総評および各問の講評

<気象予報士試験平成26年度第2回・学科一般>各問題の講評
※本講評はユーキャン気象予報士講座のテキスト内容をもとに行っております。
※難易度の設定:★やさしい ★★普通 ★★★やや難 ★★★★難
一般
知識
問1
難易度
コメント
★
分野名
テキスト1
大気の鉛直構造
LESSON3
LESSON6
●一見難しく見えるが、容易に正答を導くことが可能。
(a)単位の換算(℃とK)が問題を解く際のポイント
(b)(c)(d)テキスト本文に記載されている基本事項の理解がポイ
ント
●全ての選択肢がテキスト学習で正答を導くことが可能。
(a)比湿を求める式(テキスト本文に記載有り)を理解しているかど
うかがポイント
(b)露点温度と飽和水蒸気圧の関係(テキスト本文に記載有り)を理
解しているかどうかがポイント
(c)相対湿度を求める式(テキスト本文に記載有り)を理解している
かどうかがポイント
大気の熱力学
LESSON4
大気の熱力学
LESSON4
●氷晶の成長について比較的基本的な内容を問う問題で、テキスト学
習により正答を導くことが可能。
(a)補足欄に記述有り
(b)テキストに記載はないが、「樹枝状」の雪結晶は付着しやすいこ
とをイメージするのがポイント
(c)(d)テキスト本文に「あられは雲の中を上昇・下降を繰り返し
て過冷却水滴と衝突して大きく成長する」ことや、「直径5mm以上の
氷の粒になったものがひょう」である旨の記載有り
降水過程
LESSON5
●全ての選択肢はテキスト学習で答えを導くことが可能。
(a)(c)補足欄に記載されている文章ほぼそのまま
(b)(d)本文中に記載されている文章ほぼそのまま
問2
★
計算
問3
★★
計算
問4
★★★
問5
★★★★
計算
●難易度の高い計算問題で、太陽放射強度、太陽放射の受け取り、放
射平衡温度についての深い理解が必要。
大気における放射
LESSON6
問6
★★★★
計算
●角運動量保存則という力学の法則を理解できているかどうかがポイ
ントで、複合的な知識が求められる難しい問題。
大気力学の基礎
LESSON7
問7
★
●傾度風についての基本的な内容を問う問題で、テキストに記載され
ている内容で正答を導くことが可能。
(a)テキスト本文に四角囲みで「傾度風は、気圧傾度力、コリオリの
力、遠心力の3つの力がつり合って吹く風」である旨の記載有り
(b)(c)テキスト掲載の図表を理解していれば正誤の判断可能
(d)テキスト本文に「等圧線の間隔が狭いほど気圧傾度が大きく、広
ければ小さくなる」旨の記載有り
大気力学の基礎
LESSON7
問8
★
●大気現象の水平スケールと時間スケールをまとめた図についての問
題で、テキストに掲載されているほぼ同じ図からの出題。
仮に(b)で迷ったとしても、(a)モンスーン、(c)積雲であるこ
とをテキストで学習しておくことで正答を導くことが可能。
大気力学の基礎
LESSON7
問9
★★
●会報(2014年冬号)で特集として取り上げた「積乱雲に伴う降水の
知識を深めよう」の一部の知識からの出題。
(a)(c)試験準備号として送付した「会報」に記載有り
(b)テキスト本文に「雪やあられは、落下しながら解けて雨粒とな
り、蒸発・融解による冷却などによって下降気流を作り出す」旨の記
載有り
中小規模の
大気の運動
LESSON10
問10
★★
●テキスト1の広い範囲から出題されていることや、分子名の選択な
大気の鉛直運動
ど細かい知識の出題。
大規模な大気の運動
(a)(b)(c)テキスト本文に記載されているプラネタリー波が超長
波であることや、補足欄に記載されている「プラネタリー波は山岳な
ど地形分布による力学的効果や地表面などによる熱的効果がによって
発達する」ことが理解できていれば解答可能
(d)テキスト本文の「オゾンホールができる仕組み」を学習すること
で正答を導くことが可能
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LESSON3
LESSON9
<気象予報士試験平成26年度第2回・学科一般>各問題の講評
※本講評はユーキャン気象予報士講座のテキスト内容をもとに行っております。
※難易度の設定:★やさしい ★★普通 ★★★やや難 ★★★★難
一般
知識
問11
難易度
コメント
分野名
テキスト1
★
●気候変動に関する基本的な知識からの出題。
(a)テキスト本文に四角囲みで「火山性エーロゾルが成層圏に長期間
対流した場合、温室効果気体よりも日傘効果の方が大きいため、寒冷
な気候となる」旨の記述有り
(b)テキスト補足欄に「温室効果気体は、二酸化炭素、水蒸気、フロ
ン、メタン、一酸化二窒素、オゾンなど」の記述あり
(c)テキスト本文で、アルベドが「地球大気の上端に達した太陽放射
量に対する、反射によって宇宙空間に戻される太陽放射量の比のこ
と」を学習しておくことで解答可能
大気の鉛直構造
LESSON3
問12
★
気象業務法
LESSON14
問13
★
気象業務法
LESSON14
問14
★★
●予報業務の許可についての基本的な知識を問う問題で、テキストや
過去問解説(平成25年度第1回一般知識問13)で「予報業務」の定義を
学習しておくことで正答を導くことが可能。
※「予報」とは気象業務法によって観測の成果に基づく現象の予想の
発表であり、「業務」とは定時的または非定時的に反復・継続して行
われる行為なので、これらに該当しないものは気象庁長官の許可を受
ける必要はない
●気象予報士に関しての知識を問う問題で、テキストに抜粋して記載
してある内容や、テキストのチャレンジ問題と類似した内容からの出
題。
(a)テキスト本文の「気象予報士になるには」の流れを学習しておく
ことで回答可能
(b)(d)テキスト本文の「気象予報士の設置」を理解しておくこと
が回答可能
(c)テキスト本文の「気象予報士の登録事項変更と登録抹消」に記載
有り
●気象業務関連法令集からの出題。やや細かい知識が問われている。
気象業務法
LESSON14
問15
★★★★
●水防法にの条文に関する細かい表現が問われている。
(a)(d)会報(2014年冬号)の関連補足情報として整理した知識か
らの出題
(b)(c)気象業務関連法令集に記載有り
災害対策基本法
・水防法・消防法
LESSON15
<一般知識の総評>
やさしいレベル(★)と、普通レベル(★★)の問題の知識をテキスト、過去問解説、気象業務関連法令集で習
得しておくことで合格基準点に到達することが可能。
計算問題は4問で、例年の出題数が3問ほどであることを考慮するとその数は多いといえる。難易度的には、難
しいレベル (★★★★)が2問、普通レベルが1問、やさしいレベルが1問なので、普通レベルとやさしいレベ
ルの2問で正答できることが望ましい。
近年の出題傾向としては、図などを用いた問題の増加傾向がみられたが、今回用いられた図はテキストに掲載さ
れている図とほぼ同じ図のみであった。
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