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第22回
日本精神科看護学術集会 専門Ⅰ
プログラム集
ごあいさつ
一般社団法人日本精神科看護協会
会長 末安 民生
日本精神科看護協会(以下,
日精看)は,戦後間もない1947 年に全日本看護人協会として発足しました。
私どもの先輩方は,精神科看護という領域がまだ手探りであった時代から,現場で感じ,考え,実践する仲間
に呼びかけて,
日精看を徐々に全国規模の団体として広げていきました。その方々のコツコツと積み上げてきた歴
史の上に,われわれの現在があるのです。
「精神科看護とは何か」
「よいケアとは何か」
という共通のテーマをもち,全国で交流を積み重ねながら,仲間の
つながりを大切にしてきたのです。
このような現場を起点とした自発的な動機によって発展する日精看の文化は,全国約 4 万人の組織にまで発展
した現在も受け継がれています。その1つが学術集会です。
臨床における研究は,精密な設計によって可能となる科学的なものでなくてはならないのですが,臨床研究は
方法においてはもっと広がりをもつものです。それは,臨床における患者さんとの関係性が,実にさまざまに彩られ
た文脈の中にあり,その語り口も多様なものであるからです。臨床で看護するうえで生じる疑問,問いは,看護者
の疑問であると同時に,時には患者さんから発せられることもあるからです。自分が望んで治療を受けに来ている
環境だとは限らない精神科医療の特性を踏まえた研究が求められる所以です。
特に,精神科看護においては,現場の事例一つひとつに重要な解答へのヒントがあると思います。その事例を
仲間と共有しあい,議論しあい,先輩が積み上げてきた経験の上にさらに経験を重ねて磨かれていくのが,精神
科看護ではないでしょうか。
日精看は,一人ひとりの看護者が現場で培った事例を,未来に活かせる財産にできる
ような活動をしていきたいと考えています。
仲間をつなぎ,助け合い,高め合う。全ての事業に貫かれる臨床を重視した活動を通してこそ,学際的な精神
科看護が築いていけると信じております。
この地,京都においても変化する時代の要請を敏感に感じ取り,応えていく。温故知新の精神で,
また新たな
歴史を刻んでいきたいと思います。
1
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
プログラムおよびキーワード群席一覧
プログラムおよびキーワード群席一覧
9:50
︶
土
学術講演
第1群
アルコール依存症看護・看護者の意識
精神科医療機関における危険ドラッグ使用者の現状と
薬物依存症者に対する認知行動療法プログラムについて
講師:松本俊彦
日
︵
︶
日
シンポジウム
精神科薬物療法看護の展望
第2群
児童・思春期精神看護①
第5群
児童・思春期精神看護②
分科会②
児童・思春期精神看護
第 2 会場
2F
中会議室
第 3 会場
企画セミナー
2F
視聴覚室・
研修室
第 4 会場
示説発表
3F
A・B・C
会議室
第 5 会場
支部企画
口頭発表
分 科 会
3F
D 会議室
第 6 会場
業務改善
分 科 会
教育セミナー
業務改善発表 第 1 群
3F
第2会議室
第 7 会場
企画セミナー
「児童・思春期精神看護」
事例検討会
座長:竹原厚子
企画セミナー①
第 1 会場
口頭発表
分 科 会
2F
セミナー室
1・2・3
第 2 会場
企画セミナー
2F
中会議室
第 3 会場
企画セミナー
2F
視聴覚室・
研修室
第 4 会場
示説発表
3F
A・B・C
会議室
第 5 会場
企業セミナー
企画セミナー
3F
D 会議室
第 6 会場
企画セミナー
3F
第2会議室
第 7 会場
座長:山内賢司
企画セミナー③
シンポジウム
児童・思春期精神看護の再構成と今後の展望
企画セミナー⑤
企画セミナー⑦
ファシリテート力を
高める!
クリニカルラダー導入後,3年が経過した精
神科病院の人材育成における変化と課題
リエゾン実習大歓迎! せん妄ハンターに
なるコツと精神科リエゾンチーム活動の
実践報告しますスペシャル
「劇団」行動制限プレゼンツ徹底討論:
これで良いのか? 「開放観察」
第3群
セルフケア・リハビリ
第6群
看護管理①・薬物療法
第8群
看護管理②
第9群
不安・ストレス
支部企画
第7群
司法精神看護
座長:竹下保稔
鈴虫和尚の
よもやま話
座長:佐藤貴子
座長:田中志和
座長:上松久美子
分科会③
司法精神看護
座長:御子柴治男
シンポジウム
司法精神医療における精神科認定看護師の役割をめぐって
教育セミナー
分科会④
薬物・アルコール依存症看護
座長:内野隆幸
業務改善への
取り組み
企画セミナー②
企画セミナー④
シンポジウム
嗜癖問題の現状と課題
児童・思春期の
看護実践を語ろう
企画セミナー⑥
児童・思春期精神看護に役立つ
行動学入門
学会カフェ
作業所出展/書籍販売/企業ブース/認定相談ブース
第 10 群
看護倫理・暴力
座長:鎗内希美子
企画セミナー⑧
じゃじゃーん! やってき
ました北勢病院教育漫才
第 12 群
行動制限最小化看護
座長:小森 晃
企画セミナー⑩
精神障害をもつ女性に
特化した就労支援の取組
ランチョンセミナー
大塚製薬株式会社
分科会⑤
行動制限最小化看護
シンポジウム
行動制限最小化看護の意義と今後の抱負・課題
企画セミナー⑫
薬物あるある!
漫才・コントで楽しく学ぼう(総集編)
企画セミナー⑬
劇団バッカスによる薬物・アルコール依存症看護場面での
困りごと解決相談劇場
受 付
月
30
座長:佐土原栄二
口頭発表
分 科 会
テルサホール1F・2Fロビー
8
座長:薮本博之
2F
セミナー室
1・2・3
1F
テルサ
ホール
分科会①
精神科薬物療法看護
第4群
家族支援
第 11 群
実習指導①
第 13 群
実習指導②
座長:福永布美
座長:板倉誠一
企業セミナー
ヤンセンファーマ株式会社
持効性注射製剤(LAI)の安全で確実な注射方法の解説と演習
企画セミナー⑨
思春期・青年期版アンガーコントロールトレー
ニング(AnCoT)個別運営のご紹介(第2回)
企画セミナー⑪
京都の岩倉と金沢の
精神病者保養所
企画セミナー⑭
他科に誇れる精神科の専門技術
「メンタル・ステータス・イグザミネーション」
企画セミナー⑮
精神科看護倫理「ちょっと,みんなでエシカらない?
(ethical:倫理らない?)
」第 2弾 !
学会カフェ
作業所出展/書籍販売/企業ブース/認定相談ブース
テルサホール1F・2Fロビー
※都合により会場・プログラム等が変更することがあります。
2
3
会場案内図はp6 へ→
プロ グ ラ ム
日
︵
29
学術講演
口頭発表
分 科 会
受付
月
8
第 1 会場
開会式
1F
テルサ
ホール
11:50
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
各種企画紹介
各種企画紹介
各種企画紹介
テーマ
日時
ページ
〈学術講演〉
精神科医療機関における危険ドラッグ使用者の現状と
薬物依存症者に対する認知行動療法プログラムについて
第 1会場
8 月 29 日(土)
10:00 ∼11:50
p8 ∼ 9
〈分科会① 精神科薬物療法看護〉
精神科薬物療法看護の展望
8 月 29 日(土)
p10 ∼11
第 1会場
15:45 ∼18:00
〈分科会② 児童・思春期精神看護〉
児童・思春期精神看護の再構成と今後の展望
第 2 会場
〈分科会③ 司法精神看護〉
司法精神医療における精神科認定看護師の役割をめぐって
第 5 会場
〈分科会④ 薬物・アルコール依存症看護〉
嗜癖問題の現状と課題
第 6 会場
〈分科会⑤ 行動制限最小化看護〉
行動制限最小化看護の意義と今後の抱負・課題
第 1会場
8 月 29 日(土)
15:45 ∼18:00
8 月 29 日(土)
15:45 ∼18:00
8 月 29 日(土)
15:45 ∼18:00
8 月 30 日(日)
13:15 ∼15:30
〈教育セミナー〉
業務改善への取り組み
8 月 29 日(土)
第 6 会場
14:30 ∼15:30
〈支部企画〉
鈴虫和尚のよもやま話
8 月 29 日(土)
第 5 会場
13:15 ∼14:15
〈ランチョンセミナー〉
統合失調症患者さんの「社会参加」を応援する
(大塚製薬株式会社)
第 1会場
〈企業セミナー〉
持効性注射製剤(LAI)の安全で確実な注射方法の解説と演習
(ヤンセンファーマ株式会社)
第 5 会場
テーマ
会場
〈企画セミナー①〉
第 3 会場
ファシリテート力を高める!
〈企画セミナー②〉
p12 ∼13
p14 ∼ 15
p16 ∼17
p18 ∼19
p20
p21
第 7 会場
「児童・思春期精神看護」事例検討会
〈企画セミナー③〉
クリニカルラダー導入後,
3 年が経過した精神科病院の人材育成における変化と課題
〈企画セミナー④〉
第 7 会場
児童・思春期の看護実践を語ろう
〈企画セミナー⑤〉
リエゾン実習大歓迎! せん妄ハンターになるコツと
精神科リエゾンチーム活動の実践報告しますスペシャル
〈企画セミナー⑥〉
児童・思春期精神看護に役立つ行動学入門
〈企画セミナー⑦〉
「劇団」行動制限プレゼンツ 徹底討論:これで良いのか? 「開放観察」
〈企画セミナー⑧〉
じゃじゃーん! やってきました北勢病院教育漫才
8 月 30 日(日)
12:00 ∼13:00
p30
8 月 30 日(日)
9:30 ∼11:45
p30
第 3 会場
〈企画セミナー⑩〉
精神障害をもつ女性に特化した就労支援の取組
〈企画セミナー⑪〉
〈企画セミナー⑫〉
薬物あるある! 漫才・コントで楽しく学ぼう(総集編)
p24
第 3 会場
8 月 29 日(土)
17:00 ∼18:00
p25
第 2 会場
8 月 30 日(日)
9:30 ∼10:30
p25
第 6 会場
8 月 30 日(日)
9:30 ∼10:30
p26
第 2 会場
8 月 30 日(日)
10:45 ∼11:45
p26
第 2 会場
第 3 会場
第 5 会場
8 月 30 日(日)
10:45 ∼11:45
8 月 30 日(日)
13:15 ∼15:30
8 月 30 日(日)
13:15 ∼15:30
8 月 30 日(日)
13:15 ∼15:30
8 月 30 日(日)
13:15 ∼15:30
精神科看護倫理「ちょっと,みんなでエシカらない?
