凱風快晴 葛飾北斎『冨獄三十六景』より≪山下白雨≫ 「雪の残る山頂は穏やかに晴れ渡っているが、山の中腹には暗雲 が立ち込め鋭い稲妻が走っている。下界はタイトルの通り激しい にわか雨にみまわれているだろう。」 私がこの作品を見て初めに感じたのは、美しくもなんだか恐ろし いというものでした。山頂付近は綺麗なのに少しずつ視線を下し ていくと、毒々しい色遣いの稲妻が描かれています。人間、表面 上美しいものに見えても内面はドロドロとしたいくつもの激し い感情が渦巻いているということを表現しているように私には 感じられ、とても刺激を受けた作品でした。 ベートーベン通り/ ベートーベン通り/横路の願いごと ベートーベン通りはパリの16区にある。現在は閑静な高級住宅 地。感想は、建物がたくさんあって、通りの上に洗濯物が干され ていて日常的な雰囲気がでていていいなと思った。 二つ目の作品は、学生さんが書いた作品でこども達が書いた願い 事がたくさん吊ってあって通りが華やか。 ・ ・ ・ アーケードのクリーム色がかぶさって、ほわん とした暖かい雰囲 気になって素敵。 二つ目の感想は、この作品は見た目がオレンジっぽくて少し懐か しいような感じで、こども達が書いた短冊が赤色や緑色などあっ てかわいらしい色だなと思いました。 この絵は、富士山が赤富士で描かれていて、絵を通して北斎の気 持ちがしっかりと伝わってくる作品です。 この絵を見たとき、最初はテレビで見たことある絵だなとしか思 っていませんでした。ですが、実物をまじまじと見ると、富士山 の力強さ、日本一だということを思い知らされる大きさというも のを感じ取れました。これぞ日本という感じが前面に出ていて感 動致しました。 獏・白澤 獏の姿、存在感、白澤の毛の一本一本の繊細でリアルな描写が 一番印象に残りました。初めはただの絵だと思っていたけど、一 枚を仕上げるために絵師、彫刻刀で彫る人、版画を摺る人、最低 三人の人が関わってやっと一枚の絵を仕上げるということに驚 きました。この作品だけでなく、一つ一つに多くの人の協力が あって、葛飾北斎以外の作品にかかわった人もすごいと思いまし た。貴重な作品を見させていただき、ありがとうございました。 (生徒4名の感想文)
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