 実績 実績 実績 実績 予想 総資産 726 756 799 819 851 有利子負債合計 270 272 284 296 305 自己資本(純資産) 334 336 332 354 359 0.81 0.81 0.85 0.84 0.85 45.6% 44.1% 41.0% 42.4% 42.2% 0.3% 0.8% 1.8% 4.3% 2.8% 108 -7 -32 -19 -25 D/E レシオ 自己資本比率 ROE フリーキャッシュフロー * *:当期利益については譲渡事業の影響を除外して算出 内、2件の事業買収費 -27 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 30
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