(ethical:倫理らない?)
」第 2 弾!
第 6 会場
〈精神科認定看護師〉
テルサホール 8 月 29 日(土)∼
認定相談ブース
1F2Fロビー 8 月 30 日(日)
〈出展作業所〉
京都府内の作業所から食べ物や雑貨などの出展を予定しています。
5
p23
8 月 29 日(土)
15:45 ∼18:00
〈企画セミナー⑮〉
4
8 月 29 日(土)
14:30 ∼15:30
p23
第 7 会場
〈企画セミナー⑭〉
他科に誇れる精神科の専門技術
「メンタル・ステータス・イグザミネーション」
8 月 29 日(土)
14:30 ∼15:30
p22
p24
〈企画セミナー⑬〉
劇団バッカスによる薬物・アルコール依存症看護場面での
困りごと解決相談劇場
8 月 29 日(土)
13:15 ∼14:15
p22
8 月 29 日(土)
15:45 ∼16:45
第 6 会場
京都の岩倉と金沢の精神病者保養所
8 月 29 日(土)
13:15 ∼14:15
ページ
第 3 会場
〈企画セミナー⑨〉
思春期・青年期版アンガーコントロールトレーニング(AnCoT)
個別運営のご紹介(第 2 回)
日時
テルサホール 8 月 29 日(土)∼
1F2Fロビー 8 月 30 日(日)
p27
p27
p28
p28
p29
p29
p31
各種企画紹介
会場
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
会場案内図
周辺案内図・交通案内
周辺案内図
3F
W
C
W
C
W
C
JR 京都駅
D 会議室
八条口
第 6 会場
第 7 会場
近鉄東寺駅
EV
WC
EV
WC
EV
EV
WC
WC
視聴覚室・研修室
第 5 会場
2F
第 4 会場
W
C
W
C
クローク
中会議室
第 3 会場
セミナー室 1・2・3
第 2 会場
EV
WC
EV
WC
EV
テルサホールロビー
1F
グリンリッチ
ホテル京都駅南
九条通
九条
車庫
凌風
学園 ジョーシン
殿田
球場
京都テルサ
高速道路をご利用の場合
学会カフェ
電車をご利用の場合
名神高速京都南インターより国道 1 号北
行き市内方面へ,九条通を東へ,九条新
町交差点を南へ
JR 京都駅 ( 八条口 )より南へ徒歩約 15
分。
近鉄東寺駅より東へ徒歩約 5 分。
地下鉄九条駅 4 番出口より西へ徒歩約 5
分
※有料駐車場が地下に 180 台分ございます。
最初の 1 時間 420 円,その後 30 分ごとに
210 円加算,8:00 ∼ 22:00 の駐車料金が
上限 1,680 円になっております。
W
C
テルサホール
第 1 会場
控室1
次演者控室(第1会場)
D
EV
WC
EV
WC
EV
EV
受付
WC
WC
【会場所在地】京都テルサ
〒601-8047 京都市南区東九条下殿田町 70(京都府民総合交流プラザ内)
TEL:075−692−3400
6
地下鉄
九条駅
WC
テルサホールロビー
学会カフェ
京都第一ホテル
交通案内
EV
WC
アバンティ
烏丸通
W
C
国道 1 号線
至名神高速
京都南 I.C.
W
C
Panasonic
西洞院通
第3会議室・第4会議室
次演者控室(第2会場から第7会場)
A・B・C会議室
新都ホテル
イビススタイルズ
イオンモール Kyoto 京都ステーション
7
会 場・周 辺・交 通 案 内
第 2 会議室
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
学術講演
学術講演
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター
精神保健研究所 薬物依存研究部部長
自殺予防総合対策センター副センター長
8 月 29 日(土)
10:00 ∼ 11:50 第 1 会場
学術講演
精神科医療機関における危険ドラッグ使用者の現状と
薬物依存症者に対する認知行動療法プログラムについて
松本 俊彦
略歴
1993 年,佐賀医科大学医学部卒業後,横浜市立大学医学部附属病院にて臨床研修の後,国立横浜病院精
神科,神奈川県立精神医療センター,横浜市立大学医学部附属病院精神科などを経て,2010 年より現職。
松本俊彦
わが国には薬物依存からの回復のための支援資源は深刻に不足している。薬物依存専門病院はごく少な
く,薬物依存専門医もほんの数えるほどしか存在しない。何よりも,多くの精神科医療機関は薬物依存患者に
対して忌避的であるという問題がある。なるほど,自助グループや民間リハビリ施設(ダルクなど)
といった当事
者による支援資源こそあるものの,これだけでは多様な薬物使用障害者のすべてをカバーするにはあまりにも心
許ない。
しかし,2013 年 6月に国会で「刑の一部執行猶予制度」を盛り込んだ改正刑法が成立し,遅くとも
2016 年 6月には多数の薬物関連事犯者が地域内で処遇されることが決まってしまった。いまや薬物依存症に
対する地域における支援資源の拡充は喫緊の課題といえるであろう。このような状況のなかで,我々が開発し
た薬物再乱用防止プログラム「SMARPP(Serigaya Methamphetamine Relapse Prevention Program)
」
は,将来における地域における薬物依存支援資源として重要な役割を担うことが期待されている。
現職
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部部長/自殺予防総
合対策センター副センター長。
日本アルコール・薬物医学会理事
日本精神科救急学会理事
日本青年期精神療法学会理事
日本依存神経精神科学会評議員
日本司法精神医学会評議員
SMARPPとは,米国において広く実施されている薬物依存に対する統合的外来治療プログラムをベースに
し,薬物依存の臨床経験が乏しい援助者でも提供できるように,ワークブックとマニュアルに依拠した再乱用防
止プログラムである。その効果は,治療プログラムからの離脱者が少なく,自助グループや民間リハビリへのつな
がりを高める点にある。これらのプログラムのもう1 つの効果は,プログラムを実施するなかで援助者が無理なく,
薬物依存に関する知識を深め,薬物依存に対する忌避的感情や苦手意識を克服し,多数の「プチ専門家」を
養成できる点にある。このことは,これらが専門医や支援資源の乏しいわが国にはまさにもってこいのプログラム
であることを意味している。
当日の発表では,危険ドラッグなどの最近の薬物乱用・依存の現状を報告するとともに,SMARPPの理念と
実際について講演をする予定である。
主な著書
単著
自傷行為の理解と援助―「故意に自分の健康を害する」若者たち(日本評論社,2009)
アディクションとしての自傷―「故意に自分の健康を害する」行動の精神病理(星和書店,2011)
自傷・自殺する子どもたち(子どものこころの発達を知るシリーズ)
(合同出版,2014)
編著
中高生のためのメンタル系サバイバルガイド(日本評論社,2012)
くすりにたよらない精神医学(日本評論社,2013) ほか
8
9
学術講演
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所
薬物依存研究部部長
自殺予防総合対策センター副センター長
まつもと としひこ
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
分科会① 企画主旨
分科会① 演者紹介
8 月 29 日(土)
15:45 ∼ 18:00 第 1 会場
分科会① 精神科薬物療法看護
話題提供者
精神科薬物療法看護の展望
宮下 誠 (みやした まこと)
田邉友也 (たなべ ともや)
略 歴 1995 年,看 護 師 資 格 習
略 歴 2000 年,河﨑会 看 護 専
得。2008 年,日本福祉大学福祉
門学校高等課程准看護学科卒
経営学部卒業。2010 年,精神科
業。2002 年,国立療養所千石荘
認 定 看 護 師 の 資 格 を 取 得。
2012 年,日本フォーカスチャー
病院附属看護学校卒業。2009
年,佛教大学通信教育課程教育
ティング協会認定指導士資格習
学部教育学科卒業。2010 年,日
得。
本精神科看護協会精神科認定看護師取得。2013 年
現職 医療法人杏和会阪南病院外来勤務。精神科認
より大阪府立大学大学院看護学研究科博士前期課程
定看護師
在籍中。2006 年より医療法人阪和錦秀会阪和いず
み病院に勤務。また,2007 年より特定非営利活動法
人精神医療サポートセンターにて活動。
現職 医療法人阪和錦秀会阪和いずみ病院,特定非
営利活動法人精神医療サポートセンター代表。精神
科認定看護師
精神科認定看護師制度の改正に伴い,各領域での分科会も今回で一区切りを迎えた。近年の精神科医療
は,病院中心から地域中心へと移りゆく中で,
「病棟」
「外来・訪問」
「地域・アウトリーチ」へと視野を広げてきた。
伊藤栄見子 (いとう えみこ)
その移行の中で精神科認定看護師がどのような視点で取り組みを行ってきたかについて話しあい,精神科薬
物療法看護の展望を語りたい。
精神科医療において,薬物療法は中心的な治療である。精神科認定看護師も,精神科薬物療法看護の視
間科学研究科対人援助学領域修
了。2009 年に精神科認定看護
師を取得。2014 年より病棟師長。
現職 京都府立洛南病院病棟師長。精神科認定看護
師
点から,その役割の一端を担ってきた。薬物療法にまつわる看護は,病棟だけでなく外来や訪問看護,デイケア
や地域においても欠かすことができない。それは,当事者のみならず家族を巻き込んだ支援として考えることが
必須である。さらには障がい者雇用の拡大を鑑み,就労支援やリワークといった産業精神医学・看護といった
新しい分野へも視野を拡げ,議論していく必要がある。
これまでは服薬場面や心理教育において当事者とかかわり,面談や家族教育などにおいて家族ともかかわっ
てきた。
しかしながら,精神科医療における看護として,日常行われている“与薬行為”がルーチン化され,文字
コメンテーター
通り
“行為”が目的になってしまっていることも否めない。
「服用する」
「服用しない」だけにとらわれるのではなく,
辻脇邦彦 (つじわき くにひこ)
略歴 1983 年,札幌市医師会看護専門学校准看護婦科卒業。1985 年,北海道立衛生学
院看護婦第二科卒業。同年,東京女子医科大学病院神経精神科勤務。2003 年,医療法人
社団翠会成増高等看護学校精神看護学専任教員。2006 年,医療法人社団翠会成増厚生病
院看護部教育担当。2012 年,埼玉医科大学大学院看護学研究科精神保健看護学専攻修士
課程修了。2013 年,埼玉医科大学保健医療学部看護学科精神看護学准教授。2015 年 4
月より現職。
現職 東都医療大学ヒューマンケア学部看護学科精神看護学准教授。
当事者の生活全般や,人とのつながりに目を向ける,
ということの重要性を再認識する必要がある。精神科薬物
療法看護において,当事者が安全,安楽,そしてなにより安心して生活できるための環境をどのように調整して
