2015 鈴鹿・近畿選手権シリーズ第5戦 鈴鹿サンデー

2015 鈴鹿・近畿選手権シリーズ第5戦
鈴鹿サンデーロードレース
RACE REPORT
■開催概要
●シリーズ名称
●主催
●会場
●参加台数
●開催日
●天候/路面
; MFJ公認・承認
2015鈴鹿・近畿選手権シリーズ第5戦 鈴鹿サンデーロードレース
; 株式会社 モビリティランド 鈴鹿サーキット
三重県鈴鹿市稲生町7992 TEL;059-378-3405
; 鈴鹿サーキット国際レーシングコース・西コース
(2輪/3.483km)
; 総参加台数/134台
鈴鹿ST600R
(Revival)....................................................................26台
鈴鹿インターJ-GP3........................................................................... 3台
鈴鹿・近畿ナショナルJ-GP3 .............................................................. 8台
鈴鹿・近畿ナショナルST600 ............................................................20台
CBR250R Dream Cupエキスパートクラス ...................................31台
ピレリカップ600チャレンジ ............................................................18台
鈴鹿インターJSB1000 ...................................................................14台
鈴鹿・近畿ナショナルJSB1000 .......................................................14台
; 2015年10月11日
(日)
; 雨のち曇り/ウェット→ドライ
★次回レース予定
2015鈴鹿・近畿選手権シリーズ第6戦 鈴鹿サンデーロードレース
(2015全日本ロードレース選手権 第47回MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿の併催)
■開催日/2015年10月31日
(土)
■会場/鈴鹿サーキット国際レーシングコース・フルコース
(2輪/5.821km)
■開催クラス/CBR250R Dream Cupエキスパートクラス
★レースリザルトは、
インターネットでご覧いただけます。
リザルトページ
http://www.suzukacircuit.jp/result_s/
★レース写真は、バトルファクトリー様のHPでご購入いただけます。
バトルファクトリーHP
http://www.battle.co.jp/
2015鈴鹿・近畿選手権シリーズ第5戦
ウェット路面を果敢に攻略することで、
いつも以上に盛り上がった鈴鹿サンデー第5戦。
HRC専属講師によるレーシングアドバイスも開催。
(日)朝まで降り続いた
5月のシリーズ第2戦と同様に今回の第5戦は西コース大会。前日からの雨が開催日の10月11日
ことにより、テクニカルな西コースでのレースがさらに激しいものになることが予想された。
午前中の公式予選は全カテゴリーがウェット路面にて行われた。また、午後からの決勝レースでも最初のカテゴリーで
ある鈴鹿ST600R(Revival)
では、ほとんどがレインタイヤでコースインしたが、数名がウォームアップラップ直前の短い
インターバルを利用して前後ドライ、
または前レイン/後ろドライへと交換。このレースでは前後にドライをチョイスした
村瀬豊が優勝。タイヤチョイスが明暗を分ける展開となった。
全車がドライタイヤを装着してスタートしたJ-GP3では、ナショナルライセンスホルダーのティーンエイジャー4名がイ
ンターナショナルライセンスホルダーのベテランを抑えて好バトルを展開。次代を担う若手の可能性を披露するレースと
なった。
また、鈴鹿・近畿ナショナルST600では中村敬司が開幕から5連勝。最終戦を待たずしてシリーズチャンピオンを決め
た。中村は最終戦で優勝を飾れば全戦優勝を飾ることとなる。2回目の開催で台数も増えたピレリカップでは、上位陣によ
