RACE REPORT ■開催概要 ●シリーズ名称 ●主催 ●協賛 ●会場 ●参加台数 ●開催日 ●天候/路面 ; MFJ公認・承認 2015鈴鹿・近畿選手権シリーズ最終戦 第51回NGK杯鈴鹿サンデーロードレース 併催/ CBR250R Dream Cup DUNLOP杯 グランドチャンピオンシップ2015 HRC NSF250R Challenge グランドチャンピオンシップ 2015 ; 株式会社 モビリティランド 鈴鹿サーキット ; 日本特殊陶業 株式会社 三重県鈴鹿市稲生町7992 TEL;059-378-3405 ; 鈴鹿サーキット国際レーシングコース・ ・フルコース (2輪/5.821km) ; 総参加台数/267台 鈴鹿ST600R (Revival) (FRE・NAT).........................................43台 CBR250R Dream Cup(J・FRE・NAT・INT).............................40台 鈴鹿・近畿ナショナルJSB1000 (NAT).....................................26台 鈴鹿インターJ-GP3(INT).......................................................... 8台 鈴鹿・近畿ナショナルJ-GP3 (J・FRE・NAT)...............................19台 鈴鹿インターJSB1000 (INT)..................................................36台 鈴鹿インターJ-GP2(INT).......................................................... 1台 (INT)......................................................... 8台 鈴鹿インターST600 鈴鹿・近畿ナショナルST600(FRE・NAT).................................40台 鈴鹿ST250(J・FRE・NAT・INT).................................................46台 ; 2015年11月28日 (土)、29日 (日) ; 快晴/ドライ (29日) ★レースリザルトは、 インターネットでご覧いただけます。 リザルトページ http://www.suzukacircuit.jp/result_s/ ★レース写真は、バトルファクトリー様のHPでご購入いただけます。 バトルファクトリーHP http://www.battle.co.jp/ CBR250R Dream Cup DUNLOP杯 グランドチャンピオンシップ2015決勝直前のグリッド シーズン最終盤のレースとして定着した恒例の NGK杯。 激しいバトルの末に全てのカテゴリーでチャンピオンが決まった! 東コースで開催された第1戦からスタートした2015年シーズンの鈴鹿サンデーロードレースもいよいよ最終戦を迎え た。最終戦の恒例と言えば「NGK杯」の名で呼ばれる伝統の一戦だ。日本特殊陶業株式会社のご協賛の元、1965年に 「NGK杯鈴鹿モトクロス大会」 として初開催され、1997年からは鈴鹿サンデーロードレースの最終戦として開催されるよ うに。そして今年で51回目となったこのレースは土曜日に公式予選が行われ、日曜日に決勝レースが開催される2DAY大 会として知られている。毎年多くの参戦台数を集め、大いに盛り上がるこの大会では今回も各カテゴリーで最終戦に相応 しいバトルが展開された。 この時期、年内に参戦できる2輪の選手権レースはNGK杯のみであり、シリーズタイトルの決定レースとしてはもちろ ん、来シーズンに向けての実戦的練習やテスト、マシン調整など様々な目的もあり、特に近年多くの参加台数を集めてい る。ナショナルST600、ST600R、ST250、CBR250R Dream Cup DUNLOP杯 グランドチャンピオンシップ2015には40 台以上が参戦。また、全日本選手権を戦うライダーも参戦し、いつもの鈴鹿サンデーロードレース以上に激しいレースが披 露された。 その他、今回は秋吉耕佑氏と亀谷長純氏がHRC専属講師としてレーシングアドバイスに参加。CBR250R Dream Cup DUNLOP杯グランドチャンピオンシップ2015とHRC NSF250R Challengeグランドチャンピオンシップ2015の参加者を 対象に直接アドバイスを実施。多くの参加者が積極的にライディングテクニックやレースの戦い方、マシンセッティングに ついての悩みを相談していた姿が印象的だった。 