2010 年(平成22 年)6 月 19 日第 7 号 高島の「針江・霜降」 を答申 文化審選定の 重文的景観 発行:生水の郷委員会 事務局広報 「針江・霜降の水 辺」を選定 重要文 化的景観文化審答 申 文化審答申:針江・霜降の水辺、カバタ 国の重要文化的景観に /滋賀 ◇今も生きる水循環利用 高島市2件 目、全国初 • ◆水路が張り巡らされた針江・霜降の集落、集落を流れる針江大川、水田、ヨシ群落、琵琶湖の一部の 企画 生 水 の 郷 委 員 会 事 務 局 • 環境整備 TEL/FAX 0740-25-6566 計295.9ヘクタール。多くの民家には、川端(かばた)と呼ばれるわき水をため込んだ独特の炊事 http://www.hariekabata.com E-mail [email protected] 集落から琵琶湖へと連続した水環境の保全を進めている。琵琶湖周辺の生活文化を理解する上で重要な 場がある。住民はわき水を生水(しょうず)と呼び、川端に神棚を設けるなど、伝統的な暮らしを守り、 地域と評価された。 区の皆さんの一人ひとりのお力が報われました。 写真 ◆5月29日(土)21世 紀東アジア青尐年交流事 業として外務省より招待 されて来日。針江のかばた を見学。舟で大川に出て、 藻刈りを体験した。 ◆タイ国内情勢が丌安定なニュースが飛び交う 中、タイの高校生がやってきた。 タイへ行けば、まず行くのがバンコクを流 れるチャオプラヤー川の水上マーケット。舟 に乗って、果物を買って食べた思い出がある。 でも透明度のない川なので、針江大川のよう な透明感ある水を見て、きっと驚いたでしょ うね。生活に欠かせない水ではありながら、 タイでは、衛生上の問題があり、井戸水はそ のままで飲めないのが現実。郊外ではまだま だ下水道の普及率も低い。 でも、タイの子どもたちは乾季には、突然 のスコールの中、表に出て一斉にシャワーを あびていた光景も思い出される。水は貴重な んだなと痛感、針江の生水はまさに宝です。 ◆梅雨の候、皆様には、お元気でお過ごしのこと とお喜び申し上げます。会長二期目を務めさせて いただくことになり、皆様のご支援、ご協力のも と、生水の郷委員会の活動をより一層充実にする よう頑張りますので、今年度もよろしくお願い申 し上げます。 さて、重要文化的景観が、区の役員方々の手に より指定される運びとなり、関係者のご努力のた まものとお祝い申し上げます。針江生水の郷委員 会は針江区のまちづくり委員会の構成メンバーと して、「針江を守る」ための活動をして参りまし た。このたび、針江区・霜降区が、この水辺景観 を大切に保全していくことを、国・県・市と共に すすめることになり、心から喜んでいます。 また、多くテレビ報道や雑誌等を通じて訪れる 方たちが針江のすばらしさを体感されています。 自分たちが住んでいるこの針江が、本当に自慢 できる故郷になりつつあります。 日頃、区内では見学者の案内、誘導等でご迷惑 をお掛けしておりますが、今後もさらに来訪者が 増加すると思われます。区内の散策案内には細心 の注意をはらいながら行います。 皆様方におかれましては、今後ともご理解いた だきますようお願い申し上げます。 お気づきの点がございましたら。お気軽にお聞 かせ下さい。 針江生水の郷委員会 会長 山川 悟 針江生水の郷委員会 会長 山川 悟 ◆水をふんだんに飲める国は、とても数 尐ない。日本はとても恵まれている。し かも針江は湧水が自噴している。これほ ど貴重なことはない。 直接水を口に含めない人口は約 10 億 人。直接水を飲んで何らかの病原菌に感 染し、死亡する人は年間約 500 万人。石 油よりも水の方が大切だから買っている 国もある。そんな国の人たちへ、掘れば 水が出るのなら、そしてそれで尐しでも 生活が豊かになるのならと考えて、来訪 者から頂いた環境整備協力金の一部を政 情丌安定なアフガニスタン国の井戸を掘 るプロジェクトに提供した。 「何か出来ることはないか!?」との 問いに、 「井戸を掘る」という行為が具現 化。宝塚・アフガニスタン友好協会の素 早い対応と行動に感銘した。 