大 谷 き ず な 平成 27 年 3 月 15 日 大谷地区社会福祉協議会 第 28 号 発行責任者 ~一人ひとりのために~ For 大関幸司 the one 地域・身近なところで輝く人 老人クラブ「寿楽会」 会長 石井 徹さん(土塔一在住) 「ふれあいサロン」でグランドゴルフを楽しむお年寄りたち 働くみんな幸せに ブ会長は退いたが、引き続き単位老人クラブ「寿楽会」 「人のために動き回る─生来の性格ですかね。昭和 13 の会長を務める。90 歳代の会員が、老人ホームの年下 年の寅年は世話焼きなんです」 の入所者を励ましに慰問する。小学校でメンコやビー 群馬県富岡市に生まれ、20 歳の時に当時の国鉄職員 玉、竹馬、おはじきなど昔遊びを伝授する“ガキ大将” に。電化が進む東北本線の走る小山で、労組の青年部 にも変身する。大谷地区で 2 番目の会員数 75 人を誇 長に推され、「賃金や労働環境など、どうしたら働く る。 者の地位がよくなるか。懸命に汗を流しました」。沖 高齢者目線が大切 縄返還や核兵器廃絶を求め沖縄、広島、長崎へ。友好 旅行や餅つきなど老人クラブ恒例の年間行事のほ 協会を通じ歴史的な訪中、訪朝にも参加した。戦後日 か、地域の愛宕会館で午前中はグラウンドゴルフ、午 本の労働運動が最も高揚した時代だ。 後はカラオケと輪投げをする毎週水曜の「ふれあいサ 老人会は地域の要 ロン」にも力を注ぐ。石井さんは「何かをしなければ、 JR に移行する同 62 年、国鉄を退職。再就職した会 社で機械に巻き込まれ左腕を失った。生来の“世話焼” という考えはサロンにない。 地域の人たちがお茶飲みに寄ってくれるだけでい は地域へと広がり、自治会の役員を始め、「老人クラ い」とも。「元気な顔を見るだけで、心配がなくなり ブ解散か」の報に接し「老人クラブは地域コミュニテ ますから」 。77 歳の喜寿を迎えた石井さん。奥さまの ィの要」と、自ら単位老人クラブの会長役を買って出 遺影の横のホワイトボードには予定がぎっしり。「街 た。「私が会長に就任するや、当初5年間お葬式知ら 中に高齢者の休憩所がなくなっている。散歩の途中に ず。 “老人クラブに入れば元気で長生き”と PR しまし 気軽に寄れるトイレがないのも気掛かり」。これから た」と笑う。昨年、奥さまを亡くされ、地区老人クラ も高齢者の目線で地域に情報発信してもらいたい。 大谷地区社会福祉協議会 小山市犬塚 2-8-12 Tel・Fax39-7545 携帯 090-8812-8294 午前 10 時~12 時・午後 1 時~3 時 大谷地区社会福祉協議会 活動事例紹介 部 困ったときはお互い様 屋 の 清 掃 高齢者等の日常生活支援(H26.4 月~H27.1 月) 支 病院送迎 援 内 容 (自治医大含む) 件数 83 病院内介助(市民病院、自治医大他) 16 病院以外の送迎 23 買い物(代行・同行) 41 傾聴(話し相手) 26 本の朗読 17 敬老会介助 1 床屋 4 テレビ画面調整 1 洗濯物交換 3 地域で孤立している一人暮らしの高齢者が倒れ緊急入 散歩介助 2 院しました。着の身着のままでの入院です。パジャマ、 部屋の清掃、下見 2 下着類、ティッシュ、ビニール手袋等の買い物支援を行 草取り 2 いました。 網戸張替え 1 退院に備えて、行政3人と地区社協ボランティア4人 遺言状立会い 1 の合計7人で室内清掃を行いました。残念ながら自宅ア ゴミ出し 4 パートに戻ることなく亡くなりました。 聞き書きボランティア 1 その他 4 合計 232 百歳体操送迎 トラック2台 大谷地区社協は“制度の狭間にいる人” を支援しています。 現行の制度は、生活保護、介護保険、障害者福祉児童 その他送迎 いきいき「いこい」送迎 畳が見えてきました 209 4 福祉など様々な制度がありますが、どれにも当てはまら ないケースが最近は生じてきました。 ・孤独死 生活保護を受けるほどの貧困ではない。 聞き書きボランティア 松浦健三さん(犬塚在住)の現在までの思いや、航海士とし ての人生を、登録ボランティアの飯田静男さんにより「悔 いなきわが人生」と題しての自分史が完成しました。