動画で分かる 黄金のギタートレーニング ブルース

動画で分かる
黄金のギタートレーニング
ブルースアドリブ編
目次
イントロダクション.....5P
ブルースを学ぶべき理由
ブルースバッキングトレーニング......6P
Lesson1
Lesson2
Lesson3
Lesson4
Lesson5
Lesson6
-
ブルースバッキング1
ブルースバッキング2
ブルースバッキング3
ブルースバッキング4
ブルースバッキング5
ブルースバッキング6
ブルースイントロトレーニング......14P
Lesson1
Lesson2
Lesson3
Lesson4
-
ブルースイントロ1
ブルースイントロ2
ブルースイントロ3
ブルースイントロ4
ブルースエンディングトレーニング......17P
Lesson1
Lesson2
Lesson3
Lesson4
-
ブルースエンディング1
ブルースエンディング2
ブルースエンディング3
ブルースエンディング4
マイナーペンタトニックスケールトレーニング......19P
Lesson1
Lesson2
Lesson3
Lesson4
Lesson5
Lesson6
-
マイナーペンタリック1
マイナーペンタリック2
マイナーペンタリック3
マイナーペンタリック4
マイナーペンタリック5
マイナーペンタリック6
Lesson7 - マイナーペンタリック7
Lesson8 - マイナーペンタリック8
Lesson9 - マイナーペンタリック9
Lesson10 - マイナーペンタリック10
Lesson11 - マイナーペンタリック11
Lesson12 - マイナーペンタリック12
Lesson13 - マイナーペンタリック13
Lesson14 - マイナーペンタリック14
Lesson15 - マイナーペンタリック15
Lesson16 - マイナーペンタリック16
Lesson17 - マイナーペンタリック17
Lesson18 - マイナーペンタリック18
Lesson19 - マイナーペンタリック19
Lesson20 - マイナーペンタリック20
Lesson21 - マイナーペンタリック21
Lesson22 - マイナーペンタリック22
Lesson23 - マイナーペンタリック23
Lesson24 - マイナーペンタリック24
Lesson25 - マイナーペンタリック25
Lesson26 - マイナーペンタリック26
Lesson27 - マイナーペンタリック27
Lesson28 - マイナーペンタリック28
Lesson29 - マイナーペンタリック29
Lesson30 - マイナーペンタリック30
メジャーペンタトニックスケールトレーニング......39P
Lesson1 - メジャーペンタリック1
Lesson2 - メジャーペンタリック2
Lesson3 - メジャーペンタリック3
Lesson4 - メジャーペンタリック4
Lesson5 - メジャーペンタリック5
Lesson6 - メジャーペンタリック6
Lesson7 - メジャーペンタリック7
Lesson8 - メジャーペンタリック8
Lesson9 - メジャーペンタリック9
Lesson10 - メジャーペンタリック10
Lesson11 - メジャーペンタリック11
Lesson12
Lesson13
Lesson14
Lesson15
Lesson16
Lesson17
Lesson18
Lesson19
Lesson20
-
メジャーペンタリック12
メジャーペンタリック13
メジャーペンタリック14
メジャーペンタリック15
メジャーペンタリック16
メジャーペンタリック17
メジャーペンタリック18
メジャーペンタリック19
メジャーペンタリック20
マイナー+メジャーペンタトニックスケールトレーニン
グ......49P
Lesson1 - マイナーメジャーペンタリック1
Lesson2 - マイナーメジャーペンタリック2
Lesson3 - マイナーメジャーペンタリック3
Lesson4 - マイナーメジャーペンタリック4
Lesson5 - マイナーメジャーペンタリック5
Lesson6 - マイナーメジャーペンタリック6
Lesson7 - マイナーメジャーペンタリック7
Lesson8 - マイナーメジャーペンタリック8
Lesson9 - マイナーメジャーペンタリック9
Lesson10 - マイナーメジャーペンタリック10
ブルースセッショントレーニング......54P
最後に......59P
ブルースを学ぶべき理由
現代ではロック、ファンク、ジャズ、フュージョン等、様々なジャンルの音楽が存在しま
す。
僕自身ギターを始めた当初はロック、ハードロックから始めました。
当時はいろんなバンドのコピーをしたりして友達と腕を競い合ったりしていたものです。
あの頃はあの頃でとても楽しかったことを思い出します。
しかし、その後コピーではなく、いざアドリブで何か弾こうとしたときに「何を弾いてい
いのか分からない」といった症状に陥りました。
散々いろんなバンドのコピーをやってきたにもかかわらず、出てくるフレーズは「覚えた
スケールをただ上ったり下りたりを速く弾くだけ」でした。
とても人に聴かせられるものではなく、ギターで歌うということからはかけ離れた演奏
だったことを今でもよく思い出します。
そこで「自分の好きなギタリスト達はどうやってあんな風に弾けるようになったのか?」
ということを考えるようになりました。
有名なギタリスト達も最初からギターが上手かったわけではないはず。
いったい彼らはどんな音楽を聴いていたのか?どんな音楽を聴いて育ったのか?
