ご参考資料 2016年3月4日 予算国会とインド債券(現地通貨建て) の足元の動向について ポイント① 財政赤字の縮小姿勢を堅持 インド政府は2月29日に2016年度(16年4月~17年 3月)予算案を発表し、財政赤字目標を対GDP(国内 総生産)比で予定通り3.5%に縮小するとしました。モディ 政権は2015年度の予算案で財政健全化を目指し、財 政赤字縮小を掲げており、計画の継続を示しました。 また、新興国の景気減速懸念が広がるなか、インフラ投 資を前年度比22%増、農業関連予算を同84%増とする など景気にも配慮しており、バランスの取れた予算案となりま した。 図1:財政赤字(対GDP比)の推移 期間:2008年度~2017年度 0 政府が予算案で財政赤字の縮小姿勢を堅持したことや、 原油安によりインフレ率がインド準備銀行(中央銀行)の 想定に沿った動きとなっていることから、同中銀による追加 利下げの可能性があると見られています。今後は利下げと 高い利子収入がインド債券のリターンをサポートすることが 期待されます。 年初来、世界的なリスク回避の動きなどから円高が進行 し、インドルピーは対円で大きく下落しました。インド中銀は、 対米ドルでの過度な通貨変動を望んでおらず、今後は他 通貨の動きと比較して変動幅が大きくなった場合には、為 替介入を行なうと考えられます。 重要 イベント 2月23日~3月16日 予算国会(前半) 4月5日 金融政策発表 4月25日~5月13日 予算国会(後半) 10 11 12 13 14 15 16 17(年度) -2 -3 -4 -5 -6 政府目標 -7 (%) 2015年度は見込み。2016年度、2017年度はインド政府目標。 (出所)Bloombergデータより野村アセットマネジメント作成 図2:インド5年国債(現地通貨建て)の推移 期間:2014年12月31日~2016年3月3日、日次 (%) 8.2 8.0 7.8 7.7% 7.6 7.4 14/12 15/3 15/6 15/9 15/12(年/月) ブルームバーグジェネリック5年国債利回り (出所)Bloombergデータより野村アセットマネジメント作成 ポイント③ インドのファンダメンタルズは良好 インドは、原油の純輸入国であり原油安メリットを享受で きること、世界の景気減速に引きずられない内需がインド経 済のけん引役となっていること、外貨準備高の増加が継続 していることなどから、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条 件)は良好です。 09 -1 ポイント② インド債券市場はポジティブな反応 予算案発表を控え、財政赤字の縮小が計画通り進まな いのではないかとの懸念が市場で広がったことなどから、現 地通貨建てのインド5年国債利回りは、一時8%超まで上 昇(債券価格は下落)しました。しかし予算案の内容を 好感し、利回りは3月3日現在、7.7%まで低下しました。 08 図3:インドルピーの推移 期間:2014年12月31日~2016年3月3日、日次 (円/インドルピー) 2.0 (インドルピー/米ドル) 60 ルピー高 63 1.9 ルピー安 1.8 66 1.7 69 対円(左軸) 1.6 14/12 対米ドル(右軸、逆目盛) 15/3 15/6 15/9 72 15/12 (年/月) (出所)Bloombergデータより野村アセットマネジメント作成 当資料は、投資環境に関する参考情報の提供を⽬的として野村アセットマネジメントが作成したご参考資料です。投資勧誘を⽬的とした 資料ではありません。当資料は市場全般の推奨や証券市場等の動向の上昇または下落を⽰唆するものではありません。当資料は信頼で きると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。当資料に⽰された意⾒等は、 当資料作成⽇現在の当社の⾒解であり、事前の連絡なしに変更される事があります。なお、当資料中のいかなる内容も将来の投資収益 を⽰唆ないし保証するものではありません。投資に関する決定は、お客様ご⾃⾝でご判断なさるようお願いいたします。投資信託のお申込 みにあたっては、販売会社よりお渡しします投資信託説明書(交付⽬論⾒書)の内容を必ずご確認のうえ、ご⾃⾝でご判断ください。 1
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