る激しいトップ争いが繰り広げられた。
CBR250R Dream CupエキスパートクラスとHRC NSF250R Challengeの参加者を対象としたHRCレーシングアドバ
イスが開催されたことも今回のトピック。これはHRC専属講師が対象者の走りをチェックし、直接アドバイスしてくれると
いうもので、亀谷長純氏が参加。多くの参加者が積極的にマシンセッティングやライディングテクニック、
レースの戦い方
などについての悩みなどを相談、充実したものとなった。
第47回MFJグランプリとの併催で行われる次回サンデー第6戦は、CBR250R Dream Cupエキスパートクラスのみが
その最終戦として開催される。NGK杯鈴鹿サンデー最終戦で行われる同クラスのDUNLOP杯グランドチャンピオンシッ
プ2015に進出するライダーが決まる大切な一戦。2015シーズンの最終局面を迎える第6戦にも注目したい。
HRCレーシングアドバイスでインタビューに答えるHRC専属講師の亀谷長純氏
2015鈴鹿・近畿選手権シリーズ第5戦
レースレポート(1)
■鈴鹿ST600R(Revival)
3番グリッドスタートの村瀬豊がホールショットを奪う。
し
かしオープニングラップをトップで帰ってきたのはポール
ポジションスタートの上林隆洸。それに5番グリッドスタート
の井上正光、村瀬、4列目12番グリッドスタートの大中真次、
3列目7番グリッドスタートの岩月寿樹、5列目14番グリッド
スタートの松谷竜真と続く。上林は2周目を終える頃には単
独トップに。井上、村瀬、大中の3台がテールtoノーズの状態
で2位争いを展開する。2位グループを抜け出した村瀬が上
林をパスしてトップに。2位グループを全てパスした松谷も
上林をパスして2位に浮上。
さらにその松谷をパスした岩月
が村瀬にも接近していくが、パスするには至らず、村瀬が今
シーズン初優勝を飾ることとなった。
鈴鹿ST600R(Revival)表彰式 (写真左から、2位:岩月寿樹、優勝:村瀬豊、3位:松谷竜真)
■鈴鹿インターJ-GP3
鈴鹿・近畿ナショナルJ-GP3
ホールショットを奪ったのは2番グリッドスタートの中島
元気。
その中島が後続をリードするが、
オープニングラップ
をトップで帰ってきたのは埜口遥希。埜口、中島、長谷川聖、
金子寛の4台がトップグループを形成する。中島は長谷川と
金子の先行を許して4位に脱落。4周目の西ストレートで長
谷川が埜口をパスしてトップに立つ。
しかしすぐに埜口が長
谷川をパス。その2台がバトルを続ける間に金子と中島、
さ
らに福田雄一郎と松本隆征の接近をも許し、
トップグルー
プは6台での争いとなる。
ファイナルラップのスプーンカー
ブ立ち上がりまで続いたバトルを制し、
トップチェッカーを
受けた長谷川がナショナルJ-GP3のウィナー。総合4位の金
子がインターJ-GP3を制することとなった。
鈴鹿インターJ-GP3表彰式 (優勝:金子寛)
鈴鹿・近畿ナショナルJ-GP3表彰式 (写真左から、2位:中島元気、優勝:長谷川聖、3位:埜口遥希)
2015鈴鹿・近畿選手権シリーズ第5戦
レースレポート(2)
■鈴鹿・近畿ナショナルST600
ポールポジションスタートの中村敬司がホールショット
を奪うと、早くもオープニングラップから大きく後続を引き
離す。それに3番グリッドスタートの大野英樹、5番グリッドス
タートの古山颯太と続く。古山は大野をパスするとすぐに単
独2位に。
そこから若干離れて4番グリッドスタートの百瀬隆
真、6列目17番グリッドスタートの池田貴彦が続く。池田は
百瀬と大野を立て続けにパスして3位に。
さらに古山をもパ
スして2位に浮上する。
しかしトップを走る中村との間には
大きな差が広がっていた。結局、中村がポールtoウィン。5連
勝を飾って今シーズンのタイトルを手に入れた。中村から6
秒325遅れで池田が2位チェッカー。最後の最後で池田と並
びかけた古山が3位に入賞した。
鈴鹿・近畿ナショナルST600表彰式 (写真左から、2位:池田貴彦、優勝:中村敬司、3位:古山颯太)
■CBR250R Dream Cupエキスパートクラス
良いクラッチミートを披露したのは2番グリッドスタート
の豊島怜。後続に飲み込まれた後も積極的な走りを披露し
た豊島だが、2周目のショートカットで転倒。ポールポジショ
ンスタートの笠井悠太がトップに立つ。笠井、中沢寿寛、前
田誠司、安富成士、成田彬人の5台がトップグループを形
成。
