京大岡山3.8m望遠鏡 188cmドーム 長田哲也 (京都大学 理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻) 2015.3.17木野撮影 1 / 12 京大岡山3.8m新技術望遠鏡 1.プロジェクトの目的 ●中口径望遠鏡による天文学 突発天体現象 系外惑星探査 等 ●望遠鏡技術開発 分割鏡技術、架台部分の斬新な構造 ●大学の基盤強化と人材育成 大学間連携、共同運用 ●地域との堅固な協力 天文教育、啓発活動 2. 研究体制 半分は京大で利用、 半分は他大学の共同利用・運用 3. 年次計画 2015年 望遠鏡を仮ドームに搬入、 2017年 本ドームで試験開始、 2018年 共同利用望遠鏡としてスタート、 2021年 共同利用の安定運用をめざす 2 / 12 1.プロジェクトのサイエンス ●中口径望遠鏡による天文学 突発天体現象 系外惑星探査 等 スーパーフレアの想 像図 太陽の巨大フレア 突発天体現象 国内外に持つ中小の望遠鏡を有機的に 結びつけた突発天体フォローアップ観測 の地球規模ネットワークをさらに展開する 系外惑星探査 3 / 12 世界における位置 日本の周囲は3m以上の望遠鏡の空白地帯。GRBや重力崩 壊型超新星のブレイクアウトなど、一刻を争う観測に有利。 京大岡山3.8m新技術望遠鏡 • 3.8 m 分割鏡式 • ナスミス焦点(両者ともF比6) (主鏡F比1.32) リッチークレチアン • 視野 12’ (と 1度) • 観測波長0.35-4.2 μm 転回重量 • 観測高度20~89度 8トン、20トン • モード – シーイングリミット – AO 2013(平成25)年度補正予算 設備整備費補助金 2015.3末 搬入 5 / 12 極限補償光学観測装置 KOOLS 2015.8.17 岡山(光赤外)ユーザーズミーティング 特別セッション: 3.8m望遠鏡時代に向けて スライド 既存・開発中の観測装置 高速撮像分光器 激変星・フレア (PI:野上) 可視 面分光装置 GRB・重力波天体ほか(PI:太田) KOOLS(-IFU) 極限補償光学装置 系外惑星 直接撮像(PI:松尾) SEICA 既存 開発中 開発中 検討中の観測装置 可視高分散分光器 近赤外相対分光器 近赤外高分散分光器 偏光ユニット ・・・・・ 8 / 12 3.8m望遠鏡運用方針 • 京大サイドでは、方針は不変(2000年頃から)だった • 岡山UM等でも2,3年に一度紹介・議論 運営費は、既存施設の縮小、 大学間連携、寄付、 ・半分は京大で利用 人員の再配置、・・・ ・半分は他大学の共同利用・運用 ________________________________________? 2014UM -共同運用大学による利用(例:○大学が1か月) -従来型共同利用(国立天文台による) ・時間に応じて運営経費を負担 国立天文台と京大理の間での 覚書 2007年より議論、2013年3月に実際の調印、2014年4月から 「3.8m望遠鏡の完成後、全国大学共同利用 国立天文台が担当」 9 / 12 国内の他の計画との関連: 2012.8 光赤天連シンポジウム 国内の他の計画との関連: 大学での教育・人材育成の拠点とする。技術開発面では、光学系の(凸面まで 含んだ)自由曲面の加工と計測・微小変位センサー・望遠鏡構造等の要素技 術で、各種の計画と密接な連携ができるものと考えている。分割鏡による望遠 鏡を理解した人材を育てる点も重要と考える。・・・・・ サイエンス面では、惑星系形成研究や系外惑星直接観測をはじめとしてさまざ まな連携が考えられる。 ・・・・・・・・・・ 安価に製作可能な中口径望遠鏡として、海外に数多く展開可能な点も強調し たい。 ●TMTプロジェクト「京大3.8m望遠鏡計画とは技術的接点が多い。」 ●東京大学アタカマ天文台(TAO)計画「 6.5m主鏡支持について京都大・名古屋大 と連携を開始。」 ●南極中口径赤外線望遠鏡計画 架台や鏡について連携を行なっている ●広島大学・東アジア天文台計画「京都大学3.8m望遠鏡計画とは密接な繋がりが あり、経度差を利用し、さらに機能分担(本計画では偏光観測、3.8m望遠鏡は分光 観測など)をすることでお互いに相補的に時間変動現象に迫れると考えている。 」
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