第 24 回日本シェーグレン症候群学会学術集会 The 24th Annual Meeting of the Japanese Society for Sjögren's syndrome ランチョンセミナー1 シェーグレン症候群における トランスレーショナルリサーチの 現状と将来への展望 【座長】 東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター 所長 山中 寿 先生 【演者】 浜松医科大学医学部 内科学第三講座 免疫・リウマチ内科 科長 小川 法良 先生 9/18 12 : 05-13 : 05 (金) 京王プラザホテル 第1会場(4階 錦) 〒160-8330 東京都新宿区西新宿2-2-1 共催 : 第24回日本シェーグレン症候群学会学術集会/ シェーグレン症候群における トランスレーショナルリサーチの現状と将来への展望 小川 法良 先生 浜松医科大学医学部 内科学第三講座 免疫・リウマチ内科 科長 関節リウマチにおける生物学的製剤の成 功により、発症メカニズムが完全に解明されていない場合に おいても、自己免疫性炎症の分子病態が解明されれば有効な治療法が開発できることが如実に示された。 シェーグレン 症候 群では、関節リウマチ同様、自己免疫 性 炎 症の場である唾 液 腺 組 織や浸 潤リンパ 球の 解 析が可能であることから、質の高いトランスレーショナルリサーチが数多くなされ、病態解明は長 足の 進歩を遂げている。しかしながら、本症候群に対する有用性の高い新規治療法の開発は依然として遅れて いると言わざるを得ない。 本セミナーでは、まずシェーグレン症候群における自然免疫系と獲得免疫系の異常ならびに唾液腺組織 障害の分子病態につき述べ、分子標的治療の候補分子と治療におけるバイオマーカー候補因子の同定を 試みる。その上で、現在までに施行された抗炎症性分子ターゲット療法(リツキシマブ、アバタセプトなど) の成績を紹介し、その将来 性や新規標的治療 法(インターフェロン、BAFF、ケモカイン、PPARγリガンド など)の可能性につき言及する。さらに廃 絶した唾 液分泌 機能の回復を目的とした唾 液 腺の再生 治療 の 現状と今後の展望をお話しする。 略歴 1985年 浜松医科大学医学部 卒業 1992年 浜松医科大学大学院医学研究科 修了(医学博士) 1992年 米国テキサス大学ヘルスサイエンスセンターサンアントニオ校臨床免疫学教室 研究員 1994年 同 上級研究員 1995年 浜松医科大学第三内科 医員 1998年 金沢医科大学血液免疫制御学 講師 2001年 同 准教授 2006年 浜松医科大学第三内科 講師、免疫リウマチ内科 科長 2007年 同 難病相談支援センター 副センター長(兼任)
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