その後方では4台が6位争いを展開する。次第に6位グ
ループから抜け出すことに成功した櫻井芽依がトップグ
ループに接近。6台でトップの座を争うこととなる。
その中で
も優位に戦い続けた笠井がトップチェッカー。笠井がポー
ルtoウィンを飾ることとなった。中沢が2位で、前田が3位で
チェッカー。中沢がシリーズランキングトップとなり、
このク
ラスの鈴鹿最終戦を迎えることとなった。
CBR250R Dream Cupエキスパートクラス表彰式
(写真左から、2位:中沢寿寛、優勝:笠井悠太、3位:前田誠司)
■ピレリカップ600チャレンジ
2番グリッドスタートの中村敬司がホールショットをゲッ
ト。中村はオープニングラップのデグナーカーブまでに後続
を引き離すことに成功する。すでに2015年シーズンのチャ
ンピオンを決めている國川浩道が2位で続く。國川はファス
テストラップをマークしながら徐々に中村のテールに接近。
その國川が5周目にトップに立つ。次の周のショートカット
では中村が再びトップに。中村を再びパスした國川、中村、
3番グリッドスタートの奥野翼がトップ争いを展開する。そ
の後も國川と中村は激しく順位を入れ替える。奥野も中村
をパスする。結局、
トップチェッカーを受けたのは國川。國川
は最終戦もてぎに向け、全戦優勝に王手をかけることと
なった。奥野が2位で、中村が3位でレースを終えた。
ピレリカップ600チャレンジ表彰式 (写真左から、2位:奥野翼、優勝:國川浩道、3位:中村敬司)
2015鈴鹿・近畿選手権シリーズ第5戦
レースレポート(3)
■鈴鹿インターJSB1000
鈴鹿・近畿ナショナルJSB1000
ホールショットを奪ったのは2番グリッドスタートの山崎
茂。
それにポールポジションスタートの久積基宏、5番グリッ
ドスタートの相馬利胤と続く。相馬が久積をパスして2位に。
3番グリッドスタートの慶楽大樹も久積をパスして3位に浮
上する。相馬はファステストラップをマークしながら山崎を
猛追すると、
これをパス。
その後も相馬と山崎はテールto
ノーズのバトルを繰り広げる。
その後方では慶楽、岩谷圭
太、水澤保、向山将弘が3位グループを形成する。相馬、山崎
のオーダーでファイナルラップへと突入したトップワンツー
だが、順位が変わることはなく、相馬が総合優勝を飾るとと
もにインターJSB1000のウィナーに。
ナショナルJSB1000を
制したのは総合9位の加藤久幸だった。
鈴鹿インターJSB1000表彰式 (写真左から、2位:山崎茂、優勝:相馬利胤、3位:水澤保)
鈴鹿・近畿ナショナルJSB1000表彰式 (写真左から、2位:森繁生、優勝:加藤久幸、3位:林規夫)
2015鈴鹿・近畿選手権シリーズ第5戦
この日、
キラリと光ったライダーに一問一答
Voice of Pick up Rider -SUNDAY EDITION-
Voice
of
Pick up
Riders
-SUNDAY EDITIONこの日、
キラリと光った
ライダーに一問一答
この日、キラリと光ったライダーに一問一答
「Voice of Pick up Rider -SUNDAY EDITION-」
ナショナルJ-GP3でポールtoウイン!
長谷川 聖
(15歳)選手
(CLUB Y’
s & co.)
Q.公式予選でトップタイムをマークし、ポールポジションからのスタートとなりましたね。
A.最初は後ろで様子を見ている作戦でした。そこから全車を抜いていって、引き離してからタイムアタックに入りまし
た。どのコーナーでもギリギリのところまで攻めながらもミスをしないよう集中して走りました。
Q.決勝レースは最終ラップのスプーンカーブ立ち上がりまで気を抜けない激しいレースでしたね。
A.はい。大変なレースでした。スタートで大失敗をして、4位か5位まで落ちました。集団の中でも周りの様子を見ながら
トップから離されないようにと考えていました。最後のスプーンカーブでトップのマシンが暴れたので、接戦でしたがポ
ールtoウィンを決めることができました。
Q.今回はCBR250R Dream Cupエキスパートクラスとのダブルエントリーでしたね。7位でレースを
終えました。
A.正直CBRのレース結果には納得いっていません。CBRはさらにバトルが激しいカテゴリーです。集団の中で自分の位
置を把握してどのコーナーで前に出ようかを常に考え、
さらにそれを実現していく能力が求められます。CBRのレース
に参戦していることでJ-GP3でも勝てるようになったのだと思います。