学校だより(6月) さいたま市立三室小学校 平成27年6月2日発行 か け は し 晴れる濃みどり 色はつらつと 校 長 奥脇 千鶴子 トトロの森の緑も濃さを増し、強い日差しは、日ごとに夏らしくなってきました。先週 行われた運動会では、9月に行っていた運動会を5月に変更し、進級したばかりの子ども たちが短期間の練習でしっかりできるだろうかと心配していましたが、子どもたちのがん ばりはもちろん、保護者の皆様や地域の方々の大きな声援もあり、充実した活動を行うこ とができました。 代表委員会テーマ「三室っ子 稲妻 太陽 輝かせ!」のとおり、ゴールを目指して力いっ ぱい駆け抜ける姿、友達と気持ちをひとつにして力を合わせ全身で表現する姿、リーダー として運動会を支え働く6年生、ルールとマナーを守る清々しい態度、応援団長を中心に 熱のこもった応援、どの場面でもはつらつとした姿が見られ、胸が熱くなりました。 運動会を通して、子どもたちは、様々なことを感じたことと思います。子どもが感じた ことに耳を傾け、共感することで子どもの感動はふくらみ感じる心は磨かれていきます。 子どもは、さらに自分を好きになり、次への意欲を育んでいきます。 梅雨の季節を迎え、外で元気に遊べる日も少なくなってきますが、校舎内で安全に過ご すためにはどうすればいいかなど、自分たちの生活は自分たちでつくっていくという大事 なことを学んでいく、意欲に満ちた6月にしていきたいと考えております。 「ねずみのつくった あさごはん」安房直子 文 田中槇子 絵 秋書房 虫歯が痛いねずみさんが、休診中の歯医者さんに行ってむりやり治療をお願 いします。小さな子どもたちを抱え、裁縫で暮らしをたてているというねずみさ ん。若い歯医者さんは心を動かされて、ちょいちょいと治療してあげます。お 礼にと、ねずみさんは穴の開いた靴下をつくろってあげるというのです。さて、 歯医者さんは穴の開いた靴下を出しておきました。すると… 5月に読んだ本 ランチルームでの会食が終了し、久しぶりの昼の読み聞かせでした。 「としょかんねずみ2 ひみつのともだち」ダニエル・カーク 作 わたなべてつた 訳 瑞雲社 サムは図書館に住むねずみです。本を読むことと書くことが大好き。でも大変な恥ずかしがりやさんなので、 まだ誰にも会ったことがありません。ある日のこと、図書館の絵本作家クラブの少年トムは、サムがねずみで あることを知ってしまいました。トムはなんとかサムと一緒に絵本を作ろうと思うのですが…。 『としょかん ねずみ』の続編のこの絵本では、本作りの楽しさと、友情の大切さが、生き生きと描かれています。 「としょかんねずみ3 サムとサラのせかいたんけん」ダニエル・カーク 作 わたなべてつた 訳 瑞雲社 としょかんねずみのサムは、ある晩サラというねずみに会いました。サムは探検するよりも、本を読んだり調 べたりする方が好きなのに、行動的なサラは探検が大好き! 一緒に探検に行くことになったのですが…。 「としょかんねずみ4 はくぶつかんのひみつ」ダニエル・カーク 作 わたなべてつた 訳 瑞雲社 サムは図書館に住む、本が大好きなねずみ。ある日サムは友達の冒険ねずみのサラと一緒に、真夜中の博 物館へ行くことに。サム達を待 ち受けるのはたくさんの美術 品、標本、そして…。図書館を 飛び出して博物館へ!サムとサ ラの新しい冒険です。 「としょかんねずみ」シリー ズは、早速購入し、発見の森 に置いてあります。 としょかんねずみのサムが登場する絵本、 「としょかんねずみ」シリーズを最初に読んだとき僕が思ったこ とは、 「ああ、サムのように図書館に住みたい!」ということでした。そうすれば、本に埋もれて好きなだけ 読書をして暮らせるからです。しかし、自分ひとりで本を読んで空想にひたっているだけでは、人生の本当 の喜びは味わえません。そう考えていたら、サムだって、後でちゃんと、サラという素敵な友達と冒険に出 るではありませんか!昔からネズミというのは、小さなくせに不思議と勇気のある生き物なのです。 みなさんも、ぜひサムのように読書をしたり、物語を書いて楽しんでみて下さい。図書館に定期的にいく ことも、本好きになる秘訣です。そして、時にはちょっと勇気を出して、未知の世界を冒険してみてくださ いね。世界は、驚きや冒険で満ちあふれています。その世界を体験することが、実は物語の泉であることも サムの絵本は教えてくれます。 訳者 渡辺鉄太(2013年9月19日)
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