いくかは,病院,地域にかぎらず支援の重要なポイントになると考える。分科会では,当事者1人1人に合った薬
物療法とは何かを考え,当事者の希望に寄り添いながら,その人の生活をコーディネートしてゆく支援(テーラー
メイドの看護)への展望を皆さんと語りあえれば幸いである。
また,当日はSNSを活用し,会場からの意見をリア
ルタイムで取り上げる予定である。
座長
佐藤大輔 (さとう だいすけ)
略歴 1997 年,社会医療法人二本松会山形さくら町病院入職。2007 年精神科認定看護
師取得。2011 年,山形県立保健医療大学大学院保健医療学研究科修了。看護系大学や学
校の非常勤講師のほか各種講演も務める。2014 年よりリワーク準備担当。2015 年 4 月
より東北精神科 NST 研究会世話人会幹事。
現職 社会医療法人二本松会山形さくら町病院看護主任。リワークさくら担当看護師。精神
科認定看護師
10
11
分科会
略 歴 1989 年,京 都 大 学 医 療
技術短期大学部看護学科卒業
後,京 都 府 立 洛 南 病 院 入 職。
2005 年,立命館大学院応用人
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
分科会② 企画主旨
分科会② 演者紹介
8 月 29 日(土)
15:45 ∼ 18:00 第 2 会場
分科会② 児童・思春期精神看護
話題提供者
児童・思春期精神看護の再構成と今後の展望
専門的な人材を養成するために
天賀谷 隆 (あまがや たかし)
福岡雅津子 (ふくおか かづこ)
略 歴 1978 年,東 京 都 立 松 沢
略 歴 1995 年,看 護 専 門 学 校
看護専門学校卒業。2007 年,国
卒業。滋賀県立精神保健総合セ
際医療福祉大学大学院医療福祉
ンター就職。病棟勤務を経てデイ
学研究科卒業。1978 年,公立学
校共済組合関東中央病院看護部。
ケア勤務。2005 年,精神科認定
看護師(思春期青年期精神科看
1999 年,社団法人日本精神科
護分野,現児童・思春期精神看
看護技術協会事務局勤務。2001 年,財団法人井之
護領域)取得。2011 年,高知女子大学看護学研究科
頭病院看護部長。2007 年,厚生労働省虐待防止対
卒業。同年,精神看護専門看護師取得。
策室。2008 年,東海大学健康科学部看護学科准教
授。
現職 滋賀県立精神医療センター外来に勤務し,摂
食障害をもつ人に対する心理教育や継続相談を実施
現職 獨協医科大学看護学部教授,一般社団法人日
している。精神科認定看護師,精神看護専門看護師
本精神科看護協会副会長
いじめ,不登校,児童虐待,ひきこもりといった問題の背後には,不安障害,注意欠陥・多動性障害,
うつ病,
自閉症スペクトラム障害など医学的に治療が必要と考えられる子どもが数多くいるといわれている。このような子
どもたちの心の問題への対応は,精神科医療や学校の現場においてとても重要な課題であり,現在の児童思
しかし,児童思春期の問題が社会的な関心を集めている現在においても,子どもの心の問題の理解や支援
が十分とはいえない。学校などの集団生活の場はもちろんのこと,子どもが示す多彩な問題行動や精神身体症
状は,病院などの治療的な環境においても簡単に解決できるものではないのである。そして,その困難さは児童
思春期精神看護に携わっている多くの専門職者が体験していることであろう。それゆえに私たちは,子どもたち
座長
草地仁史 (くさち ひとし)
略歴 1999 年,看護師資格取得後,財団法人河田病院急性期病棟に勤務。2004 年精神
科認定看護師を取得。2006 年,岡山県立大学大学院を卒業(看護学修士)
。岡山県内の障
がい者支援事業や出前講座を行う。2008 年より専門学校のスクールカウンセラーを務め
る。2011 年より現職。2012 年,宇部市障害福祉課相談支援事業専門員を兼務。
現職 山口大学大学院医学系研究科臨床看護学講座講師,NPO法人ふらっとコミュニティ・
ユースコミュニケーション代表,宇部市地域自立支援協議会委員,精神科認定看護師
との関係性を大切にしながら,時間をかけてでも子どもたちが豊かに生きられるよう健康回復や生きづらさの改
善に着目した看護を提供しているのである。
これからの児童思春期精神看護は,さまざまな状況の中においても,
1人1人を大切にした,より具体的な支
援計画の創造が求められる時代に移行しはじめている。そのため,児童思春期の子どもたちを包括的に支援
でき,地域での生活を維持できるよう専門的にかかわることのできる人材の養成は急務といえよう。そこで,今回
の分科会では,現在まで児童思春期の子どもたちとかかわってきた看護師像を考察し,児童思春期精神看護
を専門とする看護師の未来像と今後の展望について,ディスカッションしていきたい。
12
13
分科会
春期精神医学および看護の役割はますます大きくなってきている。
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
分科会③ 企画主旨
分科会③ 演者紹介
8 月 29 日(土)
15:45 ∼ 18:00 第 5 会場
分科会③ 司法精神看護
司法精神医療における
精神科認定看護師の役割をめぐって
話題提供者
花房喜代治 (はなふさ きよじ)
鳥山哲郎 (とりやま てつろう)
略歴 2005 年に医療観察法指
略 歴 1993 年,佐 賀 市 医 師 会
定入院医療機関職員リーダー研
立看護専門学校卒業後,同年長
修を修了し,2011 年に精神科認
崎県入庁。県立大村病院,島原病
定看護師を取得。肥前精神医療
センター,琉球病院,菊池病院(看
院勤務の後,厚生労働省看護研
究研修センター看護教員養成課
護師長)において医療観察法の
程修了(2003 年)
。長崎県立佐
現場に従事。2014 年から佐賀大学大学院修士課程
世 保 看 護 学 校 で 専 任 教 員 ( 精 神 看 護 学 ) を 経 て,
に在学中。
2007 年より現職。2010 年,精神科認定看護師資
現職 佐賀大学大学院修士課程に在学中。精神科認
定看護師
格を取得。
現職 長崎県精神医療センター医療観察法病棟副看
護師長。精神科認定看護師
医療観察法の成立により,司法精神医療への取り組みが始まってから10 年が経過した。この新しい分野は,
高度の専門性を有するとともに精神科医療全体に及ぼす影響が大きいため,司法精神看護は精神科認定看
護師の活躍できる新たな領域に加えられ,平成 26 年度までに25 名に達した。本シンポジウムでは,医療観察法
ながら担ってきた役割について語っていただく。
3 名のシンポジストは,精神科看護師としての豊富な経験を踏まえ,日本における司法精神医療の黎明期に
臨み,司法精神看護の確立に向けて重要な役割を担ってきた方たちである。貴重な経験を通じて見えてきたこ
と,新たにこの領域の看護に携わる人やすべての精神科看護師に伝えたいことについて存分に語っていただき
略 歴 大 学 を 卒 業,就 職 後,
1998 年,国立南横浜病院(呼吸
器内科)に入職。2004 年,NHO
久 里 浜 ア ル コ ー ル 症 センタ ー
(現・久里浜医療センター)に転
任。2006 年,医療観察法病棟開
設に伴い異動。翌年,副師長昇任。精神科病棟に1 年
半勤務した後,ハーフサイズの医療観察法病棟に異
動,現在に至る。2014 年,精神科認定看護師資格を
取得。
現職 独立行政法人国立病院機構久里浜医療セン
ター医療観察法病棟副看護師長。精神科認定看護師
分科会
病棟やその他の病棟で指導的な役割を果たしてきた精神科認定看護師の方々に,これまでの経験を振り返り
福岡 透 (ふくおか とおる)
ながら,意見交換を行いたい。
座長・コメンテーター
座長
コメンテーター
略歴 岐阜県生まれ。北里大学看
護学部卒,北里大学大学院修士課
程修了,東京医科歯科大学大学院
博 士 後 期 課 程 修 了,博 士(看 護
学)
。北里大学東病院看護師,精
神看護学教員を経て,国立精神・
略歴 新潟県生まれ。東京大学文
学部社会学科卒,東京大学大学院
医学系研究科保健学専攻課程修
了,保健学博士。都立松沢病院看
護科,東京都精神医学総合研究所
医療看護研究室研究員,横浜市立
神経医療研究センター精神保健研究所 ( 司法医学研
究部 ) 研究員として,司法精神看護の研究に従事する。
2009 年より現職。
現職 東京医科歯科大学大学
院保健衛生学研究科精神保健看護学分野 准教授
大学看護短期大学部精神看護学教授,東京医科歯科
大学大学院保健衛生学研究科精神保健看護学分野教
授を経て現職。
現職 亀田医療大学看護学部 教授
宮本真巳 (みやもと まさみ)
美濃由紀子 (みの ゆきこ)
14
15
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
分科会④ 企画主旨
分科会④ 演者紹介
8 月 29 日(土)
15:45 ∼ 18:00 第 6 会場
分科会④ 薬物・アルコール依存症看護
話題提供者
嗜癖問題の現状と課題
戸田俊行 (とだ としゆき)
野口洋一 (のぐち よういち)
略 歴 1986 年,大 精 協 看 護 専
略歴 1998 年,内科病院入職。
門学校卒業。精神科で 19 年間勤
2002 年,いわくら病院入職。以
務。2000 年より現職。アルコー
後 12 年間アルコール依存症専
ル依存症看護の知識を深めたい
と,2010 年に精 神 科 認 定 看 護
門治療病棟で勤務。2012 年,精
神科認定看護師取得。2014 年
師を取得し,現在に至る。
精神科認定看護師の取り組んできたこととこれから取り組むべきこと
より身体合併症病棟で勤務。愛犬
現職 医療法人和気会新生会病院。精神科認定看護
はパグのマロン。
師
現職 医療法人稲門会いわくら病院身体合併症病棟
師長。精神科認定看護師。日本アルコール看護研究
会副会長。NPO 法人京都マック社員など
髙橋たか子 (たかはし たかこ)
依存症の代表格であるアルコール依存症者は,全国推計 109 万人と言われている。多量飲酒者等の予備
軍を含めると,その数は900 万人を超える。
また,近ごろ話題に上がるギャンブル依存症は,パチンコやスロット
店に通う利用者の0.6%は病的依存であるとの見方もあり,今後も依存症者の増加が懸念されている。
薬物・アルコール依存症看護を専門にしている精神科認定看護師たちはこの数年間,薬物やアルコール使
用問題を早期に介入するために,インターベンションの技術を高めるトレーニングなどを積極的に行い,家族相
談の実践を重ねてきた。
また,従来おこなってきた治療プログラムでは不十分であるとされる昨今,個別ケアを重
視したプログラムの開発をおこない,中でも,重複障害の方やクロスアディクションを抱えた人たちへの治療プロ
グラムはわずかながらも効果があるとの評価を得ている。そして,これらの取り組みは,自助グループを軸とした
地域連携のあり方をも考えるきっかけともなった。今後は,依存症当事者や家族の新たな回復のかたちを考えて
いかなければならないだろう。