半世紀以上の歴史を誇る恒例の最終戦「NGK杯」をもって、今シーズンの鈴鹿サンデーロードレースも全戦が終了した。 望んだ結果が得られなかった選手はシーズンオフの間に練習を重ね、良い成績でシーズンを終えた選手は来シーズンも より以上の成績を獲得するためにさらなる練習を積み、2016年シーズンの鈴鹿サンデーロードレース開幕戦に姿を現す のだろうか。来季の開幕戦が今から楽しみだ。 (左) と亀谷長純氏 HRCレーシングアドバイスで専属講師を務めた秋吉耕佑氏 レースレポート (1) ■鈴鹿ST600R(Revival) ポールポジションスタートの岩月寿樹が早くもリードを 広げてホールショットをゲット。 オープニングラップ終了時 点で後続に1秒899のアドバンテージを築く。その岩月に村 瀬豊、小松孝章、片野伸哉、野村裕太、上松隆洸と続く。2周 目に野村が片野をパス。 ランキング2位の佐藤龍彦が上松 をパスして6位に浮上すると、佐藤は片野にも接近していく。 4周目のシケインで佐藤が片野をパス。野村、小松、佐藤、 片 野、松谷竜真がテールtoノーズの状態で3位の座を争う。6 周目のダンロップコーナーで転倒したマシンがコース上に 留まったことにより赤旗が出され、 そのままレースは終了。 岩月の優勝とシリーズチャンピオンが決まった。 鈴鹿ST600R(Revival) スターティンググリッド ■CBR250R Dream Cup DUNLOP杯 Grand Championship 2015 澁田晨央、中沢寿寛、笠井悠太と、 グリッドのオーダー通 りに1コーナーへと突入。 そのオーダーのままオープニング ラップを終える。その3台がトップグループを形成。後方では 成田彬人、佐野勝人、埜口遥希ら7台が4位の座を争う。2周 目に笠井がトップに立つが、同じく2周目のシケインでは中 沢がトップに。続く3周目の1コーナー進入では澁田が再び トップに浮上する。 トップスリーがバトルを続ける間に4位グ ループが接近。8台ほどに膨れ上がったトップグループは コーナーごとに順位を入れ替えるバトルを続ける。澁田が 若干後方を引き離した状態でファイナルラップへと突入。 そ の澁田がポールtoウィンを飾る結果となった。 CBR250R Dream Cupグランドチャンピオンシップ表彰式 (写真左から、2位:中沢寿寛、優勝:澁田晨央、3位:佐野優人) ■鈴鹿・近畿ナショナルJSB1000 公式予選でコースレコードを更新した中村敬司がオープ ニングラップ終了時点で後続に2秒440のアドバンテージを 築く。林規夫が2位で、加藤久幸が3位でオープニングラップ を終了。2周目に加藤が林をパスする。中村は2周目終了時 点で加藤以降とのアドバンテージを4秒289に。3周目終了 時点ではその差を6秒868へとさらに拡大する。3ポイント差 で林とシリーズチャンピオンを争う加藤が7周目の2輪専用 シケインで転倒。ホームストレートでも2台が接触、転倒した ことにより赤旗が出され、そのままレースは終了。中村の ポールtoウィンが決まった。6周目終了時点での順位は林が 2位、加藤が3位。林がチャンピオンとなった。 鈴鹿・近畿ナショナルJSB1000表彰式 (写真左から、2位:林規夫、優勝:中村敬司、3位:加藤久幸) レースレポート (2) ■鈴鹿インターJ-GP3 鈴鹿・近畿ナショナルJ-GP3 HRC NSF250R Challenge グランドチャンピオンシップ2015 ホールショットを奪ったのは2番グリッドスタートの南本 宗一郎だったが、ポールポジションスタートの宇井陽一が すぐにトップに立つ。宇井、南本のオーダーのままオープニ ングラップを終了。その後方で小椋藍、中島元気、埜口遥 希、國井勇輝がテールtoノーズの状態で3位の座を争う。3 周目に國井が3位に浮上。國井は4周目の130Rでは南本を パスし、 トップの宇井にも接近していく。 その後、 その3台は 周回ごとに順位を入れ替える。 ファイナルラップでトップに 返り咲いた宇井が総合優勝を飾るとともにインターJ-GP3 のウィナーとなった。 コンマ1.6秒で続いて國井が、 ナショナ ルJ-GP3とNSF250R Challengeグランドチャンピオンシップ を制し、鈴鹿サンデー初参戦ながら総合2位に入る健闘を 見せた。 鈴鹿インターJ-GP3表彰式 (写真左から、2位:川瀬啓一郎、優勝:宇井陽一、3位:金子寛) 鈴鹿・近畿ナショナルJ-GP3表彰式 (写真左から、2位:小椋藍、優勝:國井勇輝、3位:中島元気) NSF250R Challenge表彰式 (写真左から、2位:小椋藍、優勝:國井勇輝、3位:菅原陸) レースレポート (3) ■鈴鹿インターJSB1000 全日本選手権のレギュラー参戦ライダーが多数参加した このクラス。そのうちの一人、ポールポジションからスタート した渡辺一馬が良いクラッチミートを披露してホールショッ トをゲット。