【解答例】 一 一 懸 念 ア 迫 真 エ イ 四 囲 オ 行 使 ウ 絵 空 事 二 オウムガイの殻の成長線は、月の周期に合わせて刻まれ るため、四億二千万年前のオウムガイの化石の成長線が 今より少ないことから、当時の月は、現代よりも少ない 周期で、現在よりもずっと地球に近いところを回ってい たと推測されるということ。 三 太古のオウムガイが夜ごと深海から浮上しては、我々の 想像を絶するほど巨大な月を眺めていたという事実に思 いを馳せることで生じる感動と興奮を、論理的整合性を 重視するグールドの懐疑論で損ないたくないという思い。 四 想像は、いかに独創的であっても、人間が現在からの類 推や文学的感傷によって生み出したものにすぎず、物質 的な証拠をもつ現実の重みには遠く及ばないから。 五 物 質 的 証 拠 を 通 し て、 現 代 で は も は や 存 在 せ ず、 見 る ことができないものがかつては確かにあったと知ること は、人間にとって本質的な豊かさをもつ営みであり、想 像することを超えた知的興奮をもたらすということ。 二 たさを誤魔化しながら生きてきたが、もはや何にも頼ら 二 人 生 の 到 達 点 で あ る 仕 事 に 対 し て 自 分 を 賭 け て 全 力 で 当たることを避け、冷笑的・傍観者的態度を装う後ろめ 一 一瞬一瞬の時間を長い人生の中の一部と位置づけ、現在 はその先にある目的を実現するためのものと考えること。 な我が子の姿がこれまでの田口のあり方に重なり、自身 誇らしさという別の感情にすりかえて誤魔化した。そん 五 取組合いに負け、砂に顔を摩りつけられた我が子は、そ の怒りに熱中することなく、怒りや屈辱を、追う行為の 四 最もそうありたい存在になれないまま、自己を曖昧に誤 魔化して、死ぬまで傍観者的態度でいるということ。 への怒りに転じたから。 ず、自力で自らを支えるしかないと覚悟したということ。 三 味気ない抽象的な精神労働ではなく、生命力に溢れる頑 健な意志と肉体をもって、厳しい自然と敬虔な態度で向 きあい、存在と繁殖のために汗して働く人間の営み。 三 一 恨む筋合いもないのに恨みごとを言って来た女に対し て、男が恨みごとを言い返したということ。 二 中 国 の 説 話 は、 卵 を 積 み あ げ る の を 危 険 な こ と と 捉 え、 それを君主への戒めとしているが、Aの歌は、それを不 可 能 な こ と と 捉 え、「 愛 し て く れ な い 人 を 自 分 は 愛 す る ことなどできない」という気持ちを強調している。 三 「 残 る は ず の な い 朝 露 が、 ま だ 残 っ て い る こ と も あ る だ ろう。しかし世間の浮気な男の心を、誰がいつまでも変 わらないだろうと頼みにできようか」というのである。 四 たとえ去年の桜が吹く風に散ることなく今年も残っ (2) ているというあり得ないことが起こったとしても 流れ行く水に数を書きとめるというむなしいことよ (3) りも 五 流水と、過ぎ行く年齢と、散る桜と、一体どれが待てと いう言葉を聞き入れ、とどまってくれるでしょうか。
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