分科会では,臨床で取り組んできたことを今一度振り返り,今後さらに求められる看護実践について意見交
換をしたいと考えている。
16
座長
鈴木良平 (すずき りょうへい)
略歴 東海大学健康科学部看護学科卒。東海大学医学部付属東京病院内科病棟勤務を経
て,現職。平成 24 年度から平成 26 年度まで日本精神科看護協会東京都支部事務局長。ア
ディクション看護に魅せられ,
「和合の理」をモットーに精神科認定看護師として活動中。家で
は4 姉妹の父。
現職 医療法人翠会成増厚生病院アルコール専門病棟。精神科認定看護師
17
分科会
略 歴 1990 年,長 野 県 立 駒ヶ
根病院(現長野県立こころの医療
センター駒ヶ根)入職。2010 年,
中部学院大学通信課程卒業,認
定心理士取得。慢性期,急性期病
棟を経て現職。
現職 地方独立行政法人長野県立病院機構長野県立
こころの医療センター駒ヶ根依存症病棟勤務,精神科
認定看護師
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
分科会⑤ 企画主旨
分科会⑤ 演者紹介
8 月 30 日(日)
13:15 ∼ 15:30 第 1 会場
分科会⑤ 行動制限最小化看護
話題提供者
行動制限最小化看護の意義と
今後の抱負・課題
廣茂徳 (ひろ しげのり)
大谷須美子 (おおたに すみこ)
略 歴 1995 年 12 月,北 林 厚
略 歴 1991 年,看 護 師 免 許 取
生会 五条山病院入職。平成 10
得,信貴山病院入職。2001 年,
年 3 月,奈良県病院協会准看護
急 性 期 治 療 病 棟 師 長 就 任。
学校卒業(准看護師免許取得)
。
2001 年 3 月,奈 良 県 医 師 会 看
2003 年,精神保健福祉士取得。
2008 年,精神科認定看護師(行
護学校卒業(看護師免許取得)
。
年,精神科救急病棟師長就任。2010 年,看護副部長
性期病棟就任)
。2010 年 1 月,包括的暴力防止プロ
(救急担当)就任。2011 年,医療安全管理者研修修
グラムトレーナー認定(CVPPP)
。同年 3 月,精神科
急性期治療病棟看護主任。2014 年 3 月,精神科急
精神科認定看護師の活動歴の長い方から,最近資格を認定された方まで,さまざまな活動歴の精神科認定
看護師の方に,この領域で看護活動を行うことの意義と今後の抱負,課題を伺いながら,以下の討論テーマを
含む諸課題について議論を深めたい。会場の精神科認定看護師,その他の参加者からも,臨床での活動につ
動制限最小化看護)取得。2009
2006 年 10 月,宇治おうばく病院入職(精神科亜急
了。2014年,武蔵野大学通信教育学部(心理学専攻)
卒業(学士取得)
。2014 年,認定看護管理者養成研
性期治療病棟の病棟師長。2015 年 4 月,精神科認
修ファーストレベル修了。精神科救急病棟師長と看護
定看護師(行動制限最小化領域)資格取得。同年4月,
精神科救急病棟にて病棟師長として勤務している。
現職 医療法人栄仁会宇治おうばく病院。精神科認
定看護師
副部長兼任。
現職 一般財団法人信貴山病院ハートランドしぎさ
ん副看護部長(救急担当)
。精神科認定看護師
武田慎太郎 (たけだ しんたろう)
伏田善祐 (ふしだ よしひろ)
略 歴 1996 年,信 貴 山 看 護 専
門学校卒業。同年 4 月三重県上
野病院に就職。1999 年,上野病
院退職。2000 年 4 月,いわくら
病院に就職(急性期治療病棟勤
務)
。2013 年,精神科認定看護
師資格取得(行動制限最小化看護領域)
。2015 年 4
月,大阪医科大学大学院看護学研究科入学。
現職 医療法人稲門会いわくら病院急性期治療病棟
師長。精神科認定看護師
加者との意見交換に十分な時間をとりたい。
討論テーマとしては以下のようなことを想定している。
①行動制限最小化の実現には,病院,病棟の組織文化を変えていく必要がある。自分自身の臨床現場からケ
ア文化を変えていくために精神科認定看護師が行えることは何か。
②
「630 調査」では,隔離・身体拘束人数が右肩上がりで増加を続けている。特に身体拘束の増加は著しい。
略 歴 1985 年,長 岡 病 院 で の
勤 務を経て,1991 年に京 都 府
看護専修学校卒業。1995 年よ
り現施設に勤務。2011 年,行動
制限最小化看護領域にて精神科
認定看護師資格を取得。2013
年より現職。
現職 滋賀県立精神医療センター 慢性期及びアル
コール治療病棟師長。精神科認定看護師。ラン・ナー
ス主宰
隔離・身体拘束増加の要因はなにか。増加に歯止めをかけるには,何が必要か。
③新オレンジプラン(2015 年 1月)でも取り上げられている認知症患者の隔離・身体拘束最小化についてどう
座長
考えるか。
④
「行動制限最小化委員会」の現状と,今後のあり方。形骸化が言われるが,精神科認定看護師が担う役割
は何か。隔離・身体拘束後のふりかえり,長期隔離・身体拘束患者のケース検討のあり方をどう考えるか。
⑤急性期の隔離・身体拘束について。早期解除のために必要なことは何か。
⑥開放観察の指示,その実施をめぐる問題。医師の指示のあり方に問題はないか。
⑦
「療養上の世話」に伴う一時解除をどう考えるか。看護師の判断による一時解除と医師との協働をどう整理
吉浜文洋 (よしはま ふみひろ)
略歴 1973 年,琉球大学保健学部保健学科卒業,玉木病院で看護助手として勤務。その
後,東京都立松沢看護専門学校を卒業。医療法人和泉会いずみ病院など主に民間精神科病
院に約 20 年勤務。2000 年,静岡県立大学短期大学部助教授,2006 年,富山大学医学部
看護学科助教授。2008 年,神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科教授,2011
年,神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科学科長。2013 年より現職。
現職 佛教大学保健医療技術学部看護学科 教授。一般社団法人日本精神科看護協会業務
執行理事。
するか。
⑧隔離・身体拘束の判断基準としての「切迫性」
「非代替性」
「一時性」についてのアセスメントのあり方。
「著
しい迷惑行為」
「不穏,多動」等はどう判断されなければならないか。
⑨高齢の入院患者の車いすの安全ベルト,
ミトン型手袋,
4点柵などを使用しないための方策。介護保険施設
から学べることはないか。
⑩隔離室,身体拘束の行われる部屋の環境について,
どう考えるか。
18
19
分科会
いての報告,そして,討論への参加を期待している。報告で終わらせず,シンポジスト間,あるいは,分科会参
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
教育セミナー
支部企画
8 月 29 日(土)14:30 ∼ 15:30 第 6 会場
8 月 29 日(土)13:15 ∼ 14:15 第 5 会場
鈴虫和尚のよもやま話
業務改善への取り組み
吉浜文洋(佛教大学保健医療技術学部看護学科)
京都鈴虫寺(華厳寺)住職 桂紹寿(かつら しょうじゅ)
末安民生(天理医療大学医療学部看護学科)
いま,
「京都通」注目のお寺が,
「鈴虫寺」です。そのチャーミングな名称とともに,行列のできるお寺と
日精看では,
これまで研究発表中心の学会運営が長く続いたが,近年,教育セミナ一,会員からの
して知られています。お寺では,秋の鈴虫の音色を,季節に関係なく聞くことができます。
応募による企画セミナーが充実してきている。学び,交流する場としての学術集会はどのような場である
全国から老若男女の方々が参拝に来られておりますが,若い女性が多くお見えになっているように感
べきか。
より意識的に臨床実践の質の向上をめざすには,何が必要とされているか。
このような問題意
じられました。お寺の書院の中では,鈴虫の音色を聞きながらの「鈴虫説法」の時間がもうけられてお
識から看護研究,各種セミナーに続いてプログラムに登場したのが「業務改善発表」である。
り,それを聞くために行列ができるのです。
精神医療・看護の質を向上させるには,
どのような取り組みが効果的か。
この問題意識にもっとも焦
お寺は,洛西の小高い松尾山麓の中に佇んでおり,厳かな静寂した境内では,四季折々の花や
点をあわせた取り組みがTQM 活動などの業務改善活動だろう。
しかし,最近まで日精看の学術集会
樹々,歳月を重ねた石や苔,竹林などに囲まれております。
第 38 回日本精神科看護学術集会から,
「業務改善発表」
と銘うったプログラムが登場し,第 39 回日
本精神科看護学術集会の53 席に続き,第 40 回日本精神科看護学術集会では47 席に及ぶ発表があ
った。今回の日本精神科看護学術集会専門Ⅰでは,長年業務改善に取り組んできた精神科病院,
この
ごろ取り組みだした病院の看護管理者に業務改善に取り組んだ経緯,その後の展開を報告していた
だき,精神科病院における業務改善活動の意義について検討し,あわせて日精看の業務改善発表の
ありかたについても論議していきたい。
教育セミナーの場を借りて,精神科病院における業務改善の現状を確認し,
日精看の学術集会での
業務改善発表の看護「研究」
との差別化,積み上げられてきた現場の知恵,工夫,実践知の収集・
整理,活用などについて意見交換を行いたい。
支部企画
教育セミナー
はなかった。
「鈴虫寺」の正式な名称は,
「妙徳山華厳寺」
といいます。江戸時代中期の享保 8 年(1723 年)
,鳳
潭上人(ほうたんしょうにん)によって開かれ,現在は,臨済宗に属する禅寺です。鳳潭上人は,比叡山
延暦寺で修行し,華厳宗の再興に力を注いだ学僧として知られています。
80 段の石段を上がった山門わきには,
「幸福地蔵様」がおられます。
日本で唯一わらじをお履きに
なったお地蔵様とのことです。願いごとをしたら,必ず歩いて願いを叶えに来てくださるといういわれが
あります。
今回の支部企画のコンセプトは,
「京都らしい魅力のある企画」でした。ご多用の中の和尚さんに快
く引き受けてもらい,当支部の1つの願いが叶うことができました。是非,皆様も和尚さんの心和むお話
を聞いて,元気をもらってください。
〈演者紹介〉
〈略歴〉
1971年1月1日生まれ。1996 年,北海道大学大学院文学部東洋哲学修士課程修了。1998 年,天龍寺専
門道場暫下。1998 年,華厳寺副住職,2014 年,華厳寺住職。現在に至る
20
21
教 育 セミナ ー ・ 支 部 企 画
は,看護「研究」発表が中心で,各病院で取り組まれている業務改善活動について情報交換する場
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
企画セミナー
企画セミナー
8 月 29 日(土)13:15 ∼ 14:15 第 3 会場
8 月 29 日(土)14:30 ∼ 15:30 第 3 会場
クリニカルラダー導入後,3年が経過した精神科病院の
人材育成における変化と課題
ファシリテート力を高める!