好きなギタリストが影響を受けたギタリスト、さらにそのギタリストが影響を受けたギタ
リスト•••というふうにルーツを探ってみたのです。
そうすると面白いことにほとんどのギタリストのルーツに「ブルース」があるということ
が分かったのです。
そういった理由からブルースを学ぶことは他のジャンルの音楽を理解する上で最も近道で
あるという考えにいたりました。
なのでここからはブルースを学んでいきましょう。
ブルースバッキングトレーニング
ブルースを弾くにあたって、まずはブルースの構成を知る必要があります。
主なポイントは3つあります。
1.サイズ(小節の数)
ほとんどのブルースが12小節で構成されています。
この12小節を何回か繰り返して演奏されます。
2.コード
ブルースのほとんどが3つしかコードが出てきません。
今回のブルースではkeyをEに設定しました。
keyをEに設定したので、使うコードは「E7」「A7」「B7」の3つです。
3.リズム
ブルースでは「シャッフル」というリズムパターンを使います。
「譜面の頭にこういう指定があると、その曲はシャッフルだということです。」
普通の8ビートをドラム風に口で言うと
「ツツタツツツタツ」
となりますが
シャッフルの場合だと
「ツッツタッツツッツタッツ」
となります。
シャッフルのリズムになれるまでしっかり身体に覚え込ませましょう。
それではブルースのバッキングパターンをいくつか用意したので実際に弾いてみましょ
う。
まず、パターン1∼4までの9小節目B7の時、指のストレッチが少しキツく感じるかも
しれません。
実際にはB7の時にはパターン5、6のようにコードをならしてやり過ごすというやり方
がほとんどですが、指のストレッチの練習だと思ってパターン1∼4のやり方も練習して
みてください。
パターン4はコードとコードをクロマチックでつなげてコードチェンジをスムーズにさせ
るためのトレーニングです。
パターン5はこういう風に弾くことはほとんど無いのですが、コードの響きを理解するた
め、またセッション等でどうやって弾くか迷った場合はジャラーンとコードだけでも弾い
ておいて、途中からリズムに合わせて弾きだすというやり方も覚えておいて損はないと思
います。
パターン6は1∼5までのパターンをミックスさせて弾いてみました。
組み合わせは自由なので、自分なりに色々とミックスさせてみるのも、ブルースの面白さ
です。
ブルースイントロトレーニング
ブルースバッキング編でブルースは12小節の繰り返しと説明しました。
この12小節の前にイントロをつけることがあります。
音楽は最初の出だしでかっこよさが決まることがあります。
ブルースの、イントロからどう曲に入っていくのかで、曲のテンションが左右されます。
ここではブルースでよく使われるイントロのパターンをいくつか用意してみたので練習し
てみましょう。
これらのイントロのパターンはイントロ以外でも使うことが出来ます。
それは、ブルースバッキング中の最後の2小節。
11小節目と12小節目にそのまま当てはめて弾くことが出来ます。
そして、このブルースの最後の11、12小節目のことを「ターンアラウンド」と呼ぶの
で、覚えておきましょう。
ブルースエンディングトレーニング
先ほどはブルースのイントロ、ターンアラウンドを学びました。
イントロ、バッキング、となるとやっぱりエンディングもあるわけです。
ここでは、エンディングの様々なパターンを弾いてみるので、どうやって曲をブルースら
しく終わらせるかということに注目してみてください。
パターン3を除いては、最後の「E7」の前に半音上の「F7」からアプローチしています
が、これは非常によく使われる方法です。
時には「F7」のコードを長めに弾いてから「E7」で解決させて終わることもしばしば
ありますので覚えておきましょう。
マイナーペンタトニックスケールトレーニング
ブルースのバッキング、イントロ、エンディングが出来たら、あとはソロを弾いてみま
しょう。
ですが、最初は「どうやってソロを弾いていいか分からない」という方もいるかと思いま
す。
そこでここではブルースでよく使われるスケール「マイナーペンタトニックスケール」に
ついて学んでいきましょう。
今回学んできたブルースはkey=Eに設定してあるので「Eマイナーペンタトニックスケー
ル」を使用することになります。
それでは「Eマイナーペンタトニックスケール」でよく使われるポジションを3ポジショ
ンほどダイアグラムにしたのでチェックしてみましょう。
∼ポジション1∼
まず一つ目のポジションですが、ここのポジションはおそらくもっともよく使われるポジ
ションと言えるでしょう。
形としても覚えやすいので、ほとんどのギタリストが最初に覚えるマイナーペンタトニッ
クスケールのポジションと言っても過言ではないと思います。
白い丸の音はルート(今回はkey=EなのでルートはE)を表しています。
まずはここのポジションを何度も弾いてみてください。
よく分からない方は動画を参考にしてみましょう。
∼ポジション1拡大∼
マイナーペンタトニックスケールの雰囲気は理解できましたか?