昨年 10 月から写真などの資料提供を受け、何度もインタビュー 取材を重ねて H27 年 1 月に完成しました。 介護保険の対象になるほど高齢虚弱ではない。 ・ゴミ屋敷 対応する法律がなく、殆どの自治体で具体的対応策を 持っていない。 私たちは、声を出せない人々を地域ネットワーク(居 宅介護事業所、ケアマネ、高齢者サポートセンター、 民生委員、フードバンク等)と連携し支援しています。 大谷地区社協は地域の皆様の会員・会費(200 円)と小山市社会福祉協議会からの補助金を活動 の原資としています。 200円は高いですか 自治会活動紹介 地域でのつながりを大切に 南和泉自治会 手打ち蕎麦打ち会 大谷地区南部に位置し間々田地区に隣接している所 帯数170弱の小さな自治会です。 当自治会は9年前から大谷手打ち蕎麦の会(会長 若 菜 直さん)、大谷地区社会福祉協議会、地元の方の協力 で南和泉神明祭(しんめいさい)秋の例大祭に合わせて 手打ち蕎麦の会を実施しています。 毎年恒例で、地域の皆さん、特にお年寄りが何よりも 楽しみにしている行事の一つです。準備した200食が あっという間になくなりました。 蕎麦と汁の相性が絶品です。 都内の三ツ星レストランに勝るものです。 蕎麦は生き物です。打ちたてが一番おいしくいただけま す。(ある意味で一番の贅沢です) 地元の協力者の方々 食事風景 新しい地域の動き 「大谷手打ち蕎麦の会」の皆さん (百歳体操 東出張所「はつらつ館」 百歳体操 (百歳になってもできる) が各地で試験的に始まりました。 この体操は高齢者が歩いて行ける 身近なところで簡単な筋力アップ運 動を行い、日々の生活をできる限り 快適に送ることが目的です。誰でも 無料で参加できます。 泉ヶ丘自治会 始まる) 情報コーナー 大谷地区社協 ボランティアのポリシー(方針) ・できるときにできることを… 縁側サロン ・あなたの大切な時間を地域で困っている人 のために… ・縁側サロン・リビングサロンを開設しませんか ・自宅の一室を地域の方に2.3時間開放しませんか。 ・地区社協がお手伝いします 新しい生き方を始めませんか コーヒータイム “いまから” 稲盛和夫が語る「ちょっといい話」 元京都セラミック社長で稲盛財団の理事長です。稲 盛さんは1984年、私財200億円を投じて稲盛財 団を設立しました。 稲盛さんは65歳で得度し托鉢(たくはつ)を行い ました。 草鞋(わらじ)を履き、網代笠(あじろがさ)をか ・シニアの方 ・子育て中のお母さん、お父さんへ あなたの背中(新しい生き方)を子供たちに 見せませんか。 (子どもたちの未来に対する投 資です。) ぶり、墨染めの衣を着て、頭陀袋(ずたぶくろ)を首 から下げて、托鉢に出かけます。朝から晩まで托鉢し、 夕暮れ時、疲れた足取りでお寺に帰る途中、みすぼら 大谷地区社協では ボランティアを募集しています しい格好をしたおばあさんが公園の周りを掃除してい ました。そのおばあさんが道の向こうから箒を持った 公民館まつりにバルーンアートで参加しました。 まま近づいてきて、ちょっと覗き込んで「お疲れでし よう、温かいおうどんでも食べてください。と言って 500円を頭陀袋に入れてくれました。 」 その時、過去に経験したことのないような、全身を 包み込むような至福感、全身がしびれるような幸福感 を味わいその場から動けなくなりました。 あまり豊かそうに見えないご婦人が何の気負いもな く、お布施を下さる「美しいこころ」に触れ、言い知 トイプードルができたよ… れぬ感動を覚えました。 稲盛さんは現在、資産総額850億円の稲盛財団の トップ、一方のおばあさんは東京なんか行ったことが ない、山で生まれ、山で生き、山で一生を終わる、 それぞれの人貴重な生があります。あなたはどちら ですか。 NHK「心の時間」より 暮らしの相談室 大谷地区社会福祉協議会 ℡ 39-7545 携帯 090-8812-8294 平日 午前 10 時~12 時・午後 13 時~15 時
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