― 臨床で活用できるワークの紹介と体験 ―
看護管理者,チームリーダー,実習指導者……さまざまな立場で,臨床現場において意見や情報
を集約してコンセンサスを得た意思決定・看護実践をしていかなくてはいけません。そこで必要にな
るのが,グループプロセスに目を向け,意識的に働きかけることの出来るファシリテーターの存在です。
今回の企画では,その理解とスキルを高めるための1 手法を紹介します。体験(ワーク)を通して,楽
しみながら自施設での職員間のコミュニケーションや教育にも活用できる内容です。ぜひ,ご参加くだ
さい!
企画セミナー③
企画セミナー①
○鎗内希美子(医療法人以和貴会金岡中央病院)加本昇平(医療法人丹比荘丹比荘病院)
松本健児(医療法人清心会八尾こころのホスピタル)大谷須美子(一般財団法人信貴山病院ハートランドしぎさん)
○田代 誠・早瀬和彦・矢田弓子・清野孝行・渡辺勝次(公益財団法人積善会曽我病院)
相原法子(一般社団法人日本精神科看護協会)
看護部のコンセプトである「精神科看護が良い,はやる精神科病院」をめざし,2011 年よりクリニカ
ルラダーによるキャリア開発支援を導入した。これにより,看護部−スタッフ−看護科長が同じベクトルを
向き,組織が(に)求める人材育成が明確化された。
このプロセスには,ラダーレベル別院内教育の構築,外部研修の多用,精神科認定看護師を積極
的に教育へ登用・成長プロセスのための面談設定・看護研究の充実が挙げられ,あらゆる部分で
好転した。それは看護ケアに表現されるようになり,多くの新人看護師を獲得する一因にもなった。そ
して,臨床現場と教育の関係,役職者育成などの課題も見いだせた。
このプロセスについて紹介し,臨床現場での人材育成や教育のヒントを一緒に考えたい。
8 月 29 日(土)14:30 ∼ 15:30 第 7 会場
児童・思春期の看護実践を語ろう
「児童・思春期精神看護」事例検討会
― 外来の立場から―
― 子どもの思い,親の思い,そしてかかわる大人の思いに寄り添う―
第 18 回,第 19 回の専門学会Ⅰの企画セミナーにおいて,児童・思春期精神看護の事例検討会を
行ってきました。そして今回も引き続き新たな意見交換の場を設け,参加者の皆さんと一緒に事例検
討を行います。
児童・思春期病棟に入院してくる子どもたちの背景や,置かれている状況,抱えている問題を捉
えつつ,それらにまつわる感情を想像し,可能な限り私たちの気持ちを近づかせ追体験する中で見え
てきたことを話しあっていきたいと考えています。
まさに子どもの思い,親の思い,そしてかかわる大人
の思いに寄り添う企画にしました。さらに,児童・思春期精神看護の実践を学べる場とし,参加者お
のおのの臨床の知を出しあっていきたいと思っています。
22
企画セミナー④
企画セミナー②
○佐藤恵美子・進藤光子(聖マリアンナ会東横惠愛病院)福岡雅津子(滋賀県立精神医療センター)
宮崎大輔(長崎県精神医療センター)堀上千里(医療法人杏和会阪南病院)天賀谷 隆(獨協医科大学看護学部)
○矢野美也・時任克博・市来千絵(大阪府立精神医療センター)
西池絵衣子(天理医療大学医療学部看護学科)
児童・思春期外来では,発達障害の診断や適応障害,不登校,摂食障害,虐待を受けた心の問
題を抱える子どもや親へのケアなどを行っています。外来看護師として,子どもたちや家族へのケアを
はじめ,関係機関との調整,電話相談,環境調整,医療安全面などさまざまな看護実践について,実
践内容をまとめたものを報告しながら,今後の児童・思春期の看護実践について,ぜひみなさんと語
りあいたいと思います。
「専門外来や病棟がなくてもこんなことやっている」
「外来看護師にこれだけは
してほしい」
「こんなときはどうしているの?」
といった疑問でもかまいません。お気軽に参加してもらいた
いと思います。
23
企 画 セミナ ー
8 月 29 日(土)13:15 ∼ 14:15 第 7 会場
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
企画セミナー
企画セミナー
8 月 29 日(土)15:45 ∼ 16:45 第 3 会場
8 月 29 日(土)17:00 ∼ 18:00 第 3 会場
「劇団」行動制限プレゼンツ
徹底討論:これで良いのか? 「開放観察」
リエゾン実習大歓迎 ! せん妄ハンターになるコツと
精神科リエゾンチーム活動の実践報告しますスペシャル
せん妄に関する基礎知識のおさらいを目的にミニレクチャーと,当院における精神科リエゾンチーム
活動の実践報告を行います。特にせん妄の事例に対し,
どのようなチームアプローチを病棟全体に対
して展開するのかをご紹介いたします。
リエゾンナースの方や,今後のキャリアアップでご関心のある
方もご参加ください。それぞれのお立場で実際に活動するうえでのご苦労があるかもとお察しいたしま
す。そこで,会場では,20 分の意見交換の場を設けます。ご興味があれば,当院で3日間のリエゾン
ナースのシャドーイング実習も可能です。当院での精神科リエゾンチームによるカンファレンスやリエゾン
ナース活動の実際をご見学いただけます。本セミナーでご興味をもたれた方は,
どうぞお声がけ下さ
いませ。
企画セミナー⑦
企画セミナー⑤
○吉井ひろ子(兵庫医科大学病院)
○横嶋清美(医療法人財団青溪会駒木野病院)浅川佳則(医療法人長尾会ねや川サナトリウム)鎗内希美子(医療法人以和貴会金岡中央病院)
伏田善祐(滋賀県立精神医療センター)服部朝代(地方独立行政法人岡山県精神科医療センター)中田信枝(東京都立松沢病院)大西 恵(医療法人千水会赤穂仁泉病院)
近藤陽一(大阪府立精神医療センター)小森 晃(紀南こころの医療センター)賀山道広(山口県立こころの医療センター)小島 瞳(社会医療法人財団松原愛育会松原病院)
中山 晋(医療法人仁愛会水海道厚生病院)市川昌代(特定医療法人社団聖泉会聖十字病院)
開放観察は,行動制限を安全に解除するための方法として行われているが,この手法は,国の行
動制限基準である精神保健福祉法や関連告知には明記されておらず「終日開放観察」
「適宜開放
観察」など,その基準や運用方法は施設のルールに委ねられている。開放観察により行動制限最小
化が進められた事例がある一方で,隔離が長期間にわたると,隔離期間の遷延化の可能性も指摘さ
れている。開放観察の判断は,医療者によって異なり,看護師は多くのジレンマを抱えている。開放観
察はこのままで良いのかを,会場の参加者と共に,開放観察のあり方,その是非について議論を深め
たいと考える。
8 月 30 日(日)9:30 ∼ 10:30 第 2 会場
児童・思春期精神看護に役立つ行動学入門
じゃじゃーん ! やってきました北勢病院教育漫才
― ペアレントトレーニングの手法を学ぶ ―
―中堅看護師のモチベーションアップに向けて精神科病院の看護教育について考えよう―
ペアレントトレーニング(PT)は,発達障害のある子どもの支援に効果的な行動療法です。PTの手
法は,健常な子どもや学校現場,さらには,病院や企業教育でも応用され,多くの効果が検証されて
います。PTでもっとも大切なことは,適応行動や健康的な側面に焦点をあて,効果的に『ほめる(承
認する・気に掛ける・見守るなど)』ことです。
私たち看護師は,患者のさまざまな問題に焦点をあて,対応することに慣れています。
しかし,患者
の適応行動や健康的な側面に焦点を当てた対応を,意図的・計画的に実施しているでしょうか? 本セミナーは入門編として,PTの手法を紹介し,児童・思春期精神看護に役立つ『ほめる』対応の
ヒントが得られる時間にしていきたいと思います。
24
企画セミナー⑧
企画セミナー⑥
○佐藤利憲(仙台青葉学院短期大学看護学科)足立健一・佐々木ルミ(宮城県立精神医療センター)
今野美香(東北福祉大学せんだんホスピタル)野津春枝(医療法人菅野愛生会緑ヶ丘病院)
○前山絵美(特定医療法人北勢会北勢病院)
東谷美智子・児玉 学・社本昌美・飯島美咲・林摩由子・工藤千明(特定医療法人北勢会北勢病院)
当院はベッド数 174 床単科の精神科病院で閉鎖病棟 2 病棟,開放病棟の3 病棟,看護職員数は
78 名からなります。今から1 年前,当院で管理職がすべての病棟で交代するという1 つの転換期を迎
えました。
しかし,管理職を育成するための教育体制や,中堅看護師への教育や目標管理といったこ
とが,なかなか整備できておらずこの状況を迎えました。3 年ほど前から新人研修へ力を入れはじめ新
人教育は定着しました。ラダーも少しずつ整備されてきましたが,活かすことがなかなか難しく中堅看
護師の目標管理やモチベーションアップはとても難しいと感じていました。逆に中堅になるほど研修会
などから遠のいていく傾向もあるように感じていました。そこで,その中堅看護師の教育やモチベー
ションに焦点を当てて教育委員で考えていくことになりました。当院の現状,問題点をわかりやすく漫才
で表現します。
精神科における特に中堅看護師の教育や目標管理についてそしてモチベーションアップについて
情報交換や一緒に考えてみませんか?