このポジションだけでもアドリブを弾くことは可能です。
しかし、このポジションだけでは、フレーズを組み立てるには限界があります。
そこで、Eマイナーペンタトニックスケールのこの音に注目してみてください。
この音のオクターブ上の音が、すぐ近くにあるので、増えているところを確認してくださ
い。
オクターヴは違いますが同じ音です。
つまりこの音もEマイナーペンタトニックスケールということになります。
ここのポジションも良く使われるポジションなので覚えておきましょう。
最初はポジションを覚えることに必死になるかもしれませんが、ペンタトニックスケール
の「音」を覚えることのほうが重要なので、自分で何度も弾いてしっかり体に覚えさせて
いきましょう。
次に2つ目のポジションです。
∼ポジション2∼
このポジションもよく使われるポジションです。
先ほどのポジションと形はよく似ていますが、ルートが5弦にあるので気をつけてくださ
い。
このポジションも何度も弾いて身体に覚えさせてください。
∼ポジション2拡大∼
今回もポジションを拡大してみましょう。
まずはこの音に注目してみてください。
この音のオクターヴ違いの音が今回は上と下にあるので確認してみましょう
ここのポジションもよく使われるポジションなので覚えておきましょう。
最後に3つ目のポジションです。
∼ポジション3∼
最初に覚えたポジション1とフレットが違うだけで形は全く同じです。
形が同じであれば楽に覚えられます。
せっかくなのでこのポジションも覚えてしまいましょう。
∼ポジション3拡大∼
今回も同じようにオクターブ違いの音があるので、チェックしてみましょう。
このように指板上にはいくつもEマイナーペンタトニックスケールの音があります。
一気に覚えきれない方は、まずは1ポジションだけでいいので、あせらずじっくりやって
みてください。
ブルーススケールトレーニング
マイナーペンタトニックスケールのポジションを覚えたら、今度はマイナーペンタトニッ
クスケールに1つ音を加えるだけで、とてもブルージーな効果が得られる音があります。
早速次の図を見てみましょう。
Eマイナーペンタトニックスケールに青色の三角で記した音を加えてみました。
この加えた音のことを「ブルーノート」と呼びます。
ブルースでは、このマイナーペンタトニックスケールにブルーノートを加えた音を使うこ
とが出来ます。
そしてこのスケールのことを「ブルーススケール」(ブルーノートスケールとも呼ぶ)と
言います。
それでは他のポジションのダイアグラムも確認してみましょう。
適当でもいいのでこのポジションを弾いてみてください。
マイナーペンタトニックスケールの時よりもブルージィな雰囲気がすると思います。
このブルーススケールの音も自分で何度も弾いてスケールの雰囲気を身体になじませま
しょう。
さて、ここで注意点があります。
ブルーノートの音というのはとても不安定な響きを持っています。
なので、ブルーノートの音を長く伸ばすと気持ち悪い響きになってしまう恐れがあるの
で、あくまでも経過音として使うことにした方が良さそうです。
ただし、気持ち悪い響きを狙って出す場合、たとえばメタル系の音楽などの場合には経過
音以外でも大いに使ってもらってかまわないと個人的には思います。
スケール実践編
「マイナーペンタトニックスケールやブルーススケールのポジションは分かったけどどう
やって弾けばいいのか分からない」という人のためにポジション別にブルースでよく使う
フレーズをいくつか用意してみました。
タブ譜もあるのでまずはコピーしてみましょう。
ただし、細かいニュアンスはタブ譜では表しきれないので、動画を見てニュアンスまでコ
ピーしてみてください。
Eマイナーペンタトニックスケール(ポジション1)
↑ブルーノートも使用しています
↑ブルーノートも使用しています
Eマイナーペンタトニックスケール(ポジション2)
Eマイナーペンタトニックスケール(ポジション3)
↑ブルーノートも使用しています
ここであげたフレーズはほんの一部です。
一度これらのフレーズを弾いてみたら、自分なりにフレーズを少し変えて弾いてみること
も重要です。
ぜひともいろいろ試してみてください。
メジャーペンタトニックスケール
さて、先ほどはマイナーペンタトニックスケール、ブルーススケールについて説明しまし
た。