その渡辺、2番グリッドスタートの稲垣誠、4番グ リッドスタートの宮嶋佳毅、3番グリッドスタートの相馬利胤 のオーダーでオープニングラップを終える。渡辺と稲垣は テールtoノーズの状態でトップ争いを展開。宮嶋と相馬も3 位を争うが、宮嶋が3周目のS字で転倒。相馬が単独3位とな る。渡辺は3周目に2分10秒311のファステストラップをマー ク。稲垣を引き離すことに成功する。渡辺は8周目に2分09 秒720をマークして自己ベストを更新。 その渡辺がポールto ウィン。10位でチェッカーを受けた山崎茂の2年連続チャン ピオンが決まった。 鈴鹿インターJSB1000表彰式 (写真左から、2位:稲垣誠、優勝:渡辺一馬、3位:澤村元章) ■鈴鹿インターJ-GP2/鈴鹿インターST600 相馬利胤のチャンピオンが決まっているインターST600 クラス。ホールショットを奪ったのは4番グリッドスタートの 清末尚樹。 しかし、 オープニングラップで北岡慎也がトップ に。 その北岡、清末、武田数馬のオーダーでオープニング ラップを終える。山内芳則が武田をパス。北岡、清末、山内が トップを争うその後方で武田と川口篤史もバトルを展開す る。4周目の130R進入で山内が清末をパスするが、同じ周の シケインでは清末が前に。清末は6周目のデグナー一つ目 で北岡をパスしてトップに立つ。山内も北岡をパス。山内は 清末をもパスしてトップに立つ。山内、北岡のオーダーで ファイナルラップに突入すると、 そのオーダーのままチェッ カーを受けた。 鈴鹿インターST600表彰式 (写真左から、2位:北岡慎也、優勝:山内芳則、3位:清末尚樹) ■鈴鹿・近畿ナショナルST600 公式予選でコースレコードを更新した中村敬司がホール ショットをゲット。その直後に2番グリッドスタートの和田留 佳が続く。中村はオープニングラップのヘアピンを立ち上が る頃には和田以降を引き離すが、同じくオープニングラップ のシケインでは和田が中村をパス。 テールtoノーズの状態 で走るその2台が後続を引き離していく。4周目のヘアピン で中村が和田をパス。和田は何度も中村に並び掛けるがパ スするには至らない。8周目についに和田が中村をパス。 し かし同じ周のシケインでは中村が和田を抜き返す。2015年 の4耐でコンビを組んで優勝した中村と和田だが、中村が ポールtoウィン。中村が全戦優勝を飾る結果となった。 鈴鹿・近畿ナショナルST600表彰式 (写真左から、2位:和田留佳、優勝:中村敬司、3位:名越公助) ■鈴鹿ST250 2番グリッドスタートの山本剛大が先行するが、2コーナー ではポールポジションスタートの安田毅史が前に。ヘアピ ンまでに山本が再びトップに立つ。山本、安田、前田龍哉、 藤村太磯、井手翔太、久保直諒のオーダーでオープニング ラップを終了。何度も順位を入れ替える山本と安田の背後 で前田と藤村が先行く2台の動向をうかがう。4周目のS字で 安田がトップに。 しかし山本がトップで4周目を終了。 コース 前半でトップに立つ安田に対し、山本がデグナーカーブで 前に出る展開が続く。山本、安田のオーダーでファイナル ラップに突入。山本がトップチェッカーを受ける。チャンピオ ンに輝いたのは3位入賞を果たした前田だった。 鈴鹿ST250表彰式 (写真左から、2位:安田毅史、優勝:山本剛大、3位:前田龍哉) Voice of Pick up Riders -SUNDAY EDITIONこの日、 キラリと光った ライダーに一問一答 この日、キラリと光ったライダーに一問一答 「Voice of Pick up Rider -SUNDAY EDITION-」 ナショナルJ-GP3とNSF250R Challengeグランドチャンピオンシップを制した 國井勇輝 選手 (SRS & P・MU 7C HARC/ホンダNSF250R) Q.公式予選で総合3番手タイムをマーク。これはナショナルクラスでは予選トップでした。 國井: 良いタイムを出すことができました。S字があまり得意ではないのですが、自分ができること、できないことをは っきりさせ、得意ではないところを少しでも補えるように走りました。 Q.決勝レースでは3周目に3位グループのトップに。その後はインタークラスのライダーとバトルを展開 し、総合2位、クラストップでチェッカーを受けましたね。 國井: クラス優勝できて良かったです。一時的に総合トップに出た時は自分でも驚きました。チームの人が良いマシン に仕上げてくれたのでナショナルJ-GP3とNSF250R Challengeの2クラスで優勝できました。 Q.来シーズンの参戦予定を教えてください。 國井: アジア・タレント・カップへの出場が決まっています。その他、筑波サーキットでの地方選にも出る予定です。
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