25
企 画 セミナ ー
8 月 29 日(土)15:45 ∼ 18:00 第 7 会場
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
企画セミナー
企画セミナー
8 月 30 日(日)10:45 ∼ 11:45 第 6 会場
8 月 30 日(日)9:30 ∼ 10:30 第 6 会場
京都の岩倉と金沢の
精神病者保養所
思春期・青年期版アンガーコントロールトレーニング(AnCoT)
個別運営のご紹介(第2回)
アンガーマネジメントは,ご自身の怒り感情と上手に付きあうための心理技術です。2012 年,星和書
店が,精神疾患患者さん対象のアンガーマネジメントとして,思春期・青年期版アンガーコントロールト
レーニング(AnCoT)を出版してくださいました。筆者である野津は,所属施設において多職種と協働
し,①自由参加型 AnCoT,②グループAnCoT,③個別 AnCoTを継続させていただいております。
今回は①個別 AnCoTに焦点を絞り,患者さんの思春期・青年期の発達課題に向き合いながら,
相互成長を重ねていく介入や運営上のノウハウをご紹介させていただきます。
企画セミナー⑪
企画セミナー⑨
○野津春枝(医療法人菅野愛生会緑ヶ丘病院)佐藤利憲(仙台青葉学院短期大学看護学科)
鈴木砂由里(社会医療法人光徳会若宮病院)今野美香(東北福祉大学せんだんホスピタル)
鈴木志津子(社会医療法人光徳会若宮病院)佐藤貴子(宮城県立精神医療センター)
佐々木ルミ(宮城県立精神医療センター)
○薮 一明(医療法人社団浅ノ川桜ヶ丘病院)中村 治(大阪府立大学人間社会学部)
北岡和代(金沢大学医薬保健研究域)関 菊乃(医療法人積仁会岡部病院地域連携室)
戦前,精神病者の受け皿の1 つとして全国に45 か所あり,その6 割が京都と金沢に存在していた
精神病者保養所。精神衛生法により医療なしに患者を預かることを禁止されて65 年,歴史の流れに
顧みられることなく消滅していった保養所が,最近の調査により,医師や薬にできるだけ頼らず,地域
の中で患者が保養所の関係者とともに生活することにより,双方が恩恵を受けていた存在であったこ
ともわかってきました。
この企画では,80 年以上も前の先達の実践,精神科看護の1 つの源流とも言えそうな,京都の岩
倉と金沢の精神病者保養所の調査結果を紹介することにより,精神科看護の現状とこれからを見つ
めなおす一つの機会を提供できればと考えています。
薬物あるある! 漫才・コントで楽しく学ぼう
(総集編)
精神障害をもつ女性に特化した就労支援の取組
― 必要ですか,その頓服薬 ―
― NPO 法人 Salut の商品と当事者の語りによってうまれる人々の相互作用 ―
NPO 法人 Salut サリュ(就労継続支援 B 型事業所)は,京町屋にて女性精神障がい者を対象に
働く場を提供している。ブライダル商品に加え,ポーチ・アクセサリーなど和洋雑貨の製作販売を通し
て,その人が本来持っている能力を最大限に発揮できるよう支援を行っている。ここ数年,
【一般就労
をめざすひと】
【サリュでの仕事にやりがいをもつひと】
【毎日通所してくるひと】
【商品をたくさん売ろうと
するひと】など,意欲的に取り組む利用者が増加している。
また,教育機関からの講演依頼を受け,
利用者がみずからの体験を語る場面でもその力が発揮され,講演を聴いた人達が商品の購入やボ
ランティアとして協力してくれるなど,新しい“つながり”がうまれている。今回,教育機関での講演活動
を再現し,サリュについて紹介する。
26
企画セミナー⑫
企画セミナー⑩
○吉川陽子・吉浜文洋(佛教大学保健医療技術学部看護学科)瀬端万起(NPO法人 Salut 臨床心理士)
サリュメンバー(利用者 1 名)
○森 直美(医療法人桜桂会犬山病院)伊藤栄見子(京都府立洛南病院)小谷直江(独立行政法人鳥取医療センター)宮下 誠(医療法人杏和会阪南病院)
田邉友也(医療法人阪和錦秀会阪和いずみ病院)社本昌美(特定医療法人北勢会北勢病院)石浦のぶ(京都府支部事務局気付)佐藤貴子(宮城県立精神医療センター)
水野伸子(愛知県立城山病院)丹羽千夏(愛知県支部事務局気付)長嶺真知子(一般財団法人精神医学研究所附属東京武蔵野病院)
阿部一昭(医療法人社団一陽会陽和病院)田中雅之(医療法人東峰会関西青少年サナトリユーム)
2007 年の精神科認定看護師制度の改正により,専門領域が細分化されて以来,私たちが取り組
んできたセミナーも,今回が最後となりました。
「精神科薬物療法における看護師の役割とは?」
と投げ
かけた第1回目。他の領域の精神科認定看護師とコラボレーションでの,
「服薬自己管理をめぐる問
題」や「患者さんは薬物療法を拒否する権利があるか?」など。そして直近の福島の学会では「飲まさ
れる薬から自ら飲む薬へと変わるために」
と題し,皆様と薬物療法看護について,議論してきました。
今回は総集編として新旧メンバーが集結し,使用の判断を看護師に委ねられることの多い頓服薬に
ついて考え,話し合いたいと思います。精神科薬物療法看護に興味のある方,
うわさに聞く精神科薬
物療法看護の企画セミナーに参加する機会のなかった方,常連の方の参加も大歓迎です。参加者
全員の熱気で,晩夏の京都をさらに熱くしませんか?
27
企 画 セミナ ー
8 月 30 日(日)13:15 ∼ 15:30 第 2 会場
8 月 30 日(日)10:45 ∼ 11:45 第 2 会場
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
企画セミナー
企画セミナー・相談ブース
8 月 30 日(日)13:15 ∼ 15:30 第 3 会場
8 月 30 日(日)13:15 ∼ 15:30 第 6 会場
劇団バッカスによる薬物・アルコール依存症看護場面での
困りごと解決相談劇場
薬物・アルコール医療看護を行っている場面で,日ごろ困っていることや悩んでいることなどを劇団
バッカスの劇団員(薬物・アルコール依存症看護を専門とする精神科認定看護師の仲間達)がロー
ルプレイングで再現し,集まって頂いた会場の皆さんと一緒に喧々諤々とディスカッションし解決策を導
き出していきたいと思います。
*劇団バッカスは第 24 回日本アルコール看護研究会群馬大会の企画セミナーから活動開始した精神
科認定看護師の取り組みで,今回で3 回目の活動です。ちなみに「バッカス」
とはローマ神話の酒の
神様です。
企画セミナー⑮
企画セミナー⑬
○野口洋一(医療法人稲門会いわくら病院)出海眞理江(一般財団法人創精会松山記念病院)髙橋たか子(長野県立こころの医療センター駒ケ根)
河野麻美(公益財団法人住吉偕成会住吉病院)泉田美香(社会医療法人木下会千葉西総合病院)長根尾素子(医療法人社団翠会成増厚生病院東京アルコール医療総合センター)
田中瑞樹(医療法人せのがわ瀬野川病院)溝口直美(医療法人社団緑会八幡厚生病院)藤原稔章(社会医療法人あいざと会藍里病院)藤岡 誠(医療法人杏和会阪南病院)
長田孝士(医療法人以和貴会金岡中央病院)青柳歌織(埼玉県立精神医療センター)池本淳一(医療法人せのがわ瀬野川病院)長井理治(医療法人利田会久米田病院)
精神科看護倫理「ちょっと,みんなでエシカらない?
(ethical:倫理らない?)
」第2弾!
精神科認定看護師
企画セミナー⑭
28
認定相談ブース
精神科認定看護師の会
精神科認定看護師制度が創設されて21 年が経ちます。近年の精神科医療現場では多様な症状
や課題を持つ対象者への対応を期待されている中で,本制度は平成 27 年度から従来の10 領域が
統合され,より高度の知識や技術が求められています。領域を統合した背景には,
「身体合併症をも
つ認知症患者」や「服薬指導が必要な訪問看護の利用者」など複数の領域が重なり合う看護実践
を行うためとされていますが,皆さんの中には今後,精神科認定看護師としてどのような活動を行うか
戸惑う方もおられるのではないでしょうか。
ブースでは,日頃の看護や活動に対する悩みなどの相談や,希望をもって精神科認定看護師をめ
ざしてもらえるようなアドバイス,そして精神科看護師としての日頃のかかわりなどを当会会員が対応さ
せていただきます。
どうぞお立ち寄りください。
29
企 画 セミナ ー ・ 相 談 ブ ース
他科に誇れる精神科の専門技術
「メンタル・ステータス・イグザミネーション」
血液検査や画像検査,バイタルサインなどによって病気や症状が見える身体科とは異なり,精神科
では医療者の体系的な観察と論理的な記録がなければ病気や症状は見えず,診断と治療の質・看
護の質は担保されません。ですから,患者とのかかわりを記録として文字化し,思考や知覚や感情と
いった精神機能別に分類し,適切な精神症候学用語で表現し,精神機能の状態や精神疾患を推論
するという専門技術,メンタル・ステータス・イグザミネーション(略して,MSE)が必要なのです。
このMSEは,精神医療従事者にとってはもっとも基本的・基礎的なものですが,他科の看護師で
は到底真似ができないほど高度な技術です。そんな他科に誇れる精神科の専門技術 MSEを身につ
けたい人,精神科看護が好きなのに誇りや自信が持てない人,必聴のセミナーです。
日常の看護援助の中で,たとえば長期的な行動制限に関して「このままでいいのだろうか?」
といっ
た疑問や違和感をもつことはありませんか?第1弾の前回は,倫理的に問題と考えられるあるある場面
を取り上げ会場のみなさまのご意見をまとめました(精神看護 7月号に掲載)。今回の第 2 弾では,そ
のあるある場面を現場でどう話し合いをおこなっていくかという
「倫理的カンファレンス」に焦点をあてま
す。
エ シカ
倫理とはエシック。わたしたちは,
「ちょっと,みんなでエシカらない?