マイナーがあればメジャーも存在するわけですが、ブルースではマイナーペンタトニック
スケールだけではなく、メジャーペンタトニックスケールも使用することができます。
メジャーペンタトニックスケールは先ほどのマイナーペンタトニックスケールと比べて、
とても明るい雰囲気を持っています。
その特性上、ポップスのソロ等でもよく使われています。
なのでかなり使用頻度の高いスケールと言えますので是非ともマスターしておきたいス
ケールの一つと言えます。
さて、今回学んでいるブルースは先ほどと同様にkey=Eなので
「Eメジャーペンタトニックスケール」を使用することができます。
それでは、Eメジャーペンタトニックでよく使われるポジションを今回は2ポジション程
ダイアグラムにしてみましたので、見てみましょう。
∼ポジション1∼
メジャーペンタトニックスケールも、マイナーペンタトニックスケールと同じようにオク
ターブ違いの音が近くにあります。
これをさらに広げたパターンがこのようなスケールになります。
もう一つのポジションがこちらです。
∼ポジション2∼
このポジションをさらに広げると以下のようになります。
この2つはEメジャーペンタトニックスケールの中でもよく使われ、なおかつ覚えやすい
ポジションとなってます。
実際に自分で弾いてみてスケールの雰囲気を感じてみてください。
Eメジャーペンタトニックスケール実演編
今回もどう弾いていいか分からない方のために、いくつかフレーズを用意しました。
メジャーペンタトニックスケールはブルースのみならずポップスでもよく使われるので、
今回はバックの演奏をブルース編とポップス編とで分けています。
タブ譜もありますが、細かいニュアンスは動画を参考にしてみてください。
メジャーペンタトニックスケールの明るい雰囲気はつかめましたか?
これらのフレーズもほんの一部なので、自分なりにフレージングを変えて弾いてみてくだ
さい。
マイナー&メジャーペンタトニックスケールトレーニング
これまでに、key=Eのブルースの時「Eマイナーペンタトニックスケール」、それにブ
ルーノートを加えた「Eブルーススケール」、それから「Eメジャーペンタトニックスケー
ル」が使用できることがわかりました。
もちろんそれぞれのスケールをその時の気分で弾き分けてもいいわけです。
これらのスケールだけでもかなりアドリブに幅が広がります。
さて、ここからは慣れてきた方のために応用編に進んでみましょう。
今度はこれらのスケールを別々に弾き分けるのではなく、混ぜ合わせて弾いてみましょ
う。
この混ぜ合わせる奏法は7th系のコードの曲によくハマります。
そしてここでもいくつかフレーズ集を用意してみました。
7th系の曲だとブルースのみならずファンク系の曲でも使えることが多いので、今回、前
半はブルース系、後半はファンク系の音源に合わせて弾いてみました。
ブルーススケールにメジャーペンタトニックスケールを混ぜ合わせることで、フレーズの
幅がグッと広がりますし、メジャー感とマイナー感のどちらも合わせ持った、よりブルー
スらしい雰囲気が得られることがあります。
是非とも頑張ってみてください。
ブルースセッショントレーニング
このトレーニングは動画と合わせて練習するトレーニングです。
スコアを用意したので参考にしてください。
バッキング・イントロ・エンディングでも使用したフレーズがあります。
ブルースはネタを覚えることでフレーズが増やせて、さらに自分なりのフレーズを組み立
てられるようになります。
色々なブルースマンのギタープレイを聞いてみましょう。
気に入ったら何度もコピーして自分の中に取り入れることで、自分なりのブルースの表現
やフレーズが出てくるようになります。
最後に
今回の「動画でわかる 黄金のギタートレーニング」いかがでしたか?
ギターでプロを目指す方はもちろんですが、趣味の範囲でやっていきたい方でも、やはり
「自由にギターを弾けるようになる」というのは永遠のテーマだと思います。
そのとっかかりとして、この「動画でわかる 黄金のギタートレーニング」が少しでもあな
たの手助けになれば幸いです。
より深く、より自由に楽しくギターが弾けるように一緒に頑張っていきましょう。
それではまた会える日を楽しみにしています。
最後まで見ていただいてありがとうございました。
さようなら!