友好協会の皆さま、ありがとうございま した。 2010 年(平成22 年)6 月 19 日第 7 号 発行:生水の郷委員会 事務局広報 針江生水の郷に関する 情報! 国土交通省の協力のもと、“水と環境”の 大きなテーマで撮影されました。 ◆5月21日 早速“かばた”撮影です。元池 から溢れ出る生水をみて「オォ・・・!」と驚 きの声、水を触ってみて感嘆の声、飲んでみて 「オイシイ」言葉は通じなくてもその感動は伝 わってきます。 “かばた”には水の神様がいて昔から大切に守 ってきた「命の水」ですとお話をすると「その 通り!!大切に守って下さい」と水の大切さも わかってもらうことができました。 ◆児童図書出版のポプラ社では、主に日本各地の小 学校、公共図書館に置かれ、読者の子供たちに日本のさまざ まな地域の産業やくらしを紹介する企画を行っています。 小学校高学年向けに、日本各地の人びとのくらしぶりを紹介 する『第 7 巻 里山の人びとのくらし』の播きでは、滋賀 県高島市を中心に山・里・湖がつながる「里山」のくらしを 取りあげている。 材日本の国土とくらし 全 8 巻 判型 A4変形 48 ページ オール 4 色 09. <くらし>自然のめぐみをたいせつにしたくふう 10. <くらし>水路「川端(かばた)」をいかしたまちのく らし 針江ってなんでこんなに魅力があるの?! ◆5月22日 朝4時琵琶湖上です。 日の出とともにキラキラ輝く水面、悠々と飛ぶ 鳥たち、白けてきた湖で鮎の小糸をあげる様子 など正勝さんの漁の一日が撮影されました。 今までに、韓国・台湾・フランス etc すでに 撮影が行われています。 “かばた”から世界へ水 の大切さ、そこに暮らす人々の様子を発信出来 れば好いと思っています。 T.F H22 年 4 月 16 日-17 日 (株)地球の芽 滋賀県生物多様性見学の レポートより 目的:実際に琵琶湖で暮らす人々の濃い話や実地で 触れ合い体験 企画の意図通り、琵琶湖の生態サービスについて肺腑にしみる経験をさせ ていただきました。 ◆かばたを守る人々の連帯が印象的だった。 ◆針江はテレビや写真で見ていて、いつか行きたいと思っていたので、今回 実現できてよかった。ここは日を改めてゆっくり見学・体験したい。 ◆都市部住んでいると、どうしても心のふれあいのようなことが薄くなりがち です。高島市(川端)や沖島を見学させていただいて、やはり人々の間の連帯 今後の予定表 感に基づく Community を再興させていくことが一番重要なのだろうと実感。 6/25 土 定期ツアー 18 名 6/28 月 大阪シニア大学 19 名 7/ 1 土 松花堂庭園ボランティア 25 名 ◆ビジネスの現場では、自分たちがどういう風土に根ざして働いている のかを考える機会を失わせているように思う。 日本のどこでも、海外で 7/18 日 中島藻刈り掃除 も、まったく同じやり方でビジネスができるようにすることがいいことだと 7/28 木 交野市体育文化協会 40 名 ◆こうしてかばた通信を編集していますと、生水が湧き出る針江は、 まさに世界へ環境・教育の場として捉えていることがわかります。 これは凄い事です。日々何気なく暮らしている私たちですが、この 何気なく針江に住む人たちの DNA の中に“水”と“生きもの”と の共生・共存が染みついているのかも・・・。これからも普段と変 わりなく何気なく暮らすのが一番かもしれません。気負わず背負わ ず、訪れる人にはありのままの針江を体感して頂きましょう。 地球環境問題も Community が地球ということで、同じことですね。 考えがちです。しかし、生物多様性との関係を考え始めれば、それが無理だ ということに気づきます。 ◆事業が根ざす地域の宝物に気づく感性を磨くには、その感性を持って いる方々の話を聞き、一緒に体験する経験を積みか重ねるしかないと思 っています。 ※参加者は次の時代を担う有力企業の社員さん。
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