(ethical: 倫理らない?)」をス
ローガンにしています。倫理的な話し合いの場をもつ(エシカる)
と,出会える自分とは違う意見。お互
いの意見を尊重しあうと,メリットは患者とその家族への看護に還元されます。
会場のみなさまと,現場でのカンファレンスをどうすすめていくかといった意見交換を行い,共に「エ
シカる」な風を吹かせてみませんか。
8 月 29 日(土)∼ 8 月 30 日(日) テルサホール 1F2F ロビー
8 月 30 日(日)13:15 ∼ 15:30 第 5 会場
○武藤教志(宝塚市立病院)小野 悟(公益社団法人岐阜病院)
松本健児(医療法人清心会八尾こころのホスピタル)西本明生(医療法人桜花会醍醐病院)
○吉井ひろ子(兵庫医科大学病院)杉原正美(社会医療法人北斗会ほくとクリニック病院)
田邉友也(医療法人阪和錦秀会阪和いずみ病院)
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
ランチョンセミナー・企業セミナー
出展作業所
大塚製薬株式会社
8 月 30 日(日)
12:00 ∼ 13:00 第 1 会場 今回,出展にご協力頂いた施設です。出展時間はそれぞれ異なりますので,ぜひお早めにお立ち
寄り下さい。出展場所は当日,看板でご案内します。
統合失調症患者さんの「社会参加」を応援する
施設名
∼ジッセン的応援のすすめ∼
NPO 法人ユースサポートネットとも
アトリエとも
座長 小松尚司(医療法人稲門会いわくら病院看護部長)
へとシフトし,
日常の生活に戻ること
(normalization)
を目指すようにもなってきた。患者さんからは「再
発を恐れずに過ごしたい」,
「恋愛や結婚を考えたい」,
「もっと働きたい」などの声があがるが,彼ら
の想いと私たちの支援にはまだ隔たりが大きい。その解決のためのアプローチには,①有効な抗精神
出展作業所
ランチョンセミナー
演者 肥田裕久(医療法人社団宙麦会ひだクリニック院長)
統合失調症の治療目標は,症状をどのように抑えるかというメディカルモデルからリカバリーモデル
出展日
病薬の適正使用(持続性注射製剤への期待),②認知機能リハビリテーションの開発や検証,③多
職種チームによる支援,④本人の希望や夢,ストレングスに重点をおいた支援環境,の 4 つがある。
社会福祉法人ミッションからしだね
からしだねワークス
Joint joy
いきいき・いわくら
〈雑貨〉
8 月 29 日(土)∼ 【購入特典有】こころの病をもつ女性が京町家で作るオ
8 月 30 日(日)
リジナルブランド,nui-mono,Sippo,tsumami を販
売。
サリュ
座長 天賀谷隆(獨協医科大学看護学部精神看護学教授)
演者 谷岡哲也(徳島大学大学院医歯薬研究部保健科学部門看護学系教授)
安原由子(徳島大学大学院医歯薬研究部保健科学部門看護学系准教授)
日本精神科看護学会誌・学術集会誌が
「メディカルオンライン」で検索・閲覧・印刷できます
今回の学術集会で発表される看護研究論文は2015年8月下旬からメディカルオンラインで閲覧・印刷ができます。
また,2010年以降の日本精神科看護学会誌・学術集会誌に掲載されている看護研究が,
日精看の会員であれば無料
企業セミナー
で閲覧・利用できます。
日精看ホームページの「日精看会員ページ」にログイン後,
「会員向け情報」にアクセス,
「文献
現在わが国では,
リスペリドンやパリペリドンを有効成分とする非定型抗精神病薬の持効性抗注
射剤(Long Acting Injection: LAI)が発売されている。
リスペリドンLAI が臀筋のみへの投与な
のに対し,パリペリドンLAIは初回と2 回目は三角筋への投与,3 回目以降は三角筋と臀筋の注射が
選択可能である。確実な治療を行うためには,安全で適切な注射部位を選択し,的確に筋肉内に
検索」
のところにある
「I
D/パスワードはこちら」
をクリックし,
I
D/パスワードを入手します。
そして,
「メディカルオンライン」
のバナーをクリックして「メディカルオンライン」のトップページに移動,
トップページ右にあるログイン画面(❶)にID・パ
スワードを入力すると,
ログインは完了です。
ログインが完了すると,画面が❷と変わります。ページ上部の検索バー(❸)
※日本精神科看護学会誌・学術集会誌以外の文献の閲覧・利用は有料となります。
でご希望の文献を検索・閲覧してください。
薬液を注入することが重要である。本企画セミナーでは,臀筋と三角筋における神経・血管の走行
3
を踏まえた注射部位のアセスメント,適切な角度で注射針を刺入する方法について解説する。また,
2015 年 6月現在までにアップされている文献は,以下
参加者全員に臀筋と三角筋の実物大モデルを用いた演習を通して,より安全で確実な筋肉注射手
の通りです。
『日本精神科看護学会誌 2010 Vol.53 No.1 ∼
技について理解を深めていただく機会を設けた。今回の経験が,精神科領域における臨床看護の
●
No.3 / 2011 Vol.54 No.1 ∼ No.3』
一助となれば幸いである。
『日本 精 神 科 看 護 学 術 集 会 誌 2012 Vol.55
●
No.1 ∼ No.3 / 2013 Vol.56 No.1 ∼ No.3 /
1
30
2014 Vol.57 No.1 ∼ No.3』
2
*最新巻は随時,更新していく予定です。
31
ラ ン チョン セミナ ー ・ 企 業 セミナ ー ・ 出 展 作 業 所
持効性注射製剤(LAI)の安全で確実な注射方法の解説と演習
〈たべもの,本,印刷物〉
8 月 29 日(土)∼ 【特別出店!】カフェオリジナルのパウンドケーキや
8 月 30 日(日)
クッキー,冷たいお飲み物をご用意してお待ちしてお
ります。
〈雑貨〉
8 月 29 日(土)∼ 障害があっても働くことのたいへんさや楽しさを,大
8 月 30 日(日)
切に活動しています。ドイツ製ガラスを使用した装飾
品などを販売します。
NPO 法人 Salut
ヤンセンファーマ株式会社
8 月 30 日(日)
9:30 ∼ 11:45 第 5 会場 〈たべもの,雑貨〉
8 月 29 日(土)∼ 【数量限定】ほくほくジャガイモを練りこんだ自家製
8 月 30 日(日)
フォカッチャサンド!! アート雑貨と焼き菓子も販
売します。
〈たべもの〉
8 月 29 日(土)∼ 大切な人に伝えたいもの,そんなおむすびやお菓子を
8 月 30 日(日)
自然の恵みをつめこんでお届けしています! ぜひご
賞味ください。
NPO 法人 Joint joy
医療法人稲門会
当日はささやかな経験を交えながら話をしていきたい。
販売品
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
看護研究発表 群席一覧
看護研究発表 群席一覧
A病院における高齢のアルコール依存症患者を対象とした小集団活動の役割と今後の課題
14 席 A病院精神科病棟で個室を利用した患者の背景から 利用者のニーズを基にした個室のあり方の検討
新潟県 医療法人崇徳会田宮病院
五十嵐 薫
15 席 患者,家族が自ら考える,看護者とともに学び続ける 教育的かかわりによる看護実践の構築
広島県 府中市立湯が丘病院
瀧本 綾乃
16 席 自殺関連行動や自殺念慮のある患者をもつ家族の感情表出の実態調査 東京都 都立松沢病院
山川 哲也
第 5 群 児童・思春期精神看護②
長野県 地方独立行政法人長野県立病院機構長野県立こころの医療センター駒ヶ根
座長:山内賢司(医療法人カメリア横浜カメリアホスピタル)
*研究代表者のお名前を掲載しています。
群席一覧
第 1 群 アルコール依存症看護・看護者の意識
座長:薮本博之(特定医療法人福知会もみじヶ丘病院)
1 席
8 月 29 日 13:15 ~ 14:15 第 1 会場
石塚 裕樹
アルコール依存症患者に対する看護師の陰性感情の現状調査
鹿児島県 公益財団法人慈愛会谷山病院
水元 梨江
3 席 精神科看護師の地域包括支援に対する意識と自律性の関係 佐賀県 医療法人松籟会松籟病院
荒川 麗
4 席 精神科救急病棟で外国人患者とのかかわりを通して感じたスタッフの思い 長崎県 長崎県精神医療センター
林 博道
第 2 群 児童・思春期精神看護①
2 席
座長:竹原厚子(香川県立丸亀病院)
5 席
6 席
8 月 29 日 13:15 ~ 14:15 第 2 会場
児童思春期病棟に入院中の子供の家族支援を考える 家族のストレスに焦点をあてたかかわり
島根県 県立こころの医療センター
岸 慈子
強迫性障害患者の母子分離について 山梨県 地方独立行政法人山梨県立病院機構山梨県立北病院
7 席
8 席
高山 敏治
小児心療科病棟における自室安静時間についての意識調査
子供へのインタビュー調査から倫理的側面を考える
愛知県 あいち小児保健医療総合センター
立森 正樹
思春期患者の思いや言動を承認する ノートでかかわった患者の変化について
神奈川県 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立精神医療センター
光井 怜美
第 3 群 セルフケア・リハビリ
座長:竹下保稔(東京大学医学部附属病院)
8 月 29 日 13:15 ~ 14:15 第 4 会場
地域で生活する精神障がい者に対する精神症状改善のためのセルフケア支援
リズム運動(ガム噛み)による介入
座長:佐藤貴子(宮城県立精神医療センター)
8 月 29 日 14:30 ~ 15:30 第 4 会場
21 席 閉鎖病棟入院中の社会生活障害 機能別による看護援助への試み
北海道 独立行政法人国立病院機構帯広病院
大森 麻美
22 席 認知症閉鎖病棟における無断離院に関する研究 東京都 医療法人社団大和会大内病院
首藤 仁子
23 席 精神科薬物療法を受ける患者を援助する病棟看護師の抱える困難 山梨県 山梨県立大学看護学部
野澤 由美
24 席 精神科病棟における内服薬管理業務の改善
インシデント減少に向けた処方箋ファイルとその運用マニュアルの作成とその効果
埼玉県 社会福祉法人埼玉県済生会鴻巣病院
横田 純子
第 7 群 司法精神看護
座長:御子柴治男(独立行政法人国立精神・神経医療研究センタ-病院)8 月 29 日 14:30 ~ 15:30 第 5 会場
25 席 医療観察法における退院支援 入院後 18 か月を超えた対象者へのかかわりを通して
神奈川県 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立精神医療センター
東京都 共立女子大学看護学部
日下 和代
10 席 長期入院患者に対する小集団アプローチの効果 外出の抵抗が強い患者が外出できた事例を振り返って
広島県 特定医療法人大慈会三原病院
荻野 智子
11 席 精神科急性期治療病棟における自己理解をテーマとした
退院支援プログラムの効果と課題 福岡県 医療法人和光会一本松すずかけ病院
尾澤 純子
12 席 多飲水のある患者への飲水自己コントロールに向けたかかわり トークンエコノミーを用いたアプローチ
鳥取県 独立行政法人国立病院機構鳥取医療センター
第 4 群 家族支援
17 席 総合病院の精神科閉鎖病棟での注意欠如多動性障がい児に対する看護の一考察 北海道 旭川市立旭川病院
山口 涼
18 席 不眠・不安に加え,疾患に対して周囲の理解がない患者とのかかわり
家族の役割を担うことの大切さを感じた事例
京都府 医療法人稲門会いわくら病院
石川 佳彦
19 席 神経性無食欲症患者に対する絵本の読み聞かせの効果 長崎県 長崎県精神医療センター
山道 直美
20 席 児童思春期精神科における身体拘束開始時の看護師の思いと行動
不穏症状を示した患者の対応経験の語りから
東京都 都立小児総合医療センター
今井 梓
第 6 群 看護管理①・薬物療法
8 月 29 日 14:30 ~ 15:30 第 1 会場
13 席 ペアレントトレーニングを用いた子育て支援の試み
効果的な養育スキルを開発するための基礎的検討
宮城県 仙台青葉学院短期大学看護学科
佐藤 利憲
32
山梨県 地方独立行政法人山梨県立病院機構山梨県立北病院
横森いづみ
27 席 医療観察法入院処遇のユニット移室への不安をもつ対象者への援助
セルフモニタリングシートを導入して
大阪府 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立精神医療センター
上田 歩
座長:佐土原栄二(独立行政法人国立病院機構舞鶴医療センター)
加藤 充弘
26 席 医療観察法指定入院医療機関併設型病床における統一したかかわりをめざした取り組み
業務改善前後の意識調査から
園田 真之
28 席 医療観察法病棟で働く精神科看護師が実践する患者が自信を獲得するための看護介入
長崎県 長崎県精神医療センター
境 由紀子
第 8 群 看護管理②
座長:田中志和(山口大学医学部附属病院)
8 月 29 日 15:45 ~ 16:45 第 4 会場
29 席 目標管理にポートフォリオを用いた研修の効果 精神科病院におけるポートフォリオ研修の評価とコンピテンシー
山梨県 山梨県立大学看護学部
山田 光子
33
看護研究発表
群 席一覧
9 席
8 月 29 日 14:30 ~ 15:30 第 2 会場
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
看護研究発表 群席一覧
看護研究発表 群席一覧
30 席 精神科新卒看護師の職場適応への支援 離職防止の支援を行って
沖縄県 独立行政法人国立病院機構琉球病院
宇良 俊二
47 席 拘束解除評価シートを用いた行動制限最小化への試み 長期拘束患者の開放観察をめざして
31 席 新人看護師の視点から考える院内教育のあり方 効果的な教育体制の検討
広島県 特定医療法人大慈会三原病院
友安 英喜
32 席 精神科看護師の就労意識に対するアンケート調査 あなたが精神科看護師になる前に戻ることができたら
広島県 特定医療法人大慈会三原病院
友安 英喜
第 9 群 不安・ストレス
第 13 群 実習指導②
座長:上松久美子(公益社団法人いちょうの樹メンタルホスピタル鹿児島)8 月 29 日 17:00 ~ 18:00 第 4 会場
33 席 精神科病棟の臨床経験 10 年以上あるベテラン看護師が精神科救急病棟の勤務中に患者の
対応において感じるストレスについての研究 救急病棟に入院する認知症患者への新たな看護介入再考の必要性
東京都 医療法人社団青山会青木病院
六田 良彦
34 席 精神科看護師のシャイネスの実態調査 A病院における地域生活移行支援とシャイネスの関係の検討から
佐賀県 医療法人松籟会松籟病院
清水 克哉
35 席 A病院における精神科看護師の陰性感情が患者対応に及ぼす影響 北海道 岩見沢市立総合病院
仲屋のぞみ
第 10 群 看護倫理・暴力
座長:鎗内希美子(医療法人以和貴会金岡中央病院)
大阪府 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立精神医療センター
西村 美保
座長:板倉誠一(医療法人社団一秀会葛飾橋病院)
8 月 30 日 10:45 ~ 11:45 第 4 会場
48 席 看護実習生の存在が精神科病棟看護スタッフの意識の変化に及ぼす影響
看護スタッフの看護実習生に対する意識調査から
広島県 県立広島大学保健福祉学部
近藤美也子
49 席 精神看護学における映像教材の有効性の検討 ビデオ教材の作成過程と評価
神奈川県 横浜創英大学看護学部
江藤 和子
50 席 「身体拘束患者の看護」 について精神看護学実習での臨地実習指導者による指導の学生の学び
学生課題レポートの内容分析から
埼玉県 埼玉県医科大学保健医療学部
成田みぎわ
8 月 30 日 9:30 ~ 10:30 第 1 会場
36 席 精神科看護師の自己効力感と倫理的行動との関係 福井県 福井医療短期大学看護学科
坂東紀代美
37 席 精神科看護師の看取りケアに影響を及ぼす要因の検討 鹿児島県 公益社団法人いちょうの樹メンタルホスピタル鹿児島
福ヶ野梨奈
38 席 院内 OJT によるディエスカレーションについての教育効果の検証
奈良県 一般財団法人信貴山病院ハートランドしぎさん
三宅 健太
看護職種と他職種を比較検討して
39 席 言葉の暴力に対する意識調査 広島県 特定医療法人大慈会三原病院
井上 雄二
第 11 群 実習指導①
座長:福永布美(社会医療法人仁厚会医療福祉センター倉吉病院)
8 月 30 日 9:30 ~ 10:30 第 4 会場
座長:小森 晃(紀南こころの医療センター)
44 席
看護研究発表
群 席一覧
40 席 病棟-デイケア連動型実習プログラムによる学生の学びの分析
宮崎県 宮崎県立看護大学看護学部
川村 道子
41 席 精神看護学作業所実習を行った学生の学びと実習方法の検討 東京都 八王子市立看護専門学校
小森ウメノ
42 席 デイケアおよびグループホーム実習を取り入れた精神看護学実習における学生の学習効果
群馬県 上武大学看護学部
鎌田由美子
43 席 看護学生の精神看護学実習後における SST の学習効果 会話技能技術と対人関係技術の検討
神奈川県 横浜創英大学看護学部
椎野 雅代
第 12 群 行動制限最小化看護
8 月 30 日 10:45 ~ 11:45 第 1 会場
精神科病院における隔離施行者数増加の要因分析 精神科病院における身体拘束施行数増加の要因分析 第2報
奈良県 一般財団法人信貴山病院ハートランドしぎさん
大谷須美子
45 席 精神科救急入院料病棟における患者満足度調査 福岡県 県立精神医療センター太宰府病院
武藤 博
スタッフの不安に着目したアプローチ
46 席 車椅子拘束解除への取り組み 愛知県 県立城山病院
渡邉 正樹
34
35
第 22 回日本精神科看護学術集会専門Ⅰ プログラム集
業務改善発表 群席一覧
*発表者のお名前を掲載しています。
業務改善発表 群席一覧
第1群
座長:内野隆幸(医療法人緑心会福岡保養院)
1 席
8 月 29 日 13:15 ~ 14:15 第 6 会場
認知症ケア質向上に向けた業務改善活動の取り組み
広島県 医療法人社団大谷会大谷リハビリテーション病院
岩下 晃子
家族と絶縁・疎遠に対するアプローチ 家族看護を見直すきっかけ作り
京都府 医療法人稲門会いわくら病院
パーカー莉乃
3 席 自発的に料理を希望した2症例のデイケアプログラム内容への影響
神奈川県 川崎市立看護短期大学
尾近 千鶴
4 席 急性期病院におけるリエゾンチーム活動の展開(第 1 報)
2 席
高知県 社会医療法人近森会近森病院総合心療センター
萩原 博
2016 年度「日本精神科看護学術集会」開催予定
第41回日本精神科看護
全国大会(仮称)
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全国
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第23回日本精神科看護学術集会
新潟
岩手県盛岡市盛岡駅西通 2-9-1
論文投稿 ◆ 支部推薦(論文投稿は各支部にご確認ください)
企画セミナー ◆ 平成 28 年1月 応募〆切予定
業務改善発表 ◆ 平成 28 年 2 月 応募〆切予定
参加申込受付 ◆ 平成 28 年 2 月開始予定
専門
6月10日(金)∼ 6月12日(日)
会 場 ◆ 盛岡市民文化ホール
(マリオス)
日 程 ◆ 平成28年
専門学会(仮称)
11月26日(土)∼11月27日(日)
会 場 ◆ 朱鷺メッセ
日 程 ◆ 平成28年
新潟県新潟市中央区万代島6-1
論文投稿 ◆ 平成 28 年 5 月 応募〆切予定(支部推薦不要)
企画セミナー ◆ 平成 28 年 6 月 応募〆切予定
業務改善発表 ◆ 平成 28 年 7 月 応募〆切予定
参加申込受付 ◆ 平成 28 年 7 月開始予定
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※平成 28 年度に「日本精神科看護学術集会 専門Ⅰ」
「日本精神
科看護学術集会 専門Ⅱ」を統合します。
最新情報,詳細に関しては『Nursing star』,日精看 web サイ
ト(http://www.jpna.jp/)で随時お知らせします。